>例2. 任意のn次正方行列A,Bに対し, ABとBAの固有多項式 (従って固有値)
>は一致する: φ_AB(x)=φ_BA(x). ここに φ_C(x) はCの固有多項式.
が正しいんだから当然正しいんだろ
>607
n次正方行列C に対し
φ_C(x) = |xE-C| = 納k=0,n] (-1)^k・γ_k・x^(n-k).
とおくと γ_0 =1, γ_1 =tr(C), γ_n =|C|.
簡単のため (i_1,i_2,…,i_k) = {i}_k と略記する。
また、C の {i}_k行, {j}_k列 の要素からなるk次の小行列を C({i}_k; {j}_k) と記す。
γ_k = 倍i}_k |C({i}_k; {i}_k)|.
右辺の {i}_k は 1≦i_1<i_2<…<i_k≦n を満たすすべての組合せを亘る。
さて、C = AB のときは
C({i}_k; {i}_k) = A({i}_k; 1,2,…,n) B(1,2,…,n; {i}_k).
Binet-Cauchy の等式より
|C({i}_k; {i}_k)| = 倍j}_k A({i}_k; {j}_k) B({j}_k; {i}_k)
右辺の {j}_k は 1≦j_1<j_2<…<j_k≦n を満たすすべての組合せを亘る。
∴ AとBとを交換しても γ_k は不変.
∴ φ_AB(x) = φ_BA(x). (終)
佐武: 「行列と行列式」 p.67 定理9 (裳華房)
http://mathworld.wolfram.com/Binet-CauchyIdentity.html つーことは、A,Bがべき零云々は関係ねぇな。p.136の方法は良くないんぢゃ(後ry.