1 :
名も無きマテリアルさん:
機械工学板で「板違い」との指摘を受け、こちらの板を紹介されたので改めて。
先日、中古ゲームソフト裁判の最高裁判決が下された訳ですが
この期に及んでもゲームメーカーやビデオメーカーは「デジタルデータの記録媒体は
恒久不変だから他の著作物と同様に扱われるのはおかしい」などと
強弁していたりします。
しかしながら、そうしたデジタル信者は「恒久不変」と言いながら何一つとして
デジタルデータの記録媒体が「恒久不変」と言うに足るだけの科学的な根拠を
提示していない訳であり、接触ですり切れて1ヶ所が音飛びするレコード盤と
非接触でも盤面に傷が付いたら全体が再生不可能になってしまう
CD(ないしDVD)-ROMの違いすら満足に説明出来ない有様です。
一昨年「特命リサーチ200X」でも取り上げられて話題になりましたが、実際に
デジタルデータの記録媒体と言う物はどの程度の保管・使用に耐えられるのか
科学的に検証し、著作権者が強弁するような「恒久不変」が真っ赤な嘘だと
言うことを決定的に証明するデータはあるのでしょうか?
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/20000723/r055.html
>>1 フロッピーがある日突然読めなくなったことなど何十回もあります
4 :
名も無きマテリアルさん:02/05/03 06:30
>4
それは知ってるけど、まぁ物理的に似たような物でしょ。
CD も湿気には弱いし。接着面がかびる。
今のところ最強なのは MO や PD あたりかな。
これも似たような問題があると思うが、書き換え可能としては磁気に強い。
ただ、MO は多種多様なメディア(とくに他のドライブで書き込んだメディア)に弱い罠。
詳しく調べていないので理由はわからんが漏れの経験則。
あんまり材料物性と関係ないのでsage。
6 :
名も無きマテリアルさん:02/05/03 08:42
CDやDVDは記録メディアの中でも傷に弱そうな罠。
その程度のものを割り切りもせず「使ってもすり減らない」「半永久的」と
有り難がって提供するメーカーのアフォさ加減も相当なものだと言う罠。
>>5 PDは10年後にはドライブが無くなって読めなくなる罠
メーカーでは耐久性試験をしているけど、経年変化の確認は不十分
、に1モナー。
9 :
名も無きマテリアルさん:02/05/17 20:52
アレニウスまんせー
10 :
名も無きマテリアルさん:02/05/17 21:06
TDK本社では生産ライン稼動したとき当時(今から20年くらい前か?)
のFDを一日一回読み込んで耐久性を見ているとか聞いたが。
そしてそれはまだ読めるらしい。
ネタか?
11 :
名も無きマテリアルさん:02/05/29 15:00
>>10 ネタではないでしょうけど、使用だけでなくあらゆる状況
(高温多湿・低温・直射日光の当たりやすい場所・埃の多い場所など)で
保管したうえでデータを取らないと完全かつ正確とは言えないのでは。
大体、省庁再編で文部“科学”省になった所の外局である文化庁が
著作権者どものデマゴーグに踊らされて「デジタル=恒久不変・使っても
絶対に磨り減らない」なんて非科学的暴論を真に受けて滅茶苦茶な
著作権法改悪をやろうとしていることこそが問題。
12 :
名も無きマテリアルさん:02/06/01 17:33
>>11 > 大体、省庁再編で文部“科学”省になった所の外局である文化庁が
> 著作権者どものデマゴーグに踊らされて「デジタル=恒久不変・使っても
> 絶対に磨り減らない」なんて非科学的暴論を真に受けて滅茶苦茶な
> 著作権法改悪をやろうとしていることこそが問題。
デジタルデータは他の媒体に情報を落とすことなく転写することが
可能です。一方アナログデータは、転写の際、ほぼ確実になんらかの
情報が落ちてしまいます。媒体自身の寿命に限界があるとしても転写に
よりその情報が確実に受け渡せるなら、そのデータ形式は恒久不変と
言っても差し支えないのでは?
