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132人目の素数さん:
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事の本質は、複素解析が現代数学の抽象的思想体系であるということ。
eもπも具体的・現実的な表現が困難な超越数であるが、複素数i自体
も現実的な表現・理解が困難な定義要素である。
しかしこれらは微分積分による一定の理論体系の中でうまく表現できて
いる。
指数関数を何回微分しても元と同じ定数になるのがeだし、単位円を
表す式から積分するとπ(パイ)が求まる。
そして複素数iも二乗して−1になると理解するのではなく、べき級数
を収束させるのに都合の良い定義と理解するのである。
つまり、複素解析の理論体系を説明するのに使われる記号がe,π,i
であるからこれらが何らかの等式で結びつくこともあるのだと考えると
理解できた気分になる。そもそも誰かが前述したようにオイラーの等式
のもっともわかりやすい証明はマクローリン展開(テイラー展開のx=0)
による説明だし、これが微分から導きだされることからも理論体系の
枠組みの中での話と把握できる。
ここで勘違いしてはいけないのは、これらはあくまで抽象的な思想体系で
あり、理論物理学のような最終的に現実の事象を説明するために準備され
たものではないということ。複素解析が電気工学の交流理論に応用されて
いるのはたまたまである。偶然に交流インピーダンスの説明にうまいこと
使えたというだけで、複素解析自体はあくまでも抽象的な思想体系なので
ある。