ソウル大学は4日、数理科学部の康R培(カン・ヒョンベ)教授(48)が、半世紀にわたって解くことができなかった数学界
の難題二つを同時に解き、国際学術誌に発表したことを明らかにした。
康教授は、米ユタ大学のミルトン教授と共に1951年に提示された「ポーヤ・セグーの予測」と61年の「エシュルビーの予測」
を同時に解き明かし、第1著者として今年1月に国際学術誌「Archive for Rational Mechanics and Analysis」で紹介された。
「ポーヤ・セグーの予測」は51年にハンガリー出身の米国人数学者ポーヤとセグーが学界で発表したもので、
「エシュルビーの予測」は61年にイギリスの物理学者エシュルビーが主張した命題で、これまで証明されてこなかった。
これらの命題が証明されたことで、身体内部の腫瘍(しゅよう)を光で診断する医療装備の精密度が一段階飛躍すること
になった。光の情報を通じて現れる腫瘍の形態が、康教授の研究によりいっそう明確になったのだ。
康教授は、2005年にソウルで開かれた学会でミルトン教授に出会い、二つの難題を解くためにアイデアを交わし、
その後は共同研究を推進。半世紀にわたる数学界の難題を見事に解き明かした。
まず、康教授は二つの命題が互いに同値関係であることを証明した。同値関係とは、二つの命題が論理的に結ばれていて、
一方の命題が正ならば、もう一方の命題も自動的に正になることをいう。康教授は二つの難題がすべて正であることを証明するのに成功した。
今回の解明について、高等科学院のパク・ヒョンジュ教授(44)は「多くの物理学者たちが長年にわたって解明できずにいた
難題を解いただけに、学問的には立派な業績」と称賛した。
http://www.chosunonline.com/article/20080305000039