(個数計算)
ここで,いったん数列Aを離れ,新たに,小数点以下 n桁目ま
での小数を網羅したリストというものを考える。
まず,小数点以下 3桁までの小数を網羅したリストを作成して
みよう。その作成方法は,小数点以下 3桁目の,
0.001
から初めて,これに順次,0.001を足していき,
0.002
0.003
0.004
0.005
0.006
0.007
0.008
0.009
0.010 (数列Aとは異なり,最終桁が 0の小数も置く)
0.011
・
・
0.999
とすると,過不足ないリストを作成でき,その個数も999 個であ
ることがわかる。 ここで個数計算の便宜上,リストの先頭に,
0.000 (=0)も加えておくと,総個数が1000 個になる。
このように,小数点以下 n 桁目までの小数を網羅したリストと
いうのは,順列の考え方に従い,個数が 10^n 個となる。
したがって,0.99ならば100番目の小数,0.999ならば1000番目の
小数となる。
実は,数列Aも,この網羅リストを小数点以下1桁のリストから,
小数点以下 2桁のリスト,3桁のリスト,………という具合に,(重
複分の既出小数を省きながら)順次並べたものにすぎない。
よって,数列Aの個数も,小数点以下 n 桁目までの総数は 10^n
個であり,0.99ならば100番目の小数,0.999ならば1000番目の小数
である。