>>15 >動摩擦係数が、1以上だとブレ-キ材としてはまずいのですか?
原理だけで言えば、『不味い』と言うことは無い。
「摩擦係数が大きい」と言うのは、小さな力で大きな制動力を発生するので、
かえって好都合と言える。
ただし、「摩擦係数が大きい材料」は、「鳴きなど」が発生しやすい場合が、
往々にして多くなる。
その原因は、『粘着』や『凝着』による場合が多いと思われる。
>>17 >絶対無い、すなわちμ>1の材料なんてどう考えても存在しない
「材料屋さん」と言うのは、機械工学が分かってない人が多いようだね。
確かに「純粋な摩擦」のみで、μ1以上のものを探すのは困難だけれど、
『存在しないとか、不可能だ、』と言う考え方は、完全に間違っている。
「純粋な摩擦係数」とは、押さえ付けた力に比例し増える抵抗の部分を
言い、「粘着力」や「凸凹による引掛かり」による抵抗力は含めないが、
この考え方は論理的過ぎて、実用的ではない。
実際に使われる「摩擦係数の定義」は、応用される場面に応じ様ざまで、
「粘着による抵抗力」や「凸凹の引掛かりによる抵抗力」を含めた値を、
全部まとめ、「摩擦係数」と呼ぶ場合の方が多い。
「押さえ付ける力」と「摩擦で発生する滑りの抵抗力の比」を、単純に
「摩擦係数」とするなら、その中の「粘着力」や「凸凹による引掛かり」
の抵抗力の部分を、分けて別に考えることは、実用的では無いし不可能。
例えば、「粘着力」や「凸凹による引掛かり」を利用したタイヤなどは、
特に大きな摩擦力を必要とする「、ドラッグレースのタイヤ」などで、
「摩擦係数=2.0程度」のものも存在することからも、それは分かる。
一般の「ゴム類」などでも、「摩擦係数が1以上」あるものも多いはず。
この下のは、金属の場合だが、「μ1以上の値」が書かれている。
「トライボロジー」
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/et6jiyuudo/masatu.PDF (3ページ目)摩擦係数
金属組み合わせ 摩擦片 摩擦面 摩擦係数μ
同種純金属どうし Ag Ag 1.4