>>91 Step1. G:有限群 が次の性質☆を持つならばGは巡回群である。(単位元は1とかいた)
☆:∀k∈N ,#{ g∈G | g^k=1}≦k
<proof>有限群Gが☆を満たすとする。
A(k)={ g∈G | gの位数はk} B(k)={ g∈G | g^k=1}
とおくと #G=Σ[kは#Gの約数]#A(k) ,A(k)⊂B(k) ,#B(k)≦k である。
今 #A(k)≠0 とすると 位数kの元h∈G が存在する。
hの生成する部分群をHとおくと、H⊂B(k) であり k=#H≦#B(k)≦k
よって B(k)=H であり A(k)⊂H 従って #A(k)=φ(k) (φ:オイラー関数 i.e. φ(k)=kと互いに素なk以下の自然数の個数)
以上より #G=Σ[kは#Gの約数]#A(k)≦Σ[kは#Gの約数]φ(k)=#G がわかり
∀k:#Gの約数 ,#A(k)=φ(k) 特に #A(#G)=φ(#G)≠0 つまり Gは巡回群となる。
Step2. F:体 F*=F-{0}:Fの乗法群 とする F*の有限部分群Gは巡回群である。
(特にF:有限体 ⇒F*:巡回群)
<proof>
∀k∈N ,X^k-1=0 のFにおける根の数はk以下 従って #{ x∈G | x^k=1}≦#{ x∈F* | x^k=1}≦k
よってStep1より Gは巡回群