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文責:名無しさん:
きょうも響く空に砲弾の音
主婦 渡辺 裕子(北海道 33歳)
私たちの住んでいる標茶町虹別は、大空と見渡す限り緑の牧草地帯です。
昨夜は10時近くまで砲弾の音がしました。ドーン、ドーン。窓が鳴り、家が揺れます。
町の東側に、日本で一番広い、自衛隊の矢臼別演習場があるのです。
布団の中で、2歳の息子は「ママ、なんのおと?」と言って、腕に絡みついてきます。
そのうち、まくらを抱きしめて、眠り始めました。
きょうは朝から買いデイです。やはり、砲弾の音がします。
散歩で一緒になる保育園の子供たちも、よく回らない口で「なんだ?」。「兵隊さんの
練習の音よ」と答えます。
私には、外交や防衛や難しいことは分かりません。ただ、砲弾1つ、いくらかな?
公園の古いブランコぐらい直せるかしら。
沖縄から米軍の訓練も移ってきて、1年に2万発以上の弾が飛び交うそうです。
世界中の争いがなくなり、戦争の練習も必要なくなったら、その文、いろいろなことに
使えるのに、と思うのです。
息子はいま、砲弾の音の中、昼寝をしています。