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1999年10月26日午後1時前、JR高崎線桶川駅前の路上で登校途中の女子大生、猪野詩織さんが、刃物で左胸と左脇腹を刺され殺害された。
捜査の結果、詩織さんを殺害した実行犯(久保田祥史)の背後に、複数人によるストーカー団があることが判明した。主犯は風俗店経営者の小松和人。詩織さんは、殺害前、このストーカー団によるストーカー行為に悩まされていた。
事件後、マスコミ各社は事件の特殊性に興味をそそられる余り、被害者である詩織さんに対して偏見を持った目で記事を書きたてた。
『週刊文春』「刺殺された女子大生”賑やかな私生活”」
『週刊新潮』「キャバクラ嬢だったストーカー殺人”被害女子大生”の素顔」
『女性セブン』「美人女子大生-”ブランド依存症”で落ちた罠」
これらの記事によってイメージされる詩織さん像は、”遊び好きで派手な格好をし、風俗業に片足を突っ込んでいる女子大生”である。
TVのワイドショーのコメンテーターたちも、このイメージに乗って次のようなコメントを残している。
『土曜一番 花やしき』(フジTV)
猪瀬直樹「やっぱりさ、プレゼントっていうのは、どんどん貰わないほうがいいんだな、ホントに。回収しようという気があったのかも知れない」
『ザ・ワイド』(日本TV)
有田芳生「単純に交際が途切れたからということでこれだけのグループでひとりの人間を、しかも女性をいたぶるように殺害するようなことをやるのかどうか…」
加藤タキ「やはりひとつにバブリーなというか、素敵なブランドを身に付けたい、持ちたい、そういうような動機があると、どうしても手っ取り早くお金になるような人と、あるいは場所で働いたり付き合ったりするんだと思うんですね。それはやはり私は子供の母親といたしまして多くの人々に……もう少し家庭内で親子の会話をしていかないと。そりゃもう娘が好き勝手にやってるんだからだけじゃ済まない危険な時代になってますんで、もう少しそのへんで考えてみるとか、親子の対話をしてほしいなと……」
(その2へ続く)
2 :
(その2):2000/11/05(日) 11:10
(その2)
事実はどうであったか?
まず「キャバクラ嬢であった」という報道であるが詩織さんは風俗店に勤めていた形跡はない。ただ、一度だけスナックで働いていてそれが「キャバクラ嬢」「風俗嬢」のイメージの源泉になっている。
しかし、それは友人に「ひとりでは嫌だから」と頼まれ。付き合いで働いたのであり、事実彼女の肌に合わなかったらしく2週間ほどで店をやめている。
「ブランド品好き」といったイメージは、加害者(被害者ではない)の押収品からブランド品が発見されたところにある。これらのブランド品は、加害者が詩織さんあてに勝手に送りつけ、後にまとめて付き返されたものだった。
また、被害者が殺害されたときの服装が派手だったと伝えられているが、事件を追っていた記者の証言では「今の女子大生の服装としてはごくありふれた格好」のものだったと述べている。
これは、警察が報道陣へ発表するさい「詩織さんの被害届けを黙殺」した不祥事隠しのために、「男女間の痴情のもつれであり警察の介入する事ではなかった」と見えるように、わざと「派手な服装であった」「ブランド品を身につけていた」と発表したのを、マスコミの記者たちが鵜飲みにしたからである。取材していた記者たちのほとんどがいわゆる中年の事件記者たちで、今時の大学生の服装をよく知らなかったことも原因している。
3 :
その3:2000/11/05(日) 11:11
なお、詩織さんが生前家族に当てた手紙で「お金めあてに男性とつきあってしまった」という下りを見て、「そら見ろ! やっぱり汚い女だったんだ」と早合点した頭の悪いマスコミ関係者がいたようだが、これは正しくない
この手紙を書いた時点で、小松一派は詩織さん宅に押しかけ、父親の勤め先にも嫌がらせをするなど多大な迷惑をかけており、その卑劣な性格は、詩織さんの両親にも十分に知られていた。
