産経抄ファンクラブ第177集

このエントリーをはてなブックマークに追加
388文責・名無しさん
【浪速風】
ソニー再生は「ウォークマン」にヒントがある(2月20日)


 世界のジョーク集に出ていた話。以前、ある国に路上生活の子供たちがいた。冬は寒さをしのぐためマンホールで暮らす。寝床にしている段ボールに「SONY」の文字があり、男の子が自慢顔で「どうだい、僕のベッドはソニー製さ」。ジョークではなく、著者の体験だそうだ。

 ▼「世界のソニー」が不振にあえいでいる。中期経営計画で音響・映像(AV)機器事業の分社化を発表した。ソニーを象徴する「ウォークマン」の部門である。
井深大さんの「再生だけでいいから、飛行機の中でいい音の音楽が聴きたい」という要望に、盛田昭夫さんが「これはいけるぞ」と、創業者コンビで商品化した。

 ▼昭和54(1979)年に発売されると、爆発的にヒットし、若者のライフスタイルを変えた。和製英語は世界的に携帯音楽プレーヤーの代名詞になった。技術もさることながら、「音楽を持ち歩く」という斬新なコンセプトが売れたのだ。再生のヒントもきっとそこにある。


ttp://www.sankei.com/west/news/150220/wst1502200032-n1.html