『「つくる会」教科書に反対する掲示板』観察スレ

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「つくる会」教科書 部落差別擁護論を暴く 差別糾弾の闘いを憎悪
  皇国史観の復活など許せぬ
 「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史歪曲・戦争賛美・皇国史観の教科書を断じて使わせてはならない。韓国の「日本の教科書を正す運動本部」など九十九の市民・社会・宗教団体は、六月十二日正午から世界七十九カ国・百五十二都市の日本大使館と領事館前で一斉に抗議デモを行うと発表した。日本では東京・大阪など五カ所で計画されている。連帯の呼びかけにこたえ、「韓国・中国の修正要求断固支持、検定合格白紙撤回、採択絶対阻止」を掲げてともに闘おう。本稿では、「つくる会」教科書が部落差別問題を抹殺し、部落大衆の差別徹底糾弾闘争に全面的に敵対していることを、怒りをもって暴露・弾劾する。

 「渋染一揆」の記述を削れと叫ぶ藤岡信勝
 五月二十六日に放映されたテレビ朝日の「朝まで生テレビ」で、「つくる会」の中心人物である西尾幹二と藤岡信勝は、「状況によっては日本も核ミサイルを持つべきだ」(藤岡)、「その選択を絶対悪として退けることはできない」(西尾)と許すことのできない発言を行った。
 「つくる会」教科書の狙いが「戦争=核戦争を戦う国民づくり」にあることを、藤岡と西尾は公言したのだ。闘う中国・朝鮮−アジア人民の怒りの決起と連帯して、採択を絶対に阻止しなければならない。
 「つくる会」教科書は、天皇と日本国家による残虐きわまる侵略戦争と植民地支配の歴史を歪曲して美化すると同時に、部落差別の過酷な歴史と現実を覆い隠し、部落解放闘争を歴史から抹殺しようとしている。
 それを最もよく示すものが、『正論』一九九九年七月号での藤岡発言だ。藤岡はここで、「渋染(しぶぞめ)一揆」(注)をすべての歴史教科書が取り上げていることに文句をつけ、「あまりにも特殊な出来事である」とか、「特定の圧力団体の力によって、『渋染一揆』が歴史の定番にさせられたことは明らかだ」などと言って、教科書から削ることを主張したのである。
 「つくる会」教科書は、こうした藤岡らによる部落差別の居直りと、部落大衆の自主解放の闘い=差別糾弾闘争への憎悪と敵対の立場が貫かれている。だからこの本では、近現代史をつうじて、この渋染一揆を始めとする、天皇制国家を揺るがした民衆の生き生きとした闘いの姿は、一切抹殺されているのだ。
 「つくる会」教科書の西尾・藤岡らは、今日の日帝の差別糾弾闘争圧殺攻撃の先兵なのである。