[問題]
実数成分からなる n 次正方行列 A と x∈R^n が,
||A^k x||=1 (k=0,1,...,n)
を満たすとする(||・|| はユークリッドノルムを表す)。
このとき,
||A^k x||=1 (∀k≧0)
が成り立つと言えるか。
>>790 このn=2のときが今年の京大で出てなかったかな。
勘違いかも
>>790 任意の n次実正方行列Aが、ある n次正規直交行列Pと n次上三角行列Λを用いて
A=PΛP^T と分解できる(?何分解?)とすれば、下記のようになると私は思った。
k=0,1,…,nについて、||A^k x|| = x^T (A^T)^k A^k x = p_x^T (Λ^T)^k Λ^k p_x
(?(Λ^T)^k Λ^k = (Λ^T Λ)^k か?) = p_x^T (Λ^T Λ)^k p_x = 1 となる場合は、
Λ^T Λ = E(n次単位行列)でなければならない?(P x = p_x と書いた)
よって、0を含む任意の自然数 kについて、||A^k x|| = p_x^T (Λ^T Λ)^k p_x = p_x^T p_x = 1となる。
…?Aの固有値(特異値)が全部1になるってことすかね?まだn=2のときとか ちゃんと計算とかはしてないですが…
>>792 (Λ^T)^k Λ^k = (Λ^T Λ)^k は一般には成り立たない
794 :
792:2009/03/08(日) 20:14:05
>>793 まじか… ほんとだ、納得しました… ありがとう!
792は全然違いそうなので、||A^k x||=1 (k=0,1,...,n) という場合なら全て
単位ベクトルxを 回転だけする変換行列A だと言えるのか 考えてみます。
795 :
792:2009/03/09(月) 20:12:57
>>792 は A=(P^T)ΛP とか ||A^k x||^2= とか いろいろ間違ってました(欝)
ん、これは、k=(n+1)についての数学的帰納法を使う予感! しかし、ダメだった…
A=[[0,3/5],[1,4/5]]。
x=[[1],[0]]。
797 :
790:2009/03/11(水) 01:33:38
>>796 そうだ,すまない。detA=1 の仮定を書き忘れてた。
元ネタは,
>>791の言うとおり,今年の京大。
n=2のときに,detA=1,||A^k x||=1 (k=0,1,2) ⇒ ||A^k x||=1 (∀k≧0) を示す問題が出題された。
一般のnに拡張しようとしたのだが,
>>790に detA=1 を課しても,
なかなか真とも偽とも示せない難しい命題になっている。
detA=1 書き忘れたのは申し訳なかったけれど,怪我の功名で,
detA=1 を外したときに
>>796 の反例が存在することが分かったのは興味深い。