1 :
文責・名無しさん:
2 :
文責・名無しさん:2012/05/30(水) 01:55:40.87 ID:8ZwwDEmi0
。_o=oヽ / ̄ 2012/05/29
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2703286/ (__ U)< ……複数の議員や官僚から聞きましたが、菅氏とまともに話すには、
_φ ⊂)_ \まず怒鳴り合う必要があるそうです。菅氏側がなにやらわめいて攻撃してきたら、
./旦/三/ /| \それにひるまず同様に「ワーッ」と言い返さなければならないと。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | \世の中には、ごく自然に相手を不快にする人、当たり前のコミュニケーションの
| 阿比留 |/ \難しい相手もいるんだろうなとは理解できますが、
\…そんなのが首相や上司だったらたまらないなとつくづく思う次第です。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩ ∧∧ ∩ / ̄阿比留記者、 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< 菅直人氏がヘリコプター遊覧を経て福島第一原発に乗り込んだ理由は、
rikopapa さん >( ゚∀゚ )/ | / \原発事故の前に沖縄米軍基地をヘリコプター遊覧して
_______/ | 〈 | | \楽しかった経験のためではないかと考えます。
/ /\_」 / /\」 \ ……また、ヨウ素剤を頒布しなかった不作為については触れず、
 ̄ / / \あの頃被災者より自分の身を守るため
\保土ヶ谷パーキングで金を返した不届き者です。
\菅直人氏の証人喚問を希望します。(2012/05/29 14:44)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
3 :
文責・名無しさん:2012/05/30(水) 01:56:43.69 ID:8ZwwDEmi0
4 :
文責・名無しさん:2012/06/01(金) 01:20:35.14 ID:GdXhFxym0
む、
5 :
文責・名無しさん:2012/06/03(日) 10:27:50.06 ID:MFNAiHvM0
危機に最も不適格な菅前首相(政治部・阿比留瑠比)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120603/plc12060303190006-n3.htm >菅氏は、政府外部からのセカンドオピニオン活用について「思いつき的な話もあったので、
>全部が実行されたわけではない」と語った。だが、中には菅氏の知識・能力では理解できないだけで、
>有効な対策もあったのではないか。
「ないか」程度の妄想でよくもまぁエラソウに書けたもんだなw
まともなジャーナリズムならそのセカンドオピニオンとやらの少なくとも上原教授の提案の
技術的当否を調べてから書くよなぁ?まあ、それが出来ないからサンケーシンブンキシャなんか
やってるんだろうけどさw
> 己の限界も足らざるところも知らぬ半可通が全て仕切ろうとし、必然的に多くの失策を犯した。
>それが官邸の事故対応の本質だったのだろう。
官邸について云々する前にお宅自身の限界について思いを致したほうがいいと思うよ?w
6 :
文責・名無しさん:2012/06/03(日) 10:33:31.00 ID:MFNAiHvM0
7 :
文責・名無しさん:2012/06/22(金) 06:07:54.38 ID:OfIFk1dF0
【産経抄】
6月22日
2012.6.22 03:07 [産経抄]
昭和61(1986)年5月、当時巨人のスター選手だった原辰徳監督が、5
歳年上の女性と婚約すると、東京スポーツがスクープした。「よろしくお願いし
ます、だって」。すぐ本人に確認の電話を入れた先輩の野球担当記者が、苦笑い
していたのを思い出す。
▼記者が追いかけるのは、そんなめでたい話題ばかりではない。原監督が女性
問題をめぐって元暴力団員に脅され、1億円を払っていた。『週刊文春』の記事
で、球界は大騒ぎだ。
▼巨人の対応は迅速だった。いや、迅速過ぎたというべきか。週刊誌が書店に
並ぶ前日に会見を開いて、文春に対し、名誉毀損(きそん)の損害賠償訴訟を起
こす方針を明らかにした。金を支払ったのは事実だが、相手は反社会的勢力では
ないという。その言い分は、理解に苦しむ。
▼「巨人軍は常に紳士たれ」。球団や警察に相談することなく、法外な大金を
渡した事実だけでも、巨人の創設者、故正力松太郎の遺訓への重大な裏切りのは
ずだ。しかもきのうの朝日新聞によれば、金銭の授受にかかわった男は、かつて
暴力団員だったと認めている。
▼巨人と原監督はさらに、昨年解任された元代表の清武英利氏が情報提供者だ
と、名指しで批判した。清武氏はすぐに、巨人の親会社である読売新聞のキャン
ペーンはいいがかりだ、と反論の書面を発表する。巨人ファンにとって、交流戦
優勝のお祭り気分も台無しだろう。
▼野球に関係のない泥仕合はいつまで続くのか、とテレビの情報番組も一斉に
取り上げている。同じ文春が先週号でスクープした、小沢一郎氏の妻の「離縁
状」に、無関心だったのとは大きな違いだ。原監督のスキャンダルより、ずっと
ホットな話題のはずだが。
8 :
文責・名無しさん:2012/06/22(金) 08:34:34.91 ID:sGyQA+ye0
>>7 また、週刊誌ソースで書く。
新聞としての誇りは無いか。
9 :
文責・名無しさん:2012/06/22(金) 21:41:11.88 ID:BETrLGuG0
これまたお見事にただの報告と感想
サンスポからネタもらって何か新事実を書けばいいのになあ
24年前となると巨人人気は今の比じゃないわけで、件の原の不倫相手ことは
当時の巨人番記者はみんな周知なんだろう。
10 :
文責・名無しさん:2012/06/22(金) 23:04:15.20 ID:ynApn/rO0
サンケイグループと巨人ネタというとえじりんは最近どうしたんだ。
ちなみに原監督の年上のカミさんは、一旦原を振って他の男と結婚した後、
離婚して原と再婚という波瀾万丈のお相手だったのだが。そうまでして
結婚した相手をほおっておいて浮気するものなのかねぇ。
11 :
文責・名無しさん:2012/06/28(木) 16:41:16.97 ID:b3Lza9Ik0
八巻正治先生も笑わせてくれるなあ。
こんなコメント八巻正治先生、以外ありえんよな。
自称・教育学博士(ニューポート大学大学院)のお方は言うことが違いますね
「日本の大学だって、海外ならば非認定校だ。ディプロマミルと同列視されるのは、とても不愉快だ」(弘前学院大学・八巻正治教授)
でも八巻正治さん、これって学歴詐称じゃないのかな。学歴詐称=八巻正治でいいよね。
12 :
文責・名無しさん:2012/07/09(月) 18:23:06.03 ID:GslK5ZJ80
13 :
文責・名無しさん:2012/07/10(火) 01:43:42.13 ID:8i9Z+Z8h0
14 :
文責・名無しさん:2012/07/10(火) 01:47:03.62 ID:8i9Z+Z8h0
大津いじめ自殺事件 現場のおかしい点
・加害者3人がウロウロしていた
・救急車よりも先に警察が到着
・死亡時刻より後に被害者の携帯をいじってる痕跡
・現場から1キロの赤十字(受け入れOK)をスル―して22キロ先の病院にGO
・病院は警察OBでリスク管理顧問に天下りしてた加害者の爺がお仕事してる
・死体は青あざだらけ(暴行しまくってやりすぎで死んだ?)
・死体は仰向けで水平にダイブしている(投げ捨てられた時に起こる現象)
・運んだような服の擦れ多数、検死していれば・・・
・近くの赤十字は検死がきちんとできる病院であったので「避けた」
15 :
文責・名無しさん:2012/07/10(火) 07:07:40.54 ID:Jc6iuDa/0
■■■■■■ あなたの決断が…多くの命を救います!■■■■■■
もしも対日破壊工作員の皆様がご覧になっているのなら…
一刻も早く欧米の大使館へ亡命を提言します。
もう時間が無いかもしれません。
朝鮮有事の際
対日破壊工作に参加しては絶対駄目です。
日本人は朝鮮有事に介入したくありません。
欧米大使館の亡命は「拷問を受け殺される 」これは嘘です。
あなたの情報で多くの命が救われます。
今後の安全と本当の人間らしい人生を手に入れられるのです。
亡命した事が公表されることもないでしょう。
あなたの家族もわかってくれると思います。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
16 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 07:07:30.49 ID:l8iJ3O9p0
次すれあげ
17 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 08:54:42.07 ID:LU77Tjyn0
【産経抄】7月20日
1995年の秋、シリアの首都ダマスカスは、アサド政権25周年のお祝い気分で沸き立っていた。
当時留学中だった清水紘子さんによれば、人々の表情が明るいのは、5年前の湾岸危機で、
米国主導の多国籍軍への参加を決めた、大統領の決断に負うところが大きかった。
▼西側諸国の援助額が大幅に増えたことで、以前は頻繁だった停電や断水はほとんどなくなった。
衛星放送も始まり、人々は外国の放送にかじりついている。「(シリアは)少しずつ世界の流れに
乗っていこうとしている」。
▼『来て見てシリア』(凱風社)のなかで、清水さんが示した明るい予想は、無残にも覆されて
しまった。父親から12年前に政権を引き継いだバッシャール・アサド大統領と反体制派の対立は、
もはや内戦に発展している。
▼国際社会は、手をこまねいているしかない。大統領退陣を求める欧米諸国と、政権の肩を持つ
中露との、いつもながらの対立が続いているからだ。18日には首都中心部で、国防相と大統領の
義兄に当たる副参謀長が爆死するテロ事件が起こった。政府側が報復攻撃に出るのは確実だ。
▼ダマスカスは、5千年を超える歴史を持つ「世界最古の都市」といわれている。「街を歩くときは、
静かに静かに歩かなきゃいけない。この街は古い街で、その下にたくさんの人たちが眠っているんだから」。
清水さんは最初の日、いきなり文房具屋のオヤジに説教された。
▼「ハーイ、シーニーエ(中国女)」。ヒゲの兄ちゃんたちがやたらと声をかけてくるのは不快だが、
彼らは道に迷って困っていると仕事を投げ出して案内してくれる。愛すべきシリアの人たちを、
流血の惨事から救う手立てはないものか。
18 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 20:07:52.52 ID:biALoM8u0
19 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 20:10:59.67 ID:biALoM8u0
(
>>18の続き)
オスプレイ配備は別次元の話でしょう。まぁ宮嶋氏ご自慢のオスプレイが国内、
特に民間の住宅で墜落しても、彼は責任をとらないんだろうけど。あと、MSN
産経にこのコラムを乗せられなかったのは何故だろう?普段は載せるのに。
20 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 20:18:51.45 ID:biALoM8u0
21 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 20:22:12.18 ID:biALoM8u0
22 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 21:22:39.32 ID:UcrbWsYt0
菅ガーもいいけど、
産経新聞は東電の口車に乗って、原発のインチキ安全策を後押ししてたんだから、
加害者なんだけどねえ。
そういう自覚はあるのかねえ。
23 :
文責・名無しさん:2012/07/20(金) 23:37:31.68 ID:nPuyyBZA0
いくら菅叩いたって、自民時代の不作為がごまかせるわけでもなし。
24 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 00:07:26.77 ID:DlI24qRf0
100回言うと本当になるらしいよw
25 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 01:06:13.45 ID:DgLud4JN0
なってへんなってへん
尖閣も慰安婦も
26 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 06:51:09.97 ID:h32W9pKi0
27 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 07:14:25.15 ID:9qFOCr/1O
右と左で思想は違うけど産経も日刊ゲンダイ並みの便所紙に成り下がっちまったな
※今日の産経抄
28 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 07:56:56.66 ID:cho3iAmo0
9 :文責・名無しさん :2012/07/21(土) 06:02:15.98 ID:m/98sMumP
産経抄 7月21日
いまどきのおしゃれな文化人になるためにはどうすればいいのだろうか。
若いときに電気をふんだんに使ったコンサートをやって人気者になり、ニ
ューヨークの高級マンションに住む。もちろん税金は大好きな米国に払っ
て日本には払わない。
▼菜食主義を一度は試し、電気自動車のコマーシャルに出る。還暦を過
ぎれば流行の「反原発デモ」の先頭に立って、アジ演説をぶって拍手喝采
される。目立ちたいのは文化人の業だが、もう少し本業に専念しては、と
望むのは古くからのファンのないものねだりだ。
▼いままで書いてきたのは架空の人物の話。ただ、ミュージシャンの坂本
龍一さん(60)が、16日に17万人集まったと称する(実際は7万5千人程
度だったが)反原発集会での演説は、おしゃれな文化人そのものだった。
▼彼は、「たかが電気のために、この美しい日本の未来である子供の命
を危険にさらすべきではない」とのたまった。確かに、たかが電気である。
命には代えられない、と思わずうなずきたくなる甘いささやきではあるが、
「たかが電気」がどれだけ多くの命を救ってきたことか。
▼東日本大震災でも17年前の阪神大震災でも真っ暗だった被災地に明
かりが蘇(よみがえ)ったとき、どれだけの人々が感涙にむせんだことか。
大震災直後の昨年春、たかが数時間の計画停電で、病院に影響が及び、
どれだけの病人が困ったかを坂本教授は知らないのだろう。
▼昨日の首相官邸周辺でのデモには鳩山由紀夫元首相も参加した。原
発への恐怖心を利用して騒ぎを大きくしようと画策する左翼団体や金持
ち文化人、それに選挙目当ての政治屋どもに踊らされていることに参加
者はそろそろ気付かれた方がいい。
29 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 08:35:37.79 ID:bxNXMlYh0
30 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 08:40:53.36 ID:3SKvW25V0
下野以来の保守の嘘と屁理屈の決め付けぶりには頭が下がります。
こんな下劣な人格の人たちには政治に関わって欲しくない。
31 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 09:43:25.99 ID:7AsJbKuK0
>大震災直後の昨年春、たかが数時間の計画停電で、病院に影響が及び、
>どれだけの病人が困ったかを坂本教授は知らないのだろう。
たぶん誰も知らない だって産経も報道しないから
32 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 09:55:06.11 ID:Mgn58dOX0
>>31 確か産経は、放射能怖いで、記者を被災地周辺に送ってないんだっけ?
自分は嫌だけど、他人には平気で犠牲を強要する、それがいまどきの産経な文化人。
33 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 10:39:31.69 ID:8udUH1Go0
>>32 産経なら「少量の放射性物質は体にいい。現に広島や長崎の原爆の被爆者は長寿だし福島に放牧同然に放置されてる牛も元気だ。つまり放射能は体に悪いということはない」
くらいのことを言いそうだが。
34 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 14:24:04.33 ID:YhU2traAP
福島原発事故に伴う混乱で、病気が悪化したり死亡が早まった例はいくらでもあるのにな。
35 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 14:26:33.82 ID:Mgn58dOX0
不明者の捜索だせなかったり、病院に物資届けられなかったり、原発がなけりゃ何とかなった犠牲者も多いだろう。
36 :
文責・名無しさん:2012/07/21(土) 15:29:40.25 ID:UNNN+QTP0
>>28 「人命」を盾に原発再稼動を迫る実に産経らしいコラム。
正直、気分が悪くなった。
37 :
文責・名無しさん:2012/07/22(日) 06:53:51.26 ID:gKbqylYnO
>>32 確かアビルは「被災地の野菜は買わないようにしている」と書いたよな
38 :
文責・名無しさん:2012/07/22(日) 15:06:05.63 ID:fckFuyfr0
39 :
文責・名無しさん:2012/07/23(月) 09:37:32.37 ID:NmmJpMN30
産経抄 7月23日
葛飾北斎のスケッチ集「北斎漫画」にある「鰻(うなぎ)登り」は、3尾の
巨大な鰻が鰻屋のまな板から職人の手をすり抜けて、天に昇っていく
様子を描いたものだ。幕府の経済政策の失敗による物価の高騰を暗
に批判している、との説もある。
▼ただ江戸研究家の杉浦日向子さんは生前、当時の蒲(かば)焼き
はもともと高価なごちそうだった、と語っていた。大工の日当が400文
から600文だったのに対して、1人前が200文以上もしたそうだ。な
にしろ、客の顔を見てから鰻を吟味し、割いて焼くから手間暇かかる。
▼客の方は酒を飲んだり、男性なら女性を口説いたりして、待ち時間
を楽しんだという。たまには江戸の人々のように、オツな時間を過ごし
てみたいものだが、蒲焼きはますます庶民の口に入りにくいものにな
っている。
▼昨今の価格高騰は、養殖に欠かせない稚魚(シラスウナギ)が東ア
ジアで3年連続の不漁となっているのが原因だ。平成16年に1キロ当
たり約25万円だったのが、今年は200万円以上に値上がりしている。
鰻の資源そのものが枯渇に向かっているとしたら、大変な事態である。
▼万葉集の歌に詠まれ、落語や川柳にも数多く取り上げられ、何より
蒲焼きという革命的な料理法を生み出した鰻は、日本の代表的な食
文化といえる。一方で、その生態はいまだに多くの謎に包まれている。
3年前にようやく日本の研究チームが、日本列島から南に約2千キロ
離れたマリアナ諸島沖の産卵場所を見つけだした。卵から育てる完全
養殖で量産化する道のりも厳しい。
▼まもなく土用の丑の日(27日)を迎える。夏バテを蒲焼きで乗りきる
習慣を、果たして子や孫の世代に残せるのか。今が正念場である。
40 :
文責・名無しさん:2012/07/23(月) 12:24:11.11 ID:LojUzxpb0
>>39 今日の産経的必須キーワードは、
日本の代表的食文化
日本の研究チーム
子や孫の世代に残す
正念場
女性を口説く
の5つですね。
41 :
これはイイ:2012/07/24(火) 23:19:16.21 ID:6xdI9xRM0
いまどきのおしゃれな文化人になるためにはどうすればいいのだろうか。若いときに
電気をふんだんに使ったコンサートをやって人気者になり、ニューヨークの高級マンシ
ョンに住む。もちろん税金は大好きな米国に払って日本には払わない。
▼菜食主義を一度は試し、電気自動車のコマーシャルに出る。還暦を過ぎれば流行の
「反原発デモ」の先頭に立って、アジ演説をぶって拍手喝采される。目立ちたいのは文
化人の業だが、もう少し本業に専念しては、と望むのは古くからのファンのないものね
だりだ。
▼いままで書いてきたのは架空の人物の話。ただ、ミュージシャンの坂本龍一さん
(60)が、16日に17万人集まったと称する(実際は7万5千人程度だったが)反
原発集会での演説は、おしゃれな文化人そのものだった。
▼彼は、「たかが電気のために、この美しい日本の未来である子供の命を危険にさら
すべきではない」とのたまった。確かに、たかが電気である。命には代えられない、と
思わずうなずきたくなる甘いささやきではあるが、「たかが電気」がどれだけ多くの命
を救ってきたことか。
▼東日本大震災でも17年前の阪神大震災でも真っ暗だった被災地に明かりが蘇(よ
みがえ)ったとき、どれだけの人々が感涙にむせんだことか。大震災直後の昨年春、た
かが数時間の計画停電で、病院に影響が及び、どれだけの病人が困ったかを坂本教授は
知らないのだろう。
▼昨日の首相官邸周辺でのデモには鳩山由紀夫元首相も参加した。原発への恐怖心を
利用して騒ぎを大きくしようと画策する左翼団体や金持ち文化人、それに選挙目当ての
政治屋どもに踊らされていることに参加者はそろそろ気付かれた方がいい。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120721/trd12072103130001-n1.htm
42 :
文責・名無しさん:2012/07/26(木) 21:36:27.36 ID:8YdrBJb+0
中国への恐怖心を
利用して騒ぎを大きくしようと画策する右翼団体や金持ち文化人、それに選挙目当ての
政治屋どもに踊らされていることに参加者はそろそろ気付かれた方がいい。
43 :
文責・名無しさん:2012/07/26(木) 21:45:17.23 ID:OKoDjXM80
44 :
文責・名無しさん:2012/08/04(土) 23:54:12.34 ID:NbfotHqn0
【産経抄】7月24日
数年前の小紙大阪版に、「制服しました」と題する記事が連載されていた。
文化部の女性記者がさまざまな職種の制服を着て、制服文化を追求するのが
狙いだ。そのなかに、陸上自衛隊の迷彩服も含まれている。
▼迷彩の色やパターンは、日本の植物の分布や種類を考えた上で作られて
いるそうだ。素材や袖の形などについても、千葉県松戸市にある陸上自衛隊
需品学校で研究が続いている。着用した女性記者は、実際にほふく前進して
みて、危険な任務に耐えられるようほどこされた工夫に感心していた。
▼迷彩服をなぜか受け入れられない人の存在は、承知している。まさか
そんな一部の声に配慮するあまり、首都直下地震に向けた自衛隊の訓練を
ないがしろにする防災担当職員が、東京都内の区役所にいるとは。
▼16日夜から17日にかけて、練馬区の陸自第1師団から連絡要員の
隊員が23の各区に徒歩で向かった。被害状況の確認などを想定した演習だが、
11区が区役所庁舎内への立ち入りを拒否していた。「区民に迷彩服を
見せたくなかった」と明かす担当者もいたという。
▼阪神大震災では、兵庫県知事から自衛隊に派遣要請が届くまでに、
4時間もかかった。震災が起こるまで、県や神戸市の防災訓練に自衛隊が
招待されず、救援活動の大きな妨げになったこともわかっている。自衛隊との
連携がいかに大切か、東日本大震災でも思い知らされたはずだ。
▼昨年4月の小紙記事は、津波で家族4人を失った44歳の自衛官が
「これ着てますから」と迷彩服に触れながら、任務に没頭する姿を伝えていた。
職員の心ない仕打ちにも顔色ひとつ変えなかったであろう、自衛隊員の心情を
思うと、やりきれない。
45 :
文責・名無しさん:2012/08/05(日) 11:18:29.53 ID:JgcNbqC30
>>41 > 古くからのファンの
古くからのファンは2000年辺りから自然エネルギーで、現在は「ほぼ」生ピアノでの
ライブ活動を行っている事、坂本の自宅は電力自由化に伴って100%風力発電の事実を
知っています。
46 :
文責・名無しさん:2012/08/06(月) 21:02:26.87 ID:jyvoejlJ0
>>37 まるで八巻正治教授と同じだな。
自称・教育学博士(ニューポート大学大学院)のお方は言うことが違いますね
「日本の大学だって、海外ならば非認定校だ。ディプロマミルと同列視されるのは、とても不愉快だ」(弘前学院大学・八巻正治教授)
でも八巻さん、これって学歴詐称じゃないのかな。
47 :
文責・名無しさん:2012/08/07(火) 20:29:32.39 ID:6ZEVE4qJO
今年、去年は何で世界コスプレサミット会場
座席指定券受け取り場所を
名古屋産経会社で引き渡す
反日の産経で、世界コスプレサミット開催のテレビ愛知と旅行代理店は反日か?
マヌケ反日共が
48 :
文責・名無しさん:2012/08/08(水) 07:37:28.50 ID:iuGv4PZL0
49 :
文責・名無しさん:2012/08/10(金) 01:10:58.02 ID:eTSOAP810
2012/08/09 青山繁晴 ニッポン放送 ザ・ボイス ニュースピックアップセブン
http://podcast.1242.com/sound/4082.mp3 1.内閣不信任決議案 きょう採決。3党合意で、あす消費増税法案成立へ
2.日本と北朝鮮の赤十字が遺骨収集をめぐって、10年ぶりの会談
3.警察の不祥事。2000年以降で最多
4.長崎、67回目の『原爆の日』
5.中国重慶市、元トップ、薄煕来氏の妻、初公判
6.韓国、竹島上空を軍事訓練空域に
7.羽田空港。中国便が2倍以上に増加へ
50 :
文責・名無しさん:2012/08/12(日) 09:49:27.40 ID:eX9mi+l30
【産経抄】7月26日
首都直下地震に備えて陸上自衛隊が行った統合防災演習について、
23日付小紙が報じた記事に、大きな誤りがあった。東京都の一部の
区役所は、自衛隊員の庁舎への立ち入りを拒否したわけではなく、
通信訓練を認めていた。
▼記事の尻馬に乗った翌日の小欄も、当然訂正しなければならない。
各区役所は、抗議の電話の応対に追われたという。24時間体制で
防災活動に当たる担当者をはじめ、ご迷惑をかけたすべての関係者に
深くおわびする。
▼記者生活ウン十年、これまでも数多くのミスを重ねてきた。
ミスの最大の原因は「思い込み」だ。今回の場合、迷彩服姿の自衛隊員が行う
訓練に対して、一部に批判的なムードがあるのは事実だから、区役所の
非協力もあり得ると、納得してしまった。
▼もうひとつの反省は、「疑う」という記者の基本を忘れたことだ。
書籍や記事の内容、偉い人の演説、何でも「ほんまかいな」と、一度は
首をかしげてみなければならない。「東日本大震災の救援活動で絶賛された
自衛隊の防災訓練に、今時そんな対応する職員がいるのかな、と記事を読んで
思ったんだ」。今回の経緯を説明した大先輩から返ってきた言葉だ。そこから
確認作業に入っていたら、コラムの内容は違ったものになっていた。
▼きのうの小紙に載ったドイツ文学者、井上修一さんのインタビュー
記事は身にしみた。子供の頃自宅で開いた正月の宴で、最後の客を玄関で
送った後、笑っていると、父の靖さんから叱られたという。
▼「敷地を出るまで決して笑うな。客は自分のことを笑われたと思うから」。
元名記者にして大作家から、言論に携わる者はあくまで周到であれと、
こちらも叱られた気がする。
51 :
文責・名無しさん:2012/09/07(金) 07:30:30.03 ID:2uPvuq2b0
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
創価死ね
52 :
文責・名無しさん:2012/09/15(土) 20:42:17.77 ID:+boqrsDV0
産経新聞の社員は恥という言葉を知っているのか?
産経新聞「記事にしない約束を裏切って書いたらマジギレされてビビった(笑)」
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/news/1323829264/ 1 :名無しさん@涙目です。(兵庫県):2011/12/14(水) 11:21:04.41 ID:+xRBsRKx0 ?PLT(18464) ポイント特典
宅間の父親は、大阪府警捜査2課担当だった私と一緒に兵庫県伊丹市内の宅間の
実家を訪れた捜査4課担当の鈴木哲也(現豊岡支局長)の胸ぐらをつかみ、自宅に
連れ込もうとしていた。それを阻もうと玄関先でもみ合いになり、父親がそばにあった
金づちを私に向かって振り上げたのだ。
鈴木が割って入り、なんとか手を下ろさせたが、逃げ出すことは完全に不可能だった。
鈴木は顔を引きつらせながらも小さくうなずいて「大丈夫」というサインを送り、父親に
連れられ自宅の中に消えていった。
こうなったのには理由がある。2人は事件後、宅間の人物像や生い立ちを追いかける
「宅間班」で一緒に取材をしていたが、鈴木が父親から「絶対に書くなよ」と念押し
されていたエピソードを記事にしたからだ。
産経「オフレコなのに勝手に報道した琉球新報は同じ新聞人として恥ずかしい。最低限の信義を守れ」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1322881692/ 1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2011/12/03(土) 12:08:12.48 ID:4AOBeywA0 ?PLT(15643) ポイント特典
人間としての最低限の信義は守らねばならない。当たり前の話だが、実はかなり難しい。
▼前沖縄防衛局長が、記者との酒席での発言がもとでクビになった一件がいい例だ。
前局長は、小社を除く約10社の記者を居酒屋に集めて、発言を直接引用しないことを前提とした「完全オフレコ」懇談であると念を押し、宴会を始めたという。
▼酒もすすんだ前局長は、米軍普天間飛行場問題にからめて「(女性を)犯す前に犯しますよと言うか」と暴言を吐いたとされる。
懇談会に記者が出席した琉球新報は、翌日の朝刊1面トップでとりあげ、彼は即クビになったが、同じ新聞人として恥ずかしい限りだ。
53 :
文責・名無しさん:2012/10/29(月) 23:02:22.74 ID:kcYpKJn80
54 :
文責・名無しさん:2012/10/30(火) 17:22:36.63 ID:m7O82Q8h0
864 :文責・名無しさん:2012/10/30(火) 06:17:24.13 ID:GbZlnSBVP
産経抄 10月30日
♪明日という字は明るい日と書くのね(『悲しみは駈け足でやってくる』)。
♪きょうも待ちぼうけ(『明日があるさ』)。♪涙の数だけ強くなれるよ
(『TOMORROW』)。「明日」をテーマにした流行歌が、おしなべて悲し
い内容なのはなぜだろう。
▼つらい時期だからこそ、明るい未来にかける期待がふくらむのかもし
れない。そう考えれば、野田佳彦首相が、きのうの所信表明演説で、
「明日への責任」という言葉を20回も使った理由も納得がいく。
▼改造内閣は、田中慶秋氏の法相辞任でいきなりみそを付けた。次期
衆院選の前哨戦と位置づけられた衆院鹿児島3区補欠選挙でも敗れた。
支持率の下落は止まらず、離党者も相次ぎ、まさに政権は崖っぷちに
ある。
▼だからといって、野田首相に「明日」を語る資格があるとは思えない。
首相は所信表明のなかで、責任を果たすための仕事を次々に挙げた。
被災地の復興、原発事故との戦い、エネルギー・環境政策、不透明感
を増す経済情勢、そして領土・主権をめぐる安全保障の問題…。何の
ことはない。民主党政権が取り組みに失敗した課題ばかりではないか。
▼〈煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし〉と寺山
修司は歌った。首相が口にすれば、「明日」という言葉自体が悲しく響く。
そもそも、「近いうち」の解散を国民に約束している首相が、政権維持に
意欲を示す姿勢自体に違和感を覚える。
▼「俺たちに明日はない」とばかりに、崖っぷちなりの覚悟を見せてほし
かった。国民が聞きたいのは、首相が果たす「明日への責任」ではない。
昨日までの民主党政権の失政の責任を潔く認めた上での、解散の一言
だ。
55 :
文責・名無しさん:2012/11/04(日) 21:32:28.68 ID:ks6sa6Po0
56 :
文責・名無しさん:2012/11/22(木) 14:53:50.43 ID:wl6b5Lp10
一頃は民放の雄だったフジテレビだが、
恐らくは騙されて余計なまねを始め、
それがエスカレートして悪い方向に傾き、
そこをマッチポンプの仕掛けで入り込まれた。
そして完全にこのスパイラルに。
フジテレビだけではない。
自民党や他も全てこうやって嵌められていった。
何がどのような経過を辿ってきたのか、
もういいかげん構わないから全部出せ。
57 :
文責・名無しさん:2012/12/18(火) 21:29:28.98 ID:RfpJJE6C0
なんじゃ
58 :
文責・名無しさん:2013/04/06(土) 14:57:01.84 ID:ecFmm/qpO
これが八巻正治氏の学歴です。
【学習歴の記録】
美幌幼稚園 卒園 美幌小学校 卒業 美幌中学校 卒業 美幌高校 卒業 ※高校は途中転入で、しかも不登校でした!
順天堂大学 体育学部 健康教育学専攻 卒 業 ※ガンガン勉強しました!
青山学院大学 第U文学部 教育学科 卒 業 ※幼稚園での教育実習も行いました!
東洋大学 第U文学部 教育学科 卒 業 ※養護学校の教員免許を取得しました!