ちなみに、歴史的にもっとも耐久性がありなおかつ汎用性があることが
確認されているメディアは紙。したがって、どうしても保存したい情報は
パンチカードあたりにして保存するのが、もっとも現在確認されている中
で確実な方法かと。置き場所に困るという問題はありますが。
#次は、絵の具。その次は、銀塩写真かな。
13 :
デジタルデータの保管:02/06/03 14:47
和紙に墨で2進数を記入。1000年は大丈夫だろう。
再現するにはキーボードから手打ち。
コピーは手書き写本。
これ最強。
>>13 >和紙に墨で2進数を記入。1000年は大丈夫だろう。
> 再現するにはキーボードから手打ち。
> コピーは手書き写本。
> これ最強。
通は、当然石でしょ。
ただ今度は入力する手段からしてなくなる可能性がある罠。
15 :
名も無きマテリアルさん:02/06/07 15:18
取り敢えず、現在の技術力では「量産と長期保存は両立しない」ってか。
16 :
名も無きマテリアルさん:02/06/07 15:54
17 :
名も無きマテリアルさん:02/06/08 09:32
近代文明になってからの記録媒体はどんどん短寿命になっていく。
昔の粘土板やパピルス、和紙などは数千年経った今でも我々に
情報を見せてくれるが、今はどうよ?
NASAの火星探査の記録も半分くらい失われたそうだし。
磁気テープだったそうだが。
どないでしょね。
20〜21世紀には、永続的な記録手段を持たない謎の文明があった、
てな感じで忘れ去られていくのかもね。
ところで、紙の話題が出てましたけど、
レーザプリンタやコピーで出力した文書の寿命って、
どれくらいでしょうね?
結構こっちの方が後世に残ったりして...
19 :
名も無きマテリアルさん:02/06/08 16:06
>>18 普段我々が使っている紙は酸性紙なので、20年もてばいいほうでしょう。
酸性紙は自己崩壊するんだよね。
>>18 保管状態にもよるな。湿気、高温は絶対避けなきゃならんし・・
ま、光磁媒体等に記録して一定期間ごとにチェック入れるのが
いいんじゃないか?
21 :
名も無きマテリアルさん:02/06/18 19:47
こう言う研究してる大学教授っているんですか?
論文とかあれば見てみたいんですが。
22 :
名も無きマテリアルさん:02/07/07 09:11
今度書き換え型DVDを買おうと思ってるんだけど、
RAM、RW、+RWはどれくらい耐久性が高いの?
CD-RWよりはもつ?
誰か経験者回答キボンヌ。
23 :
名も無きマテリアルさん:02/07/23 02:21
CoPt-SiO2
CoCrTaPt
Co/Pt
TbFeCo
CoPt-C2H2
リンク貼られたのできましたよ。
レベル高そうですね。ここ。
25 :
名も無きマテリアルさん:02/07/30 13:54
age
ん?
27 :
名も無きマテリアルさん:02/12/12 18:25
げ!
4ヶ月以上放置されているスレにカキコ出来た!
(^^)
(^^)
(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
33 :
名も無きマテリアルさん:03/05/31 21:44
反ったアナログには重しをして平らにしるって原理はCDでもあり?
34 :
アダルトDVD:03/05/31 22:00
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
40 :
名も無きマテリアルさん:04/01/04 12:16
釉をかける前の磁器の板に,
インクジェットで鉱物顔料を噴射して印刷し,
それを上ぐすりかけて焼成した磁器なら,
過去の経験から云えば1000年以上は耐久するよ.
絵皿にカラー写真をやきつけることもできる.
但し,急激な温度変化や,衝撃を加えると壊れるし,
熱サイクルを加えると釉が結晶化を起こして不透明になる.
アルカリにも長時間さらしてはいけない,などなど.