詩織さんは、このような小松に一瞬でも自分が心惹かれていた事を大いに恥じ、それを知った両親がどれだけ悲しむか慮るあまり、このようなウソをわざわざ両親への手紙に書いてあてたのだ。
だいたい、詩織さんと小松が交際していたのはわずか3ヶ月ほどであり、詩織さんが小松と交際を絶ったのは、小松が高額なプレゼントを(勝手に)送りつけてくるようになった時期と重なる。金目当てで付き合うにしてはおかしい。
事件を追っていた記者は、警察が報道発表で「派手な服装であった」「ブランド品を身につけていた」とわざわざ発表したのは、警察が証拠品でこの手紙に目を通したうえで不祥事隠しに利用した可能性があることを指摘している。
(その4へ続く)
4 :
(その4):2000/11/05(日) 11:12
(その4)
かように偏見に満ちた報道によって、被害者の家族達は「娘を二度殺された」と言うほど悲しみに暮れ、詩織さんを良く知る人達は、みなマスコミの報道に驚き、呆れている。
また、生前の詩織さんと知り合った視覚障害者の方は、駅で電車に乗ったとき、自分とは縁もゆかりもない詩織さんが声をかけ、自分の通学途中の道を替えてまで付き添ってくれたことを告白している。この方はマスコミの報道する「歪められた詩織さん像」に義憤を発し、彼女の名誉のためにわざわざこの事を告白したのだと言う。
実際の詩織さんは、「遊び好きな女子大生」でも「風俗に片足を突っ込んだ女性」でもなく、「家族思い」のごく普通な女子大生だった。
家族に当てた「遺書」とも取れる手紙の中で、一連のストーカー騒動で迷惑をかけたことを心から詫び、両親に宛てて「今度生まれ変わるときも二人の子供でいたい」とまで述べている。
しかるに当のマスコミは、自分達が起こした報道禍にこれっぽっちも責任を感じていない。それは、以下の発言を読めばよくわかる。
『女性セブン』「「取材の結果、彼女が同世代の女子大生と同じようにブランドを嗜好する気質が浮かび上がってきました」
『週刊新潮』「通常の取材で得た結果を誌面に掲載したまでで、内容に問題あるとは考えておりません」
5 :
その5:2000/11/05(日) 11:12
いずれも、詩織さんに対する誤ったイメージを報道したことに対する、出版社側のコメントである。
当然ながら、詩織さんの名誉回復の措置が誌上で取られた形跡はない。週刊文春にいたっては、事件の一周忌にあたる今週号で、事件を追跡した雑誌記者を褒め称える記事を書いただけで、「刺殺された女子大生”賑やかな私生活”」と書いた自分達の責任には一行も触れずホッカムリをしている。『土曜一番 花やしき』『ザ・ワイド』などのワイドショーでも、芸能陣のスキャンダルに割く時間はあっても、自分たちが踏みにじった被害者の名誉回復に画面を割くことはないようだ。
桶川ストーカー事件では、警察機構の隠蔽体質が非難され、構造改善が取り沙汰された。しかし、それ以上に陰湿で深刻な隠蔽体質を持っているのは、警察を非難した当のマスコミであり、早急な構造改革を必要としているのは実は彼ら自身ではないのだろうか?
この事件に対するマスコミ関係各社のメールアドレス
週刊新潮への抗議メールは
[email protected] 女性セブンへの抗議メールは
[email protected] 週刊文春への抗議メールは
[email protected] 猪瀬直樹への抗議メールは
[email protected] 有田芳生への抗議メールは
[email protected] フジTVへの抗議メールは
[email protected] 日本TVへの抗議はこちらのフォームから
http://www.ntv.co.jp/
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Dランクはおまえだろ:
納税額〔平成十年度〕
田丸 美寿久 3224万円
TBS報道特集の田丸キャスタ−の納税額が判明しました。
報道特集は週1日、1時間の番組です。
週5日、1時間番組のNEWS23筑紫の収入が田丸の1/3以下?
筑紫哲也脱税疑惑ますます濃厚!