立教大学・大学院 文学研究科:博士課程(前期) 教育学専攻 修 了 ※良き学師たちに巡り合えました!
カリフォルニア神学大学院日本校 博士課程 キリスト教神学 修 了 ※神様の深き愛の素晴らしさを学びました!
米ニューポート大学大学院 博士課程 教育学専攻 修 了 ※論文執筆に燃えました!--------------------------------------------------------------------------------
資 格
1973年03月19日 中学校教諭1級(千葉県教委 昭47中1普 第501号),高等学校教諭2級(昭47高2普 第427号) 教員免許状(保健体育)取得
1973年04月26日 衛生管理者免許状(第61号) 取得
1978年03月31日 養護学校教諭1級(東京都教育委員会 昭53養学1普 第132号) 教員免許状取得
1994年02月26日 『米セント・チャールズ大学(カリフォルニア神学大学院日本校:提携校)』より 『博士(宗教学)(Ph.D.)』 の学位を取得
2000年03月27日 『米ニューポート大学』より 『教育学博士(Ed.D.)』の学位を取得
59 :
文責・名無しさん:2013/04/06(土) 17:23:19.19 ID:ecFmm/qpO
1
八巻正治音頭
あの時あの駅あのプール ホイ
日本一のリリカルシティ
友に笑われ身内を磨く サテ
やさぐれた歌が聞こえてくる街
ハンハンハハハン
喫茶店の数では勝ち目が無い
ハンハンハハハン
投げやり地蔵に願いを込めて
八巻正治音頭でララライライ
八巻正治音頭でヒュールリラ八巻正治音頭でララライライ
八巻正治音頭でヒュールリラ
60 :
文責・名無しさん:2013/04/13(土) 06:10:55.68 ID:egn0pyruO
【産経抄】 4月13日
ああ、お懐かしい。きのう午後、インターネットのMSN産経ニュースでは、菅直人政
権で官房長官を務め、昨年末の総選挙で落選した仙谷由人氏の発言がトップを飾った。一
敗地にまみれた経験から学び、深い反省の弁を発したのかと思いきや…。
▼民主党の会議に呼ばれた彼は、黒田東彦日銀総裁による異次元緩和を「日銀が国債を
買い占めたら、市場は成り立たなくなる」と厳しく批判。安倍晋三政権の経済政策「アベ
ノミクス」に至っては「むちゃくちゃだ」とばっさり斬り捨てたそうな。
▼気持ちはよくわかる。民主党の無為無策で、1ドル75円台にまで跳ね上がった円相
場が安倍政権になるや否や急速に円安となり、今や100円近くまで戻った。株価も当時
の野田佳彦首相による「衆院解散宣言」からわずか4カ月で、日経平均株価が5000円
近くも急騰した事実を前政権幹部として認めたくないのだろう。
▼残念ながら「むちゃくちゃ」だったのは、3年以上続いた民主党政権の方だった。経
済政策は言うに及ばず、外交も日米関係は危うくなるわ、あれほど中国に媚(こ)び続け
てきたのに日中関係も戦後最悪になるわ、何一つ成果がでなかった。
▼ただし、民主党の「むちゃくちゃ」ぶりも北朝鮮の3代目には負ける。機関紙で「日
本全土はわれわれの報復行為の対象になる」と東京、大阪、横浜など5都市を挙げて挑発
するとは、世界征服を狙うショッカーもはだしで逃げ出しそうだ。
▼経験もなく権力の頂点に立ってしまった3代目は、現実と空想の区別がつかなくなっ
ているようである。いざというときも役に立たない韓国は対話を呼びかけているが、放っ
ておけばいい。北の核もミサイルも所詮、張り子の虎にすぎないのだから。
61 :
文責・名無しさん:2013/04/17(水) 20:58:49.24 ID:P+7bR+3TO
【産経抄】 4月17日
少なくとも昭和20年代から30年代にかけ、ボストン・マラソンは日本で最も有名な
大会だった。何しろ26年の田中茂樹をはじめ28年の山田敬蔵、30年の浜村秀雄と、
短期間に3人も優勝者を出したからだ。田中選手は高校を卒業したばかりの「新星」だっ
た。
▼快挙が水泳の古橋広之進選手の活躍などとともに、戦後の日本人を勇気づけたことは
言うまでもない。3人にあこがれマラソンを目指そうとした子供もいた。コースに「心臓
破りの丘」があると聞いて、どんなに急な坂なのかと、胸をときめかせたものだ。
▼むろん日本ばかりではない。1897年に始まった世界で最古にして人気のあるマラ
ソンである。だからエピソードも数え切れない。浜村選手が優勝したとき、ボストン市長
が勝者にかぶせる月桂冠を手に、懸命に追いかけている写真はよく知られている。
▼その由緒あるマラソン大会がこともあろうに、テロの標的となった。今年のレースで
最初の選手がテープを切って約2時間後、ゴール近くの道路脇で2回の爆発が起き、3人
が死亡、たくさんのケガ人が出たという。状況から、爆弾テロであることは間違いなさそ
うだ。
▼大会には2万人以上が参加し、うち1万7千人余りがゴールしていた。レースの緊張
感も薄れた時間を狙ったような無差別テロだ。8歳の男児も死亡したらしい。およそ卑劣
でないテロなどないのかもしれないが、その中でも卑劣極まると言っていいだろう。
▼12年前の9・11テロでは世界貿易センターなど米国の中枢が狙われた。今回も世
界中で有名な競技会をターゲットにすることで、注目を浴びようとするテロリストの意図
もうかがえる。言葉による挑発で世界の目を引きたいらしい国とよく似ている。
62 :
文責・名無しさん:2013/04/20(土) 22:44:19.87 ID:CLpuqoXqO
産経抄 4月20日
用事があって北京に2、3日行ってきた。恐るべきPM2・5だけでなく、鳥
インフルエンザが北京にも上陸したとあって、1枚ン百円もする高いマス
クを何枚も買い込み、いささか緊張して空港に降り立った。
▼案ずるより産むがやすしで、北京随一の繁華街、王府井でもマスクを
している人はほとんどいなかった。現地駐在の友人から「街中でマスクは
あまりしない方がいいですよ。すぐ日本人とわかりますから」と忠告され
たのはその後だったが。
▼反日デモが頻発し、当時の丹羽宇一郎駐中国大使が乗った車から日
の丸が抜き取られた昨夏から比べれば、北京に住む日本人の環境は、
よほどましになった。とはいえ、今でも日本人を見る目は厳しく、街中では
日本語で声高にしゃべらないようにしているという。
▼野田佳彦前首相による尖閣諸島国有化が、愛国主義に火をつけたの
は確かだが、異常な排外主義の病根は江沢民政権下で推し進められた
反日教育にある。しかもその流れは脈々と続いている。
▼日本のNHKにあたるCCTVなど中国のテレビは、朝から晩まで抗日
戦争ドラマを垂れ流している。傍らに芸者をはべらせた野卑な日本軍士
官役は、3分に1回「バカヤロウ」と怒鳴り、部下や中国人を殴る。美男
美女しかいない八路軍の兵士は、ろくな武器も持たずに何十人もの日
本兵をなぎ倒す。
▼中国の知人にこっそり聞くと、抗日ドラマは当局の検閲がゆるく、視
聴率もいいんだとか。これでは100年たとうが、200年たとうが、日中
友好など夢のまた夢である。来月訪中する自民党の高村正彦副総裁
は、習近平主席と会いたいようだが、無駄足だろう。CCTVへ行って反
日ドラマの垂れ流しに抗議した方がよほど意味がある。
63 :
文責・名無しさん:2013/04/22(月) 16:27:09.32 ID:COHG4YwOO
田村義雄駐クロアチア大使www
内柴正人柔道五段www
八巻正治教育学博士www
64 :
文責・名無しさん:2013/04/23(火) 08:03:07.49 ID:8WUydaPlO
【産経抄】 4月23日
『論語』にある「温故知新」といえば、日本人にもっとも親しまれている四字熟語のひ
とつである。「故(ふる)きを温(たず)ねて」が一般的な読み方だ。中国史学者の冨谷
至(とみや・いたる)さんによれば、「故きを温(あたた)めて」が正しい。
▼「学んだことを復習せずに冷たくしてしまう、そうではなくて常に火を加えて肉を煮
て熟成させるように」する。これが孔子の主張だという(『四字熟語の中国史』岩波新
書)。20日に中国四川省で起きた地震は、約8万7千の死者・不明者を出した四川大地
震の悪夢をよみがえらせた。中国政府は5年前に学んだことを、復習してきたのか。
▼四川大地震では、校舎の倒壊が相次ぎ、多くの子供たちが亡くなった。「おから工
事」と呼ばれる、手抜き工事が原因だ。現地から届く瓦礫(がれき)が散乱する写真は、
耐震工事がほんの一部のビルに限られている事実を突きつける。
▼政府は前回、地震発生3日後にようやく日本の救援隊を受け入れた。生き埋めになっ
た被災者の生存率が下がる72時間以内に到着していれば、救える命は少なくなかった。
今回も相変わらず、メンツが何より大事とみえる。外務省は、諸外国の救援の申し入れを
辞退したままだ。
▼四川大地震で得た最大の教訓は、「世論の正しい誘導」の重要性かもしれない。5年
前に2億5千万を突破し世界一となった中国のネット利用者は、今や5億人を超える。当
時の温家宝首相は、現地で陣頭指揮をとり喝采を浴びた。それにあやかって、早々に被災
地に入った李克強首相は、奮闘ぶりをアピールしている。
▼海外メディアの取材は制限して、都合の悪い情報は遮断する構えだ。「焚書(ふん
しょ)坑儒」の四字熟語もある。ただし歴代王朝による禁書政策が成功したことはない
と、冨谷さんはいう。
65 :
文責・名無しさん:2013/04/24(水) 10:02:53.29 ID:D9mRFC0AO
【産経抄】 4月24日
薩摩、大隅などを治めた島津家は関ケ原で敗れたにもかかわらず、幕府による取りつぶ
しを免れた。領地はほぼ無傷で安堵(あんど)された。それは島津義弘軍による凄(す
さ)まじい退却戦の効果である。敗北後わずか千人の手勢で敵将、徳川家康の本陣に襲い
かかった。
▼たじろぐスキに退却を始め、最後は80人になる死にものぐるいの戦いで、義弘は自
国に生還した。それを目の当たりにした徳川方は、これ以上追い詰めた場合の島津の抵抗
を恐れた。だから戦後処理でも島津家にだけは手を入れられなかったのである。
▼同じようなことは先の大戦でも起きた。日本は敗色濃厚となっても、特攻を繰り返す
など決死の戦いを続けた。それは米国など戦勝国を畏怖させた。このため戦後、さまざま
に日本人の「骨抜き」を図りながらも、象徴天皇を残し苛烈な占領政策はとらなかったの
だ。
▼そう考えると今、繁栄を享受している日本のリーダーが靖国神社を参拝、英霊たちに
感謝するのは当然のことだ。いやそれだけではない。参拝によって日本人の勇敢な戦いぶ
りを思い起こさせる。そのことは、日本を敵視する国に対する十分な抑止力となると言っ
ていい。
▼麻生太郎副総理ら3閣僚をはじめ、160人を超える国会議員が春の例大祭に合わせ
靖国を参拝した。韓国は早速とばかり外相の訪日を中止した。抗議行動も起きているそう
だ。この過剰な反応こそ、韓国が日本の「底力」を恐れていることの証拠と思えばいい。
▼例によってマスコミの多くは、日中、日韓外交が悪化すると憂える。参拝を「無神
経」などと批判している。だが相手の言いなりに「よい子」でいることだけが外交ではな
い。中国、韓国をはじめ世界のすべての国が知っていることである。
66 :
文責・名無しさん:2013/04/25(木) 05:18:34.72 ID:pSmbybfrO
【産経抄】 4月25日
昭和44年に小紙で連載が始まった『檀流クッキング』は、今なお料理愛好家のバイブ
ルのひとつらしい。著者の檀一雄が真っ先に取り上げたのが、旬を迎えつつある初ガツオ
のたたきだ。
▼「皮のまま、カツオに、金串を二本縦に刺し通して、ワラを焼き、カツオの表面を
サッとあぶって霜降りにさせ、薄く塩を塗りつける。ザクザクと下駄(げた)の歯の厚さ
ぐらいに庖丁(ほうちょう)で切って…」。なんとも豪快な調理法をぜひ、沖縄県石垣市
の尖閣諸島沖で捕れたカツオで試してみたいものだ。
▼周辺海域の荒波にもまれた身は、絶品らしい。もっとも23日朝、付近の日本領海内
にいた9隻の漁船はとても、カツオ漁どころではなかった。中国の海洋監視船が、過去最
多の8隻も領海を侵して夜まで居座り、日本漁船を追いかけ回したというのだ。
▼スピードの遅い漁船はたちまち、取り囲まれてしまった。警戒に当たっていた海上保
安庁の巡視船が、その間に割り込む、緊迫した場面もあった。海保の船がいなければ「事
故が起きていた」と、船長が憤っている。中国はすでに南シナ海では、ベトナム漁船の拿
捕(だほ)にとどまらず、銃撃にまで及んでいる。
▼今年1月、中国海軍艦艇が、海上自衛隊の護衛艦にレーダー照射した問題では、中国
共産党中央の指示によるものだったことも明らかになった。海洋制覇の野望に向けて、威
嚇行為はどこまでエスカレートするのか。
▼中国公船の好き放題の振る舞いを知ってか知らでか、きのうの某紙の某コラムは、相
変わらず閣僚の靖国神社参拝への批判に余念がなかった。「他国への想像を欠いた考え」
が、けしからんというのだ。他国への想像に加えて、自国領海の危機への想像さえ欠いて
いるのは、一体どちらだろう。
67 :
文責・名無しさん:2013/04/26(金) 22:38:06.98 ID:rPh4JlrtO
【産経抄】 4月26日
荒木とよひささんが作詞、作曲した「四季の歌」は、世代を超えて日本人に愛されてき
た。〈愛を語るハイネのようなボクの恋人〉。ただ、3番の「秋」の歌詞には、首をひね
る人が少なくない。
▼「ローレライ」などの作品で知られるドイツのロマン派詩人は、れっきとした男性で
ある。どうして「ボクの恋人」の形容に使われるのか。小欄は3番を歌うたびに、「何で
やねん」と、大阪弁のツッコミを入れたくなる。
▼美しい言葉が並んでいるようで、実は何を言いたいのかよくわからない。その最たる
例が、翻訳調丸出しの悪文で名高い日本国憲法の前文だろう。作家の清水義範さんによれ
ば、前文は「高度なボケ」なんだそうだ。こんな具合にいちいちツッコミを入れて、初め
て笑えるギャグになる。
▼「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」「なにを言い
出すねん」「わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し」「自分で自分の言って
ること、わかっとんのか」(『騙(だま)し絵日本国憲法』集英社)。
▼もちろん一番のツッコミどころは、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した」の一節である。きのう、北朝鮮による拉致
被害者の救出を求める署名が、ついに1000万に達した。信頼するだけでは、国民の安
全を守れなかった事実を、大多数の日本人は知ってしまった。
▼そんな前文と、小紙がきょう発表した「国民の憲法」要綱の前文とを、ぜひ読み比べ
ていただきたい。日本の誇るべき国柄と、日本国民がめざす理想について、わかりやすく
格調高く書いてある。美しい国土と自然、そして四季の恵みのありがたさを再認識させて
くれる。
68 :
文責・名無しさん:2013/04/27(土) 16:13:24.55 ID:I0cqBorGO
【産経抄】 4月27日
今年もゴールデンウイークがやってきた。毎年のことではあるが、行楽地や故郷へ向か
う列車や飛行機が満席になり、高速道路が渋滞するのも世の中が平和であればこそ。人混
みが大嫌いな小欄にとって鬱陶(うっとう)しい10日間ではあるが、この国の平和がこ
れからも続くよう祈ってもう1日、祝日にしたい日がある。
▼61年前、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本が独立を回復した4月28日で
ある。さきの戦争に敗れた日本が7年近くもの間、連合国軍総司令部(GHQ)の占領下
に置かれた事実を若者どころか40歳、50歳代でも知らない人が結構多い。
▼当時の大多数の人々は、長い占領が解けたことを喜び、多摩川べりには「講和桜」が
植えられた。GHQが発禁処分にしたアカハタ(現・しんぶん赤旗)も復刊できた。
▼なのに、共産党は明日予定されている政府主催の式典に反対だという。朝鮮戦争が続
いていた時代に、当時の左翼勢力が主張したソ連など共産圏を含めた「全面講和」なぞ不
可能だったのがいまだにわからないらしい。
▼「4・28」を「屈辱の日」として沖縄や一部のメディアが大騒ぎするのにもうんざ
りする。確かに講和条約では、北緯29度以南の島々は米の信託統治領とされた。これを
機に「米国に編入されたくない」という思いが奄美、沖縄の人々に満ち満ち、本土復帰運
動が大きなうねりとなったのも事実である。
▼「4・28」で日本が主権を回復していなければ、20年後の「5・15(沖縄復帰
の日)」はなかった。むろん、沖縄の基地問題を放置していいはずはない。北方領土返還
も占領下につくられた欠陥憲法の改正も道半ばだ。戦後日本が抱え続ける重い宿題を解く
ためにも「4・28」を深く静かにかみしめたい。
69 :
文責・名無しさん:2013/04/28(日) 18:49:25.73 ID:XbLlok37O
【産経抄】4月28日
昨日の続きのような話だが、沖縄県の仲井真弘多知事は
「主権回復の日」の式典を欠席するという。沖縄では「抗議集会」も
開かれる予定だ。それだけ聞けば沖縄には反政府や反米の声だけが
渦巻いているように思うが、どうもそうではないらしい。
▼本紙18日付のコラム「沖縄の風」によれば、米軍普天間飛行場の
周囲のフェンスに巻き付けられた赤いテープを、市民たちが剥がして
いる。オスプレイ配備などに異議を唱える反対派が巻き付けたテープだ。
米軍関係者も加わり毎週末行われるクリーン活動である。
▼景観を損なうからだけではない。テープの中にガラス片や針金が
巻き込まれていることもあり、危険極まりないのだそうだ。一部かも
しれないが、ほかにも米軍関係者の車をプラカードでたたくなどといった、
反対派の過激な行動が頻繁に起きているという。
▼実はこのコラム、読者の方から大きな反響をいただいている。
「基地とともに生きている人も多いとわかって胸打たれました」
という50代女性の声があった。「基地反対派の声だけを伝える
報道にはうんざり」という男性からは「貴重な記事だ」と評価して
もらった。
▼それもそのはずである。基地反対派以外の市民の運動が伝えられる
ことはまずない。反対派の過激な行動についてもほとんど報じられ
ないからだ。「沖縄の風」によれば、飛行場の警備担当者が反対派の
男性に殴られケガをしたが、そのことも一切報道されなかった。
▼昭和35年の日米安保改定をめぐっても、過激な反対運動に
批判的だったり、改定に賛成だったりという人も少なくなかった。
それでも当時の報道は耳を貸さず、声の大きな反対派ばかりを大々的に
取り上げた。同じ過ちは繰り返したくない。
70 :
文責・名無しさん:2013/04/29(月) 17:10:18.47 ID:7QRdTdA2O
ソーシャルワーカーに聞いたんだけどさ、ネトウヨの末路は悲惨だな。よくあるパターンはこんな感じ。
親が甘くていつまでもヒキコモらせておく。その間、ネトウヨはアニメ、ゲーム、掲示板荒らしにいそしむ。
しかし大半の家庭では不労者をいつまでもかかえておけない。独立した子供の方は当然係わり合いを避ける。
やがて親はネトウヨと共にゆっくり干からびていくだけ。
親が死ぬ頃には遺産どころかスッカラカンならまだマシで、ほとんどが借金まみれの負の遺産付き。
残されたネトウヨは生活スキルも知識も皆無なのでホームレス寸前。
だけどホームレスもあれで結構人間関係が厳しいので元ネトウヨのホームレスは嫌われて蹴り出され
一人で餓死や衰弱死するのがパターン化してる。
笑えるのは福祉関係がアカだと思いこんでいるからソーシャルワーカーに向かって
「お前はスターリンだ!!」と口走るバカもいるそうな。
そんな落ちぶれ果てたネトウヨは最後に涙を流して自分の政治的性向を悔やむのだそうな。
自分が受ける立場になってやっと福祉や医療の重要性に目覚めるらしい。でもその時ではもう遅い。
71 :
文責・名無しさん:2013/04/29(月) 22:38:55.10 ID:7QRdTdA2O
いい歳して過去に女とやりまくっていたことをネットで自慢する馬鹿みたいな自称喧嘩のプロ(恥っ!)西村斉(自称マンション管理人手伝い)www
72 :
文責・名無しさん:2013/05/01(水) 17:19:37.50 ID:IQaUwf0+O
【産経抄】 5月1日
ソ連時代のクレムリンは日本の政治家にとって「鬼門」のようなものだった。例えば昭
和31年5月、漁業交渉で訪ソした河野一郎農相である。この巨大な「宮殿」の奥深い一
室に招き入れられ、ブルガーニン首相と通訳を入れただけの会談に臨む。
▼日本では強面(こわもて)で知られた河野は、この場面を自著で武勇伝風に書いてい
る。だがソ連側通訳の書簡によると、実際はブルガーニンの前で緊張、紅茶をひっくり返
すほどだったという。そのためか北方領土問題で「2島返還」の密約を結ばされたとの臆
測を生むのである。
▼安倍晋三首相の父、晋太郎元外相も昭和61年5月、クレムリンでゴルバチョフ書記
長と会談した。やはり執務室に向かう途中、強い緊張感につつまれたらしい。舞台装置や
政治家の迫力で優位に立つ。ソ連やロシアの十八番であり、領土交渉で日本側を翻弄して
きたのだ。
▼その安倍首相がプーチン大統領との首脳会談のため、クレムリンに乗り込んだ。写真
や映像で見る限り、威圧を感じているようには見えなかった。会談後は「領土交渉を加速
させる」という共同声明を発表した。ものおじしない新時代の政治家を思わせた。
▼だが相手のプーチン氏はと言えば、共同記者会見で時折、鋭い視線を安倍首相に浴び
せる。日本側記者の質問には揶揄(やゆ)するように応答する。こちらはソ連時代の政治
家に負けない、いやそれ以上の強面ぶりだ。「領土交渉を加速」と言っても容易ではない
だろう。
▼だが今回「共同声明」を出せたのは、経済問題を前面に出し無言の「圧力」をかけた
ためでもある。日本としては経済や文化なども加えた「オールジャパン」で、このしたた
かな国に対するしかない。それには国内の戦線を乱さないことだ。
73 :
文責・名無しさん:2013/05/01(水) 17:21:37.06 ID:IQaUwf0+O
河野一郎 (河野洋平の父親)
>緊張して紅茶をひっくり返すほど
>「2島返還」の密約を結ばされたとの臆測を生む
安倍晋太郎 (安倍晋三首相の父親)
>執務室に向かう途中、強い緊張感につつまれたらしい
安倍晋三 (現首相)
>威圧を感じているようには見えなかった
>ものおじしない新時代の政治家を思わせた
>経済や文化なども加えた「オールジャパン」で、このしたたかな国に対するしかない
>それには国内の戦線を乱さないことだ
余程若殿様がお好きなようですね。これからも忠勤に励んでください。
74 :
文責・名無しさん:2013/05/03(金) 09:29:58.89 ID:3OSQRflmO
【産経抄】5月3日
倉嶋厚氏の『季節おもしろ事典』によれば、この季節の寒の戻りを
若葉寒(わかばざむ)と呼ぶことがあるらしい。そういえば、ここ
2、3日の日本列島は若葉寒のような天気だった。役所ではもう
クールビズが始まったというのにマフラー姿で出勤という人もいた。
▼昭和22年5月3日の東京も気温10度以下の厳しい若葉寒で、
冷たい雨が降っていた。そんな中、皇居前広場では約1万人が参加
して新憲法施行記念式典が開かれた。占領軍主導で作られた憲法を、
日本国民の間に浸透させるために開かれた集会だった。
▼だがその後66年、憲法はずっと若葉寒の中にあったような
気がする。国民の憲法への関心はとても大きく芽生えてきたとは
いえない。何度か国民の手で作り直そうと改正の「若葉」が生まれ
かけても、政治やマスコミの冷たい風に、その議論すら封じ込められて
きたからだ。
▼ただ今年の憲法記念日はちょっと暖かさが増してきた。
安倍晋三首相や自民党が改正要件の緩和(96条改正)を打ち出し、
各党とも憲法への考え方を表明し始めた。これまでのように「憲法は
票にならない」と、穴に籠もっているわけにいかなくなったのだ。
▼本紙が発表した「国民の憲法」要綱に対しても、予想を上回る
数のご意見が読者から寄せられている。むろん「軍の保持」など
中身については、賛否両論がある。だが圧倒的に評価していただいた
のは、ジャーナリズムとして自らの考え方を明らかにしたことである。
▼「こういう案が出ると、日本に何が必要か分かっていい」
「憲法とは何かがもっと語られなければならないと感じた」。
「激辛でも92点」と、採点もしていただいた。憲法記念日は
あっても、いかに国民がその議論に飢えていたかを示している。
75 :
文責・名無しさん:2013/05/07(火) 09:04:54.43 ID:HB0E6xnuO
76 :
文責・名無しさん:2013/05/11(土) 11:24:40.22 ID:U9EupadNO
77 :
文責・名無しさん:2013/05/14(火) 10:58:49.91 ID:uZucySzXO
今日は珍しくいい文だ。
78 :
文責・名無しさん:2013/05/18(土) 09:57:56.86 ID:MS6qmKrOO
産経抄 5月18日
没後430年を経た今なお「天下統一に道を開いた男」として絶大な人気を
誇る織田信長が、現代に生きていたらどうだろう。殺人と「人道に対する罪」
に問われ、明智光秀に暗殺される前に刑死していたのは間違いない。
▼比叡山焼き打ちでは、対立した僧侶ばかりか女子供までなで斬りにした。
長島攻めでは、一向衆を焼き殺したというからヒトラーも真っ青である。だ
からといって彼の功績を全否定する史家はいない。
▼歴史を見る眼とは、そんなものだが、さきの大戦は終戦から70年弱しか
たっておらず、いまだ「歴史」になっていない。それをいいことに中国や韓国
は、史実を誇張、あるいは捏造(ねつぞう)して日本の古傷に塩を塗りつけ
続けてきた。
▼昨年の反日デモの暴走におびえたか当局もようやくブレーキをかけ始め
たが、中国のテレビは悪逆非道な日本兵を正義の味方、八路軍がやっつけ
るドラマばかりやっている。韓国はといえば、証拠もないのに慰安所を「日本
政府による強制的な軍の売春システム」とでっちあげ、慰安婦を「性奴隷」と
毒々しく英訳して宣伝し続けている。
▼「嘘も百回言えば真実になる」のは本当である。米国務省のサキ報道官は、
橋下徹大阪市長の発言を「言語道断で、侮辱的だ」とののしったが、こちらの
言葉遣いの方が品がない。
▼確かに橋下発言は、女性への配慮を欠く部分があったが、当時の状況を
無視して「日本だけを特別に非難するのはアンフェア」という彼の言い分はう
なずける。くだんの報道官は、占領時代の東京や沖縄などでの米兵の蛮行
をご存じないのであろう。そんな小役人の発言に「米、橋下氏発言を非難」と
大見出しをつけた朝日新聞は、いまだ占領時代の感覚から抜けきれないよ
うである。
79 :
文責・名無しさん:2013/05/22(水) 20:08:33.14 ID:Er4H3kZ3O
【産経抄】 5月20日
今の憲法が施行された昭和22年5月3日、永井荷風が日記『断腸亭日乗』に書いた
「感想」は、有名だ。「米人の作りし日本新憲法今日より実施の由。笑ふべし」。荷風と
て、占領下の日本が憲法を押しつけられることは仕方ないと考えたかもしれない。
▼だが2年前まで米国に敵愾(てきがい)心を燃やし、戦ってきた日本人が、これをあ
りがたく押し頂いている。その姿には「笑ふ」しかなかったのだろう。しかも戦勝国の米
国が日本に押しつけたのは、憲法だけではなかった。歴史観や倫理観までがそうだったの
である。
▼まず先の大戦の日本側呼称だった「大東亜戦争」の使用を禁止した。全ての出版物を
検閲し「太平洋戦争」と書き改めさせた。大東亜共栄圏を目指すという日本人の戦争観を
抹殺し、米など連合国側による「正義の戦い」だったことを日本人に教えこむ狙いだっ
た。
▼さらに日本の新聞に「太平洋戦争史」を連載させるなどして、日本が「侵略国家」で
あるかのようなイメージをたたきこんだ。「東京裁判」がそうした意図で行われたことは
言うまでもない。そして日本人も、戦前の日本を全て悪とする自虐的史観に染まっていっ
たのだ。
▼現代でも日本の政治家らがそうした侵略史観や「従軍慰安婦」に疑問を挟むと、中国
や韓国だけでなく米国からも批判の声が上がる。いまだ日本への「戦勝国」意識があると
しか思えない。むろん日米同盟は大切だ。だからと言って歴史観まで縛られていいわけは
ない。
▼もっとおかしなこともある。沖縄の米軍基地問題などで、あれほど「反米」をあおっ
ているマスコミが、歴史問題となると、まるで米国からの批判、非難を「錦の御旗」のよ
うに振りかざす。「笑ふべし」ではすまない気がする。
80 :
文責・名無しさん:2013/05/22(水) 20:47:13.56 ID:Er4H3kZ3O
【産経抄】 5月21日
台湾出身の●阿玉選手は、来日して10年目の昭和58(1983)年、日本女子オー
プンゴルフの初優勝を果たす。「私は台湾の選手です。台湾から来て日本の試合に出てい
ます」。大会史上初の外国人チャンピオンの日本語によるあいさつは、ごく当たり前の内
容だった。
▼しかし、彼女をよく知るゴルフ関係者の胸にはぐっと迫るものがあった。「日本でゴ
ルフをやり、金を稼ぐんだったら、上をいくな、下をいくつもりでやれ」。台湾で教えを
受けた恩師から、こう諭されてきた。大きな態度をとるな、控えめな言動をとれ、という
意味だ。
▼「よそさまの国」で稼がせてもらっている。あいさつからも、そんな謙虚さが伝わっ