42 :
名も無きマテリアルさん:04/06/05 23:33
43 :
名も無きマテリアルさん:04/06/13 07:14
>>40 例えば5mm四方に4色まで使って4点打って16bitとして、1cm2あたり8Byte、
12cmディスクサイズで800Byteくらいかな。紙テープよりはましってとこ?
ドットのサイズを経年劣化を考えた上で識別できる限界まで小さくできれば
なんぼかましになるけど、どのくらいなんだろ。
720dpiだとしたら12cmディスクで3.8MBくらい?
1440dpiなら15MB、色をもっと多くできればもっと情報量があがるけど。
45 :
名も無きマテリアルさん:04/07/03 19:11
スレを一読しての感想。
「10年ごとに最適と思われるメディアにコンバート」で済むんじゃ
ないでしょうか? 理由は下記。
(1)記録メディアは日進月歩。数百年単位で維持可能なハード
が存在するとは思えない。
(2)メディアが廃れると、リーダも無くなる。メディアが可読状態で
残っていても、リーダが無ければ取り出せない。
(3)保存されるべき情報はメンテされるべき。逆に言えば、メンテ
されない情報は、消えても仕方が無い。
議論に水をさすようで恐縮ですが、材料屋さんは不滅のメディア
開発に商業的意義を見出しているのでしょうか?
残すべき情報は年代を経るにつれ増えるわけだから、
この方法だとどんどんコンバートすべき量がどんどん増えていくか、
コンバートするごとに取捨の選別しなきゃいけなくなる訳で、
そのうち作業量が飽和しちゃうんじゃないの?
当座の対応はこれしかないかもしんないけど、
パピルスとかフレスコ画とかぐらいの、文明を飛び越えてってぐらいの
永きにわたって情報を残す手段を考えるべきじゃないのかなぁ.
商業的意義は薄いかもしれないが、
○○とは思えない、で研究をやめてしまう訳にはいかんでしょ.
47 :
名も無きマテリアルさん:04/07/09 15:26
材料屋さんは意義を見出してないがゲームメーカーは不滅のメディアを
作ってもらわないと持論が破綻してしまうので必死みたいでつ。
48 :
名も無きマテリアルさん:04/07/10 18:20
>>46 >>パピルスとかフレスコ画とかぐらいの、文明を飛び越えてってぐらいの
>>永きにわたって情報を残す手段を考えるべきじゃないのかなぁ.
形あるものは、いつか壊れる。絶対に失いたくないデータは、常にメンテし
バックアップを取るしかない。「文明を飛び越えて」とは良い言葉だが、
それはハードよりも、ソフト(フォーマット)に託すべき課題ではないかな?
49 :
名も無きマテリアルさん:04/10/11 14:13:36
50 :
名も無きマテリアルさん:05/02/28 20:02:07
磁気テープが良いですよ。
データストレージテープ。
51 :
名も無きマテリアルさん:05/03/16 14:47:25
それで、ACCSはCD-ROMは絶対に腐蝕も摩耗も損傷もしないと言う
科学的証拠を見つけることは出来たんですか?
