産経抄ファンクラブ第177集

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352文責・名無しさん
【浪速風】
記録は抜いても大鵬を超えていない(1月30日)


 「世紀の大誤審」と呼ばれる一番がある。昭和44(1969)年の春場所2日目、横綱大鵬を前頭筆頭の戸田(後の羽黒岩)が押し出したが、その前に戸田の足が土俵を割ったとして大鵬に軍配が上がった。
勝負審判の協議の結果、行司差し違えとなったが、翌日の新聞写真では戸田の足が先に出ていた。

 ▼これがきっかけで、勝負判定にビデオ画像が参考にされるようになった。
横綱白鵬の“物言い”が波紋を広げている。同体取り直しになった初場所13日目の大関稀勢の里戦を「子供が見てもわかることだ」と審判を批判した。宮城野親方が協会に謝罪し、本人も「反省している」と言っているそうだが。

 ▼大鵬は誤審によって連勝記録が45でストップした。しかし、「横綱が物言いのつくような相撲を取ってはいけない。自分が悪い」と不満を口にしなかった。
白鵬は大鵬を心の師と仰ぎ、大鵬を抜く33度目の優勝を飾った。記録では大横綱だが、まだ大鵬を超えてはいない。


http://www.sankei.com/west/news/150130/wst1501300039-n1.html