読売と朝日の比較スレッド その4

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177つづき
「扶桑社は6月、「過当な宣伝競争を招き公正さを損ないかねない」という文部科学省の自制要求を振り切り、教科書を教科書と同じ内容の市販本を発表した。こうした一連の動きが過度の売り込みを禁じた独占禁止法に抵触するとして、「つくる会」などは大学教授から公正取引委員会に申告された」
「また、自民党は5月「公正性が損なわれないように監視する」ことを都道府県に通達。扶桑社版に批判的な動きを牽制する結果となった。」

扶桑社が教科書を販売した最大の目的は、朝日の強烈なネガティブキャンペーンに対抗するためのやむを得ない措置です。朝日に洗脳された読者は教科書を読まずにつくる会教科書を感情的な批判に走ったことの防衛措置だったのです。そういう状況に追い込んだのはほかならぬ朝日ですが、追い込まれたつくる会を行動を気持ちよく批判しています。また、「監視することを」通達したのは自民党ではなく、文科省であり、この文はねつ造です。しかし、文化省が通達というと読者としては構成なイメージを受けてしまします。自民党とすることによってつくる会と結託した悪のイメージを強化することができるのでこのねつ造は適切なものです。また、「扶桑社版に批判的な動きを牽制する結果となった」と断言されてしまうと誰も疑問もなく、そうなのか、と思ってしまうでしょう。これも読者のイメージ強化のためのねつ造でその根拠も示されていませんし。強いて言うと、この通達は教員ではなく教委が教科書選定する立場にあることを明確に確認するとともに、教委に外部からの不当な圧力に影響されないよう注意を促したものでした。これによって日教組の圧力が排除されたことが扶桑社に批判的な動きを牽制しました。もちろんこんなことを朝日読者は知る必要はありません。朝日読者は「悪」のつくる会とつくる会を支えた自民を憎めばよいのです。

「再考を促したい 日教組の樋口浩副委員長の話」
「無謀な選択といわざる得ない。...中国、韓国などの人々かと共生できる子供を育成するという観点から、再考を促したい。」

日教組の教科書選定への介入宣言です。理屈はともかく歯切れ良くつくる会教科書選択を批判する彼の発言は朝日読者に気持ちのいいものです。子供の教育よりも自分の貫きたい理念を優先する。特定教科書を完全否定する柔軟性のなさですが、新聞のコメントとしては大人のコメントより感情的でわかりやすい一刀両断の視野偏狭なコメントの方が読者受けします。親の気持ちとしては教科書や特定思想にこだわるより、柔軟な思考と広い視野を期待したいですが...

新聞など所詮娯楽です。読者に感動を与えてこそマスコミとしての役割を果たすことができ、読者の評価があがるのです。今回の記事はねつ造をものともせず読者に熱い感動と偽善ながらも心地の良い正義感を提供したと言うことで高く評価できるものです。