■朝日と読売の比較スレッド■その5

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271つづき
Q9 アメリカで起きたようなテロ事件が、日本でも起きる不安を感じますか。感じませんか。
・不安を感じる 81
・感じない 15
・その他・答えない 4
Q10 では、報復行動に日本が参加した場合、テロ事件が日本で起きる危険性が高まると思いますか。そうは思いませんか。
・危険性が高まる 77
・そうは思わない 15
・その他・答えない 8

得たい答えを質問に埋め込むことによって、回答を誘導する手法です。通常のアンケートなら「日本でも起きる
と思いますか」と問うところです。この質問では「不安」という言葉が重要なキーワードです。「不安」を全面
に出されることにより、この質問自身が回答者の頭の中に「不安」を起想させる効果があります。関東大震災で
、朝鮮人による反乱と報道して日本国民を「不安」に陥れた朝日新聞。不安を煽る手法は大正時代も現在も変わ
っていません。

Q11 あなたは、今回のテロ事件についての小泉首相の対応を評価しますか。評価しませんか。
・評価する 55
・評価しない 28
・その他・答えない 17
Q12 あなたは、ふだんの生活で、景気が悪くなったと感じますか。特に感じませんか。
・悪くなった 77
・特に感じない 20
・その他・答えない 3

これも誘導質問です。「景気をどのように感じますか」とし、選択肢に「良くなった」、「悪くなった」、「何
も感じない」とするべきですが、質問中に「悪くなった」と埋め込まれているため、すでに悪くなっているとい
う前提が、無意識のうちに回答者に擦り込まれてゆきます。

Q13 あなたは、小泉首相に構造改革をどんどん進めて欲しいと思いますか、それとも、景気や雇用対策を優先して欲しいと思いますか。
・構造改革を進めて欲しい 32
・景気や雇用対策を優先して欲しい 57
・その他・答えない 11

これも良い質問です。擬態語は一般にわかりやすく平易な表現であると当時に子供のような十分な考えが無く行
動がなされているという印象を与えることができます。「あたふた」、「どたばた」等と同様に「どんどん」も
熟慮無く進む軽率さを暗示します。ここで「どんどん」の代わりに「積極的に」とすると文章から受けるイメー
ジは変わったものとなります。

Q14 「構造改革が進むと自分の生活が苦しくなる」という不安を、どの程度感じていますか。
・大いに感じている 24
・少しは感じている 60
・感じていない 14
・その他・答えない 2

この質問もやはり「不安」と言うキーワードをうまく使っています。質問を読んだだけで、回答者は「不安」に
陥れられることでしょう。質問の前提が「「構造改革が進むと自分の生活が苦しくなる」という不安」が世の中
にあるという前提になっています。もし回答者が白紙のキャンパスのように真っ白だったら、「ああそうか、構
造改革が進むと自分の生活が苦しくなるんだ」と気づくことでしょう。

今回の朝日の質問票を見てわかるとおり、朝日がどれほど奥深い計算をして質問を設計したか、わかっていただ
けたでしょうか。調査そのものも世論誘導の役割を果たしています。世論とは国民の声ではありません。朝日新
聞が作ります。