俵義文が全国に指令

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54文責:名無しさん
俵 義文 60才 「団塊の世代」
昭和16年 福岡県生まれ
幼少の頃は神童と呼ばれ中央大学法学部法律学科に
推薦入学―――――。
その後 社会の革新を志し今に至る。
大学時代はワンダーフォーゲル愛好会に所属。
その先輩の紹介で現在の妻と
結婚―――――・・。
5年後 長男を授かる。
その後も子宝に恵まれ、一姫一太郎。
時代はまさに高度成長のまっただ中――──。
働くことこそ美徳とされていた時代。
若き俵青年は労働組合活動に情熱のすべてをかたむけ
東京都内に小さいながらも庭付き一戸建てを構え
一国一城の主として家庭に仕事にと日々理想を目指し
突き進んできた。
そのワシがだっ!!!
なんでワシがあんないい加減な男たちに・・・・・
あの新しい歴史教科書をつくる会のような厨房学者軍団に
なめられなければならないのだっ!!
あんなクズにっ!!
全く最近家でも会社でもロクな事がない!!
え〜〜〜〜〜い!!
電車の中でソックスを履き替えるのはやめろ!!
おまえだ おまえ そこの女子高生〜〜〜〜っ
貴様もヘッドフォンステレオの音がうるさいんだよ!!
なんだっ!?そのシャカシャカって音はぁ〜〜〜〜〜っ!!
おいっ!!おまえ!!電車の中で携帯で話すんじゃないっ!!
この非常識新人類っ!!
おまえだよ おまえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
 嗚呼・・・・この不条理な世の中でワシにとって唯一潤いと呼べるのは
この瞬間だけだ・・・・・・
6時52分みどりヶ丘始発の3両目2番ドアの前に立つ
この大人しいOL風のお嬢さんだけが・・・・・
ワシのっ!!
一年間――――この柔らかであたたかな桃尻だけが
ワシの安らぎだった。
う〜〜〜〜んこの柔らかさが・・・・・
きっとこの娘も淋しいのだろう
だからこそ毎日同じ電車に乗ってくるのだ・・・・
イヤッ! もしかしたら心のどこかでワシを待って・・・・・・