てきたという。それからも●選手は勝ち続けた。生涯獲得賞金はすでに7億円を超えてい
る。まっとうなやり方なら、よそさまの国で、いくら稼いでもらってもかまわない。
▼警視庁にこのほど詐欺の疑いで逮捕された韓国人の女の稼ぎぶりは、警察幹部も「や
りたい放題」とあきれるほどの悪辣(あくらつ)なものだった。東京・歌舞伎町で、韓国
人クラブを経営し、1億円以上の売り上げがありながら、不正に生活保護を受給してい
た。受給総額は1400万円近くに及ぶ。
▼しかも、入居者の所得制限がある格安の都営住宅に住み、毎日、タクシーで出勤して
いたという。本来は日本国民に限定されている生活保護は、人道的見地から、特定の要件
を満たす外国人にも支給されてきた。国籍別に見れば、韓国、朝鮮人が圧倒的な多数を占
める。
▼安倍政権の発足以来、韓国のメディアによる反日報道は常軌を逸する激しさらしい。
事件とともに、在日韓国人の生活保護の実態が、正しく報道されているのか。気になると
ころだ。
●=さんずいに余
81 :
文責・名無しさん:2013/05/22(水) 20:49:49.83 ID:Er4H3kZ3O
【産経抄】 5月22日
かつて人生幸朗・生恵幸子さんの「ぼやき漫才」が一世を風靡(ふうび)した。人生さ
んが、せちがらい世相をぼやく一方で、時の流行歌をやり玉にあげる。例えば伊東ゆかり
さんの『小指の想い出』の「あなたが噛(か)んだ小指が痛い」に「誰が噛んでも痛い
わ!」。
▼その上で「責任者出てこい」と叫ぶ。ぼやきというより難癖、イチャモンである。だ
が観客はそのかわいげに満ちた難癖を喜び、拍手を送ったのだ。しかも最後は殊勝に「わ
がまま勝手なことばかり申し上げまして」と謝る。上品な「ぼやき漫才」だった。
▼韓国メディアによる安倍晋三首相たたきも、もはや難癖以外の何物でもない。しかも
かわいげのカケラもなく、笑えないイチャモンだ。中でも大震災被災地の航空自衛隊基地
で、練習機の操縦席に座ってみせた首相を攻撃している、というのにはあきれるしかな
い。
▼練習機の機体番号が「731」だった。これは細菌兵器実験をしたと韓国などが「憎
悪の的」にしている旧日本軍の部隊の番号だ。だから首相の行動は「他人の傷を意図的に
ほじくり返す行為」だという。一体どこにそんな酔狂なことを考える者がいるというのだ
ろう。
▼一方、首相が長嶋茂雄氏らへの国民栄誉賞授与後の始球式で付けた背番号「96」は
第96代首相にちなんだものだ。だがこれすら「憲法96条改正の主張を思い出す」と、
「右傾化」攻撃の材料にする。「ぼやき漫才」ではない。れっきとした韓国一流紙のコラ
ムや社説である。
▼もっとも韓国が今、困っているのは円安のようだ。それを安倍首相のせいにして難癖
を繰り返している面もある。だがそれでは、日本の景気を回復させ、利用しようという国
際社会の動きから、韓国が取り残されてしま
82 :
文責・名無しさん:2013/05/28(火) 08:51:45.30 ID:It4pMIUbO
【産経抄】 5月27日
ある日のこと、地獄の底に銀色の蜘蛛(くも)の糸がするすると垂れてきた。大泥棒の
カンダタは、両手でつかんで極楽までのぼっていこうとするが…。芥川龍之介が『蜘蛛の
糸』で描いたように、クモの糸は人の重さに耐えられるものなのだろうか。
▼長年クモの糸を研究してきた大崎茂芳さんは7年前、クモの糸で作ったロープにぶら
さがる姿を公開して、話題になった。大崎さんはその後、クモの糸を使ったバイオリンの
弦づくりにも成功している。
▼動物や昆虫の形態や機能をまねて、人間の生活に役立てる技術は、「バイオミミク
リー(生物模倣)」と呼ばれ、世界中で研究が進んでいる。なかでもクモの糸は、鋼鉄の
4倍ともいわれる強さに加えて、伸縮性にも優れ、「夢の繊維」として期待されてきた。
▼山形県鶴岡市のベンチャー企業が、そのクモの糸を人工的に合成する技術を世界で初
めて確立し、量産化に乗り出した。糸を出すクモの遺伝子を微生物に組み込み、同じタン
パク質を生成させるのだという。
▼先週開かれた発表会見では、人工クモ糸でできたドレスも公開された。「QMONO
S(クモの巣)」と名付けられた繊維は、自動車から医療まで利用範囲は広がりそうだ。
ならばぜひ、開発してもらいたいものがある。
▼「敵国の飛行機が夏の夕暮れにからすうりの花に集まる蛾(が)のように一時に飛ん
で来る日があるかもしれない」。昭和7年にすでに空襲を予言する随筆を書いた寺田寅彦
は、さらにいう。「何か空中へ莫大(ばくだい)な蜘蛛の網のようなものを張ってこの蛾
を食い止めるくふうは無いものか」。そんな網が実現できれば、北朝鮮はお手上げだ。ミ
サイル発射をもはや脅しの材料に使えなくなる。核開発もあきらめるだろう。
83 :
文責・名無しさん:2013/05/29(水) 11:05:15.41 ID:3mVNMsjkO
【産経抄】 5月29日
昭和55年10月21日といえば、巨人軍の長嶋茂雄監督の辞任が発表された日であ
る。時代劇俳優のアラカンこと嵐寛寿郎さんは、この日亡くなった。そんなビッグな話題
の陰で、青森沖の津軽海峡では6人が行方不明になる海難事故が発生している。
▼この日夜、津軽半島・竜飛崎近くの今別港を出た5トンばかりの小さな漁船が消息を
絶った。釣り仲間5人がチャーターした船である。後に釣り客1人は遺体で発見された
が、船長を含む残り5人と船体は不明のままだった。深夜から大しけになっていたそう
だ。
▼東京の新聞ではほんの小さく扱われたこの事故が、33年近くたち再び注目されてい
る。脱北した北朝鮮の元軍幹部が1980年代に日本海で漁船を襲い、日本人乗組員を拉
致したと証言したという。日時などの食い違いはあっても、その一件に当たる可能性があ
るからだ。
▼それにしても伝えられる証言は実に生々しい。漢字で船名を書き日本船になりすまし
た工作船で、日本漁船に近づき乗り移る。青森のような小さな漁船が標的だった。船員を
銃で威圧して、若い乗組員だけを拉致、年配者や抵抗する者は閉じ込め、船体ごと沈めた
という。
▼証言の全てが事実かは分からないが、想像だけでは語れないリアルさがある。独裁国
家ならではの残忍さを感じる。これまで分かっていた拉致とは別の形態でもある。北朝鮮
の「国家犯罪」が想像以上に根が深く、計画的だったことをうかがわせる。
▼もうひとつ気になるのは、証言通りだと漁船襲撃が80年代に行われていたことだ。
産経新聞が80年1月、拉致事件の可能性を初めて報じた後も、しゃあしゃあと繰り返し
ている。あのときなぜ、国を挙げて取り組まなかったか悔やまれてならない。
84 :
文責・名無しさん:2013/06/05(水) 22:34:49.04 ID:Hk7ityZFO
【産経抄】 6月5日
日本とロシアが満州(現中国東北部)や朝鮮半島をめぐり丁々発止の交渉をしていた明
治36年の話だ。ロシア側は突然、朝鮮半島の北緯39度以北を「中立地帯」とする案を
示してきた。一見穏やかで建設的提案に見えるが、日本側は拒否する。
▼この時点でロシアは満州への支配を強めていた。鴨緑江などの川を隔てた朝鮮半島北
部を「中立地帯」にしておけば、いずれ手中にできる。そんな打算が透けて見えてくる。
ロシアが半島を伝って攻め込んでくる恐怖を持つ日本には、とても受け入れられなかった
のだ。
▼中国が再度言い始めた尖閣諸島の「棚上げ」もこれによく似ている。れっきとした日
本領である尖閣を強引に棚上げにすれば、将来の日中、米中の力関係次第では奪えるとい
う計算だろう。尖閣に領土問題は存在しないとする日本が拒否するのは当然である。
▼それなのに、その棚上げ論に与(くみ)する日本の政治家が現れた。正確には元政治
家だろうが、野中広務元官房長官である。訪問先の北京で中国要人と会談したさい、昭和
47年の国交正常化交渉で日中首脳が「尖閣棚上げ」で共通の認識を持ったと、中国側に
伝えたという。
▼野中氏は当時の田中角栄首相から直接聞いたというが眉唾である。日本側の外交記録
には一切ないという。公式でない首脳発言だったとしても、首相ともあろう人が軽々に
しゃべるとは考えにくい。ミステリードラマではないが「誰かそのことを証明できます
か」と聞きたい。
▼百歩譲って田中氏がそう語ったとしても、中国要人に「ご注進」することではない。
案の定、中国側は大喜びで国営通信やテレビを通じ、発言を伝えた。官房長官や自民党幹
事長として、国益を守るのに腐心した方ではなかったのか。
85 :
文責・名無しさん:2013/06/12(水) 10:47:02.77 ID:q6llc4g/0
【産経抄】 6月12日
日露戦争当時のロシア皇帝、ニコライ2世は「太平洋の覇者」となる夢想を抱いてい
た。けしかけたのはドイツ皇帝、ウィルヘルム2世だった。日露開戦の2年前、バルト海
での両国合同訓練のさいニコライ2世を「太平洋提督」と呼んだという。
▼ロシアの政治家ウイッテが書き残した話だ。ウィルヘルム2世も自らを「大西洋提
督」としており、世界の海を両国で支配しようと談合しているようなものだ。ロシアが、
満州(現中国東北部)から朝鮮半島に食指を動かしていた背景に、皇帝のそんな野望も
あったのだ。
▼中国の習近平主席はオバマ米大統領との首脳会談で「太平洋には両国を受け入れる十
分な空間がある」と持ちかけたそうだ。こちらも「太平洋を分け合おうぜ」と談合をもち
かけたようなものだ。1世紀以上たっても、大陸国が「海」に野望を抱くのは同じらし
い。
▼もちろん大統領が「そうしよう」と応じるわけもなく、習氏の「独り言」で終わっ
た。だがこれで、東シナ海や南シナ海を自らの海にしようという中国の本性は一段と露
(あら)わになった。日本など標的となる国にとって、気を引き締める意味でよかったか
もしれない。
▼そういえば英BBCが世界25カ国の人を対象に行った各国のイメージ調査で、中国
は5位から9位に転落し、過去8年で最悪になったそうだ。貿易摩擦による西欧での低下
が著しいという。だが日本などでのイメージも悪く、海洋摩擦の影響があるのも間違いな
い。
▼こうなると国際社会の目を気にしそうなものだ。だが中国の国際情報紙「環球時報」
など「(経済成長の)中国へのイメージ悪化は不思議ではない」と平静を装う。少しは日
本人の自虐史観を見習ったらどうか。いや、これは冗談だが。
86 :
文責・名無しさん:2013/06/18(火) 10:51:06.32 ID:phg7DDk7O
【産経抄】6月18日
トルコは親日国といわれる。その原点となったのが、1890
(明治23)年に和歌山県沖で起きた、オスマン帝国の軍艦の
海難事故だ。地元住民は懸命な救助活動を行い、明治政府は
軍艦をトルコに派遣して、生存者を帰還させた。
▼事故に衝撃を受けて、遺族のために義援金集めに奔走した、
山田寅次郎という青年がいた。当時の青木周蔵外相の勧めで、
自ら持っていくことになった。大歓迎を受けた山田は、その後
20年にわたってイスタンブールに滞在する。文字通り両国の
懸け橋となった。
▼1931年に再訪すると、ある晩餐(ばんさん)会で思わぬ
人物から声をかけられる。「私を覚えていますか」。トルコ
共和国の建国を主導し、初代大統領となったケマル・アタチュルク
だった。かつて士官学校で山田から、日本語を教わったという。
トルコの近現代史にくわしい松谷浩尚さんによると、アタチュルクは、
国造りの規範を日本に求め、執務室に明治天皇の写真を飾っていた
といわれる(『イスタンブールを愛した人々』中公新書)。
▼アタチュルクは、公の場から宗教を排除する徹底した政教分離
政策によって近代化を進めた。2002年の総選挙で勝利して、
初のイスラム政党による単独政権を樹立した公正発展党も、
表向きは、世俗主義の「国是」を尊重している。
▼もっとも、急速な経済成長を実現し高い支持率を誇る
エルドアン首相は、アルコール販売の規制など、徐々にイスラム色を
強めつつある。イスタンブールの公園の再開発問題をきっかけに
起こった反政府デモが各地に飛び火した背景には、そんな政権への
反発があるらしい。
▼だとすれば、オリンピック招致に与える影響という観点から
だけで、事態を見ているわけにはいかない。
87 :
文責・名無しさん:2013/06/22(土) 07:41:23.22 ID:Zcw720ETO
【産経抄】6月22日
親子三代にわたって下町に住まないと江戸っ子と言わないそうだから、
小欄に資格はないが、都議選の選挙権はある。いつも「棄権はいけない」
ときれいごとを書いている手前、どんな選挙でも投票所に足を運んでは
いるものの、都議選は国政選挙や身近な区議選に比べてどうも印象が薄い。
▼今回も「さて、誰に入れようか」と思案していたところ、日本維新の
会の橋下徹共同代表が、都議選に負ければ代表を辞める、と言い出した。
参院選を占う重要な選挙とはいっても都議選は地方選にすぎない。その
責任をとって、国政政党の党首が辞任するのは、スジが通らない。
▼きのう夜には「一件落着」したようだが、にわかに選挙戦が盛り
上がってきた。テレビで人気者になり、政界に彗星(すいせい)の
ごとくあらわれた橋下氏があっという間に消えていくか、踏みとどまるかを
占う一戦になったからだ。
▼維新の会は改選前の3議席から大躍進を狙って34人を擁立した。
ところが、橋下氏の慰安婦問題発言をきっかけに支持率が急落。改選前
議席の確保すら危ういといわれ、石原慎太郎共同代表は「大迷惑だ」と
言い放った。
▼橋下氏の発言は、選挙を前に「言わなくてもいいこと」(石原氏)では
あったが、内容は大筋間違っていない。「事実誤認は正すべきだ」といった
主張は大いに賛同できる。
▼残念なのは、同志であるはずの党幹部が浮足立っていることである。
この程度の逆風で一致団結できないようでは、浮ついた「橋下人気」に
便乗しようとしただけ、と言われても仕方がない。橋下氏だけでなく、
各党の党首は何をどう訴えるのか。各候補者に都政への具体的な提案は
あるのかをきょう一日、じっくりと見極めてから一票を投じたい。
88 :
文責・名無しさん:2013/06/25(火) 07:44:31.69 ID:rnQkY/1jO
【産経抄】6月25日
よく「野球は8−7の試合が最も面白い」と言われる。打ち合いの接戦が
たまらないというのである。だがファンの立場となると違ってくる。
「9−0ぐらいで勝つのがいちばん楽しい」と言う熱烈な巨人党もいた。
安心して見られるかららしい。
▼その点、一昨日の東京都議選は自民、公明両党の首脳や支持者にとって
「9−0」のような気分だったはずだ。何しろ両党合わせて82人の立候補者
全員が当選した。一党独裁国の形ばかりの選挙ではない。それなのにこれだけの
「完勝」というのは、ちょっと記憶にない。
▼圧勝の理由は言われているように、昨年政権交代した国政の流れが切れて
いないからに違いない。安倍晋三政権への強い支持が続いているのである。
だがそうなると、気になることもある。安倍政権が選挙を意識して「らしさ」を
抑え過ぎてはいないかという点だ。
▼憲法改正については、自民党の参院選公約に明記した。だが発議のハードルを
低くするために打ち出した96条の先行改正は、公約から引っ込めてしまった。
各種世論調査で、思いのほか96条改正への抵抗が多かったせいだが、選挙で
もう少し理解を求めてもよかった。
▼中国や韓国が仕掛けてくる歴史認識論争も、かわす意図が伝わってくる。
中韓というより国内に根強い「自虐史観」との摩擦を避けるためのようだ。逆に
一部脱線もあったが論争を受けてたった橋下徹共同代表の維新は、都議選で
大苦戦を強いられてしまった。
▼これでは国家の大事な部分で、政治家はみな「だんまり」を決めこむことに
なる。安倍首相が「親の敵(かたき)」と呼ぶほど選挙に勝つことの重さは分かる。
だが「らしさ」を失ってしまうと、国民に飽きられることも覚悟しなければならない。
89 :
文責・名無しさん:2013/06/25(火) 08:03:31.74 ID:rnQkY/1jO
【産経抄】
5月4日
2013.5.4 03:08 [産経抄]
憲法記念日の5月3日前後に新聞やテレビは、多かれ少なかれ憲法問題をとりあげてきたが、今年はいつも
の年よりも改憲、護憲の色合いがくっきりと出ていたような気がする。
これも日本に言論の自由があるありがたさで、大いに歓迎したい。
▼きのう、小紙や読売は真正直に改憲を主張した。一方、護憲派といわれる朝日、毎日の両新聞は
「憲法96条の改正反対」で歩調をあわせた。96条は、憲法改正を国会が発議するために衆参それぞれ
3分の2以上の賛成が必要とした条文で、改正の大きな壁になってきた。
▼小紙は、衆参過半数の賛成で発議可能になるよう改正すべきだとの意見だが、ひとつ残念なことがある。
「護憲派」の新聞がそろって、憲法改正に関する世論調査の報道で、読者を惑わす手法をとったのである。
▼「改憲手続き緩和 反対54% 賛成38%」(2日付朝日)、「96条改正反対46% 賛成42%
を上回る」(3日付毎日、いずれも東京版)。こんな1面の大きな見出しを見た素直な読者は、憲法改正に
反対している人が多いんだなあ、という感想を抱くのではないか。
▼記事の本文には、「憲法を改正すべきだ」と答えた人が、毎日で60%、朝日でも54%を占めた、
と書いているのに、小さな見出しにもとっていない。憲法改正への賛否が幹なら、各条文への賛否は枝で
あろうに。
▼見たくないモノは隠したい心情はわからぬでもないが、それでは情報操作といわれても仕方がない。
ちなみに96条改正を唱えているすべての党は、国会が発議しても国民投票で過半数の賛成を得られなければ
改正はできない、としている。「護憲派」の人々は、そんなに日本国民の判断が信頼できないのだろうか。
小紙はもちろん、信頼している。
90 :
文責・名無しさん:2013/06/26(水) 10:05:40.93 ID:2J7j5Q3cO
【産経抄】 6月26日 2013.6.26 03:13
毎年の楽しみだが、通勤電車から見えるネムノキが今年も花をつけ始めた。
淡紅色で糸状に見える花は、アジサイとともに梅雨の季節には欠かせない。
日本列島から中国、東南アジアに分布し、日本と中国で名前の由来が
違うのがおもしろい。
▼夜になると向かい合った2枚の葉が合わさるように閉じる。眠っているようだ
というので日本ではネムノキだ。中国となると、2枚が合い歓(よろこ)んでる
みたいだから合歓木である。夫婦和合、家内平和の象徴とされる。
日本でも合歓木をネムノキと読ませることがある。
▼こんな柔らかな感性を秘める中国だが、今の国家となると正反対の刺々
(とげとげ)しさばかりが目につく。日本の尖閣諸島への攻撃姿勢だけではない。
南シナ海でも「島」をめぐりフィリピンやベトナムと衝突する。
米国とは首脳会談を行っても、サイバー攻撃などでの対立は解けない。
▼成長著しい経済力を生かし、アフリカや欧州にまで食指を動かす。
国際社会はそんな厳しいものだと言えばその通りだが、中国だけは1世紀以上
前の帝国主義時代に戻ったように見える。
今や世界中の国がこの国との付き合い方に悩んでいるのである。
▼外向けだけではない。昨日の報道によれば、江沢民・元国家主席派の
周永康・前政治局常務委員の腹心が共産党による取り調べを受けているという。
江沢民派は習近平国家主席派と密接な関係にある。
だから、この取り調べは新たな権力闘争が始まる兆しとの見方もあるようだ。
▼むろん文化大革命がそうだったように、この国では権力闘争は日常茶飯事と
言っていい。ただその矛先が他国に向けられてはたまったものではない。
指導者たちもたまにはネムノキでもながめ、心を和ませてはどうかと思ってしまう
91 :
文責・名無しさん:2013/06/26(水) 13:01:38.61 ID:tWs6SJkb0
92 :
文責・名無しさん:2013/06/26(水) 15:21:30.55 ID:2J7j5Q3cO
>>91 こっちをあげるんじゃないよ!
なに、やってるんだ!
93 :
文責・名無しさん:2013/06/27(木) 07:37:26.04 ID:4WPW9jb7O
産経抄 6月27日
民主党は参院選に負けたいのだろうか。きのう参院本会議で安倍晋三首相
に対する問責決議が可決されたが、あおりで生活保護法改正案など国民生
活と密接にかかわる6つの法案が廃案になった。
▼輿石東参院議員会長は「与党がこういう事態を招いたのは否定できない
事実だ」と強弁するが、都議選に惨敗した衝撃で事実関係すらわからなくな
ったようである。問責可決によって、野党がその後の審議をボイコットしたた
め6法案は廃案となった、というのが「事実」である。
▼問責決議は、内閣不信任決議のような法的拘束力はない。ないからといっ
て、「野党が多数派を占めているうちに」と勘ぐられても仕方がない「卒業記念」
のような決議に賛同し、6法案を葬ったのは、「どうぞ自民党さん、参院選も勝
ってください」といわんばかりの下策だった。
▼折しも民主党生みの親である鳩山由紀夫元首相が、尖閣問題でまたもや
とんでもない発言をした。香港のテレビに出演し、「中国側からみれば『日本
が盗んだ』と思われても仕方がない」と語っている。
▼1月に「尖閣は日中間の係争地」と発言して、防衛相から「国賊」呼ばわり
されたのに懲りていない。反省しないのは、元首相が根っからの「中国の代理
人」だからと思えば、すべての疑問が氷解する。
▼首相在任中、米軍普天間飛行場移設をめぐって「最低でも県外」と口走って
日米同盟を危機に追いやり、経済対策もろくにやらずに国力を減退させたの
も「代理人」の使命をまっとうするためだったのではないか。民主党のために
助言すれば、ただちに彼を除名すべきだ。さもなければ、「国賊が党首だった
党」の汚名を背負い、二度と再び政権に復帰する機会はめぐってこないだろう。
94 :
文責・名無しさん:2013/06/29(土) 08:45:35.18 ID:QQzpoA8JO
産経抄 6月29日
明治維新の立役者である西郷隆盛は、自らを「南国」という意味の南洲
と号した。今でも文庫本で手軽に読める「南洲翁遺訓」は、幕末の江戸
で騒乱を起こそうとした薩摩藩と激しく対立した庄内藩の関係者がまと
めたものである。
▼庄内藩は、NHK「八重の桜」で描かれている戊辰戦争で、会津藩と同
盟を組み新政府軍と戦った。奮戦及ばず降伏したが、終戦処理でみせ
た西郷の度量の大きさに藩主がほれこんだ。明治3年、家臣を引き連れ
て薩摩まで出かけて聞いた話が「遺訓」のもとになった。
▼遺訓では、財政について「入るを量りて出づるを制するの外(ほか)更
に他の術数無し」と官の無駄遣いを厳しく戒めている。残念ながらいまの
鹿児島県知事は、あまりお読みになっていないようだ。
▼読んでいたなら、1億1800万円もの税金を使って県職員1千人に3泊
4日の上海旅行をプレゼントしようなどという愚策を思いつくはずがない。
さすがに県民の批判を浴びて費用を3400万円に圧縮したようだが、無
駄遣いには違いない。
▼日中関係の悪化で乗客が減り、存亡の秋(とき)に立つ上海−鹿児島
間の航空便存続のための措置だそうだが、中国の航空会社を助けるた
めになぜ税金を使わねばならないのか。観光客を増やしたければ、ゆる
キャラの「くまモン」が大ヒットしている隣の熊本県のようにもっと知恵を絞
ればいい。
▼南洲翁はこうも語っている。「彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げ
て彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受
るに至らん」。外交で強国とうまくやろうとへつらってばかりいると、ついに
は属国となるとの教えを県知事はよくかみしめてほしい。鳩山由紀夫元首
相はもう手遅れだが。
95 :
文責・名無しさん:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:9zd3jrT8O
産経抄 7月5日
7日から始まる大相撲名古屋場所では、エジプト出身の新十両、大砂
嵐の活躍が楽しみだ。3日目から日程が重なるイスラム教のラマダン
(断食月)については、「大丈夫。我慢できる」と語っている。
▼ただ、母国で続く混乱には心を痛めているはずだ。反政府デモの収
拾に、軍がとうとう乗り出した。モルシー大統領の権限を剥奪し、憲法
を一時停止すると宣言、事実上のクーデターに踏み切った。
▼「アラブの春」によって、ムバラク政権が崩壊してわずか2年半しか
たっていない。公正な選挙で選ばれた大統領を引きずり降ろした軍の
判断に、国際社会からとまどいの声が上がる。大統領を支持するイス
ラム主義勢力との武力衝突の恐れもある。
▼もっとも、エジプトが以前の独裁体制に戻ることはあるまい。「民主
主義は最悪の政治形態といえる。これまで試みられてきた、すべての
形態を別にすれば」。英国の政治家チャーチルの名言の通り、欠陥が
あっても他を選びようがない形態だと、人々が思い知ったはずだからだ。
▼中国は、それをどうしても認めたくないらしい。共産党機関紙、人民
日報傘下の「環球時報」は、西側諸国の民主主義を導入したことが、
エジプトの混乱を招いたと社説で解説し、中国は「独自の道を切り開く」
と主張している。
▼参院選の選挙戦が始まったわが国は幸い、クーデターをもたらすよ
うな政治の混乱はない。かといって「反日」を掲げないとデモが許され
ないような独裁体制でもない。「この国の国民でよかった」。太平洋で
遭難していたところ、海上自衛隊により救助された辛坊治郎さんの言
葉をもう一度かみしめたい。その上で各党の主張を吟味し、みなさんこ
ぞって、投票に行きましょう。
96 :
文責・名無しさん:2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:9o0+sCFdO
97 :
文責・名無しさん:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:p4eIItZ2O
右派活動家でも、すぐにバレる嘘を平気でつくからな。
逮捕された在特会の別働隊であるチーム関西の西村斉は、部落を装ってロート製薬を脅してるんだよね。
これは、もう似非同和行為そのものだろw
>
http://www.youtube.com/watch?v=W0QqUdSmSPg&t=3m7s (削除)
>
> ロート製薬「お言葉遣い、ご配慮頂けますか?」
>
> 西村斉「俺のしゃべり方は親譲りや。ということは俺の親を否定してんのか?
>
> 俺の家が同和やから馬鹿にしてんのか? 俺が同和やから差別してんのか?
>
> あんたらには同和教育が必要なんちゃうか? 同和教育の担当者入れなあかんのちゃうか?
>
> 俺はエッタやから仕方ないやないか。俺を差別してんのか?
>
> 俺が中卒やから馬鹿にしとんのか? 言葉遣いも教わらへんかったんや。
>
> 差別や。差別だよ。差別を謝りなさい。俺の門地に対しての差別を謝りなさい。
>
> しゃべり方というのは門地や生活環境に関わることや。それを差別しとんのか? 謝りなさい。
98 :
文責・名無しさん:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:+Ls5UKZCO
安倍ちゃん、しっかりしてくれよww
国際関係論が専門で日米外交に詳しいウイリアム=グリムズ・ボストン大学教授は、
オバマ政権の対日、対中外交のスタンスをこう指摘する。
「安倍首相はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加でそれなりにワシントンを喜ばせた。
しかし、オバマが安倍氏を評価できないのは従軍慰安婦をはじめ歴史認識見直しを主張しているからだ。
対中姿勢にも不満を持っている。安倍氏はオバマ大統領に米中首脳会談で“尖閣防衛では米国は
日本の味方だ”といってほしかったのだろうが、それは失敗に終わった。
安倍氏に批判的な韓国の朴大統領をワシントンをあげて歓迎し、議会演説までさせたことは
日本への牽制だと受け止めるべきです」
※週刊ポスト2013年7月19・26日号
99 :
文責・名無しさん:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:+Ls5UKZCO
安倍首相 オバマ氏会談後「遠くから来たのに冷たい」と愚痴
発足以来高支持率を維持する安倍内閣だが、アメリカからは厳しい視線を向けられている。
ニューヨーク・タイムズなど米国のメディアは従軍慰安婦問題をめぐる河野談話の見直しを掲げる安倍首相
のタカ派姿勢に批判的だったが、米議会までが安倍首相や下村博文・文部科学相を
「ウルトラナショナリスト」と名指し、その歴史観などを批判している。
オバマ大統領も決して安倍首相に対して友好ムードではない。安倍首相は今年2月に訪米し、
日米首脳会談後の会見で「日米同盟の信頼と絆が戻ってきた」と胸を張ったが、内実は逆だったという。
「首脳会談でオバマ大統領に笑顔が出たのは安倍総理の祖父・岸信介元首相と
オバマ大統領が尊敬するアイゼンハワー大統領とのゴルフ談義のときだけ。
総理は大統領に来日を要請したが、それにも色よい返事はなかった。
さすがの総理も会談後、同行筋に『こちらは遠くから来たっていうのに、笑顔もなかった。
冷たいなァ』と気落ちした様子で愚痴をいったそうです」(外務省関係者)
※週刊ポスト2013年5月31日号
こんなのが愛国者面して在日や朝鮮人を叩いてるんだろうなあwww
851:04/24(水) 20:53 ??? [sage]
当方も38歳まで寄生に近い形で生活してきましたが
先月、親が定年を迎えてこれ以上はお前には小遣いは難しい
欲しい物があるなら働いてくれと言われた
何だよその言い草は!親なんだから最後まで面倒みろよ!
