「総合基礎」試験導入へ 国語と数学混合 センター
大学入試センター(丸山工作所長)の入試問題を検討する委員会
が、最低限の学力の有無を調べる「総合基礎」試験の導入に向け準
備を進めていることが12日、明らかになった。大学生の学力低下
が指摘される中、国語と数学を混合した総合問題を出題する方針。
すでに問題の試作に入っており、06年度入試からの導入を目指し
ている。
総合基礎では一定以上の点を取れるかどうかだけを判定する。受
験生に対しては、各大学が独自に基準点を設け、2次試験受験の可
否を判断する。その場合、得点は2次試験には反映させず、2次試
験受験のための資格試験と位置付けることを検討している。
高校レベルの問題のほか、中学卒業程度の学力でも解ける問題も
取り入れ、センター試験受験者なら8割程度の正答率となるように
する。委員会は、試験時間を1時間と想定し、図形や計算、文字式
など数学で30問、漢字や慣用句、日常的な表現力などを問う国語
30問の問題2セットを試作し、関係する教育学会などに提示し
た。
センター試験をめぐっては、00年11月、大学審議会が答申を
出し、教科の枠を超えた総合的な問題を出すことや、資格試験とし
て利用できないかどうか調査するよう求めていた。
委員会は、高校に来年4月から導入される新学習指導要領で学ん
だ生徒が受験する06年度入試から導入したい意向だ。しかし、現
行のセンター試験の日程(2日間)では、時間割が詰まっているた
め、各大学に問題を提供し、個別試験とすることも選択肢のひとつ
としている。将来は英語も交えた3教科の混合試験の作成も検討す
る。 【澤圭一郎】
[毎日新聞2月12日] ( 2002-02-12-15:01 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020212k0000e040071000c.html