やっちゃた!今日の朝日のドキュン記事 その3

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557 今日の天声人語。がいしゅつかな?
米国側が「目に見える参加」を日本に要請したそうだ。確かに「目に見える」行動を好む人たちだ。
いまは、星条旗である。全米ほとんどで売り切れの状態らしい。愛国心
を内にもっているだけではだめだ。目に見えるように旗を振らねばならないのだ。

 そこで「目に見える参加」の要請だが、「熟慮」していいと思う。そのうえで「目に見えない参加」
でもいいではないか。こちらには「縁の下の力持ち」という言葉もある。「黒衣に徹する」という言葉もある。

 できれば外交力で協力したいところだ。わが国とイスラム系諸国との関係はそんなに悪くないはずだ。こんど
の対テロ作戦では、それらの国々の協力を取り付けることが重要だろう。その一翼を担えないものか。そうした外交力は、
これまでの蓄積がものをいう。それを養ってきたかどうかには不安はあるが。

 小泉首相はこの際、国際舞台で得意の「米百俵」をぶったらどうか。ブッシュ米大統領も「長い戦い」になると言っている。
目先のことばかり考えないで、長い目で見ようと提言してはどうか。

 言い方を変えれば、対テロリストの軍事作戦にはかかわらないで、わが国は対テロリズムの先頭に立つことだ。テロリズ
ムが育つ土壌に踏み込む。そこでは貧困や差別や憎悪が待ち受けていることだろう。たいへんな持久戦だが、やりがいはある。

 ブッシュ大統領も「あらゆる選択肢を留保する」と言っている。国際的な分業でいいのではないか。いかにも迂遠(うえん)かもしれ
ない。しかし「急がば回れ」という言葉もある。