麻原オウム真理教と統一教会を結ぶ点と線
X氏の「麻原オウム真理教と統一教会を結ぶ点と線」という一文で、
X氏は専攻する「経済人類学」の立場から、オウム真理教を巡る一連の
疑惑を解くキーワードとなるのは「北朝鮮」と「統一教会」と断定する。
「実は91年晩秋に、麻原と会談したことがある。話題は輪
廻転生や空中浮遊の科学的根拠(この人も唯物論に犯されて
いる。その為にも神の存在を証明する為にも国連の地下を掘
ったほうが良い!忍)などで、当然彼の超能力の可能性は否
定してやったんだが、会談に先立って、意外な事実を掴んだ
んです。麻原の父親は朝鮮から日本へ渡ってきた人だったん
です。」
この事がX氏の研究では大きな意味を持つ。
「朝鮮半島のキリスト教史をみると、現地に昔からあった
土俗宗教に異文化であるカトリックが進入し、土俗宗教が
危機に陥った結果、両者が融合された『危機宗教』という
のがある事がわかる。
この『危機宗教』の一種に、朴泰善が起こした伝道館(
長老教ともいう)があった。伝道館では、信者は一ヶ所に
集められ毛布や醤油を作って生計を立てているんですが、
その収入は全て教祖に入ってしまう。この朴泰善の『集金
システム』を受け継いだのが、文鮮明の統一教会なんです。
そして、オウムも朴泰善・伝道館の支流だろうと思われ
ます。というのも、伝道館では一ヶ所で生活する際、信者
に財産の全てを寄進させている。血分けの儀式も『危機宗
教』独特のものです(悪魔の儀式は全て血分けの儀式を行
います。生贄という宗教儀式は悪魔ダビデの儀式ですから
!忍)。つまりオウムは、このやり方を踏襲しているんで
す。朴泰善・伝道館を『父』とするなら、オウム真理教と
統一教会とは『兄弟』のような関係といえるでしょう」
だが、まさか北朝鮮と伝道館とは関係あるまい、と思うと、X氏に
よればそうではなかった。故・金日成の父親は「伝道館の源流ともい
える教団の信者」だった。金日成の叔父は朝鮮キリスト者連盟の中央
委員長で、祖父は西欧のキリスト教信者を迫害してカルト性を加えた
人物。
朝鮮半島のキリスト教は反日運動の拠点であった事は有名だが、麻
原が生まれた熊本は日本での明治維新後のキリスト教発祥の地。
こうもいろいろな事が符合すると、「北朝鮮ー>統一教会ー>オウム
真理教」は一本の線で繋がる。
「オウムの『反日本社会的意識』はそこに根ざしていると考えられる。
決して『革命』とか解脱とかカッコイイものではない。
また北朝鮮にとってオウムは、利用するだけの価値があったのではな
いか。麻原は3年間だけ阿含宗から麻原が脱会するとき、統一協会から
送り込まれていた人物が麻原についていったという確かな情報もある」