『「つくる会」に反対する掲示板』観察スレ2

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362こんなにいっぱい・・・
293 名前:ちゃんとお勉強するニダ 投稿日:2001/06/24(日) 10:40
46)93頁 鎌倉の美術
「京都の妙法院三十三間堂に残る、婆藪仙人や摩和羅女の像は、年老いた日本人の顔に浮かぶ、忍耐心と深い明るさ、仏をうやまう心をよくあらわしている」
(意見) 婆藪仙人も、摩和羅女も、日本人ではない。内容も微細にすぎ、削除すべき文章。

47)93頁 肖像画と絵巻物
「神護寺の『源頼朝像』」
(意見) 神護寺の「伝源頼朝像」と表記すべき。近年、歴史学会・美術史学会の双方において、この像が誰の像かが問い直されている(黒田日出男編『肖像画を読む』角川書店、1998年参照)。

48)93頁 肖像画と絵巻物
「大徳寺の『大燈国師像』や、妙智院の『夢窓国師像』など、高僧の人間性をたくみに写しとった作品がえがかれた」
(意見) 大燈国師(=宗峰妙超、1282〜1337年)は鎌倉時代後期から南北朝期にかけて活躍した僧であり、大徳寺開創も1326(嘉暦元)年で、鎌倉時代最末期のことである。一方、夢窓国師(1275〜1351年)も、鎌倉時代後期から南北朝期時代にかけて活躍した僧である。したがって、両人の像は、その成立が南北朝期以降と考えられることから、「鎌倉の文化」の項に取り上げるべきではない。

49)94頁 さしえ「幕府の軍と戦う楠木正成」
「幕府の軍と戦う楠木正成」
(意見) 江戸時代に描かれた想像図を南北朝時代の冒頭に掲げるのは不適当。図には、鉄砲狭間、入母屋造の屋根、戦国末期以降の石積等が描かれ、子どもに誤解を与える。