40目前で今さら働き方なんて知らねーわ!って感じです
父親には定年後シルバー人材枠で働いてもらい
母親には今のパートを続けて貰う
そこに父親の退職金と年金、さらに貯金の総合計を年数で割れば
今の生活レベルを上げさえしなければ俺は82歳まで働かなくてもいい計算になる
持ち家でローンは終わったし、カネが底をついてもホームレスになる心配はない
人生設計は完璧だ
善き日本実現のため頑張って、これからもネットで愛国活動をしていくよ
【産経抄】7月13日
神でも仏でもない身にとって、他人の悪口を言わないで日々を過ごすのはなかなか
難しい。小欄にも時折、「中国や韓国のことをなんでもあしざまに書くのはやめて
ください。もっと彼らの美点に注目して記事にすべきです」といった投書が届く。
▼ご指摘の通りであれば、深く深く反省して読者と両国民に謝罪せねばならない。
それでは、と最近の中国や韓国に関する情報をできるだけ集めてみたが、集め方が
悪いのか、さっぱり「美点」とやらが見当たらない。
▼2日前も韓国の民主党(日本の、ではありません)幹部が、「『鬼胎』の子孫である
朴槿恵大統領と安倍晋三首相が韓国と日本の最高指導者となった」と発言した。鬼胎とは、
幽霊から生まれた子供を意味するそうで、2人とも「生まれてくるべきではなかった」
というわけである。
▼首相の祖父・岸信介元首相と大統領の父・朴正煕元大統領が親しかったのが気に
入らないらしい。かの国では「親日」はなんでもかんでも罪だそうだが、いま流行の
「ヘイトスピーチ(憎悪発言)」そのものである。
▼米調査機関が今春行った世論調査によると、他のアジア諸国では、日本に好印象を
持つ人は8割程度にのぼっているのに対し、中国、韓国では「日本嫌い」が圧倒的に多い。
日本に対し「過去の軍事行動への謝罪が不十分」と感じている人は韓国98%、中国で
78%に達した。
▼日本の歴代首相は、さきの戦争について「謝罪と反省」を繰り返してきた。その心が
通じない最大の原因は、両国が異常な「反日教育」を続けてきたことにある。靖国神社に
対する難癖は典型で、安倍首相には、粛々と参拝してもらいたい。いつまでも「謝罪せよ」
と繰り返す彼らには、もう、うんざりだ。
安倍ちゃんも完全にネトウヨ脳だなwww
★安倍首相にささやかれる“もう一つの病”
こりゃ鑑定した方がいい
安倍首相に対して不安の声が広がっている。よほど余裕を失っているのか、ちょっと批判されただけで、相手構わず、片っ端から反論攻撃しはじめているからだ。精神を病んで
いるのではないか――。そんな声まで上がりはじめている。
(中略)
<気に入らない相手、ちょっとした批判にムキになって反論攻撃>
この人の頭の中はどうなっているのか。「北朝鮮のトップと同じ精神構造。一種の攻撃型パーソナリティー障害です」と分析するのは明大講師の関修氏(心理学)だ。
「安倍さんの中には善と悪の2つしかないのです。自分は正義を行う善、逆らう人は『左翼』という名の悪という考え。中間はいません。北朝鮮が周辺諸国を威圧するように、
安倍さんも反対勢力をすべて『左翼』とみなして攻撃し続けないと不安でしょうがない。なぜなら今の人気が脆弱(ぜいじゃく)であることを知っているからです。だから独裁
政権にしたい。そのためには今後も左翼呼ばわりはやめませんよ」
北朝鮮を目の敵にしてきた印象の強い安倍首相が、実は金正恩と同じメンタリティーとは皮肉な話ではないか。
「安倍さんはもともと自分に自信を持てず、気持ちに余裕がないのです。だからほかの政治家みたいに批判的な意見に静かに耳を傾けることができない。打たれ弱い性格なので、
政策がつまずき支持率が落ちたら、また政権を放り投げるでしょう。粘り腰で努力して責任を取ることはできないタイプ。国民より、自分がかわいいからです」(関修氏)
こんな人物に60%もの支持率。日本人は破滅の道を突っ走っているのか。
6月17日 掲載
gendai.net/articles/view/syakai/142974
【産経抄】7月15日
歴代の米駐日大使のなかでもっとも日本人に親しまれた人物といえば、エドウィン・
ライシャワー博士が挙げられる。「たくさんの日本人の血を輸血してもらったので、
混血になったような気がしています」。
▼任期中暴漢に襲われた際、日本人を安心させるために出したコメントは、歴史に残る
名せりふとなった。博士を駐日大使に任命したのが、当時のケネディ大統領だ。その長女の
キャロライン・ケネディさん(55)が、次期駐日大使に内定した。
▼父親が1963年にテキサス州ダラスで暗殺されたとき、まだ5歳だった。ひつぎの
前で、ジャクリーン未亡人の手をにぎりしめて悲しみをこらえていた。いたいけな姿の
写真を覚えている人も少なくないだろう。
▼オバマ大統領が、日本人の「ケネディ好き」を知らないわけがない。初の女性駐日大使と
いう話題もある。日米関係の重視を印象づけたいという、思惑は明らかだ。「親日度」では、
日本で生まれ育った博士とは比ぶべくもないが、新婚旅行で、東京、大阪を訪れているという。
▼『ケネディ−「神話」と実像』(中公新書)によると、元大統領は戦争中、魚雷艇の
艦長をしていた。名前が知られるようになったのは、日本の駆逐艦と衝突、沈没するなか、
部下を救った英雄的行為が報道されたからだ。下院議員時代の1951年のアジア視察旅行で
は、目的地の日本を目前にして病に倒れた。「父が訪問したかった日本を訪ねたいという
気持ちがあったかもしれない」と著者の土田宏さんはいう。
▼きょうは海の日。晩年カリフォルニアで暮らした博士の遺骨は、遺言によって、日米の
間にある太平洋にまかれた。「懸け橋となる」遺志を、ケネディ次期大使にもぜひ継いで
もらいたい。
小林は認めないしネトウヨも否定するだろうが、ネトウヨの大半は元小林チルドレンだっての
在特会みたいなのが出てきて小林もさすがに慌てて責任逃れ始めたんだろ
小林がいくら否定しても戦争論とかゴー宣読んでりゃ「ゴミはゴミ箱へ朝鮮人は朝鮮半島へ」
「ゴキブリ支那人を東京湾へ叩き出せ!」みたいなこと言い出すバカがワラワラ出てくるのは当たり前だって
/ ̄ ̄\ 花王デモって衰弱しきったね
/ ⌒ ⌒\
| ( ●)(●) ____
. | ⌒(__人__) /愛●国 \ ここから盛り返すんじゃ!!
| |r┬-| // \ \
. | `ー'´} \ /(;゜.;.)lll;(;..゜;) u \
. ヽ } \ | ⌒(__人__)⌒ .ノ( |
ヽ ノ \ \ | r┬-| ⌒_/
/ く. \ \ ノ | |, | ,| \
| \ \ (⌒二 `―‐" |
| |ヽ、二⌒)、 \ | |
【産経抄】7月18日
生後10カ月の赤ちゃんにも、他人を思いやる心がある。京都大学の研究チームが実験で
確かめたという。まず赤ちゃんのグループに、ある図形が別の図形を攻撃するアニメを見せる。
▼その後、ふたつの図形のおもちゃのどちらに手を伸ばすのか観察するのだ。すると
ほとんどの赤ちゃんが、攻撃された側のおもちゃに手を伸ばした。ふたつの図形が接触しない
映像を見せられた赤ちゃんのグループには、偏りがない。
▼「弱者へのいたわりの気持ちがあるとしか考えられない」と研究者はいう。子供たちは
本来、家庭と学校でいたわりの気持ちをさらに大きく育てていくはずだ。その学校で、陰湿な
いじめが後を絶たないのはどうしたことだろう。
▼今月10日、名古屋市の市立中学2年の男子生徒(13)が、マンションから飛び降りて
命を絶った。全校生徒にアンケートを実施したところ、「死ね」と言われていた、と21人が答えている。
▼暴力を受けていた、との回答もあった。4月には、神奈川県湯河原町の町立中学2年の
男子生徒が自殺している。町はいじめが動機につながった、との調査結果を公表した。
2年前に大津市で起きた中学2年の男子生徒のいじめ自殺の教訓が、教育現場でまったく
生かされていない。
▼「死をもって抗議するということは、その善し悪しは別にして、人間にだけ可能な行為で
ある」。哲学者の故池田晶子さんが、「いじめの憂鬱」と題したエッセーで言っていた。
ただ戦後教育のもとでは、抗議の自殺は成立しない。人間には命より大切なものがある、
との考えを否定したからだ。生きたが勝ちというなら、やがて「殺したが勝ち」の社会に
なる。池田さんの予言を裏付けるような、凄惨(せいさん)な事件も起こっている。
【産経抄】7月20日
てっきり、高名な元首相の名前を騙(かた)った「なりすまし」の仕業だろうと思って
いたら御本人だった。民主党の菅直人元首相は、自身のブログできのう、参院選で自民党に
投票しないよう「落選運動」を呼びかけた。
▼特定の党派や候補者をリストアップし、当選を阻止しようとする落選運動は、ひところ
韓国で大いにはやった。13年前の総選挙では、ネットを利用して多くの市民団体が参加し、
かなりの“戦果”を上げた故事がある。
▼さすがは、韓国に詳しい政治家だけのことはある。日本でも解禁されたインターネットで
の選挙運動を存分に活用すれば、圧勝が予想される自民党に土壇場で一泡吹かせられると
立ち上がったのだろう。
▼さぞかし元首相が所属する民主党幹部や同党公認候補たちは、元首相の熱い思いに
感涙にむせんでいるはず。と、思いきやかつて部下だった民主党議員から「残念!やはり
あの人はバッジを外して市民運動に戻るべきだ、即刻!」と強い調子でこきおろされていた。
▼親の心、子知らず、とはこのことか。民主党候補がどんな立派な政策を街頭で訴えても
通行人は立ち止まらず、まともに聞いてくれない事実を元首相はよくご存じなのである。
ならば、と安倍晋三首相が配信したメールマガジンの削除を求めて提訴し、落選運動までして
自民党の足を引っ張ろうというのだからご立派というしかない。
▼6年前の参院選で民主党が勝ちさえしなければ、落選運動の熱き指導者だけでなく、
議員引退後も中国に媚(こ)びを売って歩いているあの人も首相になれなかっただろうに、
と身に染みて感じてからでは遅い。有権者のみなさんには、6年後に後悔せぬよう、党と
候補者をよく吟味してからの投票をお願いしたい。
【産経抄】7月23日
長年の研究開発の苦労が実り、新製品が大ヒット、わが世の春を謳歌(おうか)する
企業があった。ところが、その製品に重大な欠陥が見つかってしまう。消費者にそっぽを
向かれ、業績は悪化するばかりだ。
▼その企業には、もうひとつの悩みがある。3人のかつての経営者の存在だ。直属の
部下を連れて飛び出したAさんは、別の会社を立ち上げた。といってもかつての「剛腕」の
イメージは失われ、経営は苦しそうだ。社長時代から常識はずれの言動が多かったBさんは、
今もマスコミの格好の標的となって、会社の信用低下に一役買っている。今も会社に籍を
置くCさんは、現経営陣の方針に逆らって、やりたい放題だ。
▼民主党をモデルに、こんな筋書きの経済小説が書けるかもしれない。A、B、Cが、
小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人の3氏であることはいうまでもない。とりわけ参院選で
喫した大敗について、菅元首相の責任は重いといえるのではないか。
▼東京選挙区で党から公認をはずされた現職候補は、元首相と同じく「脱原発」を
主張してきた。だからといって公然と支援するのは、まさしく「反党行為」だ。公認候補と
共倒れという、悪夢のような結果を招いてしまった。
▼「不可欠意識」という言葉を、加藤秀俊さんの『隠居学』(講談社)から教わった。
自分が組織にとって「不可欠」である、と思う気持ちは誰にもある。ただ社長や会長という
エラい人たちに、その意識が強すぎると始末に負えない、と加藤さんはいう。
▼まして、首相や大政党の党首を務めた人たちの妄想は、「おれがいなきゃ、日本は
ダメになる」などとどこまでも大きくなる。そろそろ「可欠のひと」として、「隠居学」の
勉強を始めてはいかがか。
【産経抄】7月22日
「俗に『才あれど徳なし』というが、その徳において彼女は欠けるところがある」。
コラムニスト、山本夏彦は「週刊新潮」に23年間連載した名物コラムの第1作で、
美空ひばりをこう論じている。
▼「傑作選」の編集を任された数学者の藤原正彦さんは、当初このコラムを落とした。
ひばりファンとして、あんまりだと思ったからだ。ところが、冒頭の文章を読み直して
考えが変わる。
▼「美空ひばりは、最後の日本人のような気がする。なぜならひばりは親孝行である。
孝行は以前は『徳』だったが、今は徳ではない」。2つの文章が対になって、実はほめて
いることに気づいたという。夏彦翁の名コラムは、時に難解であっても、読み返せば理解できる。
▼それに比べて、広い世間で、「才あって徳もある」人物を見いだすのは至難の業である。
まして、たった17日間の選挙戦で、参院議員にふさわしい人物を選べと言われても、途方に
くれてしまう。インターネットが解禁されたといっても、使いこなせる人は限られている。
そんな大仕事を賢明な有権者は、酷暑のなか何とかやりとげた。
▼きのう投開票が行われた参院選は、自民、公明両党が、非改選議席と合わせて過半数を
大きく上回る結果となった。昨年12月以来の第2次安倍晋三内閣の仕事ぶりを評価し、
アベノミクスによる景気回復に期待する民意の表れである。
▼目の前に憲法改正をはじめとする政治課題が山積みとなっている安倍首相には、
もはや「ねじれ国会」の言い訳は、許されない。「右傾化阻止」「脱原発」「反TPP」。
相変わらずのスローガンを武器に、夏彦翁のいう「進歩的文化人」も、てぐすねひいて待ち
構えている。勝利の美酒に酔っている場合ではない。
【産経抄】7月27日
新聞やテレビの業界用語に「頭撮り」なるものがある。重要な会議や会談の冒頭だけ
報道陣に公開することで、開会の挨拶が終わるやいなや広報担当者が「はい、ここまで」と
大きな声を出し、会場から記者やカメラマンを追い払う。
▼むろん、当事者はそのまま残って会議や会談を続行するのだが、みんなの党の両院
議員総会では、渡辺喜美代表、江田憲司幹事長ともに「頭撮り」だけで外に出されて
しまった。対立する2人がいては議論がしづらい、という理由からだそうである。
▼議長役が指導力を発揮したユニークな運営である。ではあるが、会社で言えば、
社長、専務抜きで重要会議をやるようなもの。この際、議員みんなの個性を生かすため
「ひとりひとりの党」に党名を変えるのも一興ではないか。
▼党名を変えた方がいいのは、みんなの党だけではない。福島瑞穂党首が辞めても後釜が
見当たらない社民党は「そして誰もいなくなった党」を、獲得議席ゼロでも小沢一郎代表の
責任を問う声が出ない生活の党は、「それでも続投(とう)」を推奨したい。
▼逆に最も名は体を表しているのが、民主党である。党首自ら一議員に離党を勧告しても
応じなくていいのだから、極めて民主的だ。会議で最も重い処分である「除籍」を提案しても
異論が出れば、あっさり引っ込める柔軟性もある。
▼議員のみなさんも民主的な人ぞろいである。比例代表で当選した7人中、労組出身でない
のはたった1人。党の実力者、輿石東参院議員会長が日教組出身なら、きのう選ばれた
幹事長も労組出身である。「組合党」と名乗っても不思議でないが、党名はそのままでいい。
鳩山由紀夫元首相から始まった民主党3代の政権が何をしたかを有権者が忘れないために。
【産経抄】7月28日
漢代の中国西南地方に、夜郎という小さな国があった。ところがこの小国の王は自国を
大国と思い込み、漢の使者が来たとき「漢とわが国とどちらが大きいのか」と尋ねた。
以来、自分の力量も知らず尊大な態度をとることを「夜郎自大」という。
▼現代中国にとって北朝鮮ほど「夜郎自大」に見える国はないだろう。恐らく腹の中では
「属国」と思っている国である。さまざまに援助もしてきた。それなのに「感謝」の言葉が
ないどころか、核実験やミサイル発射をめぐっても、言うことを聞かないのだ。
▼27日に「休戦60年」を迎えた朝鮮戦争をめぐってもそうだ。北朝鮮軍は国連軍の
反撃で、昭和25年秋には中国との国境近くまで追い詰められた。そこへ突然中国軍が
参戦し、最終的に「引き分け」にまで押し返す。ところが北は、まるで自らの力で
「勝利」したように宣伝してきた。
▼昨日の「戦勝」記念軍事パレードでも「強い国」をアピールしていた。今年は中国の
李源潮国家副主席を迎え、中国との「血の同盟」を強調する「気遣い」も見せた。だが
李副主席は「血の同盟」には触れなかったといい、もう辟易(へきえき)といった感じでもある。
▼戦争の相手国の韓国も当初、北朝鮮の攻勢で壊滅寸前のところを、米軍など国連軍に
助けられている。こちらはさすがに「戦勝」とは言わない。各国への感謝の行事も行って
いるそうだ。しかしプライドの高い国民性だけに、多くは語りたくない戦争のようだ。
▼産経新聞『戦後史開封』によれば、実は日本も海上保安庁の掃海部隊が、北の元山港で
機雷除去に当たっている。米軍の強い要請からだが、犠牲者も出した。「歴史認識」が
お好きな国なら、この戦争の歴史ともしっかりと向き合ってほしい。
2011/06/02(木) 産経抄 6月2日
昭和11年の二・二六事件に一兵士として巻き込まれた経験を持ち、剣道
の達人で、高座を降りれば、無愛想この上なし。平成14年に87歳で世を
去った五代目柳家小さんは、いわゆる芸人らしくない落語家だった。
▼といっても、落語通の作家、江國滋によれば、けっして石頭の持ち主で
はない。「バクチもいい、酒もいい、女もいい、ただいやしい心の人間になっ
てはいけない」。これが信条だった。
▼たとえば弟子の一人が、「明治神宮の初詣で、着飾った娘さんのお尻を
なでてきました」と報告するのをニコニコ聞いている。ところが、「ついでに
お賽銭(さいせん)を拾ってきました」などと言おうものなら、烈火のごとく怒
ったという(『落語無学』)。
▼政治家にも当てはまる。「政治家に徳目を求めるのは、八百屋で魚をく
れと言うのに等しい」という“名言”もあった。重要なのは、国の一大事に際
しての身の処し方である。今、まさにその時が来た。
▼きのう自民党と公明党等が提出した内閣不信任決議案に対して、決断
を迫られている。特に民主党の衆院議員のみなさんに申し上げたい。東日
本大震災の発生からまだ3カ月足らず、福島第1原発事故の収拾のめども
立たない。そんな時期に首相を代えるべきではない。確かに、俗耳に入りや
すい「大義」ではある。
▼しかし、菅直人政権によるこれまでの不手際の数々を振り返ってほしい。
会議の乱立、原発事故をめぐる情報の錯綜(さくそう)、思いつきとしか思え
ない政策発表など、首相の存在こそが、復興への最大の障害ではないか。
もし、それに目をつぶり、政権党に安住するためだけに反対票を投ずるとい
うなら、そんな「いやしい心の人間」に、国政を語る資格はない。
2011/06/03(金) 【産経抄】
夫の経営する会社が倒産し、夫は金策にかけずり回る。妻のアキ子は法律的には、夫のつくった借
金は負わなくてもいいはずなのに、女だてらにシャシャリ出て…。昭和44年に直木賞を受賞した
『戦いすんで日が暮れて』は、佐藤愛子さんの実体験をユーモラスに描いた作品だった。
▼自民、公明、たちあがれ日本の各党が出した内閣不信任決議案は、否決された。「戦い」は、民
主党政権側の圧勝だ。小沢一郎元代表のグループの大半は、前夜までの意気軒高が嘘のように「反対」
に転じた。
▼菅直人首相が、党の分裂を食い止めた奇策は“退陣表明”だった。ただし、「東日本大震災と東京
電力福島第1原発事故のめどがつくまで」。鳩山由紀夫前首相によれば、めどとは、「復興基本法の
成立と平成23年度第2次補正予算案の成立にめどがついた段階」だ。
▼もっとも民主党の岡田克也幹事長は、あっさり鳩山発言を否定した。夜の会見でも首相の発言は
曖昧のまま。きのうの一連の茶番劇は、ユーモラスというには、あまりに醜悪だった。果たして、い
つ「めどがつく」のか。今後国会では、またもや「言った」「言わない」の不毛な論争が続きそうだ。
▼小説のなかでアキ子は、債権者会議が平穏に終わったことにほっとしている夫に、怒りを爆発さ
せる。「あなたってそういう男よ。現実に対して思い上がりすぎてるわ」「救いがたい罪、それは傲
慢の罪ですよ」。首相に同じ言葉をぶつけたい。
▼佐藤さんの戦いはこの後も続き、見事借金を返済して、流行作家の地位を固める。一方、ひとた
び「退陣」を示唆する言葉を口にした首相に、どんなリーダーシップが期待できるというのか。
2011/06/04(土) 産経抄 6月4日
「ペテン師」とは、なんと懐かしい響きだろうか。鳩山由紀夫前首相はき
のう、「政治家同士の約束を守れないならペテン師だ」と、あわよくば来
年まで政権の座に居座ろうとしている菅直人首相を詐欺師呼ばわりし
て糾弾した。
▼オバマ米大統領に「トラストミー(私を信用して)」と大見えを切って約
束を守らなかった鳩山さんにまでなじられる菅さんには同情を禁じ得な
い。世間と違ってペテンにかけるより、かかる方が悪いというのが生き
馬の目を抜く永田町の常識だからだ。
▼ペテンという言葉は、既に明治初期には流行(はや)っていたそうだ。
河竹黙阿弥は、歌舞伎「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつは
な)」で「濡れ手で粟のつかみ取り、ペテンにかけた200両を、取り返そ
うと出てきたのだ」と直侍に言わせている。
▼語源がはっきりしないのもペテンらしい。中国語で詐欺を意味する繃
子(ベンズ)がなまったという説が有力だが、「てっぺん=頭」をさす香具
師(やし)仲間の隠語からきたという説も捨てがたい。
▼一昨年の総選挙では、多くの有権者が「政権交代したら何もかもよく
なる」と宣伝した民主党のペテンにかかってしまった。マニフェストと称す
る誇大広告がペテンではなかったという人は、同じ党に所属する前首相
と現首相がいがみあう姿をどう説明するのだろうか。ぜひとも抄子に教え
てほしい。
▼大震災で被災した人々が「非常時に足を引っ張り合うとはもってのほか
だ」と憤るのはよくわかる。だが、リーダーの優劣によって国家の盛衰が
決まるのは、歴史が教えるところだ。「首相が誰でも同じ。与野党一致協
力して国政にあたれ」という一見もっともらしいペテンにはくれぐれもかか
らないよう注意していただきたい。
2011/06/05(日)【産経抄】
御手討の夫婦(めおと)なりしを更衣(ころもがえ)−与謝蕪村の「人事句」の中でも評判の高い一句である。
不義密通か何かで断罪されるはずだった男女が特別に許され夫婦になった。衣替えの季節に新生活を迎え、
身も心も軽い。そんな心情が込められている。
▼今年は例年より早く夏服、それもクールビズ風に衣替えした人が多いようだ。蕪村の句ではないが、
大震災やそれにともなう原発事故、電力不足が重たくのしかかる気分をひとときでも軽くしたい。
そういう気持ちが働いているのかもしれない。
▼菅直人首相も句のような気分に浸りたかったのだろう。大震災への対応のまずさを断罪され、不信任案を
つきつけられた。与党にも同調の動きが広がりあわや「御手討」のところだった。それを「ペテン師」まがいの
「退陣」表明一本で与党内の不満を鎮め、延命に成功した。
▼だから今ごろは身も心も軽くなっているはずだった。だがそうは問屋が卸さない。調子に乗り過ぎ、記者会見で
来年1月までの続投をにおわせたものだから、今度は身内にも総スカンである。閣僚らから「長期なんて
とんでもない」といった発言が相次いでいる。
▼確かに「震災対策のときに政争などやるべきでない」と首相に有利な声も多い。だが冷静に考えると首相は
震災前すでにレッドカードをもらっている。中国漁船衝突事件への対応や日米関係、財政再建、何ひとつ
うまくやれず、支持率はもう10%台に落ち込んでいた。
▼それが大震災でいわば「執行猶予」となっていたにすぎない。支持率も依然低迷したままの今、首相退陣や
総選挙で政権を衣替えし、スッキリしたいと願っているのは多くの国民の方なのだ。そのことを忘れないでほしい。
2011/06/06(月) 産経抄 6月6日
池波正太郎のベストセラー小説『鬼平犯科帳』の魅力は、主人公の長谷川
平蔵ら捕り手側の活躍だけではない。個性豊かな盗賊たちの存在も楽しい。
ひとくちに盗賊といってもさまざまだ。
▼一、盗まれて難儀するものには、手をださぬこと。一、盗(つと)めするとき、
人を殺傷せぬこと。一、女を手ごめにせぬこと。この「盗めの三カ条」を守り、
平蔵が「ほれぼれするような盗み」もあれば、押し入った商家の者を皆殺し
にする冷酷な盗賊も少なくない。
▼火付盗賊改方の長官に就任直後に対決した「野槌(のづち)の弥平」一味
も、そんな「畜生ばたらき」の盗賊だった。平蔵は捕まえた手下の足の甲に、
五寸釘(くぎ)を打ち込むというすさまじい拷問で仲間の居所を白状させ、一
網打尽にする。
▼東京都立川市にある警備会社の営業所に押し入り、国内史上最高額の
約6億円を強奪した一味は、どちらのタイプの盗賊なのか。死者こそ出なかっ
たものの、営業所にいた男性社員(36)に鉄パイプやナイフで重傷を負わせ、
金庫室の暗証番号を聞き出す手口は、相当荒っぽい。
▼すでに逮捕された2人の容疑者は、事件当日まで面識がなかったという。
多額の現金が営業所にある内部情報を、どのように入手したのか。6億円
の行方とあわせて、まだ謎が多い。警視庁立川署捜査本部では、事件の背
後に10人前後の暴力団関係者がいるとみて捜査を続けている。
▼平蔵の時代と違って、拷問などもってのほか。それどころか、取り調べ全
ての録音、録画(可視化)への圧力が強まり、犯罪捜査は困難をきわめる
ばかりだ。海外では当たり前の司法取引や通信傍受など、新たな捜査手法
を導入しないと、盗賊たちの跋扈(ばっこ)を招きかねない。
2011/06/08(水) 産経抄 6月8日
天皇陛下は初代の神武天皇から数えて第125代の天皇である。それ
では区切りとなる50代目の天皇はといえば、西暦794年に平安遷都
を行った桓武(かんむ)天皇だ。さらに第100代は南北両朝の合一が
なった後小松(ごこまつ)天皇ということになる。
▼平安遷都といえばずいぶん古いことのように感じられる。だが日本
の歴史の始まりからすると、天皇の代数で50代もたっている。南北朝
時代もかなり昔というイメージだが、有史以来現代までの5分の4程度
のころのできごとで、「ついこの間」のような気がしてくる。
▼日本の歴史の重要なことがらも「第何代天皇のころ」として見れば、
ぐっと分かりやすく身近に感じられる。しかしそんな日本の歴史も、枝
野幸男官房長官にはあまり関心事ではなさそうだ。一昨日の参院決
算委員会での「答弁」でそう感じた。
▼山谷えり子議員が、天皇、皇后両陛下の被災地ご訪問にからみ
「天皇陛下は何代目の天皇かご存じか」と尋ねた。これに対し枝野氏
は「存じません」と答えたそうだ。日本人なら誰でも知っていると思って
いただけに、このニュースは衝撃的だった。
▼確かに戦後の歴史教育は神武天皇についてすら教えてこなかった。
昭和39年生まれの枝野氏だから無理はないとの見方もあろう。だが
歴史や皇室に少しでも関心のある人なら、簡単に調べられることであ
る。しかも枝野氏は菅直人首相の後継候補に名前があがり、政府の
中枢にいる。
▼もし首相となれば、外国要人との会談の合間に「日本の天皇は何
代続いていますか」と聞かれるかもしれない。答えられなければ国と
して恥をさらすことになる。政治家は国の将来だけでなく、その歴史も
背負っているのである。
2011/06/09(木)産経抄 6月9日
吉行淳之介は、小説のなかで人間のからだについて書くとき、「●」と
いう字を使ったそうだ。パートナーだった宮城まり子さんが、まねをし
て自分の文章のなかで同じ漢字を使うと、吉行はこんなふうに叱った。
▼「僕がこの字『●』を使い始めたのは、娼婦(しょうふ)とか弱いカラダ、
なんか美しい苦労したカラダに使ったの。君には向かない。『躰』もつ
まらないな。『身体』は小学校の体操みたいだから書くな。そうだな君
は『からだ』とひらがなで書くのが一番似合うんじゃない」(『著名人名づ
け事典』矢島裕紀彦著)。
▼きのう、政権発足から丸1年を迎えた菅直人首相には、どんな漢字
が似合うのだろう。「からだ」という言葉は、もともと死体を意味していた。
菅内閣も、もはや退陣の時期ばかりが取り沙汰される「死に体」状態だ。
▼「から」の字には抜け殻の「殻」、あるいは草木の命が終わる意味の
「枯」はどうだろうか。もっとも、首相自身はいまだ政権に未練たっぷり
らしい。内閣不信任決議案を否決に導くために退陣を偽装し、鳩山由
紀夫前首相から「ペテン師」と呼ばれた首相には、「虚」の字もぴったりだ。
▼菅政権の1年を振り返ると、成果を探すのが難しい。中国漁船衝突
事件やロシア大統領の北方領土訪問では、中露両国に譲歩を重ねて
足元を見られた。東日本大震災による福島第1原発事故にいたっては、
首相の振る舞いが収拾を遅らせた疑惑さえある。
▼消費税、脱小沢、エネルギー政策の転換など、にぎやかに目標を掲
げたものの、政権延命のためのパフォーマンスにしか見えなかった。使
命感も実行力も何もない空っぽ内閣、そう「空だ」と書くのが、もっともふ
さわしい。
●=謳の言偏が身
2011/01/14(金) 産経抄 1月14日
「嫁ぐ」という言葉を嫌う女性がいる。女を家に縛る、男尊女卑のイメージが強い
からだ、というのだ。小紙以外の新聞の愛読者に多い気がする。そんな女性に、
「嫁入りする」という意味だけではありませんよ、と話すと、きょとんとした顔をさ
れる。
▼辞書には「交合する」ともある。女子学生には、それでもわかりにくいだろうと、
国語学者の山口仲美さんは、「エッチすることだ」と教えるそうだ。『新編日本古
典文学全集35今昔物語集』(小学館)の月報に書いている。
▼山口さんによると、この平安時代末期の説話集のなかで、「とつぐ」の語は66
回使われており、そのうち36例が、「交合する」の意味だった。「結婚する」の意
味だけで用いられるようになるのは、ずっと後のことだという。
▼現在では「交合」の意味は、わずかに辞書に痕跡を残すのみといえる。厚生
労働省研究班が、16〜49歳の男女2693人を対象に行った調査によれば、1
カ月以上も性交渉がない「セックスレス」の夫婦は、4割を超えた。2年前より4・
3ポイント増えて、40・8%だった。
▼何より驚いたのは、16〜19歳の男性の35・1%が、セックスに「関心がな
い」「嫌悪している」と回答していることだ。2年前の調査と比べて倍増している。
20〜24歳でも21・5%だった。
▼「今昔物語集」巻十四の第二十六話から引く。「経師一人(きやうじひとり)ノ
女(をむな)ヲ見(み)テ、忽(たちまち)ニ愛欲(あいよく)ノ心(こころ)ヲ成(な)
シ、婬盛(いむさかり)ニ発(おこ)シテ、踞(うずくまり)テ女(をむな)ノ背(せ)
ニ付(つき)テ、衣(ころも)ヲ●(かかげ)テ嫁(とつ)グ」。河内の国(今の大阪)
の寺にいた写経師が、雨宿りしていた女に欲情して、交合した場面の描写であ
る。ちなみに女も合意の上。平成の草食男子に比べて、平安の肉食男子のな
んと元気のいいことか。
2011/01/15(土)産経抄 月15日
「無理筋」というのは囲碁や将棋で、相手が正しく受ければ通じないような強引
な手をいう。転じて法曹界では、事件の捜査を批判するときにも使うようだ。小沢
一郎氏の「政治とカネ」の問題でも小沢擁護派の人たちは「無理筋」「筋が悪い」
と口をそろえた。
▼ついに官房長官の座から退いた仙谷由人氏も、弁護士らしくこの言葉がお好
きらしい。13日の記者会見で、参院での問責決議を受け降板することを「無理筋」
