韓国人劣等民族説

このエントリーをはてなブックマークに追加
683文責:名無しさん
『棄てられた日本兵の人肉食事件』 永尾俊彦 三一書房

 何年か前に「生きてこそ」というカニバリズムをテーマにしたショッキングな映画があったけど、
この本に書かれている事件はその比ではない。
フィリピンのミンダナオ島にあるキタングラッド山で敗走する日本兵は現地人をハンティングして、
食いまくったのだそうだ。
その犠牲者は80人にも及ぶという。極限状態にあった日本兵が、死んだ兵士の肉を切り取って食べたというような話はよく聞く。
だが生きている非戦闘員を食肉目的で殺すという、人間の根源を問われるような事件を僕は知らなかった。
92〜93年に日本でも報道されたというが、僕は目にした記憶がない。あまりにも凄惨で生々しいので、遺族や関係者を慮って控えめにしか報じられなかったらしい。
本書ではルポライターの著者が、被害者(つまり食われた人)の家族や加害者(食った元日本兵)の両面に粘り強いインタビューを重ね、
実体を浮き彫りにしようと試みている。
こういう事件を聞くと、「作り話だろう」とか「飢えの極限状態だったら仕方がない」というような逃げ道を作ってしまいがちである。
だがこの事件は本当にあったことなのだ。
そして食った日本人は「腹が減ってどうしようもないということはなかった」
「人肉に手をつけなければならないほど追い込まれていたわけではない」と証言する。