52 :
名も無きマテリアルさん:2005/03/24(木) 11:45:11
紙テープがいいですよ。
修復できるし
物理的に冗長性が高いほど劣化に強いが
集積度が低くなるために保存できる情報量も少ない
アナログをデジタルで近似する場合精度を
高めるにつれて情報量が増大し最終的には
アナログのそれに至る
諸行無常
54 :
名も無きマテリアルさん:2005/07/06(水) 21:34:38
55 :
名も無きマテリアルさん:2006/04/03(月) 12:52:56
age
56 :
代理:2007/01/23(火) 22:15:47
くすぐったいものがたり
〜地球最後の日〜
女「地球、終わるね」
男「うん」
女「あっけないね」
男「うん。夏の夜の夢の如し」
女「そうだね」
男「……」
女「終わったらさ」
男「うん」
女「あたしたちってどうなっちゃうんだろうね。消えるのかな」
男「気にすんなバータレ」
女「だってさ」
男「……」
女「割と皆落ち着いてるよね」
男「うん。嵐の前の静けさ」
女「最後ってこんなもんなのかな」
男「まだ終わるって決まったわけじゃないだろ」
女「そっか」
男「……」
女「最後の瞬間ジャンプする?」
男「バータレ。それなんか違うだろ」
女「そっか」
57 :
代理:2007/01/23(火) 22:16:32
女「おなかすいた」
男「もう昼駄しな」
女「ご飯食べに行く?」
男「どこの飯屋も閉まってると思うぞ、最後だし」
女「そっか」
男「一食抜いた所で変わんないだろ」
女「そっか」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
女「どっか遊びに行く?」
男「最後だしどこも開いてないだろ」
女「じゃあ海とかさ」
男「今バイクがない」
女「男ってば使えないね」
男「……」
女「しかも夢無し彼女無し。友達といえばあたしくらい」
男「黙れバータレ」
女「最後だしつきあってあげよっか」
男「……」
女「うそ」
男「……」
58 :
代理:2007/01/23(火) 22:17:29
女「あのさ?」
男「うん」
女「死んだらどこに行くんだろ」
男「生まれ変わる。輪廻転生」
女「次は生まれ変わる世界が無いよ」
男「悲観すんな」
女「そっかな」
男「そうだ」
女「やっぱ消えるのかな」
男「知らんよ。宗教家に聞け」
女「めんどくさい。宗教開いてよ」
男「自分で開け」
女「次の世界がどこかに用意されててさ」
男「うん。ネクストステージ」
女「その世界はまあ、いわゆる天国的な何かでさ」
男「うん」
女「やっぱみんなで集まったりするのかな。同窓会的な」
男「俺は行かない」
女「うわ暗っ」
男「呼ばれないもん俺」
女「ほんと暗いねあんた」
男「だって高校のときそういうポジションだったじゃん俺」
女「そう?」
男「そう」
59 :
代理:2007/01/23(火) 22:18:28
女「あたしさ」
男「うん」
女「高校の頃、あんたのこと好きって言ってた人知ってるよ」
男「いないだろそんなの」
女「いたよ。クラスに一人」
男「そりゃよかった」
女「誰だか気にならないの?」
男「もう終わったからね」
女「ふーん」
男「……」
女「……」
女「大体さ」
男「うん」
女「なんで最後に一緒にいる相手があんたなの?正直これはナイんですけど」
男「お互い様だバータレ」
女「……」
男「……」
女「……飴、食べる?」
男「おう」
女「イチゴとメロン」
男「メロン」
女「はい」
60 :
代理:2007/01/23(火) 22:19:01
女「最後だけどさ」
男「うん」
女「したかったことある?」
男「あんまりないね」
女「うわ、つまんない」
男「なんとでも言え」
女「恋人とかほしくなかった?」
男「俺高望みとかしないし」
女「やっぱ暗いね」
男「うるさいバータレ」
女「あんたってさ」
男「うん」
女「好きな人とかいた?」
男「……」
女「ほれほれ言っちゃえよォ。どうせ最後だし」
男「バータレ」
女「はずかしがんなって」
男「うるせー」