と言い切った。「無理が通れば道理が引っ込むような話に…」と無念さをにじませ
ていたという。
▼確かに法的には問責決議で閣僚を辞める筋合いはない。だが小沢氏が強制
起訴となっても「無理筋」と批判する国民はほとんどいなかったように、仙谷氏に
同調する人は少ない。法律一筋のこの方には、そんな政治の機微(きび)がお分
かりにならないようだ。
▼それでも無理筋はいけないというのなら、民主党政権がやってることの方が無
理筋だらけだ。仙谷氏問責の理由のひとつ、中国漁船の衝突事件への対処が
典型だ。中国への配慮だけで船長は無理やり釈放し、証拠のビデオは公開しな
いという、まれに見る強引さだった。
▼そもそも、民主党が財源を無視して子ども手当などバラマキ公約を振りかざし、
政権についたこと自体が無理筋だった。今になって財源不足を認め、マニフェスト
を見直すという。これが囲碁や将棋なら、潔く投了するしかないような局面である。
▼だが、菅直人首相はまだやる気のようだ。内閣改造で与謝野馨氏を引き抜
いたり、参院議長経験者の江田五月氏を入閣させたりと、禁じ手まがいの手も
打った。国民の目には延命のための無理筋としか映らないと思うのだが。
2011/01/16(日)産経抄 1月16日
仏のアルベール・カミュは戦後日本の若者に最もよく読まれた作家の一人だ。キー
ワードは「不条理」だった。山頂から落ちてくる岩を持ち上げ続ける『シジフォスの神
話』のシジフォス、理由なき殺人を犯す『異邦人』のムルソーら主人公は不条理な
人生を生きるのである。
▼一昨日の内閣改造で経済財政担当相から経産相となった海江田万里氏(61)
がカミュのファンだったかどうかわからない。だが横滑りの感想を聞かれたとき、こ
の言葉が飛び出した。「ひと言申し上げれば、人生は不条理だなと思っております」。
▼海江田氏と、代わりに経済財政担当相として入閣した元自民党の与謝野馨氏
とは衆院東京1区で1議席を争ってきたライバルだ。前回は海江田氏が勝ったが、
前々回の平成17年には与謝野氏の前に涙をのんだ。「不倶戴天(ふぐたいてん)
の敵」と言ってもいい。
▼その宿敵でしかも最近まで民主党政権を批判してきた与謝野氏に突然乗り込
まれ、ポスト替えを強いられた。とあれば「不条理だあ」と叫びたくなる気持ちもわ
からなくはない。ではあるが「海江田さん、あなたも政治家だろう」と言いたくもなる。
▼与謝野氏の起用には疑問を抱く人も多い。しかし政治の世界はしょせん、不条
理だらけである。カミュの作品も、人生は不条理だということを認め、生きる意味を
見いだすというのが主題だ。ここはそんな言葉をグッとのみ込むというのが政治家
だという気がする。
▼海江田氏に限らずこの政権には自らの言葉に酔う人が多いようだ。菅直人首相
も党大会で与野党協議に野党が乗ってこないなら「歴史に対する反逆行為だ」と述
べ、顰蹙(ひんしゅく)を買った。今求められているのはむしろ「不言実行」である。
【産経抄】 7月31日
今年上半期の最大の流行語は、NHKの朝ドラ『あまちゃん』の「じぇ」だろう。見て
いない人のために説明すればドラマの舞台、岩手県久慈市の一部で、驚いたときに使われ
る言葉だ。驚きが強いほど「じぇじぇ」といった具合に「じぇ」が増えるという。
▼シンガポールのリー・シェンロン首相が朝ドラのファンなら「じぇ」を5回ぐらい連
発していたかもしれない。26日、訪問した安倍晋三首相と会談したときのことだ。安倍
首相から日本の集団的自衛権について聞かされたとき「えっ!?」という表情をしたそう
だ。
▼安倍首相の説明は「シンガポール国軍と自衛隊が同じ国連平和維持活動をしていて、
国軍が危険にさらされても、自衛隊は武器を使って助けることはできない」だった。現行
の憲法解釈では集団的自衛権が行使できない。そのもどかしさを訴えた中での例えである。
▼目の前で友軍が危なくなっても、見て見ぬふりをするしかない。しかも日本政府自身
の憲法解釈によって縛られている。リー氏としては「じぇじぇ」を通り越して「そんなバ
カな」と叫びたくなったことだろう。とても「普通の国」には見えなかったに違いない。
▼だが今の日本には、他にも外国首脳が腰を抜かすことは山ほどある。「他国に作って
もらった憲法を70年近くも変えずにいるのです」「政治家が日本の歴史について本当の
ことを言うとクビになります」。それだけでも十分「不思議な国」に思えるはずだ。
▼安倍首相は驚くリー氏に「当たり前のことをやろうとしているんです」と答えたそう
だ。これからも憲法改正や集団的自衛権容認に向け、各国に「根回し」する方針らしい。
他国に「じぇ」などと言わせない国にしていこうということだろう。
「慰安婦」像設置 憂うべき米国での「反日」拡大(8月1日付・読売社説)
◆強制連行巡る誤解を正したい
歪曲わいきょくされた歴史が、全米に喧伝けんでんされようとしている。極めて憂慮すべき事態である。
米カリフォルニア州のグレンデール市内の公園で30日、「従軍慰安婦」の少女像の除幕式が行われた。
韓国系民間団体の主導による慰安婦像だ。反日団体が一昨年、ソウルの日本大使館前に設置した像と同じデザインである。
この日をグレンデール市は「慰安婦の日」とした。6年前、米下院が慰安婦問題で日本に謝罪を求める決議を採択した日に因ちなむ。
◆性奴隷という誇張歪曲
慰安婦像の傍らの碑には「1932年から45年まで、日本軍に連行され、強制的に性奴隷にされた20万人以上のアジア人、オランダ人の女性たちを記憶にとどめるために」と記されている。
「性奴隷」「20万人以上」という誇張歪曲した表現だけでも、日本の名誉を著しく傷つける。
韓国系民間団体は、こうした慰安婦像をさらに米国内に設置していく方針だ。
戦時中、旧日本軍が韓国の若い女性や少女さえも慰安婦として強制的に連行したという誤ったイメージを米国に広めようとしている。
かつて中国系アメリカ人のアイリス・チャン氏が著書で南京事件を、ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺と同じような大虐殺として描いたことを想起させる。
そもそもいわゆる従軍慰安婦問題が日韓間の外交問題に浮上したのは、92年のことだ。朝日新聞が「日本軍が慰安所の設置や、従軍慰安婦の募集を監督、統制していた」と報じたのが発端だった。
>>123続き
◆証言の裏付けはない
記事には、戦時勤労動員の「女子挺身ていしん隊」があたかも慰安婦の強制連行であったかのような表現もあり、韓国で反発が強まった。
政府は徹底的に調査したが、日本軍による強制連行を裏付けるような文書は発見できなかった。
宮沢内閣は翌93年、元慰安婦へのおわびと反省の意を表した河野官房長官談話を決定し、政治決着を図ろうとした。談話には「官憲等が直接これに加担したこともあった」と記されている。
韓国政府の要望を受け、16人の元慰安婦から聞き取り調査を行った際、その中に、朝鮮総督府の巡査が慰安婦募集に立ち会って威嚇した旨の証言があったからだという。当時、官房副長官だった石原信雄氏が明らかにした。
証言の裏付け調査は行われなかった。韓国への過剰な外交配慮が背景にあったことは否めない。
この河野談話が誤解の火種となった。慰安婦は強制連行であったと日本政府が認めたかのように、韓国などは受け止めた。
日韓間の財産・請求権問題については、1965年の国交正常化で国際法的には解決済みである。日本政府は元慰安婦への補償も当然含まれるとの立場だ。
政府はその後、「アジア女性基金」を設け、台湾やフィリピンなど285人の元慰安婦に1人200万円の「償い金」を支給し、首相のおわびの手紙も届けた。
だが、韓国側は国家による補償ではないと反発し、多くの韓国人元慰安婦も受け取りを拒んだ。
日本の償い事業が韓国できちんと伝えられず、評価されなかったことにも問題がある。
こじれ続ける慰安婦問題への対応について、政府は、河野談話を手始めに、根本から再検証する必要があるだろう。
>>124続き
◆河野談話の見直しを
グレンデール市では7月9日、慰安婦像設置に関する公聴会に、多くの日系住民や在米日本人が参加して「強制連行の証拠があるのなら示してほしい」と意見を述べ、根拠なき像の設置に反対した。
韓国系住民は「米下院も欧州議会も慰安婦問題で対日批判決議をした」「日本政府も河野談話で強制連行を認めた」と反論した。
意見陳述を聴いた市議ら5人の間で採決が行われ、4対1で慰安婦像の設置が決まったという。
河野談話を慰安婦強制連行の論拠にしているのは間違いない。
戦時中に多数の女性の名誉と尊厳を傷つける行為があったことは確かだ。現在の人権感覚で慰安婦問題が裁かれれば、日本は政治的に勝ち目はなかろう。
それでもなお強制連行の有無に関しては、正確な事実関係を示し続けていくべきである。
日本側は慰安婦問題での対応について、内外に丁寧に粘り強く説明していくしかない。英語による発信が特に重要だ。
「性奴隷」との曲解を是正するためにも、20年前の河野談話の見直しが欠かせない。
(2013年8月1日01時29分 読売新聞)
【産経抄】8月3日
久々にぎょっとした。朝日新聞など一部メディアが繰り広げている「麻生太郎副総理
ナチス発言」祭りに、である。きのうの朝日新聞を見ると、1、2面と政治、社会面、
それに社説まで動員しての大騒ぎである。
▼麻生氏は7月29日、都内で開かれたシンポジウムで「ワイマール憲法もいつの間にか
ナチス憲法に変わっていた。誰も気がつかないで変わった。あの手口を学んだらどうかね?」
と発言した。確かに字面だけをみれば、あたかもナチスの手法を称揚しているようにみえる。
▼在米のユダヤ系人権団体が「どのような手法がナチスから学ぶに値するのか」と
非難したのもうなずける。しかも、ナチスは憲法を改正も制定もしておらず、形の上で
ワイマール憲法は戦後まで存続していた。
▼首相経験者であり、しかも政権の柱である副総理として軽率極まりない。ただ、
彼の肩を持つ義理はないのだが、前後の発言を詳しく点検し、当日会場にいた記者や
傍聴者の話を聞くと、だいぶ様子が違う。
▼討論者の一人として参加した麻生氏は「(憲法改正は)喧噪(けんそう)の中で
決めないでほしい」と改正積極派が多い聴衆に向かって何度も繰り返している。
「ナチス発言」も彼特有の皮肉な口調で語られ、場内に笑いも起きたという。ある
傍聴者は、「ナチスをたたえているようにはとても聞こえなかった」と話す。
▼朝日新聞などが、シンポジウム翌日に一行も報じていないのが何よりの証拠である。
野党は召集された臨時国会で追及する構えだが、麻生氏はすでに発言を撤回している。
麻生発言を奇貨として「改憲派=ナチス支持者」の印象操作をしようとしているのは誰か?
ナチスが得意だったプロパガンダ(宣伝戦)に乗せられてはならない。
【産経抄】 8月4日
明治42年、田山花袋が書いた『田舎教師』の林清三は、埼玉県の小さな町の小学校教
師である。家の事情で上級の学校に行けなかった清三は教師の生活に満足していない。上
や中央を目指し、文学者として名を上げたいと思う。そんな青年だった。
▼もし現代の地方に清三みたいな先生がいたら、輿石東さんは憧れの的になることだろ
う。山梨などの小学校教師から山梨県教組の委員長を経て参院議員となる。民主党の幹事
長などをつとめ、ついに参院副議長という名誉ある地位を得た。絵に描いたような「出世」
である。
▼だがこれほど毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい人も少ない。民主党内では小沢一郎
氏と手を組み参院を束ねた。その限りでは党内に人望もなくはなかったが「策」をめぐら
しては、しばしば波風を立てる。ここらへん、夏目漱石『坊っちゃん』の赤シャツ教頭ば
りだ。
▼自民党からはもっと毛嫌いされる。出身の日教組の会合で「教育に政治的中立はあり
得ない」などと述べて、国の教育行政に日教組路線をねじ込もうとした。昨年暮れ自民党
に政権が戻った後は、参院での多数派を握り、強引な手法で足を引っ張り続けたからだ。
▼このため自民党内には「輿石副議長」への拒否反応は強かった。これには強気の輿石
氏も自民党幹部に頭を下げ「手打ち」をした。それでも2日の副議長選では、本来全会一
致のところを11票もの白票が出た。残念ながら政界の「輿石嫌い」は当分消えそうもな
い。
▼とはいえ教師時代の輿石氏の人気は高く、いまだに「恩師」と慕う教え子も多い。そ
んな話を聞いたことがある。それならなおのこと、教師の職務を全うしてくれたらよかっ
た。政治の世界で迷惑をこうむる人も少なかったのに、と考えてしまう。
【産経抄】 8月5日
米ロサンゼルス近郊のグレンデール市で、慰安婦像が設置された。他の都市でも計画が
進んでいる。連日の暑苦しさが倍増するような不愉快な出来事である。そんななか、先週
末にワシントンの古森義久記者から送られてきた記事は、一服の清涼剤のようだった。地
元の日本人社会の反対が、初めて全米に知られるようになったという。
▼20年前の「河野談話」を奇貨として、日本のイメージ低下を狙う韓国系団体のロビー
活動は着々と成果を挙げてきた。この間、日系社会から目立った反対運動は見られなかっ
た。2007年に慰安婦問題をめぐる下院の対日非難決議案に対して、敢然と異を唱えた
故ダニエル・イノウエ上院議員の硬骨ぶりが記憶に残るぐらいだ。
▼中西輝政・京大名誉教授によると、日本の文明は本質的に日本列島という土壌の上に
成り立っている。ゆえに海外に住みついても、何代にもわたって本国とのネットワークを
維持する中国人などと違って、同化してしまう(『日本文明の肖像』展転社)。
▼とりわけ米国の日系人には、戦争中「敵性国民」とみなされた特別な事情がある。
「よきアメリカ人」として、事を荒立てたくないという気持ちが強いのかもしれない。そ
んな彼らの苦難の歴史が、日本で広く知られるようになったのは、最近のことだ。
▼米国への愛国心を示すために、血みどろの戦いを繰り広げた「日系部隊」を描いたド
キュメンタリー映画に、衝撃を受けた人も少なくないだろう。五輪開催都市決定をひかえ
て、前回の東京五輪招致に尽力した日系実業家、フレッド和田勇の生涯が再び脚光を浴び
ている。
▼「遠い祖国」の名誉を守るために声を上げ始めた日系人と、ともに闘う日がようやく
やってきた。
【産経抄】 8月6日
昨年の原爆忌、広島と長崎で開かれた平和式典に、原爆投下を命じたトルーマン元米大
統領の孫に当たるクリフトン・トルーマン・ダニエルさんが出席して、話題になった。今
年の外国人参列者の「主役」は、米映画監督のオリバー・ストーンさんだろう。
▼社会派監督として知られるストーンさんは昨年、第二次世界大戦前夜からオバマ大統
領の登場までを、独自の視点で追いかけたドキュメンタリー「もうひとつのアメリカ史」
を制作した。そのなかで、日本への原爆投下の主たる目的はソ連への牽制(けんせい)で
あり、軍事的な必要性はなかったと主張している。
▼全米で論争を引き起こした番組の脚本は、アメリカン大学歴史学科のピーター・カズ
ニック教授と共作した。カズニックさんは毎年夏、学生を連れて広島、長崎を訪れてお
り、今回ストーン監督も同行したというわけだ。
▼1995年、ワシントンのスミソニアン博物館が「原爆展」を企画したところ、退役
軍人会などの反対で、事実上、中止に追い込まれたことがあった。そのとき近くにあるア
メリカン大学で、広島、長崎の被爆資料の公開にこぎつけたのが、カズニックさんだった。
▼「原爆のおかげで戦争が終わり、アメリカ兵だけでなく、多数の日本人の命も救われ
た」。大多数のアメリカ人が今もこう信じている。誤った歴史観を正すために、お二人に
は今後も奮闘していただきたい。ただ、気になることがある。
▼カズニックさんは、最近の朝日新聞紙上で、核廃絶だけでなく、脱原発、憲法9条堅
持、そして米国の軍事政策への反対を呼びかけていた。余計なお世話だ。きょうと9日は、
何より原爆の犠牲者を哀悼する日でなければならない。政治を持ち込まないでほしい。
産経抄 8月14日
去年の夏、薩摩半島を旅行していて開(かいもん)岳の美しさに目を奪
われた。900メートル余りと決して高い山ではない。だが東シナ海に突
き出すようにそびえる「薩摩富士」の存在感は格別である。昔から鹿児
島湾に入る船が目印にしていたそうだ。
▼実はこの山を目印にしたのは船人だけではなかった。先の大戦末期、
20キロばかり北北西にある知覧の基地を飛び立った特攻隊の戦闘機
はまず、開聞岳を目指した。そこからまっすぐ南下すれば標的の米軍艦
隊がいる沖縄の海だった。美しい山に別れを告げ攻撃に向かったという。
▼だから知覧の基地跡の特攻平和会館を見学した後、この山を仰ぐと
涙でかすんで見える。だがそれは、特攻隊の若者が望んだことではない
気がする。あくまで祖国の勝利を信じ、守り抜くために命を落とした。しか
も日本に残したものは小さくなかったからだ。
▼戦争に負けたとはいえ、日本人の文字通り死にものぐるいの戦いは、
米国など戦勝国にも大きな衝撃だった。だから戦後の日本を占領した後
も天皇を象徴として残し、過酷な統治は避けた。日本人を追い詰め過ぎ
るとまた、あの戦いに立ち上がると恐れたのである。
▼そればかりではない。戦後「丸腰」で再スタートを切った日本が近隣国、
社会主義国の攻撃をまぬかれたのは日米安保条約によるところが大き
い。だがそれらの国の人々の脳裏にもあの戦いぶりが焼き付いていた。
そのこともまた、日本の平和を守ってきたといえる。
▼つまり特攻隊をはじめ国のために戦い、亡くなった人たちは戦後の国
力と平和、それに他国への「抑止力」を残してくれたのである。そう考え
るなら、その英霊を祭る靖国神社などに参拝、感謝するのは当然だ。義
務ですらある気がする。
【産経抄】 8月15日
遅まきながら、宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」を見てきた。ゼロ戦の設計者として知ら
れる堀越二郎を主人公にして、作家、堀辰雄の代表作「風立ちぬ」のストーリーを重ねる
というアイデアにまず驚く。
▼好意的な映画評が多いなかで、ある指摘が気になった。主人公に、戦争に協力するこ
とへの葛藤がみられない、というのだ。宮崎監督は、たまたま激動の昭和に生まれ合わせ
た、飛行機を何より愛する一人の日本人の青春を描こうとした。単なる「反戦映画」にす
るつもりはないはずだ。
▼平成4年に出た『まど・みちお全詩集』のあとがきを読んだときも、似たような違和
感を覚えた。この詩集には、「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」などのほか、出征直前
に作られた、まどさんが「戦争協力詩」と呼ぶ2編も収められている。
▼戦後になって、戦前、戦中の好戦的な言動がなかったかのように振る舞った文学者が
少なくないなか、まどさんの誠実な態度には感銘を受けた。それなのに、まどさんは自分
を責めてやまない。「懺悔(ざんげ)も謝罪も何もかも、あまりに手遅れです。慚愧(ざ
んき)にたえません、言葉もありません」。
▼何がいけないというのだろう。戦闘機の設計者や詩人だけではない。当時の日本人
は、それぞれ自分の持ち場で精いっぱい戦った。きのうも書いたように、敗れたとはい
え、その戦いぶりは、戦勝国にとっても大きな衝撃だった。
▼国家の再建に失敗すれば、英霊たちに申し訳が立たない。戦後の復興の原動力となっ
たのも、生き残った日本人のそんな思いだった。終戦記念日のきょう、静かに祈りをささ
げるとともに、あらためて確認しておきたい。現代の価値観だけで、あの時代を生きた人
たちを裁くべきではない、と。
【産経抄】 8月21日
「ガス抜き」という言葉を久しぶりに聞いた気がした。桜島の「爆発的噴火」に関してであ
る。噴煙が南国の青空めがけて5千メートルも立ち上った。テレビに映し出された鹿児島市内
は降灰で夜のように暗くなり、灰に埋まってしまうのではと心配になった。
▼だが本紙に載った京大火山活動研究センターのコメントはしごく冷静なものだった。降灰
量は普段の噴火の10倍近くと推定される。それでも、桜島の地下に蓄積されているマグマの
量からすれば、このくらいの爆発は「ガス抜きにもならない」ということである。
▼桜島は大正3年、膨大な溶岩が大隅半島とを陸続きにしたように、大爆発を繰り返してき
た。多くの犠牲者も出た。逃れるためには、ある程度の噴火でマグマがたまらないことが望ま
しい。だがその「ガス抜き」にもならないのなら、逆に今後が心配になる。
▼「ガス抜き」は、自民党単独政権時代の政界でも行われてきた。例えば日中国交回復など
党内で激しく対立する問題があると、反対派に夜を徹してでも意見を述べさせ、出尽くしたと
ころで執行部の方針を通す。党を割らないための知恵のようなものだった。
▼だが最近、あまり言われなくなった。民主党政権は消費増税をめぐり「ガス抜き」に失敗
して党が分裂、衆院選での大敗に結びついた。現在の安倍晋三政権では、選挙でのあまりの圧
勝や安倍人気で、マグマもガスも発生しようがない状況になっているからである。
▼確かに「ガス抜き」はエネルギーを使う。意見が違うなら分裂した方がスッキリするとい
う考えもある。だが民主主義国家である以上、うまくガスを抜くことも必要だろう。火山の噴
火もそれが「ガス抜き」なら上手に被害を避け、耐えるしかない。
【産経抄】 8月24日
貴重ということばを辞書で引いてみると、「きわめて大切なこと」や「とうとび重んじ
ること」とある。原爆投下後の広島で暴力的に生きる少年たちを描いた漫画「はだしのゲ
ン」をいくつかの新聞は、「貴重な作品」と評していてびっくりした。たぶん辞書を引く
のをお忘れになったのだろう。
▼ゲンは昭和48年、少年ジャンプで連載が開始された。当時抄子は、なけなしの小遣
いをはたいてジャンプを毎週買っていたが、「ど根性ガエル」は覚えていてもこの作品は、
ほとんど記憶がない。同誌名物の読者アンケートでも下位を低迷していた。
▼同じ作者の手による「反原爆」漫画でも、大阪万博の年に発表された「ある日突然に」
の方が、被爆2世とその父の哀切を描いて完成度が高かった。にもかかわらず、ゲンが全
国津々浦々の学校に置かれるようになったのはなぜか。
▼ジャンプで連載が打ち切られると、ゲンは、日本共産党系雑誌に、そこも打ち切られ
ると日教組系雑誌に掲載された。根拠のない日本軍の“蛮行”や昭和天皇への呪詛(じゅそ)
がてんこ盛りになったのもこのころである。
▼親の知らぬ間に、「平和教育」の美名の下に教師たちが、グロテスクな「反天皇制」
漫画を喜々として図書室や教室に置いていったこと自体がおかしい。松江市教育委員会は、
教師の許可を得てから閲覧させるよう市立小中学校に指示したが、当たり前で遅すぎるく
らいである。
▼同時代にジャンプでヒットした永井豪の「ハレンチ学園」は、ついぞ小学校の図書館
に置かれなかったが、誰も言論抑圧とは言わなかった。ふだんは漫画を下に見ているのに、
ゲンだけを特別扱いにする教師や新聞には、何か別の意図があると疑ってかかった方がいい。
【産経抄】 9月6日
平成14年にスカッシュの練習中、47歳の若さで急逝された高円宮さまは、「スポーツの宮
さま」と親しまれてきた。半年前に開催された日韓共催のW杯では、サッカー協会名誉総裁とし
て、成功のために奔走されたものだ。
▼サッカーだけでなく、ホッケー、テニス、スキーと、なんでもこいのスポーツマンである。
国際的な人脈にも恵まれ、国際オリンピック委員会(IOC)委員に推す声もあった。2020
年夏季五輪の東京開催が決まれば、誰よりも喜ばれたことだろう。
▼その遺志を継いで公務をこなされている妃殿下の久子さまが、アルゼンチン・ブエノスアイ
レスに到着された。7日のIOC総会で、復興支援への謝意を述べられる。開催都市決定直前の
スピーチとあって、「皇室の政治利用」との批判の声が上がっている。
▼確かに、招致活動ではない、との言い訳は通用しない。皇族の関与がどこまで許されるのか、
今後議論を重ねていく必要がある。ただ、平成21年に中国の要求を受け入れ、天皇陛下と来日
した習近平副主席(当時)とのルール破りの会見を実現させた例と、同列に論じるのはいかがな
ものか。
▼それより、菅義偉官房長官の口癖通り、非常に違和感を覚えたのは、風岡典之宮内庁長官の
発言だ。「天皇、皇后両陛下もご案じになっているのではないかと拝察している」。「陛下のお
気持ち」を持ち出すのは、君側(くんそく)の奸(かん)の常套(じょうとう)手段である。
▼語学が堪能だった高円宮さまのユーモアあふれるスピーチは、国内外で絶賛を浴びてきた。
その姿をいつも目の当たりにされてきた久子さまの名スピーチが、IOC委員たちの心を揺さぶ
り、国民の夢をかなえてくれるはずだ。今はとにかく地球の裏側から、声援をお送りしたい。
産経抄 9月7日
「火事は最初の5分間、選挙は最後の5分間」。何かと話題をふりまいて
いる渡辺喜美・みんなの党代表の父君である渡辺美智雄元蔵相作と伝
わるこの“格言”ほど、投票直前の選挙運動がいかに大事かを言い当て
たものはない。
▼どんな選挙でも、実績や世論調査などをもとに「絶対に大丈夫」といわ
れた候補者が、詰めの甘さがたたってライバル候補に敗れ去った例は掃
いて捨てるほどある。ましてや海千山千の国際オリンピック委員会(IOC)
委員が有権者の五輪開催都市決定選挙では、なおさらだ。
▼何でも賭け事の対象にする英国のブックメーカーは、東京を本命にして
いるが、喜んではいられない。最近は、2大会続けて本命が敗れているよ
うに、今回も2番手につけていたマドリードが、強烈な追い込みをかけて
いる。
▼意図的かどうかは別にして欧米メディアは、福島第1原発の汚染水問
題を連日、大々的に報道し、最終盤になって雲行きが怪しくなった。韓国
が、福島や千葉など8県の水産物を全面輸入禁止にしたことも現地に伝
えられた。
▼こちらは完全に意図的だろう。今でも魚介類に対する放射性物質検査
は各地で厳格に行われ、基準値を超えるモノは市場に出回っていない。
科学的根拠を欠いた輸入禁止は、東京のイメージを悪くしようという「落
選運動」にほかならぬ。
▼隣人愛という言葉は韓国政府にないのだろうが、長らく日本に住んで
いる人々や、わざわざ訪ねてくれる旅行者に罪はない。そこで小欄は、
半年前のキムチ断ちに続いてささやかな追加措置を講じることにした。
従来型の携帯電話をスマートフォンに買い換えるときには、あの国のあ
の製品は絶対に買わないと読者にお誓いし、「半返し」としたい。
407 名無しさん@涙目です。(愛知県) [sage] 2011/08/12(金) 10:55:23.04 ID:KuSQpge70 Be:
某大学の地方試験で関西大学に行ったときに正門入ってすぐの所に大看板があった。
巨大な文字で書かれていたのは
"○○ ○○君 ○×学部合格おめでとう!!
〜〜 〜〜君 △□学部合格おめでとう!!
部落解放同盟”
俺が一番酷いと思った被差別部落問題
【産経抄】 9月21日
会議の最中に主宰者が、突然「辞めます」と言って書類をまとめてさっさと出て行ってしまっ
た。出席者は、あっけにとられて見守るだけ、という安手のドラマのようなシーンが埼玉県教育
委員会で実際にあった。
▼事の発端は、歴史教科書の採択にある。埼玉県内の高校8校が実教出版の歴史教科書を採択
し、教委も採択を了承した。ところが、この教科書はひどい、と県議会が猛反発したのである。
▼もの書きのはしくれとして、たとえ考え方が百八十度違っていても他人様の書いたモノを思
想信条の違いだけでののしらないよう、自戒している(つもり)。とはいえ、税金で運営されて
いる公立学校で使われる教科書は、抄子もほんの一部とはいえ負担しているのではっきり書いて
おく。実教出版の「高校日本史」は「有害図書」に値すると。
▼県議会が最も問題視したのは、国旗・国歌法に関する「一部の自治体で公務員への強制の動
きがある」という偏見に満ちた記述である。怒った東京都や神奈川県の教育委員会は、採択対象
としてふさわしくないと各学校に伝え、両都県で採択した公立校はなかった。
▼一事が万事この調子で、昭和12年の南京事件について「南京大虐殺」と表記し、定説のな
い犠牲者数を「約20万人」と断定。「『大東亜共栄圏』−日本の加害」と題したグラフィック
でも中国人の死者数を1000万人と中国の主張に沿って書いている。
▼何より問題なのは、記述の端々にマルクス・レーニン主義の残り香が漂っており、日本の歩
みを暗いトーンで描いていることだ。教育委員長はまじめな女性だそうだが、じっくりと教科書
を読まれたのだろうか。それでも問題ない、と言い張るなら慰留せぬ方が県民のためになる。
9月29日
2013.9.29 [産経抄]
▼中国の国家安全省に拘束された朱建栄氏に、国家機密を漏らした疑いが持たれているらしい。
かつて日本で出版した著書に朝鮮戦争などに関する未発表資料が引用されていた。
日本での講演などに、尖閣諸島関連の非公開文書の内容が含まれていたということのようだ。
▼本紙報道によれば朱氏だけではない。このところ知識人や対日関係者、記者らが次々に拘束され、
その数は100人を超えたという。それも体制批判したからではなく、
日本や欧米の価値観を理解するというだけで狙われている。言論統制のための見せしめに思える。
▼身内からも「習近平政権が毛沢東の政治手法をまねている」と批判される。
文化大革命時代に戻ろうということかもしれないが、それも「国家機密」だろうか。
よくそんな国のメディアが安倍晋三政権を「右翼的」などと非難できるものだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130929/chn13092903110000-n1.htm
【産経抄】 10月18日
「何をか言わんやだ」。本紙が入手した元慰安婦報告書についてインタビューに応じた元官房
副長官、石原信雄氏はこの言葉を繰り返した。報告書をもとに慰安婦募集の強制性を認める「河
野談話」をまとめた一人として、忸怩(じくじ)たる思いがしたようだ。
▼報告書はずさんなものだった。「元慰安婦」からの聞き取り調査といっても、生年月日や出
身地が明記されていない人もいた。別の調査とは異なる証言をした人もいれば、対日裁判を起こ
している政治的立場の濃い人もいる。とても信頼のおける証言とはいえまい。
▼石原氏によれば証言者の人選は韓国側に任せていたという。「反日運動をやっておらず、公
正・冷静に自分の過去を語れる人を」と依頼したそうだ。それだけに報告書を見て「裏切られた」
という思いが強いようだ。証言の信憑(しんぴょう)性についても「揺らいできた」と認めた。
▼河野洋平官房長官による談話は平成5年8月、非自民勢力への政権交代の目前に出された。
いわばそのドサクサに、報告書のずさんさには目をつむり、強引に談話に結びつけたと言っても
いい。石原氏も「時の政権の方針に従ってやるしかない」と語っている。
▼だが石原氏といえば、竹下登氏から村山富市氏まで7代の首相のもと官房副長官をつとめた
実力派官僚だった。「影の総理」と言われたことさえある。なぜ報告書を精査し「殿ご乱心」と、
宮沢喜一首相や河野氏を押しとどめなかったのか、残念でならない。
▼とはいえ当時の状況を打ち明ける石原氏にはまだ誠意が感じられる。およそ感じられないの
が、取材にも応じない河野氏だ。談話は慰安婦問題の悪意に満ちた曲解を世界にふりまいた元凶
といえる。その根拠のなさを正直に認めるべきである。
142 :
文責・名無しさん:2013/11/13(水) 13:49:23.46 ID:pti360c00
御用・国際ジャーナリスト・・・これでも仕事になる?? これだから??
