朝日の基地外投稿4

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886文責:名無しさん
これには誰もツッコミ入れないの?
まるで、早野透氏のような感傷的な文体です。

「歌声とともに消えるあの店」

無職 仲野進【埼玉県新座市 76歳)

 新宿・歌舞伎町の一隅に、時代に置き忘れられたような
店がぽつんとある。
 風雪に耐えてきた外観。踏めば優しく跳ね返してくれる
木の床や階段。見上げれば、天井の丸太がまる見え。
道路に向いたガラスの小窓がわずかに自然の明かり取りだ。
ゴーリーキーの芝居「どん底」が背景も大道具もなしで上演できそう。
 実際ここでは「どん底」の「夜でも昼でも牢屋は暗い……」と、
部屋を揺るがすほどの合唱を聞くことができる。ただし歌うのは、
そこに居合わせた人たち。合唱は一変して「いぬのおまわりさん」になり、
「故郷」になる。「ともしび」「トロイカ」そして「カチューシャ」。
「がんばろう」に「インターナショナル」が続けば、大勢が立ち腕を組む。
初めて会った者が、である。これが歌声喫茶店「カチューシャ」だ。
 この店が6月末、半世紀の歴史を閉じる。ここに心を寄せた大衆が、
「蛍の光」を歌おうとしている。

‥‥こいつら、死んでも国歌は歌わないんだろーな。