女「あたしはいたよ」
男「そりゃいいことだな」
女「でしょ」
男「いいことだな」
61 :
代理:2007/01/23(火) 22:20:06
女「告白とかしたくないの?好きな人に」
男「自分、不器用っすから。恋愛、できませんから」
女「でもさ、したかったことあるでしょ?」
男「無いっていったじゃん」
女「そっか。……で、本当は?」
男「手とか繋ぎたかった」
女「乙女かあんたは」
男「うっさいバータレ」
女「あたしはさ」
男「うん」
女「すきだ、って言いたい。そんだけ」
男「その、好きなやつに?」
女「うん」
男「そんだけでいいの?」
女「まーね」
男「じゃあそれ言ってこいよ」
女「やめとく。脈無しだし」
男「そっか」
女「あんたこそ誰かに言えば?」
男「やめとく」
62 :
代理:2007/01/23(火) 22:21:10
男「なあ」
女「初めてあんたから話題提供したね」
男「うるさい聞け」
女「はいはい」
男「なんで好きって言うだけでいいんだ?」
女「……」
男「なんかやりたいこととかないのか?お前は」
女「あんたがそれを聞くかね?……んーなんて言えばいいかな」
男「うん」
女「なんていうか、伝えたときにさ」
男「うん」
女「相手がどんな顔するのか見たい」
男「はぁ?なにそれ?よく分からん」
女「あたしの好きなやつはさ」
男「うん」
女「自分が他の誰かから恋愛の対象になってるなんて、1ミリも思ってない奴なんだ」
男「ほぉ」
女「うん。たとえばさ、世の中にはまぁ、モテる層とモテない層に分かれてたりしてさぁ」
男「うん」
女「もてる層の奴は、俺あの人狙ってるんだー、とか、二股ばれそうでマジやばい、とか思って
日々をすごしてたりしてさ」
男「うん。貴族階級め。許せんな」
女「そんな一方であたしの好きな奴は、自分は誰からも見られてないつもりで忍者みたいに生きてるんだ」
男「ふーん」
女「自分は一人でいい、それが本来の姿だ、ちょうどいい、ってさ。かっこつけて」
男「そっか」
女「そんな奴に、お前という存在はあたしに見つかってるぞざまーみろ!って言ってやりたい。
自分を消してかっこつけてる奴が、びっくりして慌てるところを見てみたい」
男「……そっか」
63 :
代理:2007/01/23(火) 22:22:44
女「ねぇ」
男「うん」
女「ありがとうね」
男「なにが?」
女「あたしのくだらない話、聞いてくれて」
男「くだらなくなかった」
女「そう?我ながらくだらなさ大爆発だったと思うけど」
男「くだらないって決め付けんな」
女「だってさ」
男「俺もさ」
女「うん?」
男「そのかっこつけマンがビビるところ、見てみたい」
女「そっか」
男「うん」
女「あとどれくらいだっけ?世界の終焉」
男「時間なんか」
女「え?」
男「気にすんな」
女「えー」
男「世の中には俺等が関与できない仕組みってのがあるんだよ」
女「どうにもなんないんだね」
男「うん。終わるな終わるな、って思ってても、それを決めるのは俺等じゃない」
女「うん」
男「みんな落ち着いてるけどさ」
女「うん」
男「みんな最後だと思ってるけどさ」
女「うん」
男「ほんとは心のどっかで、まだ終わりたくないって思ってると思う」
女「あたしたちと同じ?」
男「うん。と、いうか、なんというか。そう思ってって欲しい」
64 :
代理:2007/01/23(火) 22:24:09
女「あれかな。レコード盤みたいなもんかな」
男「うん?」
女「世界は同じスピードでぐるぐる回っててさ」
男「うん。――――あ、俺等やっぱ詩人っぽくね?」
女「うっさい。でさ、あたしたちはその端っこに立ってるの」
男「うん」
女「でね、要領いい人はうまーく落ちないように中心に向かい続けてるんだけど」
男「うん」
女「あたしや男みたいなぶきっちょは、はじっこにしか立てなくて、遠心力でぶっとばされそうなの」
男「うん。お前らしい理論だね」
女「うっさい」
男「でもさ」
女「うん?」
男「いい音だったかな、そのレコード」
女「あんたも詩人だね。・・・・・・たぶん、めっちゃファンキーでソウルフルだったろうね」
