理学電機工業(株)の本社工場内で濃縮ウランとみられる物質を発見
平成17年4月1日午後14時55分頃、大阪府高槻市にある理学電機工業(株)の
本社工場内で濃縮ウランとみられる核燃料物質がみつかったとの通報が同社から
文部科学省に寄せられた。
発見された物質は25.2グラムと26.8グラムのUO2(二酸化ウラン)ペレット2つで
「UO2ペレット」とのラベル表示がある容器に収納されていた。
発見後は同工場内で放射線取扱主任者免状を持つ職員の指導により、施錠され
立入禁止の措置がとられた管理区域内の貯蔵箱の中に、鉛容器に収納された上で
保管されており、貯蔵箱の表面の放射線量は1時間あたり最大0.3マイクロシーベルト
であるという。
なお今回の発見は17年2月に文部科学省が全国の放射線障害防止法対象事業所・
約4,800事業所に、放射線管理区域内外に長年放置されている放射性同位元素が
ないかを17年3月末までに点検し、報告するよう通知したことに対応し、
同社が工場内を17年3月29日調査した結果、発見されたもの。
通報を受けた文部科学省ではただちに職員を現地に派遣。理学電機工業に
核燃料物質が放置された経緯を調査し、今後の対応とあわせて報告するよう
要請するとした。【文部科学省】
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=9971