有限と無限

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484 ◆KYAfgkP9SE
(個数計算)
 ここで,いったん数列Aを離れ,新たに,小数点以下 n桁目ま
での小数を網羅したリストというものを考える。
 まず,小数点以下 3桁までの小数を網羅したリストを作成して
みよう。その作成方法は,小数点以下 3桁目の,
    0.001
から初めて,これに順次,0.001を足していき,
    0.002
    0.003
    0.004
    0.005
    0.006
    0.007

485 ◆KYAfgkP9SE :2006/08/15(火) 23:06:45

    0.008
    0.009
    0.010  (数列Aとは異なり,最終桁が 0の小数も置く)
    0.011
     ・  
     ・ 
    0.999
とすると,過不足ないリストを作成でき,その個数も999 個であ
ることがわかる。 ここで個数計算の便宜上,リストの先頭に,
0.000 (=0)も加えておくと,総個数が1000 個になる。
 このように,小数点以下 n 桁目までの小数を網羅したリストと
いうのは,順列の考え方に従い,個数が 10^n 個となる。
 したがって,0.99ならば100番目の小数,0.999ならば1000番目の
小数となる。

 実は,数列Aも,この網羅リストを小数点以下1桁のリストから,
小数点以下 2桁のリスト,3桁のリスト,………という具合に,(重
複分の既出小数を省きながら)順次並べたものにすぎない。
 よって,数列Aの個数も,小数点以下 n 桁目までの総数は 10^n
個であり,0.99ならば100番目の小数,0.999ならば1000番目の小数
である。