男「言い方古っ」
女「うっさいバーカ」
女「世の中ってさ」
男「うん」
女「むずかしいね」
男「うん。イッツベリーディフィカルト」
女「生きていきたいって思ってももう終わりだし」
男「うん」
女「伝えたい、っておもっても伝わらないし」
男「うん」
女「それでもさ」
男「うん」
女「最後まで一緒に入れたらいい、と思った」
男「うん」
女「だからさ」
男「うん」
65 :
代理:2007/01/23(火) 22:25:28
だいすき。
66 :
代理:2007/01/23(火) 22:26:54
男「そっか」
女「ありゃりゃ。全然ビビらないね」
男「アイアムかっこつけマンだからね」
女「えーちょっと残念。空気読めよ」
男「そりゃすまん」
女「で?」
男「うん?」
女「あんたは私のこと、 すき?」
男「あ――― 普通」
女「ひきょうもの」
男「はいはい」
女「謝れ」
男「ごめん」
女「お詫びに抱きしめろ」
男「うん」
女「ずるいね。いっつもあたしばっかりだ、こんなの」
67 :
代理:2007/01/23(火) 22:27:41
女「あんたさ」
男「うん」
女「キスしたことある?」
男「ない。前代未聞」
女「終わりだし」
男「うん」
女「キスしよっか」
男「どうしよっか」
女「素直に、うん、て言いなさいよ」
男「だってわかんないんだもん」
女「やっぱズルいね」
男「うん」
男「でもさ」
女「うん?」
男「好きとかキスとかよくわかんないし」
女「うん」
男「お前のことがどーなのこーなのとかサッパリだけど」
女「うん」
男「今ね」
女「うん」
男「なぜか。原因不明に。お前とキスしたいって思った」
女「うん」
男「別に普通なのに。最後まで一緒に入れたらいい、と思った」
女「うん。うん」
男「かっこわりぃな」
女「うん。かなりね」
ちゅう。
68 :
代理:2007/01/23(火) 22:28:26
男「なぁ」
女「うん?」
男「やっぱ出よう。外。外だ」
女「お出かけ?バイクないんでしょ」
男「いや、ある。最後ならではの」
女「なにそれ?」
男「通称、15の夜メソッド」
女「えー?いいのそれ?」
男「最後だし」
女「わっかったわかった。あたしが許す」
男「じゃあバイク盗ってくるから着替えとけ」
女「うん」
男「んー、このバイク借りちまおう。キーをバキっと」
女「ヘーイストップそこのバイク泥棒男子!逮捕する!」
男「お、着替えてきたか」
女「む、本官に反抗する気か!」
男「それにしてもこの女、やたらノリノリである」
女「ヘイ!止まれ!動くな!ホールドミー!」
男「それを言うならホールドアップだな。ミーじゃ『抱きしめて』だ」
女「ふぅ。じゃ、乗るよ」
男「うん」
女「♪ぬーすんーだバーイクで」
男「はーしりーだす〜♪」
女「行き先は〜」
男「海っ」
69 :
代理:2007/01/23(火) 22:29:37
ブロロロロ!ウォンウォンウォン!
女「うわぉ!風が凄いんですけどー!エンジンすごいんですけどー!」
男「あのさー!」
女「うん、何ー?」
男「この世界はもう終わっちまうけどさー!」
女「えー、何ー?」
男「俺、今お前が好きだとか、俺、次の世界でお前に会いたいとか、」
女「風で聞こえないー!」
男「そういうことは言えん性格だけどさー!」
女「なにー!?」
男「たぶん、前の世界があったとして、その時はお前のこと大好きだったと思うからー!
もっとかっこよくて、素直だったと思うからー!」
女「だから聞こえないってばー!」
ウォンウォンウォン!
女「ねー、さっきから全然聞こえないんだけど!何言ってるのー!」
男「聞こえんでもいい!」
女「なにそれー!」
男「いいもんはいいんだよバータレ!」
女「わかったー!あのさー!」
男「なんだー!」
女「このまま二人だけで走っていったらさー!
太陽とか月とかが回るのを飛び越してさー!
光も時間も全部ぶち抜いて、
二人だけで別の世界にいけたりすんのかなー!」
男「んー!物理的に無理ー!」
女「バカー!」
男「いてて!絞めるな!」
ブロロロロ!ウォンウォンウォン!
