これはR大学卒業のF君という人の話。
彼には無理数を数と見做していなかった。彼の世界では、有理数までが数。
無理数は妄想の産物に過ぎない。
彼は言う。
x^2=Aという方程式を考えた場合、A=15.9999999の時も、B=16.0000001の時も解が無い。
なのに、A=16の時だけ、解が自然数で求まるのは不自然である。
そこで彼は、これまでの累乗を以下のように定義し直した。
a^2=4a、a^3=9a a^4=16a・・・・
又、これまでのa^nは、aa・・・a(n個)と書いてもらう事にした。
この定義で、x^n=Aを考えると、素晴らしい性質があるのに気付く。
全てのAについて、x^n=Aの有理解が、一通りに求まる。
それどころか任意の代数方程式についても、有理数解が唯一つある事になる。
これはすごい! 俺って天才? ノーベル賞確定?(筆者註:本当はフィールズ賞)
そこで彼はHPを作り、某巨大掲示板でスレッドを立て発表してみたが、
どうも思い通りのレスがつかない。
幼稚な否定派の論理はこうだ。
>>1の定義では確かにx^2=5の解は持つけど、xx=5を解く事が出来ない
xx=5だとぉ?
xx=5は、1+5=15と書いているようなもの。解などない。数式が間違っている。
そんな事もわからんのか、ゴルァ!
こんな奴らじゃだめだ。理解するにはセンスが必要となるからねぇ〜。
数人レベルに見せても、はっきり言って、期待は持てない。
この国はまだまだ未開の国だし・・・。
>>346の言う通り、世界的数学者に送ってみるか。
そこで彼は、その教授のところへメールを送ってみたが、軽くあしらわれてしまった。
やっぱダメだよ。田舎のK大は・・・。
親分がカラスが白いといえば、白いと言う論理で通るよ。
この程度のレベルとは・・・。
K大にメール送るんじゃなかった・・・。
大失敗。
仕方無い、
>>382にある窪田登司氏や三上晃氏へ送ってみるか。
数日後、返事が来た。返事にはこうあった「一緒に本出版しようぜ!」
やった・・・。やっと俺を認めてくれる人がいた。もう俺は一人じゃない。
この人達も「相対論は間違っている」とか「植物さんのパワー」とか主張して、
世間から迫害を受けている。
ここは一致協力して、間違った理論のまかり通る世の中を正していこう!
註)この物語はフィクションであり、登場する人物・地名・団体名はすべて架空のものです