面白い問題おしえて〜な 七問目

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943132人目の素数さん
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生命誕生から(宇宙間の通信ができる)
電波による通信が可能な文明の確立まで、約40億年が経過している。

太陽の寿命は約100億年だが、
惑星系に生命に適した環境を許すであろう期間はもう少し限定される。
地球環境のさまざまな変化も考慮に入れると、
地球型惑星で生命が進化し続けられる全期間は太陽の寿命よりもかなり短い。

すると、天文学的スケールで見ると、
「地球型惑星が生命そして文明を育みうる時間のタイムリミット」と
ほとんど同じだけの時間が経ってから、地球上にようやく通信文明が実現したことになる。

大まかに言って、知的生命に至るまでの生物進化のペースと、
惑星環境の安定期とが、なぜか地球の場合、一致している。
つまり人類は、いわば「ギリギリで間に合った」のである。

この事実は何を物語っているだろうか?

期限内にきわめて起こりにくい種類のことがたまたま起きてしまった場合、
それは期限切れギリギリになって起こる可能性が一番高い。

(とても合格しそうにない学力の者が多数受験して
 たった1人だけ偶然に受かった場合、
 彼はほぼ間違いなく、合格基準最低点すれすれで受かっているはずだろう)

私たち人類はきわどい選択効果の産物だったのだろう。
かくして、地球外知的生命は存在しそうにない。
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