やっちゃた!今日の朝日のドキュン記事 その3

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45文責:名無しさん
平成 13年 (2001) 8月10日[友引]

■産経抄


「新しい歴史教科書をつくる会」本部ビルの放火テロ事件を報じる新聞各紙の姿勢には、なかなか興味深いものがある。なるほどテロの「元凶はマスコミのあおり方にあるのではないか」(西尾幹二会長の話=東京新聞)とも思われる。
▼しかしそう思われているマスコミほどこのテロを小さく報じている。事件は明らかに言論への挑戦であり、出版・表現の自由への脅迫であるはずだが、いかにもいやいや報じているとしか思えない新聞もある。なにか都合でも悪いところがあるのかといぶかしく思うほどだ。

▼はっきり書いてしまうと朝日新聞である。同紙も本社ビルで男に発砲や立てこもりを受けたり、作家・柳美里さんがサイン会中止要求の脅迫電話を受けたりした事件では、大いに報じて世論を喚起した。それはそれで大いに結構なのだ。

▼しかし右であれ、左であれ、言論へのテロを非難するのなら同じ扱いであるべきだろう。今度の「つくる会」放火や、以前の「桜井よしこさん講演会妨害」などに対しても、柳さんのと同様の声をあげてもらいたい。一方には雄弁、一方には沈黙では何かに偏向していると誤解されても仕方ないではないか。

▼東京都教委がその「つくる会」の中学歴史・公民教科書を都立養護学校で採択することをきめた。それへ朝日新聞は作家の大江健三郎さんが「弱い者、狙い撃ち」と語ったと、大見出しで報じている。これはただごとではないぞと驚いて読んだ。

▼すると「養護学校に使わせるのは、抵抗の弱い相手への狙い撃ちです」というのだった。何という言い様だろう。それらは公正な検定と採択を通った大切な教科書であって、凶器や爆弾ではない。これではテロはなくなるまい、と悲しんだのである。