70 :
代理:2007/01/23(火) 22:30:09
男「着いたぞ海」
女「うわぁ…… なんて磯臭い」
男「しょうがないじゃん」
女「だれもいないね」
男「うん。たぶん、それぞれの行く先が決まってるんじゃないか」
女「そうかもね」
男「まぁ座って落ち着こう」
女「コーヒー飲む?ポット持ってきた」
男「おお、すまんな」
男「あのさ」女「あのさ」
男「……かぶんなよ」
女「そっちこそかぶんないでよ」
男「でもさ」
女「うん」
男「なんか今同じこと言おうとしてた気がするよね」
女「うん。そんな気がする」
71 :
代理:2007/01/23(火) 22:31:01
男「俺等ってさ」
女「うん?」
男「初めて会ったのいつだっけ」
女「覚えてない」
男「俺も覚えてない」
女「ひょっとしてさ」
男「うん」
女「最初から、お互いを知っている状態で生まれたんじゃないかな」
男「で……出たッ!詩人!」
女「うっさいバカ」
男「でもさ」
女「うん?」
男「ずっとそれより、生まれる前から、」
女「し……詩人の気配!」
男「お前もたいがいムカつくね」
女「へへへ」
男「まったく俺等ときたら最後までお互いにおちょくり合い」
女「アリではないか?」
男「アリではあるな」
女「へへへ」
男「へへへ」
男「お前さ」
女「うん?」
男「俺のどこを好きになったわけ?」
72 :
代理:2007/01/23(火) 22:38:20
女「うわ!そういうこと普通聞く?」
男「気になるもん」
女「んー……ない!」
男「え?」
女「むしろダメな要因の方が多い」
男「えー」
女「すぐに揚げ足取るし顔は地味だし。おまけに、イメージ的に臭そう」
男「イメージで臭い……」
女「まぁ、でもね」
男「うん」
女「そういうの超越して好きになっちゃった」
女「うー、ちょっと風が冷たい」
男「海だからな。仕方ない」
女「そういう時は『俺があっためてあげるよ』とか言うべきでしょ」
男「おれがー あっためてー あげるよー」
女「……」
男「……ゴメン」
女「いや、期待したあたしがダメだった」
男「どっか暖かいとこ行こうか」
女「うん」
男「あのビル行こう。テナント入ってないっぽいし」
女「うん」
73 :
代理:2007/01/23(火) 22:39:13
男「よーし俺ガラス壊して不法侵入しちゃうぞー」
女「むっ!本官の前で公然と不法侵入か!」
男「あ、また出た。好きだなぁ」
女「ヘーイ!フリーズ!ホールドミー!」
男「ここまでバカだとむしろ愛しいな。バカ愛しい」
女「いひひ」
男「まったく」
女「ねえ」
男「ん?」
女「屋上行こう」
女「うわー、風が強い!海が黒い!」
男「うん。ナントカは高いとこが、て」
女「うっさいバカ」
男「へへへ……あのさ」
女「うん?」
男「アレだ、その……次の世界で会うのは確かに難しいよ?」
女「うん」
男「というか、今この時に会えてることがすごい奇跡の上にある」
女「詩人?」
男「それはもういいっての。……でさ」
女「うん」
男「たぶん、奇跡ってこの世界だけの特別なモンじゃなくて、
次の世界でもまた違うハチャメチャな奇跡が起こって、
また幸せに生きられるんだと思うよ。だからビビんなくてもいい」
女「………うん」
男「でもさ」
女「うん?」
74 :
代理:2007/01/23(火) 22:39:50
男「お前がさ、その新しい奇跡が気に入らなくてイヤになっちゃったら、
迷わず『あたしはここだ!』って叫べ」
女「・・・・・うん」
男「そしたら俺、暴れるから。お前が言うように、距離も時間も光も次元もぶちぬいて、
『新しい奇跡』なんかぶっころして、世界からお前を奪いに行くから」
女「うん」
男「だから大船、いや超船にのったつもりでいろ」
女「うん。……さすがミスター詩人。完璧な理論ですな」
男「うるせーバータレ」
女「へへへ。それとも今度こそあたしに惚れちゃった?」
男「……さあ」
女「やっぱ意地っ張りだ」
男「まーね」
