「数学・科学教育 米がテコ入れ」
ブッシュ米大統領は5月19日の講演で理数教育のてこ入れに取り組む方針を
明らかにした。「米国の生徒は高校入学時に他の先進国と比べて数学と科学
で後れを取っている。これは警戒信号だ」と語り、教育水準を上げるため 7
万人の教師を訓練し、3万人の非常勤講師を全米の学校に派遣する計画を表
明した。
米国では高校で大学レベルの授業を受けられるアドバンスト・プレースメ
ント(AP)と呼ばれる制度があり、試験で高得点をあげれば大学の単位とし
て認められる。7万人の教師に5年がかりで研修を実施し、主に低所得者層
を中心にAPを受ける機会を増やす。
非常勤講師には米航空宇宙局(NASA)のエンジニアなども含め、「子
供に科学を面白いと感じさせる」ことをねらう。(ワシントン=F.K.)
某日経新聞 2006.5.20 夕刊