自称、国際ジャーナリストという人がいる。と言ってもその人のほとんどの人生は新聞社の社会部記者だから事件をおったり、
警察に通ったりしていたのだから、国際関係も、まして科学的知見もほとんどないとも考えられるが、記事のひどさから見ると、
おそらくは「知識があっても国についていれば食べていける」という東大教授と同じ「御用・国際ジャーナリスト」なのだろう。
・・・・
(平成25年11月13日)武田邦彦
http://takedanet.com/2013/11/post_f14f.html こいつのことです。
木村正人のロンドンでつぶやいたろう
「世界の首都」といわれるロンドンからさまざまなニュースを発信します。元産経新聞ロンドン支局長。元・米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。
元慶応大学大学院非常勤講師(憲法)
【産経抄】 11月27日
「傍若無人」とは日本では、他人の迷惑を顧みない勝手な振る舞いに対し使われる。ところが
中国ではもともと、他人に遠慮せずに感情を表すというほどの意味だという。渡辺紳一郎氏が
『東洋古典語典』の中で解説していることである。
▼なるほどそれなら、他国の空をまるで自らの空であるかのように「傍若無人」な防空識別圏
を設けて、平気でおれるはずである。だが怒っているのは日本や米国だけではない。韓国国防省
の報道官も「中国が一方的に設定したもので、認められない」と反発している。
▼韓中両国がともに自らの排他的経済水域内と主張する東シナ海の海中岩礁の上空を、防空識
別圏に入れたからである。長年の両国の論争が再燃しそうだ。とはいえ、韓国の反発は遠慮がち
に見える。今のところ政府も「遺憾の意」表明にとどまっている。それもそのはずだ。
▼朴槿恵大統領は就任早々中国を訪問、日本の初代首相、伊藤博文を暗殺した安重根の碑を現
場の中国・ハルビンに建てるよう「お願い」した。中国を怒らせては、安重根の碑も中国との
「反日共闘」も台無しになってしまう。そんな「配慮」が透けて見える気がする。
▼だが相手が身を低くしてくれば、一段と居丈高になる。それが中国の流儀であり韓国も何度
か痛い目に遭わされたはずだ。「歴史を直視する」が売り言葉の韓国人であれば、ここは強く出
るべきことはお分かりだろう。いや韓国のことを心配している場合ではない。
▼日本も民主党政権時代、150人近い国会議員が膝を屈するように訪中した。元首相は中国
の尖閣棚上げ論に賛同して、はばからない。そんな姿勢が「傍若無人」を招いたのだ。反省した
上で、オールジャパンで対抗していくしかない。
【産経抄】 本当に少数派? 11月28日
「産経新聞を定期購読している人は決して多くない」。フランス文学者の鹿島茂さんの書き出
しの一文には、ショックを受けたものだ。しかし、「多くはないが、その数は減ることはない。
いわば強固なる少数派である」と続いて、ほっとする。
▼実は、『シャネルの真実』(新潮文庫)の解説文から引いた。鹿島さんによれば、「少数派」
とは、世間でいうところの「保守派」だけを意味しない。長く小紙パリ特派員を務めたこの本の
著者、山口昌子さんのファンであるフランコフィル(フランス好き)も含まれていたという。
▼購読者の数はともかく、小紙が少数派であることは、間違いないらしい。平成17年10月
の、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、全国48の新聞が社説を掲げた。参拝に反対する
主張が大半で、「もろ手をあげて支持したのは産経だけである」と、朝日新聞がわざわざコラム
で教えてくれた。
▼その朝日が先日、特定秘密保護法案についても、全国の新聞各紙の社説を検証していた。多
くが、反対ないし懸念を表明しているなか、もちろん小紙は意見を異にする。北東アジアの緊張
が高まるなか、日本版NSCの創設とともに、安全保障にかかわる機密の漏洩(ろうえい)を防
ぐための法整備の必要性を訴えてきた。
▼といっても、「もろ手をあげて」賛成しているわけではない。国民の知る権利、報道の自由
が損なわれることはないのか。一定期間の過ぎた機密の公開の原則は守られるのか。小欄も参院
での審議を見守っている。
▼それにしても、と少数派は首をかしげる。国家機密を守る当たり前の法律のせいで、日本が
再び「戦争する国」になってしまう。そんな主張を真に受ける国民が、本当に多数派なのだろうか。
家族団欒は本物 11月29日
医師で作家の鎌田實さんは、子供のころからずっと簡単に書ける「実」で通してきた。「實」
と書くようになったのは、37歳の時、両親の実の子ではない事実を知ったからだ。以来、育て
てくれた両親の鎌田という名字を大切にしながら、実の両親がつけた實の名にこだわってきた
(『あきらめない』集英社文庫)。
▼東京都墨田区の産院で60年前、新生児の取り違えがあったことが、DNA型鑑定で判明し
た。“被害者”の男性が、事実を知った時の衝撃の大きさは、想像を絶するものがある。男性は
トラック運転手をしながら、血のつながらないことがわかった「兄」の介護も担っている。
▼男性は2歳の時に養父に先立たれ、養母は女手ひとつで、生活保護を受けながら3人の子供
を育てた。男性は中学卒業後は、町工場に働きに出る。一方、本来の家族は裕福で、子供4人は
いずれも大学や大学院に進み、安定した職業にも就いた。
▼親の経済力や生活環境だけで、人生は左右されない。それはわかっていても、「生まれた日
に時間を戻してほしい」と願うのは当然である。まして男性には、鎌田さんの名前のような、す
でに亡くなった実の両親の思い出のよすがさえ、残されていない。26日、裁判所が産院に支払
いを命じた賠償金3800万円でも、取り返しはつくまい。
▼鎌田さんが、初めて人前で涙を流したのは、育ての母が息を引き取った瞬間だった。病弱だっ
た母親は入院するたびに、ベッドにもぐり込む實少年を、いつも力いっぱい抱きしめてくれた。
▼男性の育った6畳一間のアパートにはテレビがなく、ラジオで養母と聞く落語が楽しみだっ
たと、報道陣に語っていた。家族の団欒(だんらん)だけは、「本物」だったはずだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131129/crm13112903130005-n1.htm
146 :
文責・名無しさん:2013/11/30(土) 15:53:21.92 ID:JGazgqzW0
11月30日
空を見上げるのは、雨が降り始めたときぐらいの抄子すらがっかりしたのだから、天文ファン
の嘆きはいかばかりか。「100年に1度」とまで騒がれたアイソン彗星(すいせい)が、太陽
に近づきすぎてほぼ消滅してしまったという。
▼多くの専門家は、「想定外だった」と話す。どんなにコンピューターが発達し、望遠鏡の精
度が増そうとも、お天道様のあれこれは、人知の及ばぬところがあまりにも多い。
▼人知はなかなか深まらないが、人間の欲深さには際限がない。勝手に沖縄県・尖閣諸島上空
を含めた防空識別圏をつくった中国は、空域に入る航空機に事前通告を義務づけ、従わない場合
は「防御的緊急措置を講じる」と威嚇した。
▼いまや世界第2位の経済大国となった中国は、あり余るカネで空母を買い、ミサイルを増や
し、新型戦闘機を量産している。子供のオモチャと同じで、買いそろえたら使いたくなるのは人
情というもの。「中国の夢」という周辺国には悪夢でしかない妄想を振り回し、当面の照準を尖
閣諸島に置いている。
▼なんともオーバーな、と思われる読者がおられるなら、北京でも上海にでも行かれるといい。
新聞には「闘争の狙いを日本に集中し、野心を打ち砕くべきだ」との見出しが躍り、テレビでは、
軍事評論家と称する人物が、今にも日本が攻めてくるような口ぶりで危機をあおっている。
▼そんな中国も米国は怖いのだろう。米軍のB52が防空圏を堂々と通過しても黙って見送る
だけだった。「緊急措置」を講じれば、中国軍そのものが、アイソン彗星のように消えてなくな
りかねないと震え上がったのか。かつて毛沢東は、米国を「張り子の虎」と揶揄(やゆ)したが、
今や中国がその虎になってしまったようである。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131130/chn13113003050000-n1.htm
147 :
文責・名無しさん:2013/12/01(日) 06:59:10.36 ID:lalFYJep0
12月1日
インド代表の東京裁判判事として、日本人被告全員の無罪を主張したことで知られるパール博
士は、裁判後の昭和27年にも来日している。このとき日本の教科書を見て嘆いたという。「日
本は侵略戦争を行った」と書かれていたからである。
▼産経新聞社『教科書が教えない歴史』によれば、博士は「子供たちが歪(ゆが)められた罪
悪感を背負って卑屈、荒廃に流されていくのを、見過ごすわけにはいかない」と訴えた。こんな
に早くから日本の歴史教育の問題点を見抜いた外国の識者がいたとは、驚くべきことだ。
▼パール博士だけではない。恐らく戦前からの日本の歴史を日本人以上に正当に評価し、好意
を寄せてくれたのはインドの人々だ。まだ占領下にあった昭和24年には、東京の子供たちの願
いを聞いてネール首相がゾウの「インディラ」を上野動物園にプレゼントした。
▼昭和35年、皇太子・同妃時代の天皇、皇后両陛下がインドを訪問されたとき、そのネール
首相はこう演説した。「日本の政策には同意できたもの、できなかったものもあったが、つねに
われわれは日本と日本国民、その美徳を尊敬してきた。日本は偉大である」。
▼そのインドを天皇、皇后両陛下が公式訪問されている。長年のインドからの招請に応えたも
ので、両陛下にとり35年のとき以来53年ぶりのご再訪である。天皇陛下は訪問にあたり「イ
ンドへの理解を更に深める機会となることを期待しています」というご感想を発表された。
▼ご高齢にかかわらず国際親善に尽くされる両陛下に、ただただ頭が下がるばかりである。ゆっ
たりとご旅行いただきたい。同時に国民としてはこの機に、パール博士をはじめ他に例を見ない
インドとの交流の歴史を思い起こしたいものだ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131201/edc13120103090000-n1.htm
148 :
文責・名無しさん:2013/12/02(月) 06:13:10.09 ID:mzqSbmCU0
なすべきことはすべてした 12月2日
兄弟は毎朝、障子の穴から通学する子供たちをうらやましそうに眺めていた。2人はともに、
脳性小児まひだった。兄の有道さんは、学校でひどいいじめに遭い、中学2年で退学を余儀なく
される。弟の照彦さんは、小学校に入学すらできなかった。
▼当時、福岡学芸大学(現・福岡教育大)で心理学を教えていた父親の昇地(しょうち)三郎
さんは、2人の姿を見ていて決意する。「自分で学校を作るしかない」。昭和29年、私財を投
じて福岡市内に設立したのが、福祉施設「しいのみ学園」だ。
▼照彦さんを含めた12人が、最初の入園者となった。有道さんは、職員を志願する。小学校
に通っていたとき、有道さんを抱いて鐘をたたかせてくれた、「小使さん」が念頭にあった。開
園式で有道さんは、「小使」の肩書の入った名刺を、来賓の県知事らに堂々と差し出していた。
妻の露子さんは、わが子の成長ぶりを涙を拭きながら見守っていたという。
▼「父ちゃんありがとう」という言葉を残して、有道さんは39歳で亡くなった。平成9年に
は露子さん、14年には照彦さん、翌年には兄や弟の面倒を見てくれ、いずれ園長を任せるつも
りだった長女の邦子さんにも先立たれる。昇地さんは、96歳で家族のすべてを失った。
▼「『なすべきことはすべてした』という気持ちで、彼ら、彼女らを見送ってきた」と著書に
書いている。昇地さんは悲しみに浸る間もなく、障害児教育について、講演に力を注ぎ、世界中
を飛び回った。
▼100歳を超えてからは、長寿がテーマになることも多くなった。昇地さんの訃報が先週届
いた。107歳の大往生である。3年後に横浜で開かれる「国際心理学会」で、「黒田節」を披
露するのを楽しみにしていたそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131202/edc13120203440000-n1.htm
149 :
文責・名無しさん:2013/12/04(水) 00:07:37.53 ID:xR4J16PQ0
アインシュタインの就活 12月3日
1905年は、物理学の「奇跡の年」と呼ばれている。アインシュタインが、「相対性理論」
など革命的な論文を立て続けに発表した1年だからだ。当時、彼はスイスの首都ベルンの特許局
で働いていた。
▼「奇跡の論文」が出た後、ベルン大学に新設された理論物理学の教授のポストに、自分を売
り込んだものの断られる。論文の内容が審査員には理解できず、提出書類にも不備があった。翌
年の再申請で、ようやく新しい職場を確保する。木原武一さんの『アインシュタインの就職願書』
によれば、他の多くの偉人も就職には苦労したらしい。
▼ゼログラフィー(電子写真法)を発明したカールソンは大学卒業後、就職申込書を82通も
送った。返事が来たのはわずか2社だ。「音楽の父」バッハも生前は、作曲家として評価されず、
宮廷や教会になかなか雇ってもらえなかった。
▼平成27年春に卒業予定の大学生の就職・採用活動が、1日から解禁された。景気回復を受
けて、企業の採用意欲は確実に高まっている。ただ、大手企業の「量より質」という採用方針に
は変わりがない。多くの内定を勝ち取る学生と、そうでない学生の「二極化」がますます進むと
の指摘もある。
▼インターネットにあふれる情報に一喜一憂し、自分を見失ってしまいがちだ。そんな悩み多
き若者に、過去の偉人の苦労を伝えても、大した慰めにはならないかもしれない。
▼ならば同時代のカリスマ、作家の林真理子さんに登場を願おう。かつて就職活動で、試験を
受けた四十数社全部から不採用通知を受け取った。それをリボンで結び宝物にして、「懐かしく
眺める日」を楽しみにしていた、と近著にある。こんな大胆不敵な人材こそ、今求められている
に違いない。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131203/trd13120303070000-n1.htm
150 :
文責・名無しさん:2013/12/05(木) 07:13:51.84 ID:tN/GolQa0
12月4日
元タイ大使の岡崎久彦氏は、長く防衛庁の情報担当局長や外務省の情報調査局長をつとめた。
ものものしい肩書で、国家の最高機密を全て握っていたのかと思ってしまう。だが実際には「本
当の機密はひとつも教えてもらっていない」という。
▼岡崎氏自身が『明日への選択』12月号のインタビューで明かしていることだ。役所の文書
にはしばしば、「マル秘」や「極秘」の判子を押した。だがどれも漏らしたところで犯罪にはな
らない情報だった。特定秘密保護法ができても、誰も指定はしない類いだったという。
▼では本当の機密はどんなものかといえば、例えばレーダーの性能であり、軍艦の甲板の厚さ
などである。漏れれば国の安全にかかわる情報だ。しかしそれは外務省の局長でも手が届かない。
一般の国民や新聞記者がつい入手し、漏らしてしまうような代物ではない。
▼ただ岡崎氏によれば、そうした本当の機密に当たる技術は米国が優れている。それが漏洩
(ろうえい)すれば、米国の国家機密を漏らすことになり、日米の安全保障の対話ができなくなる。
だから秘密保護法が必要なのだ。どこかストンと腑(ふ)に落ちるような気がした。
▼だが民主党や一部のマスコミの方には、ストンと落ちないらしい。徹底して特定秘密保護法
案を廃案に追い込む考えのようだ。法案の中身に関係のない石破茂自民党幹事長の「テロ発言」
をも足を引っ張る材料にする。一方で廃案にすることで失われる国益にはお構いなしだ。
▼スケールが違うとはいえ昭和35年の安保騒動を思い出す。大半の人は日米安保条約改定の
意味もわからないまま「反対」を叫んだ。野党も「極東の範囲」など不毛な議論に明け暮れる。
50年以上たちその愚を繰り返すというのだろうか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131204/plc13120403060002-n1.htm
151 :
文責・名無しさん:2013/12/05(木) 08:15:23.87 ID:qNuj7ITK0
補佐役の失脚? 12月4日
日本の歴史のなかで、「名補佐役・名参謀」と呼ばれてきた人物は少なくない。もっとも、作
家の童門冬二さんによれば、実際は主人を窮地に追い込んだ人物がほとんどで、本来なら「名」
という字を「迷」と変えるべきなのだ。
▼そのなかで、童門さんが本当の「名補佐役」として評価するのが、豊臣秀吉の弟、秀長であ
る。中国攻めなど数多くの武功を立て、天下統一をめざす兄を支えてきた。それでいて、52歳
で亡くなるまで、自らの功績をけっして誇ることはなかったという。
▼北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)・国防委員会副委員長が、金正恩(キム・ジョンウン)
第1書記の「名補佐役」といえるのか、定かではない。少なくとも、側近中の側近だった。正恩
氏の叔母の夫である張氏は、北朝鮮の経済、外交政策を実質的に仕切ってきた人物だ。
▼その張氏の「失脚説」が、韓国から流れてきた。以前から、軍上層部との権力争いが指摘さ
れてきた。健康状態が悪化している妻の影響力の低下が関係している、ともいわれる。もっとも、
失脚に慎重な見方もあり、情報が錯綜(さくそう)している状態だ。
▼「よき補佐役の死は、偉大な主役にとっても、その一族や家臣、統治下の民にさえ不幸な出
来事だったのである」。やはり秀長に共感を覚え、補佐役としての生涯を描いた作家の堺屋太一
さんは、『豊臣秀長』(文春文庫)をこう結んだ。
▼経済改革に意欲的とされる「補佐役」の失脚がもし事実とすれば、北朝鮮をめぐる情勢はど
のように変わるのか。軍の強硬路線が一層鮮明となり、日本にとっては、拉致問題の交渉相手を
失うことになる。何より、「偉大な主役」秀吉と比ぶべくもない、3代目の最高指導者のもとで、
「統治下の民」がますます不幸になるのは間違いない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131205/kor13120503130000-n1.htm
152 :
文責・名無しさん:2013/12/05(木) 15:34:25.53 ID:7FR/PUOl0
お前らの中にイケメンいない?
稼げるのかレポ頼むw
URL貼れないから
メンガ
って検索して!
※正しいサイト名は英語です。
153 :
文責・名無しさん:2013/12/06(金) 07:17:21.70 ID:hzBSIofi0
健さんも応援 12月6日
「ほとんどは前科者をやりました。そういう役が多かったのに、こんな勲章をいた
だいて、一生懸命やっていると、ちゃんと見ててもらえるんだなと素直に思いました」。
先月の文化の日、天皇陛下から文化勲章を受け取った高倉健さんは、記者会見でこう
語った。
▼かつて任侠(にんきょう)映画の大スターだった健さんが、昨年公開の映画「あ
なたへ」で演じたのは、刑務所の指導技官だ。受刑者に木工を教えて、社会復帰の手
助けをしていた。実際の現場では、ソフトウエア開発から、女性の場合はネイルアー
トまで、多様な職種の訓練が可能になっているそうだ。
▼背景にあるのは、再犯率の上昇だ。刑務所や少年院を出てからなかなか定職につ
けず、再び罪を犯してしまう悪循環が、大きな要因となっている。せっかくの訓練の
成果を生かす機会を提供しようと、民間企業からも支援の動きが出てきた。
▼関西ではすでに、大手お好み焼きチェーンの「千房」など9社が、元受刑者らを
雇用する「職親(しょくしん)プロジェクト」を進めている。受刑者が、刑務所に出
向いてきた企業の面接を受け、仮出所後、就労体験を積んで正社員をめざすという試
みだ。日本財団が事務局となって、全国規模の活動になりつつある。
▼「あなたへ」のロケが行われたのは、富山市の富山刑務所だった。感謝の気持ち
を伝えたいと、健さんは昨年8月、刑務所を訪れ、上映会を行った。「一日も早く、
あなたにとって大切な人の所へ帰ってあげてください」。受刑者約350人の前で、
健さんが声を詰まらせながら励ましの言葉をかけると、涙をぬぐう受刑者の姿もあっ
たという。
▼再犯防止の決め手になるかもしれない「職親プロジェクト」に、健さんはもちろ
ん、賛同してくれるはずだ。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131206/ent13120603090001-n1.htm
154 :
文責・名無しさん:2013/12/06(金) 09:24:44.87 ID:/95UGeJg0
【社会】安愚楽牧場元社長に懲役3年を求刑[12/05]
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1386242678/ 自殺者多数
投資ではなく元本保証の安全な貯金先と騙された被害者は7万5千人以上、
消えた被害金額は史上最大の事件といわれた豊田商事事件が霞んで見える桁外れの額、4300億円です
そして、安愚楽牧場は口蹄疫の発生元でもあり、日本の畜産業界に壊滅寸前の打撃)を与えました。しかも当時の農相はキューバでバカンス。
(日本の冷凍和牛精液が何者かに盗まれる不可解な事件もありました、その後、韓国で似たようなブランド牛が・・・。)
安愚楽牧場とズブズブ議員は与野党問わず大勢いる
そのなかで最悪なのは、広告塔として被害を拡大させたのは、民主党代表の海江田元経済産業大臣です
マスゴミは大きく報道することは避けました。豊田商事より大きな事件なのに。報道しない自由の行使。ジャーナリズムの死です。
さらに問題なのは詐欺罪適用の困難さなど、日本の刑法が経済犯罪に甘すぎなのことです。
155 :
文責・名無しさん:2013/12/08(日) 00:00:34.43 ID:7DqNQEKO0
12月7日
大まじめに書かれた新聞記事を読んで笑う、というのは天に唾するようなものだが、久々に大いに笑わせていただいた。
朝日新聞(6日付)に載った「規制の鎖 あなたにも」と題する特定秘密保護法の危険性をイラスト入りで、解説した記事にである。
▼防衛産業で働く男が、「あまり知られていない」発射に失敗して海に落ちた北朝鮮ミサイルの軌道について同窓会で話し、
その内容を同窓生のA子がブログにアップしたら、捜査機関から取り調べを受け「有罪」になった、というお話。怖い話だが、
実際にはこんなケースはあり得ない。
▼これまでも北朝鮮が射程の長いミサイルを発射しようとすれば、各国の軍事衛星が兆候をとらえ、それをメディアが報じて大騒ぎになってきた。
ミサイル発射失敗が「知られていない話」である可能性は乏しく、もしそうなら、記者の取材力がかなり落ちている、という前提なのだろう。
▼第一、抄子の同級生や知人に「防衛産業で働く男」が何人かいるが、飲み会で機密をペラペラとしゃべる者は誰もいない。
危険性を熱く語るのも結構だが、大げさなつくり話は、読者を鼻白ませるだけである。
▼むろんこの法律は、小欄も書いてきたように、もろ手を挙げて賛成できる代物ではない。重要法だという割に担当大臣は危なっかしく、
毎日のように急ごしらえの「新機関」が登場する始末だ。
▼それでも賛成せざるを得ないのは、あの国やこの国のおかげで東アジア情勢が急激に緊迫しているからである。
情報の「官僚独占」を許さない仕組みや不十分な点は、次の国会以降、どんどん改めればよい。
付け加えると、この法律が施行されて畏縮するような記者は小紙にはいない。ちょっと格好良すぎるが。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131207/plc13120703050004-n1.htm
156 :
文責・名無しさん:2013/12/09(月) 23:07:51.45 ID:TOGPE0M90
12月8日
南アフリカのマンデラ元大統領が生まれた1918年、第一次大戦が終わ
り、翌年1月パリ講和会議が始まった。悲惨な戦いの反省から国際連盟
結成も議題となる。「戦勝国」として参加した日本はこの連盟結成にから
め各国に人種差別撤廃を提案した。
▼連盟規約に「加盟国は他の加盟国国民を差別しない」という条項を求
めたのである。米国で日本人の土地を取り上げる法律ができたことや、
欧米で根強い「黄禍論」への反発が背景にあった。人類普遍の理念とい
うより日本やアジア諸国の国益を守る狙いだった。
▼米国や英連邦などの国々は当然のごとく反対に回る。アジア系ばかり
でなくさまざまな人種問題を抱える国としては、国内の反差別運動に火が
つくのを恐れたのだ。このため日本も条項でなく宣言とすることで妥協する。
表決では11対5という圧倒的な賛同を得た。
▼だが議長の米国大統領、ウッドロー・ウィルソンは「こんな重要な問題は
全会一致が原則だ」と一言で葬ってしまった。まるで事後法による裁きの
ような強引さだ。日本の牧野伸顕全権代表の抗議も及ばない。日本人が
反米意識を強める一因ともなった。
▼くしくもマンデラ氏誕生と同時期、撤廃宣言がなされていたら人種差別
の歴史はどうなっていただろう。後に南アフリカの白人政権があれほど厳
しいアパルトヘイト(人種隔離)政策をとりえたか疑問だ。マンデラ氏も27
年もの獄中生活に苦しまなくてすんだかもしれない。
▼特に日本人にとって真剣に考えたい歴史のイフだ。とはいえマンデラ氏
の真骨頂はアパルトヘイト撤廃後、白人社会と和解した包容力にあるとも
いえる。それならどちらにしても、南アフリカの「国父」として尊敬されていた
に違いない。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131208/trd13120803080001-n1.htm
157 :
文責・名無しさん:2013/12/10(火) 08:35:20.95 ID:o+DPzImM0
サザンを見習え 12月10日
「嘉田由紀子代表と小沢一郎氏を結びつけたのは、何だったのだろう」。昨年暮れのコラムにこう書いた。
当時、内紛状態にあった日本未来の党から嘉田代表が離れ、党に残った小沢元民主党代表のグループが、名前を「生活の党」に変えた騒動を題材にしたものだ。
▼みんなの党の江田憲司前幹事長が昨日、13人の同調議員とともに離党届を提出し、年内の新党立ち上げを宣言した。「渡辺喜美代表と江田氏を結びつけたのは、何だったのだろう」。
名前を入れ替えただけの一文で用が足りてしまう。
▼「自民党にすりより、与党化をうかがうみんなの党は、原点を見失ってしまった」。江田氏はきのうの会見で、離党の大義を強調していた。
ただ、新党結成を急ぐのは、懐具合の事情が大きい。政党交付金の額が、1月1日の時点での国会議員の数などで決まるからだ。新党設立が、永田町の「師走の風物詩」と呼ばれるゆえんである。
▼ところで平成21年のみんなの党結成の際、名前を付けたのは、江田氏だった。氏のブログによれば、桑田佳祐さんが率いる人気バンド、サザンオールスターズの「みんなのうた」に、感化されたという。
▼サザンといえば、これまで何度も解散の噂が立ち、活動休止や桑田さんのがん闘病という危機にも直面してきた。それらを乗り越え、結成35周年の節目を迎えた今年、ロックバンドとして初めて、菊池寛賞にも選ばれている。
▼「いつの日か この場所で 逢えるなら やり直そう」。江田氏は今も、カラオケで十八番(おはこ)の「みんなのうた」を熱唱しているのだろうか。
野党再編の軸となり、政権交代を可能にする勢力を作り上げるというのなら、まず、桑田さんのリーダーシップを見習うべきだろう。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131210/stt13121003310002-n1.htm
158 :
文責・名無しさん:2013/12/10(火) 09:04:35.42 ID:7E2PDmsd0
米国に喝采した痛い人々
なんといっても、当初の米国の対応に関する拍手喝采的記事が目につきます。
産経掲載の田久保忠衛氏の論説にいたっては、米国の力強さがよみがえったと感涙にむせぶ様が
目に浮かぶような書きぶりで、今となっては痛々しさすら感じます。
■【正論】田久保忠衛氏 「米国の決意」載せて飛んだB52
2013.11.29 03:16 産経新聞
産経は「安倍政権の成果の1つ」と大絶賛。
前の記事でとりあげた宮家邦彦氏にいたっては、(日米安保を担当するものは)中国人民解放軍に感謝してもしきれないだろう」とまでおっしゃっておられました。 “
■米国の虎の尾を踏んだ中国は面目丸つぶれ防空識別圏〜中国株式会社の研究
2013.11.29(金)Jbpress 宮家 邦彦氏
■中国防空圏、危険な試み…日米共同文書で言及へ(誤報として問題視されている記事)
2013年11月30日10時20分 読売新聞
結果として、合意文書がなかったから、誤報といえるかどうか微妙です。この時点で安倍政権がバイデン来日の際「日米共同で中国に防空圏の撤回を求める」合意文書を出せるほどに、米国と息があっていると認識していたことは事実なのでしょうから。
少なくともこのあたりまでは「日米連携で中国の防空識別圏の撤回を迫るシナリオ」一色だったのです。
米国政府が民間航空に中国への飛行計画書の提出を促していたことがわかるまでは。
あいかわらずの日本人の人の好さ。左巻きもひどいけど保守がこの程度です。
バカと言ってもいいですね。
159 :
文責・名無しさん:2013/12/12(木) 23:38:11.11 ID:xHKW75Rp0
12月11日
「水に落ちた犬を打つ」とはこのことかと思った。北朝鮮の事実上のナンバー2とされた張成沢氏への金正恩政権の仕打ちである。
張氏は朝鮮労働党により全ての職務を解任されたのだが、その理由に「女性との不適切な関係」まで挙げられていたからだ。
▼驚いたのは朝鮮中央テレビが放映した写真である。会議に出席していた張氏が屈強な制服姿の男2人に「連行」されていくところを写している。
先日まで権勢をふるった独裁者の義理の叔父が、コソ泥のように腕をつかまえられる。何とも衝撃的な姿だった。
▼党員や国民への「見せしめ」であることは、写真の奥に写る出席者たちの凍りついたような表情からも明らかだ。
だがこの情景はちょっと前にも見た気がする。9月に収賄などの罪で無期懲役となった薄煕来元重慶市党委書記が判決を受けたときの写真だった。
▼180センチを超す長身で恰幅(かっぷく)のいい薄氏の両脇に2メートルもありそうな法廷警察官が立つ。薄氏の支持者に、少しでも「みすぼらしく」見えるようにという演出だったらしい。
裁判で本件とあまり関係ない不倫やぜいたくぶりが取り上げられた点も張氏の場合と似ている。
▼もっと遡(さかのぼ)ると、中国の文化大革命もそうだった。共産党や政府の大幹部たちが年端(としは)もいかない紅衛兵たちにつるし上げられる。実態は毛沢東派による権力奪還のための闘争だった。
つるし上げは政敵を二度と立ち直らせないための「見せしめ」だったのである。
▼北朝鮮はきっと、国民に恐怖を与えることで独裁を維持する術を、愛(まな)弟子のように中国から学んだに違いない。
そう考えると、文化大革命や中国にあれほどほれ込んできたマスコミや文化人が今、北朝鮮を独裁だなどと批判するのもおかしな話だ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131211/kor13121103150000-n1.htm
160 :
文責・名無しさん:2013/12/13(金) 07:16:47.71 ID:70Ng91sS0
生れてはみたけれど 12月12日
2013.12.12 03:05 [産経抄]
東京郊外ののどかな町に、サラリーマンの一家が引っ越してくる。
小学生の兄弟は、たちまち地元の子供たちのいじめに遭って、初日から、学校に通えなくなってしまった。
▼昭和7(1932)年に公開された無声映画『生れてはみたけれど』は、兄弟の生活ぶりを丁寧に描いていく。
きょう、生誕110年と没後50年を同時に迎える小津安二郎監督によれば、「これは子供の写真を一つ撮ろうという気持ちから生れた」という。
▼2人は、出入りの酒屋の御用聞きの少年を味方につけてガキ大将を懲らしめ、いつのまにかグループのリーダー格になっていく。
平成の子供たちのいじめや不登校の実態は、どうなっているのだろう。
▼文部科学省によると、平成24年度に、全国の小・中・高校と特別支援学校で認知されたいじめの件数は、19万8108件だった。これは、前年度の2・8倍に上り、過去最多となるという。
ただ都道府県によって、いじめの定義が違っており、数字だけで問題を論じることにそれほど意味があるとは思えない。
▼もっとも、宮城、福島両県で、不登校の児童生徒数が増えているのは、大いに気になる。「放射能がうつる」。
東日本大震災の直後には、東京電力福島第1原子力発電所事故によって、福島県から首都圏に避難した子供たちが、こんな言葉を浴びせられたと聞いて、心を痛めたものだ。
今回は、仮設住宅での不自由な生活や家計の悪化など、復興と放射能除染作業の遅れにともなうストレスが要因、との指摘もある。
▼『生れてはみたけれど』のテーマはいじめではない。兄弟が垣間見た、大人の世界の醜さを風刺したものだ。
子供たちを苦しめるのは、大人たちの体たらく。これは、今も昔も変わらない。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131212/edc13121203050000-n1.htm
161 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 13:25:12.37 ID:nwHmEHs00
酒はしづかに 12月13日
2013.12.13 03:27 [産経抄]
テレビドラマ『半沢直樹』の決めぜりふ「倍返し」は、流行語大賞に選ばれた。放映中の『リーガルハイ』の怪演も大評判だ。堺雅人さんは、今年もっとも活躍した俳優の一人だろう。
▼その堺さんが同じ宮崎県出身で、早稲田大学の先輩にも当たる、若山牧水の大ファンだという。
酒と旅をこよなく愛した歌人として知られる牧水とは、高校時代の恩師である歌人の伊藤一彦さんを通じて出会った。
▼「牧水にとって酒も、歌と同じくらい大事な宗教だったのかも」。堺さんは伊藤さんと杯を傾けながら、『ぼく、牧水!』(角川書店)のなかで熱く語っている。
いかにも飲み方に品格が漂っていそうなお二人には釈迦に説法だが、酒はときに「凶器」にもなり得る。
▼国土交通省によると昨年度中、乗客による鉄道係員への暴力行為が900件を超えた。特に多発傾向にある首都圏では、約7割が飲酒絡みだ。「お酒は理由にならない!暴力は犯罪です」。
たまりかねた全国の鉄道事業者は、忘年会シーズン本番を迎えた今週から、「STOP暴力」を訴えるポスターを駅構内や列車内に掲示している。
▼泥酔のあげく暴行や強制わいせつに及んで、有名人が逮捕される事件も後を絶たない。各自治体も、職員の飲酒運転やセクハラなどの不祥事に警戒感を強めている。
「その一線 越えたら職場へ 戻れない」。酒宴が一段落する時刻になると、職員に注意を促すメールを送る消防署まである。
▼「白玉(しらたま)の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」。牧水の数ある酒を詠んだ歌のなかでも、もっとも人口に膾炙(かいしゃ)した一首であろう。師走の夜も「酒はしづかに」、しかもほどほどにと自らに言い聞かせて、街に繰り出すことにする。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131213/trd13121303280001-n1.htm
162 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 13:36:38.39 ID:AM0IVqkU0
安倍ちゃんがチョンにおちょくられていますよ。
一般的な相互協力…陸自の弾薬提供に韓国国防省
報道官は、南スーダンで輸送や警護任務に就いている韓国軍の予備弾薬が不足した訳ではないと強調。緊急事態の発生に備え、事前に追加補充する目的だと説明した。
案の定。
おかしいと思ってたよ。
甘ちゃん安倍ちゃんらがひっかけられてる。
笑い転げて息ができなくなっちゃった。
馬鹿か
163 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 14:24:25.12 ID:y7sJSwD40
12月14日
2013.12.14 03:04 [産経抄]
明日はプロレスラーの力道山が亡くなってから50年、あさっては田中角栄元首相の没後20年と、昭和を彩った男たちの命日が続く。御両人ともたたきあげの実力派という共通項があり、いまだに根強い人気がある。
▼朝鮮と因縁が深いのも共通している。土建会社を営んでいた若き日の角栄は戦時中、朝鮮半島の事業で財をなし、力道山は現在の北朝鮮で生まれ育った。平壌では、今も土産物屋で記念切手のみならず力道山のラベル入り酒まで売っている。
▼テレビ黎明(れいめい)期、演出だったとはいえ空手チョップで外国人レスラーをなぎ倒す姿は、日本人のみならず朝鮮半島の人々をも熱狂させた。
ただし、養子縁組で日本の戸籍をとった彼は生前、「日本人」であることにこだわり、「朝鮮半島出身」と書いた新聞に激怒したという。
▼そんな力道山にブラジルでスカウトされたのが、アントニオ猪木参院議員である。彼は何を思ったのか先月、国会の許可をとらずに訪朝し、銃殺された張成沢前国防委員会副委員長と面会した最後の日本人となった。
▼「プロレスルート」とでもいうべき日朝間の細いパイプは、完全に絶たれたといっていい。「犬にも劣る人間のクズ」と断罪された張氏との親密さを誇示した以上、現政権下で再びかの地を踏める見込みはほとんどなくなった。
▼「改革派」を頼りに北朝鮮で一もうけしよう、としていた人々も顔面蒼白(そうはく)だろう。若すぎる独裁者は、明らかに常軌を逸している。3日後に金正日総書記の三回忌が迫っている平壌では、何が起きても不思議ではない。
首相官邸前で、国家転覆罪で銃殺される心配もなく、のんびりと「反原発」「反秘密保護法」と叫んでデモができるこの国は、本当に平和で素晴らしい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131214/plc13121403040001-n1.htm
164 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 14:57:58.54 ID:AM0IVqkU0
やはりチョンはすごいですね。
予想通りの展開。
安倍ちゃんは何年政治家やってるの?
