c/cコンポジット(複合材)について・・・

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78旧式(老)先生
>>15 >動摩擦係数が、1以上だとブレ-キ材としてはまずいのですか?
原理だけで言えば、『不味い』と言うことは無い。

「摩擦係数が大きい」と言うのは、小さな力で大きな制動力を発生するので、
かえって好都合と言える。

ただし、「摩擦係数が大きい材料」は、「鳴きなど」が発生しやすい場合が、
往々にして多くなる。

その原因は、『粘着』や『凝着』による場合が多いと思われる。
79旧式(老)先生:04/01/18 12:54
>>17 >絶対無い、すなわちμ>1の材料なんてどう考えても存在しない

「材料屋さん」と言うのは、機械工学が分かってない人が多いようだね。
確かに「純粋な摩擦」のみで、μ1以上のものを探すのは困難だけれど、
『存在しないとか、不可能だ、』と言う考え方は、完全に間違っている。

「純粋な摩擦係数」とは、押さえ付けた力に比例し増える抵抗の部分を
言い、「粘着力」や「凸凹による引掛かり」による抵抗力は含めないが、
この考え方は論理的過ぎて、実用的ではない。

実際に使われる「摩擦係数の定義」は、応用される場面に応じ様ざまで、
「粘着による抵抗力」や「凸凹の引掛かりによる抵抗力」を含めた値を、
全部まとめ、「摩擦係数」と呼ぶ場合の方が多い。

「押さえ付ける力」と「摩擦で発生する滑りの抵抗力の比」を、単純に
「摩擦係数」とするなら、その中の「粘着力」や「凸凹による引掛かり」
の抵抗力の部分を、分けて別に考えることは、実用的では無いし不可能。

例えば、「粘着力」や「凸凹による引掛かり」を利用したタイヤなどは、
特に大きな摩擦力を必要とする「、ドラッグレースのタイヤ」などで、
「摩擦係数=2.0程度」のものも存在することからも、それは分かる。

一般の「ゴム類」などでも、「摩擦係数が1以上」あるものも多いはず。
この下のは、金属の場合だが、「μ1以上の値」が書かれている。

「トライボロジー」
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/et6jiyuudo/masatu.PDF
(3ページ目)摩擦係数

  金属組み合わせ  摩擦片 摩擦面 摩擦係数μ
  同種純金属どうし Ag   Ag  1.4