朝日の基地外投稿6

このエントリーをはてなブックマークに追加
686文責:名無しさん
2000.8.19東京版

遺族思うなら参拝より平和
無職 石崎キク (神奈川県逗子市84歳)

 石原東京都知事が十五日、靖国神社に公式参拝した。「遺族の方
や英霊が少しでも喜んでくれるなら行く」として、公的か私的か「そう
いうくだらない識別を今はもうする時代じゃない」と言い、反対する人
を「ひねくれたやつもいる」とも言ったという。

 確かに公式参拝を喜ぶ遺族もいるでしょう。でも、私は同じ戦没者
遺族として何ともやりきれない思いです。一九八五年、「遺族が望ん
でいるから」と理由付けをして当時の中曽根首相が公式参拝を強行
して以来、私たち戦没者遺族仲間は、再び靖国の思想が息づき、過
ちが繰り返されないよう願ってきました。

 国の最高法規、憲法には、国務大臣、国会議員、地方公共団体の
長である知事その他の公務員が憲法を尊重し擁護する義務を負うこ
とが規定されています。戦争への反省の上に成り立った現憲法で、政
教分離原則の厳守がうたわれている意味の重さを、政治の責任者は
重く受け止めて行動すべきです。その思いがあって初めて、真に戦没
者を悼み、その死の教訓を生かす姿勢が生まれてくるはずです。

 戦後もすでに五十五年。私の遺族としての願いは、公式参拝や英霊
賛美ではなく、アジアの痛みへの償いと、戦没者の遺産ともいえる憲法
を生かし、武力によらない平和をつくりだしていくことです。