学習能力がないのかな?
韓国、日本に遺憾伝達 銃弾提供「政治利用」
2013/12/25 12:00 日本経済新聞
【ソウル=共同】韓国紙、朝鮮日報は25日、日本政府が南スーダンで国連平和維持活動(PKO)を展開する韓国軍への銃弾提供を「政治的に利用している」として、韓国政府が外交ルートを通じて日本に強い遺憾の意を伝えたと報じた。韓国政府高官の話としている。
166 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 20:55:53.22 ID:3a6E2VHR0
12月15日
2013.12.15 03:13 (1/2ページ)[産経抄]
12月25日がキリストの誕生日、つまりクリスマスとして定着したのは4世紀ごろだとされる。だがこの日についてはその後、多くの異論が出されている。中でも「有力」なのは、ルカの福音書のキリスト誕生にまつわるエピソードへの疑問である。
▼生誕の地、ベツレヘムの近くで野宿していた羊飼いたちが天使から、救い主誕生のお告げを受けた。大急ぎで幼子のもとにかけつける。聖書の中でも美しい話の一つである。だが12月のこの地方は寒くてとても野宿など不可能だ。羊の放牧もできないというのだ。
▼むろんそれでキリスト教徒の信仰が揺らぐわけではないが、異論を「裏付ける」報道が先日あった。ベツレヘムから200キロほど北、レバノンのベカー平原などが寒波に襲われ、雪が降った。地中海沿いの温暖なイメージと裏腹に、冬は相当冷え込む日が多いらしい。
▼そのベカー平原には隣国シリアの内戦を逃れた難民約8万人が暮らしている。ほとんどが野宿に近いテント生活だという。新聞には雪が降りしきるなか、調理用のガスボンベを運ぶ少年の写真が載っていた。無事にこの冬を乗り切ってくれることを祈らざるをえない。
▼寒さと政治の非情さに耐えねばならないのは北朝鮮の国民も同様だ。慢性的食糧不足が伝えられる中、12月の平壌の平均気温は氷点下3度、1月は氷点下6度ほどにまで下がる。2年前、いてつく雪の中行われた金正日総書記の葬儀の映像は今も印象に残っている。
▼気象学的寒さだけではない。金正恩第1書記の義理の叔父、張成沢氏が問答無用とばかりに処刑された。恐怖政治の到来に国民は背筋が凍る思いだろう。いや、こちらの方が寒さより厳しいかもしれない。「苛政(かせい)は虎よりも猛(たけ)し」である。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131215/kor13121503140001-n1.htm
167 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 21:23:53.96 ID:nnlzI1/e0
広辞苑の罠 12月16日
2013.12.16 03:11 [産経抄]
『広辞苑』(岩波書店)が、日本を代表する辞書のひとつであることは、否定しない。「うざい」「逆切れ」。平成20年に10年ぶりに改訂された第6版で、採用された若者言葉が話題になったのも、この辞書ならではの現象といえる。
▼もっとも、近現代史の用語については、反日思想に貫かれたデタラメばかりだと、上智大学名誉教授の渡部昇一さんらは指弾してきた。
今月出た『「広辞苑」の罠(わな)』(祥伝社新書)は、そんな『広辞苑』への批判の書としては、決定版かもしれない。著者の水野靖夫さん(70)によれば、第1版から版を重ねるに従って、記述に偏向の度合いが増していく。「左翼」が「反日」に転じたというのだ。
▼韓国の朴槿恵大統領が、日本の初代首相、伊藤博文の暗殺現場である中国・ハルビンに碑を建てようとしている安重根の扱いは、典型的な例といえる。
第1版では伊藤博文を狙撃した「韓人」にすぎなかったのに、第2版で名前が記載され、第3版で「独立運動家」という立派な肩書がつき、第4版から晴れて独立項目となった。
▼水野さんは、問題点を指摘するだけではない。戦後の造語である「従軍慰安婦」を載せるというなら、こう書くべきだと「お手本」を示す。「実態は、日本人がでっち上げ、朝日新聞が煽(あお)り、政治家が韓国政府との間で政治決着するために認めた事実無根の話」。
▼河野談話の根拠となった、韓国人元慰安婦の聞き取り調査のずさんさを明らかにした、小紙の報道にも符合している。第7版ではぜひ、この記述を参考に改めてほしいものだ。
▼水野さんは、もともと海外勤務が長い銀行マンだった。定年間近になって、歴史書を読みあさり始めた。その成果というから驚いた。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131216/trd13121603120000-n1.htm
【ネトウヨ悲報】国家安全保障局長に就任の谷内参与が元KCIAエージェントで在日実業家と親密交際発覚
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1387889521/ 谷内正太郎初代NSC局長と“元KCIAエージェント”との親密交際が発覚!
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3498 2014年1月に、日本版NSC(国家安全保障会議)の国家安全保障局初代局長に就任する
谷内(やち)正太郎・内閣官房参与が、元KCIAのエージェントとされる在日韓国人実業家と、きわめて近い関係にあることがわかった。
この実業家・K氏は、谷内氏が中心となって発足した勉強会「寛総会」の事務局長を務める人物。
谷内氏は、自らの会社をK氏の関係する会社が複数入っているビルに設立。
2013年5月にはK氏や申?秀駐日韓国大使(当時)らと高麗神社を訪問、
8月にはK氏と青森に旅行するなど、公私にわたって親交がある。
大阪でK氏が営んでいた不動産会社は、1990年代後半、住宅金融専門会社の不良債権が問題化した際、
大口融資先として報じられた。K氏は韓国に太いパイプを持ち、公安関係者によれば、
韓国の情報機関KCIA(現・国家情報院)の元エージェントで、日本国内では韓国大使館の一等書記官の指揮下にあったという。
谷内氏は、週刊文春の取材に事務所を通じて「個人情報に関わることですので回答は控えさせていただきます」と回答。
K氏は弁護士を通じて「事実無根」と回答した。
一方、谷内氏は、韓国でカジノリゾートを建設し、
日本国内でのカジノ進出を目指すパチンコ・パチスロメーカー・セガサミー(里見治会長)の顧問も務めている。
アメリカなどの情報機関と機密情報を共有する日本版NSCの司令塔である谷内氏の“人脈”は、今後も注目を集めそうだ。
169 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 22:19:22.93 ID:qQQA50gu0
黒子にあやまれ 12月17日
2013.12.17 03:04 (1/2ページ)[産経抄]
小紙を含む各紙の読者は、平成16年8月10日の全面広告にびっくりしたはずだ。全国にバスケットボールブームを巻き起こした漫画『スラムダンク』の登場人物が、一面に描かれていた。
実は作者の井上雄彦(たけひこ)さんが、単行本1億冊突破を記念して、掲載したものだ。
▼それから4年後、やはりバスケをテーマにした『黒子のバスケ』の連載が、「週刊少年ジャンプ」で始まった。作者の藤巻忠俊さんは、『スラムダンク』の大ファンだっただけに、「同じことをやってもかなわない」との覚悟で挑戦したという。
▼人一倍影が薄い選手を主人公にした異色の作品もまた、読者に広く受け入れられた。すでに25巻まで発行されている単行本の発行部数は2300万部を超え、テレビアニメも放映中だ。
その人気漫画をめぐる脅迫事件で、36歳の男が警視庁に逮捕された。「負けました」と素直に容疑を認めているという。
▼囲碁や将棋で、挽回の見込みがないと悟り、投了するときに使う言葉だ。
男が藤巻さんの出身大学である上智大学に脅迫文を置いたり、ネットカフェで犯行声明を書き込んだりした際、その姿は防犯カメラにとらえられていた。映像から男の行動を確認していた警察に、勝負を挑んでいるつもりだったのか。
▼作者の成功への「やっかみがあった」といわれても、犯行の動機はさっぱりわからない。男は、23日から始まる高校バスケットボールの全国大会で少年を拉致する、との脅迫文も送っていた。『黒子のバスケ』を読んで、部活動を始めた選手も少なくないだろう。
▼男は、「ごめんなさい」とも供述している。謝罪の相手は、作者の藤巻さんをはじめ、関連商品の撤去を余儀なくされた店舗など、すべての関係者である。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131217/crm13121703040003-n1.htm
170 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 23:10:34.81 ID:FueOj2Wn0
12月18日
2013.12.18 03:07 (1/2ページ)[産経抄]
英国の推理作家、アガサ・クリスティの2人目の夫、マックス・マローワンは中東専門の考古学者だった。彼女も発掘現場などに同行するうちに、すっかり中東に魅せられる。『メソポタミヤの殺人』などの名作が生まれたのもそのためだ。
▼同じ英国の考古学者だったT・E・ロレンスも中東の魅力にはまる。研究のため3年半にわたり歩き回り、この地域への知識を深め、アラビア語の方言までマスターしたという。そこに目をつけたのが、英国の陸軍や外務省で、第一次大戦中のアラビアに送り込む。
▼英国の交戦国のひとつで、広く中東の地を支配していたオスマン帝国へのアラブ人の反乱を指導するためである。
ロレンスは期待に応え、ラクダ部隊で千キロの砂漠を踏破するなどしてオスマン帝国軍の要衝、アカバを落とす。反目しあうアラブ人を束ねるのに成功したからだ。
▼この勝利で「アラビアのロレンス」として世界的に名をはせ、大戦終結後パリ講和会議にも出席する。しかし会議でロレンスが主張した「アラブの独立」は聞き入れられない。母国の英国やフランスがこの地域での利権を捨てきれなかったのである。
▼このとき各国が独立を認めていたらその後の中東はどうなっていたか。これまた今でも論議される歴史のイフである。
いずれにせよ、失意のロレンスは歴史の表舞台を去る。蘇(よみがえ)るのは1962年、デビッド・リーンの『アラビアのロレンス』の大ヒットによってだった。
▼この映画でロレンスを演じたピーター・オトゥール氏が亡くなった。「砂漠に映える顔」と言われ、たちまち大人気を得た。だがそのイメージが強すぎたのか、その後の役や賞にはあまり恵まれなかった。実際のロレンスと似ていなくもない。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131218/trd13121803080001-n1.htm
171 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 23:21:06.29 ID:DLJjAYpY0
12月19日
2013.12.19 03:15 [産経抄]
昭和32年5月20日深夜、岸信介首相は初の東南アジア歴訪に旅立つ。その半日ほど前には閣議で「国防の基本方針」という重要な指針を決めたばかりだった。就任してまだ3カ月にもならない。その精力的な動きを新聞は「不可解」そうに書いたほどだ。
▼だが岸にとっては計画通りだった。2年前民主党幹事長として訪米、重光葵(まもる)外相とダレス米国務長官の会談に同席したのが契機である。重光が日本にとって不利な日米安保条約の改定を申し入れたのに対し、ダレスは「日本にそんな力があるのか」とニベもなかった。
▼「ちゃんとした防衛力をつけ、出直してこい」と言わんばかりのダレスの言葉を肝に銘じた。「基本方針」に基づき第1次防衛力整備計画も定める。アジアの代表として米国と交渉するための東南アジア訪問も含め、すべては安保改定への布石だったのだ。
▼その「国防の基本方針」が56年ぶりに「国家安全保障戦略」へと衣替えした。「方針」は「他国の侵略にどう対処するのか」と多分に一国平和主義的なところがあった。「戦略」は国際秩序の構築に主導的役割を担うとしている。国際社会の変化を考えれば当然の転換だ。
▼それにしても半世紀以上前の「基本方針」を大事にしてきたとは「何も変えられない」日本らしいといえる。だが躊躇(ちゅうちょ)なしに脱皮させたのが、岸の孫の安倍晋三首相だというのも感慨深い気がする。国防政策のDNAのようなものを感じさせるからである。
▼それなら首相には集団的自衛権の行使容認や憲法改正にまで踏み込んでほしい。祖父が「基本方針」を布石に安保改定まで突き進んだようにである。もっとも祖父から子、孫へという彼(か)の国の「独裁と恐怖のDNA」だけは願い下げにしたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131219/plc13121903160001-n1.htm
172 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 23:28:07.51 ID:AM0IVqkU0
やはりチョンはすごいですね。
予想通りの展開。
安倍ちゃんは何年政治家やってるの?
学習能力がないのかな?
韓国、日本に遺憾伝達 銃弾提供「政治利用」
2013/12/25 12:00 日本経済新聞
【ソウル=共同】韓国紙、朝鮮日報は25日、日本政府が南スーダンで国連平和維持活動(PKO)を展開する韓国軍への銃弾提供を「政治的に利用している」として、韓国政府が外交ルートを通じて日本に強い遺憾の意を伝えたと報じた。韓国政府高官の話としている。
173 :
文責・名無しさん:2013/12/25(水) 23:52:18.23 ID:ZSzrsmnq0
アマチュアの悲劇 12月20日
2013.12.20 03:08 (1/2ページ)[産経抄]
女優の沢村貞子さんは、何種類も取っていた新聞のなかで、毎朝まずスポーツ紙を手に取った。甥(おい)の長門裕之さんと津川雅彦さんが、新聞種になっていないことを確認して、「あ、よかった」と言う。
▼当時、沢村さんは80歳を超えている。「(二人が)いくつだと思ってるんですか、子供じゃないんですよ」。沢村さんが亡くなるまで32年間、マネジャーを務めた山崎洋子さんが笑っても、習慣は変わらなかった(『沢村貞子という人』新潮社)。
▼東京都の猪瀬直樹知事がきのう、記者会見を開いて辞職を表明した。後継候補の話題とともに、きょうも、大きな新聞種になっているはずだ。猪瀬氏の苦しい胸の内を察して、涙する身内や知人も少なくないだろう。
▼晩年、最愛の伴侶を失ってからの沢村さんの楽しみは、親友の黒柳徹子さんとのおしゃべりだった。ことに沢村さんが寝付いてからは、黒柳さんは毎日のように訪ねてきた。今年7月、夫人に先立たれた猪瀬氏はどうだろう。
▼先月以来、医療法人徳洲会から提供を受けた5000万円について、都議会での説明は二転三転し、都政の空転を招いてきた。前知事の石原慎太郎氏から、「晩節を汚さないように」と引導を渡される前に、引き際の潔さを忠告してくれる親友には、恵まれなかったようだ。
▼きのうの会見では、「政治家としてはアマチュア」との発言も気になった。政治資金の集め方の経験が足りなかったと言いたいらしい。だがこの1年間、五輪の招致以外に、政策で大きな成果があっただろうか。超巨大自治体を率いる新知事には、プロの仕事を期待する。
ちなみに、夫第一だった沢村さんの、プロの役者、文筆家としての評価は、死後も高まるばかりである。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131220/crm13122003090004-n1.htm
174 :
文責・名無しさん:2013/12/26(木) 10:03:41.32 ID:bj3NrGUo0
政治が変われば これだけ変わる(12月21日)
2013.12.21 03:16 (1/2ページ)[産経抄]
明日は競馬ファンにとってクリスマスより大事な有馬記念が、中山競馬場で行われる。世界最高峰レースといわれる凱旋門賞で、2年連続2着という惜しすぎる成績をあげたオルフェーヴルの引退レースとあって大いににぎわうことだろう。
▼にぎわいといえば、都心の繁華街も久々に活気づいている。某夜、ちょっと一杯が二杯になって終電をのがし、タクシーを拾おうとしたら空車がない。
仕方がないのでもう一杯、とあいなったが、ようやくアベノミクスが赤提(ちょう)灯(ちん)の軒先までやってきたようである。
▼去年のいまごろは、安倍政権発足直前で、平均株価は1万円を切っていた。オリンピックが再び東京にやってくる、と信じていた人も少数派だった。
▼政治がましになれば景気も良くなる、無理筋でも戦略を立てて一生懸命努力すれば夢はかなう、という当たり前のことを思い出させてくれた一年だった。招致の立役者だった猪瀬直樹都知事が、あっけなく失脚したのは余計だったが。
▼代替わりした中国と韓国のトップがいろいろとやってくれた一年でもあった。中国の習近平国家主席が防空識別圏をつくれば、韓国の朴槿恵大統領は、安倍晋三首相と会おうともせず、行く先々で日本の悪口を言い募った。
▼御両人とも「嫌日家」ぶりを遺憾なく発揮してくれたが、おかげで中国や韓国に幻影を抱いていた日本人をめざめさせてくれた。一昔前なら国会に提出できたかどうかも怪しい特定秘密保護法が、大した抵抗もなく成立したのも御両人と北朝鮮の3代目のおかげである。
安倍首相にはこの一年を感謝する意味もこめてぜひ、靖国神社に参拝していただきたい。参拝しなくても日中韓の首脳会談ができなかった以上、無駄な遠慮はもう要らない。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131221/plc13122103160001-n1.htm
175 :
文責・名無しさん:2013/12/26(木) 11:13:56.63 ID:/LHVDhq90
「大東亜戦争」を認めないNHKの歴史観
2013.12.22 03:21 [産経抄]
最新の雑誌『別冊正論』はNHK批判を特集している。中でも興味深いのは桶谷秀昭氏の「大東亜戦争か太平洋戦争か」である。桶谷氏はかつてNHKのラジオ番組で「私の萬葉集」として、国民学校6年生で初めて読んだ思い出などを録音した。
▼「大東亜戦争たけなはの昭和18年でした」と語ったのだが、その後で担当のプロデューサーからクレームがついた。「大東亜戦争」を「太平洋戦争」に変えてくれという。押し問答の末、桶谷氏は断る。すると実際の放送では「大東亜」の3文字が消されていた。
▼「大東亜戦争」は開戦直後、日本政府が閣議で決めた先の大戦の公式名称だ。大東亜共栄圏の樹立を目指すという日本人の歴史観や、戦争の大義が込められていた。だから日本人に「太平洋戦争」を戦ったつもりはなかった。桶谷氏が言い換えを断ったのも当然である。
▼その「太平洋戦争」は戦後、占領軍が使用を強制した名称だ。日本人の歴史観を抹消し、自らの戦争を「正義」として位置づけるためだった。NHKがその後も「大東亜戦争」を認めないのは、片方の歴史観にくみするもので「偏向」と言われても仕方ない。
▼むろん他のほとんどのメディアも戦後、そうした歴史観から抜け出せずにきた。だが公正や中立を義務づけられたNHKがそれでいいはずはない。しかも歴史観だけではない。最近の特定秘密保護法問題で、反対の動きばかり報道するなどといった批判が渦巻いている。
▼問題は会長や経営委員会が批判に耳を傾け、放送内容をチェックしているかどうかである。していないとなれば食品会社などの経営者が商品にクレームをつけられても知らぬ顔をしているに等しい。籾井勝人新会長に期待したいことである。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131222/ent13122203220000-n1.htm
176 :
文責・名無しさん:2013/12/26(木) 11:48:46.50 ID:eV3lj2bn0
長寿社会のお手本 12月23日
2013.12.23 05:00 [産経抄]
作家の阿川弘之さん(92)が、かつての海軍の関係者の集まりに出たとき、ある老翁(ろうおう)から聞いた話だ。「長生きするには、自分がストレスを受けてはいけません。人にストレスを与へつづけることです」。
「昭和の妖怪」と言われた故岸信介元首相の「長生きの秘訣(ひけつ)」もよく知られている。そのひとつが、「義理を欠け」だ。
▼天皇陛下がきょう、80歳の誕生日を迎えられた。陛下には、どちらの「長生きの秘訣」も無縁である。「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います」。
▼東日本大震災の発生後まもなく、ビデオメッセージのなかで述べられている。国民の身の上に大きな災いが降りかかるたびに、わがこととして心を痛められる。これほど大きなストレスを他に知らない。
▼「義理」とは違うが、ご公務を欠かされることは一切ない。小紙の「皇室ウイークリー」欄に目を通すだけでも、天皇、皇后両陛下のご多忙ぶりに驚いてしまう。しかも宮内庁担当の記者によると、報道されないどころか、記者にも公開されない皇居内の行事も数多い。
▼これまで何度も、陛下のご負担軽減が課題となってきた。もっとも公務を減らせば、陛下はそれもストレスと感じられる、との懸念が宮内庁関係者にあるそうだ。大きな手術も経験された。それでもなお激務をこなされる「秘訣」は何だろう。
▼どうやら、皇后さまとの皇居内のご散策と、公務のない日のテニスが、ストレス解消に役立っているようだ。この夏には、お二人が初めて出会った軽井沢のコートで、ペアを組んでプレーを楽しまれたと聞く。いつまでも、長寿社会のお手本でいらしていただきたい。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131223/imp13122303090000-n1.htm
177 :
文責・名無しさん:2013/12/26(木) 12:33:08.93 ID:gYVIoQ7H0
12月24日
2013.12.24 03:11 [産経抄]
16歳で明治維新を迎えた元八丁堀与力が、文明開化の裏にうごめく悪に立ち向かう。その手には、ピストルの弾に当たって両端が欠け、十字架のような形になった両鈎(かぎ)十手があった。
山田風太郎の『明治十手架』は、例によって虚実ないまぜの伝奇小説の名作だが、主人公の原胤昭(たねあき)は実在の人物である。
▼その運命が大きく変わったのは、明治16(1883)年、30歳のときだった。前年には、福島県令三島通庸(みちつね)による土木工事の強行に反対する自由党員らが一斉に検挙された、「福島事件」が起きている。
▼書籍販売業を営んでいた胤昭は、自由党員を応援する内容の錦絵を売り出したため、自身も禁錮刑を受けることになった。送られた石川島監獄は、かつて見回り方を務めていた石川島人足寄場が改まったものだ。
逆の立場の囚人生活を経験した胤昭は、出獄者の更生保護に一生をささげる決心を固めた。
▼先日、刑務所の受刑者の再犯を防ぐためのプロジェクトを、コラムで紹介したばかりだ。そんな活動の先駆けとなった人物といえる。児童虐待防止のための協会も作っている。先見の明に恵まれた社会事業家だったようだ。
▼きょうはクリスマスイブ、街にはクリスマスソングが流れ、サンタクロースの姿も目立つ。胤昭は、サンタクロースにまつわるエピソードも残している。
明治7年、東京第一長老教会で洗礼を受けた胤昭は、感謝の催しとして、東京・築地にあった女学校でクリスマス祭を開いた。
▼そこで登場したのが、日本で最初のサンタクロースだったといわれている(『サンタクロースの大旅行』葛野浩昭著)。ただし、裃(かみしも)をつけ、刀の大小を差し、カツラをかぶった「純日本風」のサンタクロースであったという。
178 :
文責・名無しさん:2013/12/26(木) 13:00:54.93 ID:u4tme35x0
人からモノを借りたら… 12月25日
2013.12.25 03:08 [産経抄]
日露戦争で日本軍、とりわけ陸軍の悩みは弾薬問題だった。谷寿夫の『機密日露戦史』によれば、旅順攻城戦で所期の成功を得られなかった一因も「兵器弾薬の不足にあった」と断じている。そのことが作戦上も重大な影響を与えたとしているのである。
▼1世紀以上がたっても、弾薬量が戦いの帰趨(きすう)を握ることに変わりない。それだけに南スーダンPKOに派遣されている韓国軍の指揮官は、不安にかられたようだ。急速に治安が悪化している東部の宿営地で、兵士や避難民を守るには銃弾が不足していたらしい。
▼やむを得ず、同じ南スーダンに派遣されている自衛隊に提供を頼んだ。そのさい韓国側は内々の話ですまそうとしたという。弾薬が足りなくなったなど軍として恥だ。しかも「歴史を直視しない」にっくき日本に頭を下げたなど、自国民に知られたくないのだろう。
▼日本側も武器輸出三原則をタテに断ることもできたが「大人の態度」で応じた。例によって「これまでの政府答弁と矛盾している」といった批判がある。だがそれは、国が存亡の機にあるときに過去の政府の方針をほじくり返すようなもので、放っておけばいい。
▼それより後味が悪いのは、銃弾の提供を受けた韓国政府の対応だ。国防省報道官は「予備量を確保するため臨時で借りたものだ。(銃弾は)不足していない」と語った。まるで5千万円を「個人的に借りただけ」と強弁して辞職に至った猪瀬直樹知事のようだ。
▼たとえ借りたつもりでも、感謝の一言がないようでは国際社会に通用しない。「反日」の看板を下ろさない朴槿恵大統領に配慮したのだろう。だが、国のメンツにばかりこだわるのは、命がけでPKOにあたっている自国の軍隊にも失礼である。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131225/plc13122503080001-n1.htm
179 :
文責・名無しさん:2013/12/26(木) 13:27:46.82 ID:/WPpogxv0
涙の数だけ強くなれ 12月26日
2013.12.26 03:14 [産経抄]
田中将大投手(25)にとって、最高のクリスマスプレゼントに違いない。楽天はきのう、田中投手の大リーグ移籍を正式に容認した。新天地での、「マー君」の活躍が楽しみだ。
▼とはいえ、スポーツ界の話題は、希望に満ちた旅立ちだけではない。夢破れて表舞台から去っていく、若者の姿もある。現役引退を表明した、フィギュアスケート男子の織田信成選手(26)もその一人だ。
▼織田選手といえば、まず「靴ひも事件」が思い出される。2010年バンクーバー五輪で、演技の最中に靴ひもが切れて転倒してしまう。その日流れていた曲が喜劇王チャプリンの映画音楽のメドレーだったのも、今振り返れば運命的である。
▼ミニバイクの酒気帯び運転で検挙され、棒に振ったシーズンもあった。先祖に当たる織田信長が知ったら、手討ちにあうかもしれない粗忽(そこつ)者の一面をもつ。
もっとも、当人の責任だけではない悲劇もあった。2005年の全日本選手権では、一度は表彰台の一番上に立ちながら、前代未聞の採点ミスが発覚して2位となり、トリノ五輪への切符も失った。
▼「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」。後世の創作らしいが、信長が詠んだことになっている一句である。
それを踏まえて、競技生活を総括した句らしい。「鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス」。確かに勝って泣き、負けて泣き、アクシデントに泣いた選手生活だった。
▼今後は、アイスショーに出演しながら、コーチの母親のもとで指導者をめざすそうだ。「涙の数だけ強くなれる」と歌の文句にもある。
2児のパパでもある織田選手の後半戦にエールを送りたい。「人間五十年」の信長の時代とは違い、これからの人生の方がずっと長いのだから。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131226/oth13122603140001-n1.htm
180 :
文責・名無しさん:2014/01/04(土) 06:41:35.25 ID:446TtODt0
女衒でも暴走でもなく 12月27日
2013.12.27 03:08 [産経抄]
駅の売店の前には、毎日各夕刊紙の目玉記事の見出しが大きく印刷された紙が垂れ下がっている。「沖縄県民売り渡す 安倍米国の女衒(ぜげん)」。きのうの日刊ゲンダイの見出しは、特に強烈だった。
▼米軍の普天間飛行場の移設に向けて、政府が示した負担軽減策を、江戸時代の人身売買にたとえるのだから。もっとも、数時間後には大きく変わる。「安倍暴走 靖国参拝」。どちらにしても、安倍晋三首相は散々な言われようだった。