女「いいもん。あと数時間、すべてが終わる迄に全力で惚れさせてやる」
男「おう。かかってこいや」
75 :
代理:2007/01/23(火) 22:42:03
それからしばらく、二人で今までのこといっぱい話した。
言いたい事がありすぎて支離滅裂だったけどあいつは全部わかって……
……くれなかった。代わりにずっとヘラヘラ笑ってた。優しいんだ、基本的に。
あたしはやっぱり、こいつがウルトラだいすきだ。
76 :
代理:2007/01/23(火) 22:42:38
女「……あ、もう終わりの時間だ」
男「うん。あっけなかったね。最後の瞬間どうする?してほしいことあるか?」
女「ジャンプ」
男「それはもういい」
女「そっか。……あ、いっこ思いついた」
男「なんなりと言え」
女「うん。えっとね」
男「おう」
「ホールドミー」
あたしと男の世界が終わった。
ううん、ひと段落した。
ばいばい。
約束破ったら、あたしのほうから乗り込んで、世界からあんたを奪ってやるから。
あらゆる物理をぶちぬいて、あんたのところに駆けつけるから。
あんたが望む生き物になって、全力で惚れさせてやるから。
まってろよバータレ!
おしまい
余裕の77get
217 :名無しさん@編集中:04/10/17 01:03:45
>>215 だから促進試験と書いてあるのだが?
現状、経年劣化の実績が無いのだから促進させて見てみても良いのでは?と・・・
1日2日程度で見れなくなればちょっとびびるだろ?
但し、それが保存状態の何年に相当するかはわからんとも書いておいたのだが?
読み取りがシビアな分CD-Rよりは厳しいのではないだろうか
> フィルムも、50年前のものなんて退色がひどいしカビも目立つから、
だから
テープ、フィルムの劣化画像が荒い(鑑賞に堪えない)
データが読めなくなって見ることが出来ない
とどちらが良いか?と書いてあるのだが?
あの、ホンダ車のドアについてる雨避け。あれポリカ製。
結構、白っぽくなったり霞んだりしてるけど元はダークスモーク色
色が濃い理由は耐候性の低いポリカの変色をごまかすため。
【レンタル】 VHSをDVDに 【ビデオ】
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/avi/1047170586/217
80 :名無しさん@編集中:2007/04/02(月) 21:43:52
>ビデオ
カビる時は速攻カビる
>CD
初期の欧州のCD板は酸化、白濁化して聞けないのが出てきてる
>電池
電池切れたの中古屋で売ってるけどな
>LD
それ初期の板特有の問題
中期以降はCDレベルまで劣化を防げてるが、今後は不明
CD-R、DVD-Rだとエラーレートは冷暗所にしまってても劣化で上昇してく
定期的なバックアップは必須
【VHS】アナログソースのデジタル化総合スレ【8mm】
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/avi/1172939744/80
test。。ェニェケェネ。。ォニォケォネ
test ェニェケェネ。。ォニォケォネ
今の人間の目には長期保存する価値がなさそうに見えるものでも
後世の研究者にとっては貴重な資料になりうる可能性はあるんじゃないの。
あの徒然草が初めて注目されたのは執筆から100年後、
人々に広く読まれるようになったのは江戸時代以降らしい。
お前らが2chに書き捨てたログだって、このまま保存されてれば
何世紀かのちには教科書の教材になってるかもな。
83 :
123 ◆aRPJzcJ6iE :2009/04/05(日) 17:04:03
test
84 :
名も無きマテリアルさん:2009/12/05(土) 01:40:03
保守
85 :
coil:2009/12/06(日) 16:17:25
86 :
名も無きマテリアルさん:
ガラスCDの耐久性はどうだろう?