▼「粗暴にも中国とその他のアジアの被害国の国民の感情を踏みにじり、公然と歴史の正義と人類の良識に挑戦した行動」。中国外務省の発表した「強い憤り」もすごい。もっとも、「関係がさらに行き詰まる」と報じた韓国の反発を含めて、首相の想定内のはずだ。
▼「アベノミクス」によって、景気ははっきり上向いている。NSC設置にあわせて特定秘密保護法も公布され、沖縄の基地問題も解決の糸口が見えてきた。首相としては、最後の懸案をどうしても年内に乗り越えたかったのだろう。
▼戦後、最初に公式参拝した首相は、吉田茂である。サンフランシスコ平和条約に調印し、日本が独立を回復したことを英霊に報告するためだった。「御英霊に、政権1年の歩みをお伝えする」。安倍首相は、今回の参拝の目的をこう語る。
いつしか政治問題化してしまった参拝を、鎮魂と慰霊という本来の姿に戻す。そんな決意が読み取れた。
▼残念ながら、国内の大半のメディアは、首相の英断に批判的だ。そんななか小紙は孤軍奮闘してきた、とうぬぼれるつもりはない。ただ、英霊の加護を信じて、と訴えた百地章日本大学教授による25日付の「正論」は、首相の心の琴線にいささかでも触れたのではなかろうか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131227/plc13122703090001-n1.htm
181 :
文責・名無しさん:2014/01/04(土) 06:48:51.93 ID:/oA4SykJ0
12月28日
2013.12.28 03:07 (1/2ページ)[産経抄]
長生きはしてみるもので、きのうの朝日、毎日両新聞の1面にそろって「国益」という活字が躍っていた。朝日新聞ではコラムでも使っており、「国益」より「平和と民主主義」が大事だと考えておられる両紙の愛読者はさぞ失望されたのではないか。
▼両紙ともに、安倍晋三首相の靖国神社参拝に中韓はもとより、米国も「失望した」と表明したのを喜ぶかのように「国益を損なった」と筆をそろえている。日ごろの紙面からは、想像できぬほど国益を重視する筆致に感心した。
確かに、中国、韓国の対日嫌がらせは増し、進出企業が少なからぬ損害を受けるのは免れまい。
▼日中韓の首脳会談実現も望み薄だ。ただし、参拝せずとも対中韓関係は冷え込みっぱなしだったから、影響は「雪の上に霜がおりる」程度にしかすぎない。むしろ、首相の靖国参拝で得られた国益はかなり大きい。
▼第一は、首相が公約を守ったという事実だ。アベノミクスがうまくいっているのに中韓と波風を立てる必要はない、としたり顔でいう識者は、約束を守らない政治家を見過ぎたのだろう。
政治家が自らの発言に責任を持ち、実行に移すのは当たり前の姿であり、「政治力」アップは間違いなく国益に資する。
▼米国務省が「失望した」と、表明してくれたのも国益に大いに役立った。日米同盟が永久不変なものではなく、歴史認識ひとつとっても日本が逐一、主張しなければ、中韓のプロパガンダ(宣伝)工作にしてやられかねないことを教えてくれた。
▼米国はかけがえのない同盟国ではあるが、国のために命をささげた先人への感謝は譲れぬ一線である。心ある日本人が「嫌米」にならぬようケネディ駐日大使はぜひ、靖国神社にお参りいただきたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131228/plc13122803080003-n1.htm
182 :
文責・名無しさん:2014/01/04(土) 15:49:32.33 ID:8+l3jux90
12月29日
2013.12.29 03:10 (1/2ページ)[産経抄]
中国文学者、高島俊男氏による『中国の大盗賊・完全版』は毛沢東を「最後の盗賊皇帝」としている。むろんコソ泥が最高権力者になったという意味ではない。漢の高祖・劉邦や明の太祖・朱元璋らと同じタイプの「皇帝」だというのである。
▼高島氏によれば、中国の「盗賊」とは「官以外で武装し、実力で要求を通そうとする集団」だそうだ。劉邦も朱元璋もそうした盗賊を率い、ついには天下をとった。毛沢東も共産党という武装集団の上に立ち農民革命を起こし、国民党を追い出し中国を統一したのだ。
▼過去の「皇帝」と同様に絶対的権力を握り、国民を数え切れないほど「粛清」して失政批判を封じた。だが有力な後継者づくりには失敗する。このため死後間もなく「独裁」への批判が噴出した。改革開放の時代になると、ほぼその権威も失われたように見えた。
▼だが生誕120年を迎えた今、その毛沢東が復活しつつあるという。北京・天安門広場の毛主席記念堂では、このところ開門30分も前から長い行列ができる。とっくに忘れられたはずの夫人、江青氏の墓にバスで乗り付けた市民が毛沢東賛歌を合唱することもあるそうだ。
▼音頭をとっているのは習近平国家主席である。生誕120年の26日には「外国のいかなる説教も受け入れない」と演説、毛沢東の「独立自主」路線を強調した。毛沢東への「幻想」を利用して、容易ではない国内の統治を進めていく意図が、透けて見える。
▼その26日にはたまたま安倍晋三首相が、靖国神社を参拝した。中国の短文投稿サイトでは「指導者が歴史を直視していない点では同じ」との指摘もあったという。指導者の一方が安倍首相なら迷惑な話だが、習主席批判としてはなかなかに辛辣(しんらつ)だ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/chn13122903110001-n1.htm
183 :
文責・名無しさん:2014/01/04(土) 20:07:06.31 ID:35yjgZo60
スマイルコンテスト 12月30日
2013.12.30 03:22 (1/2ページ)[産経抄]
ロシア南部ソチで開催される冬季五輪の開会式まで、あと40日足らず。数ある競技のなかでも、フィギュアスケートの日本代表は、男女ともに「史上最強」との呼び声が高い。技術と表現力、とりわけ「笑顔の力」が要求されるのが、この競技の大きな特徴だ。
▼写真家の小野庄一さんは、約20年前から、100歳以上の高齢者の撮影を続けている。小野さんが「百歳王」と名付けた人たちの多くは長い人生のなかで、悲しくつらいできごとを数多く経験してきた。
そんな200人以上との出会いのなかで、何より学んだのが「笑顔の力」だ。
▼90代半ばまで、いつも苦虫をかみつぶし、家族でさえ笑ったところを見たことがない元職人の男性がいた。ところがデイサービスに通い始めると、急に笑顔や会話が絶えなくなる。100歳近くになっても人間は変化できることに、何より驚いたという。
▼ある施設で紹介された車いす姿の3人の百歳王とは、最初、コミュニケーションを取るのも難しかった。ふと表情が和らいだ瞬間をとらえ、デジタルカメラの液晶画面を見てもらう。すると3人の頬はみるみる緩み、その瞬間にとびきりの笑顔を撮ることができた。
小野さんはいう。「笑顔は、周りの人たちとの関係をよくするのはもちろん、本人を元気にする力がある」。
▼日本の百歳王はすでに5万人を超えた。65歳以上まで広げると現在3160万人、総人口の約25%を占めている。そんなシニア世代全体を対象とした、笑顔の写真のコンテストが開催中だ。
▼応募要項は、「OVER60全国スマイルコンテスト」のウェブサイトに掲載されている。事務局(0120・37・8808)でも、新年6日から問い合わせを受け付けるそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131230/trd13123003220000-n1.htm
184 :
文責・名無しさん:2014/01/04(土) 20:44:18.48 ID:13WDigAb0
「正直」でおもてなし 12月31日
2013.12.31 03:12 [産経抄]
大晦日(みそか)の夜、魚屋の亭主が除夜の鐘を聞きながら、くつろいでいると、女房が話があるという。『芝浜』の名場面である。この噺(はなし)を聴かなければ年を越せないという落語ファンも少なくない。
▼亭主は3年前、魚河岸に行く途中で、大金の入った財布を拾った。有頂天になり、仲間を呼び出して、浴びるほど酒を飲んで寝入ってしまう。翌日になって女房から、金を拾ったのは夢だと告げられる。真に受けた亭主は、酒を断って懸命に働き、店を構えるまでになる。
▼夫婦が裕福になったのは、女房に支えられた亭主のがんばりのおかげである。ところが、中込重明さんの『落語の種あかし』(岩波書店)によると、女房が財布を役所に届けた時点で、二人の成功は約束されていた。
▼かつて「正直」という言葉は、他人が置き忘れた金品をわが物にしないで、本来の持ち主に返す、具体的な行為を指す場合もあった。
多くの説話では、正直を行った者には幸福の見返りがあることになっている。『芝浜』もそうした「正直説話」の「落とし胤(だね)」だという。
▼先日、落とし物をした。途方にくれていたところ、翌日、警察から届いているとの連絡をもらった。「もし皆さまが東京で何かをなくしたなら、ほぼ確実にそれは戻ってきます」。
2020年夏季五輪の東京開催を勝ち取った、今年9月のIOC総会での最終プレゼンテーションで、滝川クリステルさんは言い切った。確かに例外はあっても、正直は、現在の日本人の美徳でもある。
▼告白を終えた女房は、久しぶりに酒を勧めるが、「また夢になるといけねえ」と亭主はことわる。今宵(こよい)は、絶品といわれた立川談志師匠の『芝浜』のCDを聴くことにしよう。もちろん、一杯やりながら。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131231/trd13123103120000-n1.htm
185 :
文責・名無しさん:2014/01/05(日) 03:55:49.01 ID:bCm9bOFk0
1月1日
2014.1.1 02:20 (1/2ページ)[産経抄]
新年にあたり、100年前の正月のことを調べてみたら、大変な「事件」が起きていた。大正3年の1月12日、鹿児島の桜島が大爆発したのである。噴煙は遠く近畿地方にまで届いたそうだ。「対岸の鹿児島市が全滅した」というウワサまで流れた。
▼むろん全滅はしなかったが、流れ出る溶岩などで住民35人もが亡くなった。驚くべきことに、その溶岩は海を越えて東側の大隅半島にまで到達、桜島と陸続きにしてしまった。今この「架け橋」部分を訪ねる人は、火山というか自然の猛威に打たれるはずだ。
▼それからほぼ1世紀後、小笠原諸島・西之島付近で起きた火山噴火の力にも驚く。昨年11月に噴き出る溶岩で島ができはじめ、わずか1カ月で東京ドームの3倍にまで「成長」した。昨年末には、桜島のように隣の西之島と合体したのが海上保安庁の航空機から確認された。
▼その後も活発な火山活動は続いており、新島はもっと大きくなり、「先輩」の西之島をのみ込む可能性もある。そうなれば、周囲の日本の領海はわずかでも広がるという。それに新島は中国のものでも韓国のものでもない。れっきとした日本の新しい領土である。
▼自然がくれた「お年玉」のようなものだ。海洋国家の日本としてはうれしいことだが、手放しでは喜べない。南海トラフ地震などとの関連は否定されているが、船で近づくのは危険な状態らしい。当面は遠くから、自然への畏敬の念をもって見守るしかない。
▼大爆発から100年たった桜島では、今も人々の生活が営まれている。おどろおどろしき溶岩は観光資源でもある。では100年後の新島も観光地となっているか、南の海を守る砦(とりで)の役割を担っているかもしれない。いや今年の「初夢」である。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140101/dst14010102220001-n1.htm
186 :
文責・名無しさん:2014/01/05(日) 21:38:27.68 ID:bCm9bOFk0
6年後の予測 1月3日
2014.1.3 03:04 [産経抄]
「未来予測」は、今も昔も新聞や雑誌の定番の企画である。もっとも、思想家の三宅雪嶺が主宰した『日本及日本人』が大正9(1920)年に組んだ特集「百年後の日本」のスケールの大きさには舌を巻く。
▼なにしろ、2020年の日本がどんな国になっているのか、350人を超える当時の各界の著名人に尋ねる力の入れようだ。最近、復刻版(ジェーアンドジェー・コーポレーション)が出て、大正文化人の「先見性」を、この目で確かめることができるようになった。
▼「非常に美しく繊細な明るい女が増える」とは、いかにも「愛の詩人」と呼ばれた室生犀星らしい。「文字はローマ字になる」は、はずれた。一方、「女子の大臣、大学学長」や鉄道と水道が張り巡らされた東京の地下の様子などは当たっている。
法学博士、末広重雄の恐るべき予言もあった。「遠からず日米戦争を惹起(じゃっき)し、その勝敗如何(いかん)によりて、日本の百年後の運命が定まる」。
▼さて、2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、小紙もまた識者、有名人111人に「平成32年の予想図」を聞いている。地球温暖化や少子高齢化、新しいエネルギーの行方など、わずか6年後とはいえ、やはり未来を見通すのは難しい。
▼ただし、軍事、経済両面で膨張を続けているであろう中国にどう向き合うか、これが最大の課題であることは間違いない。安倍晋三首相やジャーナリストの櫻井よしこさんが説く通り、憲法を改正してまともな国家となり、世界の平和に貢献しているだろうか。
▼「一世紀後世界に於(お)ける位置の重要を加え、これに伴う責任を果たすに怠(おこた)らじ」。雪嶺は100年後の展望を自ら語りながら、未来の日本人にこんな激励の言葉を残している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140103/trd14010303040000-n1.htm
187 :
文責・名無しさん:2014/01/06(月) 15:20:08.66 ID:xLVPZElN0
1月4日
2014.1.4 03:05 [産経抄]
ご近所づきあいは難しいもので、家の境界線はもとより、ゴミの出し方といったささいなことでも諍(いさか)いのもとになる。
それでも自分や親しい人が、隣人に助けてもらったら、たとえ嫌いでも礼の一つも言うのが最低限のマナーだろう。命にかかわる事態ならなおさらである。
▼正月早々、中国大陸から気球に乗って尖閣上陸を目指した酔狂なご仁がいた。もちろん失敗して海に落っこちた。「侵略者」を助ける義理はないが、心優しい海上保安官たちはすぐに現場へ駆けつけ、救助したばかりか「人道的見地」から中国船に引き渡してあげた。
▼常識ある社会人なら菓子折りを持って頭を下げにくるものだが、北京にはそういう風習がないらしい。中国外務省の報道官は「この中国人は気球愛好家だ」とわけのわからぬことを言うだけで、謝辞のかけらもなかった。
▼そっくりな光景を昨年末、ソウルでも見た。南スーダンで活動している自衛隊は、極度の銃弾不足に陥った韓国軍からの緊急要請を受け、法律ぎりぎりの線で弾を送った。するとどうだろう。韓国の高官と称する人々は「弾は足りていた」とウソと非難の大合唱を浴びせてきた。
▼礼節という言葉をすっかり忘れた国々がお隣なのは、日本にとって不幸極まりない。かの福沢諭吉が、脱亜論を唱えたのも今となってはよくわかる。しかも今年は甲午(きのえうま)に当たる。
▼120年前の朝鮮半島では、李王朝の苛政に農民が反旗を翻した「東学党の乱」が起きた。これを機に出兵した日清両国はほどなく衝突、日清戦争が勃発したのが甲午の年だった。
干支を2回りして今また日中関係と半島がきな臭くなっている。歴史は繰り返す、とは信じたくないが、万が一の備えだけはしっかりしておきたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140104/plc14010403050001-n1.htm
188 :
文責・名無しさん:2014/01/06(月) 16:30:15.03 ID:IABHenPd0
「アジアと靖国参拝」1月5日
2014.1.5 03:04 [産経抄]
以前にも紹介したカメラマン、池間哲郎氏の『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』はその後も版を重ねた。つまり強い話題や関心を呼び、読まれ続けているという。200回近くアジアを訪れている池間氏が現地で聞いた対日観を集めた本だ。
▼なぜこれほど読まれているのか。それは戦争の結果、アジアの国々は日本を忌み嫌っている、と思い込まされてきた日本人を「そうではない」と解き放ってくれるからだ。池間氏は「徹底的に反日教育を続ける3か国」以外の人々は日本が大好きだと言い切る。
▼安倍晋三首相の靖国参拝に対する反応にも、アジアの対日観が反映されている。インドネシアの有力紙コンパスは社説で「自らを被害者と位置づける中国、韓国の主張は一面的だ」とした。「靖国神社には(各国の)250万人も祭られている」と、理解も示した。
▼中国系の人口が大半を占めるシンガポールのストレーツ・タイムズ紙は、首相の参拝の意図を客観的に分析した。8月15日などの参拝を見送ったにもかかわらず中韓は日本への強硬姿勢を崩さなかった。だから改善の見込みは少ないと見切ったからだという。
▼中国や韓国などを除くアジアの人々は、あの戦争で日本だけが一方的に悪かった、などと思っていない。自分たちのために戦ってくれたと考えている人も多い。そのことを忘れて『日本はなぜ…』への答えは浮かばない。アジア諸国の対日観は理解できないだろう。
▼とはいえ中韓は正月早々対日批判を繰り返している。中国は靖国参拝を機にロシアなどと対日共闘を築きたいらしい。これを受け日本の一部マスコミも「日本は世界で孤立する」と書き立てている。だが「世界」は決して中国と韓国だけではない。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140105/plc14010503060002-n1.htm
189 :
文責・名無しさん:2014/01/06(月) 23:15:55.36 ID:ya43kx9h0
ロシア史の心臓 1月6日
2014.1.6 03:18 [産経抄]
ロシアの著名な女性記者、アンナ・ポリトコフスカヤさんが2006年10月、モスクワの自宅前で暗殺された事件は、今も大きな謎を残す。当日は、プーチン大統領の誕生日だった。
▼ポリトコフスカヤさんは、チェチェン戦争の実態を暴いた著書の冒頭で、文豪トルストイの作品を引用している。160年前のチェチェン戦争を描いたものだ。若きトルストイは下士官として、戦争に参加していた。
▼ロシア南西部のカフカス地方では、古くからロシアと諸民族の争いが絶えなかった。トルストイが『幼年時代』などの名作を書き始めた「文豪誕生の地」でもある。その地にあるソチで、来月開催される冬季五輪の成功は、まさにプーチン政権の威信がかかっている。
▼もっとも、頻発する爆破テロに対して、国際社会で懸念が広がっている。小紙の特派員によると、プーチン氏が主導した強権統治とテロリスト掃討作戦は、チェチェン共和国にとりあえずの安定をもたらした。
一方で独立派武装勢力が北カフカス地方一帯に拡散し、イスラム色を強めて先鋭化している。政府による巨額の投資にもかかわらず、貧困と人権侵害、汚職の蔓延(まんえん)が、テロの温床になっているのが実情だ。プーチン氏とテロとの戦いの行方は、予断を許さない。
▼トルストイは晩年家出して、小さな駅で病死した。懐中にあった切符の行き先は、カフカスだったという。
「ロシア史の心臓はモスクワやペテルスブルクではなくこちら側(カフカス)にこそある」。カフカスを舞台にしたトルストイの『コザック』『ハジ・ムラート』の解説で、文芸評論家の山城むつみさんが述べている。
▼心臓が血にまみれることなく、ソチ五輪が無事に終わることを、祈らずにはいられない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140106/erp14010607250000-n1.htm
190 :
文責・名無しさん:2014/01/08(水) 00:38:27.33 ID:eUvZuPwU0
保守論壇の星 1月7日
2014.1.7 03:13 [産経抄]
拓殖大学大学院教授の遠藤浩一さんを知る誰もが、衝撃を受けたはずだ。1月3日付の小紙「正論」欄では、現状肯定主義に取り憑(つ)かれた政治家を厳しく批判していた。いつもながらの鋭い筆致に、留飲を下げたばかりだ。
▼「甲午(きのえうま)は世の中が大胆に動く年といはれます」。同僚記者のもとには、歴史的仮名遣いの年賀状が届いていた。その矢先の訃報である。まだ55歳、若すぎる。
▼遠藤さんは意外なことに、昭和63(1988)年6月の朝日新聞の記事では、“脚本家”として紹介されている。当時は、「政治のナマの姿に触れたい」と、民社党の職員として働いていた。一方で大学時代にのめり込んだ演劇活動をその後も続けている。
そんな遠藤さんが書いた脚本が、新国劇に採用されたというのだ。
▼そういえば、講演でハリのある声で熱っぽく聴衆に訴えかける、遠藤さんの「名優」ぶりは、つとに知られていた。あるとき感極まって涙を浮かべると、会場は水を打ったように静まりかえったという。
もちろん、遠藤さんが真価を発揮したのは、著述家に転じてからである。ことに平成21年に正論メンバーとなって以来、軸のぶれない論調は、高い評価を受けてきた。
▼首相の靖国神社参拝に、米国が「失望」を表明したからといって、あたふたする必要はない。遠藤さんならそう言うだろう。
「肝要なのは、アメリカは明白なる他者であるという当り前の前提に立つことである」。13年前に出た、デビュー作となる『消費される権力者』で、すでにこう看破していた。
▼政治学者の坂本多加雄さんが、52歳の若さで急逝したのは、平成14年の秋だった。保守論壇は、近い将来中心に立つべき人物を、またも失ってしまった。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140107/trd14010703150002-n1.htm
【産経抄】2月5日
櫻井よしこさんが3日付の本紙コラム「美しき勁(つよ)き国へ」で朝日新聞の
報道姿勢を明快に批判している。安倍政権の集団的自衛権行使容認、靖国神社参拝などを
非難し続けることに対し、中国の軍拡など現実を見ない「観念論」だというのである。
▼中でも昨年成立した特定秘密保護法への「朝日」の攻撃はすごい。櫻井さんによれば
昨年8月から今年1月までに、反対の社説を26本、「天声人語」でも10本のコラムを
書いている。内容への批判は櫻井さんにお任せするとしても、その「手数」の多さは驚きだ。
▼むろん新聞には放送法のような制約はない。批判精神や時には「毒」も必要なことは
言うまでもない。だが1本の法律をこれほど執拗(しつよう)に攻撃する粘着力には
恐れ入るばかりだ。しかも社説やコラムだけではない。少し古いが、1月6日付の
「朝日歌壇」がそうだった。
▼4人の選者がそれぞれ投稿された10首の歌を選んでいる。ところがその中の1人が
選んだのは、8首までが明らかに秘密保護法批判の歌なのだ。中には「特定秘密保護法
反対」を、呪文のように唱えた歌もあった。法の中身を曲解しているとしか思えないものも
あった。
▼他の1人の選者も3首、同趣旨の歌を選んでおり、まるでシュプレヒコール集である。
朝日歌壇は一昨年8月にも「原発反対」の歌をズラリ並べたことがあった。自社の主張を
通すため、社説やコラムで飽き足らず投稿まで総動員しているのではと疑いを持ってしまう。
▼ことに事実を離れたような歌は人に受け入れられやすい。となると誰も国際情勢に
無関心なまま、子供までが「アンポハンタイ」と呪文のように叫んでいた昭和35年の
夏が思い出されてならない。まさに「観念論」の世界であった。
産経抄 2月2日
10年以上前のことだが、米国でとんでもない本が出版された。アイリス・
チャンという中国系女性の『ザ・レイプ・オブ・南京』である。1937年の南
京攻略に関して、史実とはまるでかけ離れた日本軍の「蛮行」を書き立て
た書物だ。
▼当時のニューズウィーク誌日本版の抜粋から引用すれば、こんな表現
もあった。「女性はレイプされただけでは飽き足らず、腹を裂き、乳房を切
り落とし、壁にクギづけにした例も少なからずあった」。ほかにも引用する
のをはばかられるような書きぶりであふれていた。
▼むろんデタラメである。特に女性の乳房を切り落とすような「蛮行」は日
本の歴史には全く出てこないことだ。日本だけでなく、米国の歴史研究家
からも反論が相次いだ。それでもセンセーショナルな表現が米国人の日
本観に悪影響を与えたことは確かだろう。
▼フランス・アングレーム国際漫画祭での韓国政府の企画展も、そのひ
どさでは引けをとらないようだ。例によって慰安婦がテーマだが、日本の
軍人が少女を集団で拉致したり暴行したりする漫画が十数点もあるとい
う。漫画とはいえ、何の根拠もない作り話である。
▼初日の見学者の中には鵜呑(うの)みにして「ショックだ」という人もいた
という。フランスの日本大使館は懸念を示す声明文を発表した。だがNHK
会長の発言をめぐり、慰安婦問題にあれほど関心を示したはずの一部新
聞は1日現在、漫画祭にはほとんど触れていない。
▼国会でも衆院予算委で民主党がNHK会長を追及した。しかし漫画祭で
政府の対応を問う場面はなかった。今や慰安婦問題が韓国の「反日外交」
に利用されていることは明らかだ。政府だけでなく、政治家や民間も真剣
に立ち向かわねばならない。
産経抄 3月2日
亡くなったまど・みちおさんは明治42年、山口県の徳山(現周南市)で
生まれた。その2年前、同じ山口県の山口市で中原中也が生を受けて
いる。といっても2人の詩人に接点のようなものは見当たらない。それ
どころか、若い頃の生き方は対照的だ。
▼中也は文学に熱中して旧制中学を落第、以来京都や東京で自由奔
放な生活にひたる。一方のまどさんは、少年時代に台湾に移り、工業
学校を優秀な成績で卒業し、台湾総督府で土木技師を務めた。その作
品からは信じられないような「お堅い」仕事だった。
▼共通点といえば「西洋」への一時的傾注と自然への回帰かもしれな
い。ランボーらの詩に強い影響を受けた中也は、子供の死を機に、故
郷の自然にすがって生きようとした。まどさんも若い頃、西洋の音楽や
絵を学んだ。プロテスタントの教会に通い、洗礼も受けた。
▼だが、まどさんの評伝もある阪田寛夫氏によればキリスト教から遠
のいていく。蚊やアリにまで愛情を注ぐまどさんにとって「あまりにも人
間中心」に思えたからだという(阪田氏『童謡の天体』)。そんな考えを
象徴するのが代表作とされる童謡『ぞうさん』だ。
▼「鼻が長いね」と言われたゾウの子が「そうよ かあさんもながいの
よ」と答える。阪田氏は、ゾウの親子の仲良しの歌だと思っていた。と
ころがまどさんに聞くと「ゾウの子が鼻が長いとからかわれた。でもしょ
げたりせず、いばって答える歌」と教えられた。
▼「ゾウがゾウに生まれたことを、すばらしいと思っているからです」と
説明したとも言う。ひょっとしたら人間社会に向けられた歌なのだろうか。
とりわけ身勝手な正義感や歴史観ばかり横行する国際社会で、口ずさ
んでもらいたい童謡である。
3月15日
日ごろ能弁な安倍晋三首相が、きのうの国会答弁では、珍しく下を向いたままお役人が書いた紙を棒読みしていた。
慰安婦募集の強制性を認めた「河野談話」を安倍政権では見直さないと答えたが、顔に「痛恨の極み」と書いてあった。
▼オバマ米大統領は来月、アジア各国を歴訪するが、その前に泥沼化している日韓関係を修復しようと米国は余計な
世話を焼いている。日米韓首脳会談を実現させるため、韓国の機嫌を損ねぬよう「河野談話を見直さないでくれ」と陰に
陽に日本側に圧力をかけているという。
▼国防費を大幅に削減する米国は「米軍をアジア太平洋に重点的に配備する」と公言している。とはいえ実態は、米国
防次官補自ら「もう実行できない」と口をすべらしたほど、カネに困っている。
▼米国にしてみれば、軍事的膨張を続ける中国を牽制(けんせい)するため、日韓が一致結束して米軍の肩代わりをし
てほしいのだろうが、ムシが良すぎる。日韓関係がここまでこじれたのは、2年前の8月、当時の李明博大統領が竹島に
上陸し、天皇陛下に謝罪を要求してからという事実を米国は無視している。
▼慰安婦問題も韓国側のプロパガンダ(宣伝)によって、娼婦(しょうふ)である慰安婦が「性奴隷」だった、とのウソも
米国内に広まっている。韓国側につけいる隙を与えた河野談話が、裏付け調査なしのいいかげんなしろものだったのは、
国会でも明らかになっている。
▼証拠があやふやなら、STAP細胞論文の例をひくまでもなく、再検証し、撤回するのが当たり前。米史上最も考えの
甘い大統領やソウルの頑固なお姫様のご機嫌をとって、わざわざ首脳会談をする必要もない。朝鮮半島が有事になって
最も困るのは、日本ではなく韓国なのだから。
195 :
文責・名無しさん:2014/04/05(土) 08:48:48.51 ID:kJbeBJh30
↑誤爆スマソ
【産経抄】昭和から学べ 4月29日
今年の新入社員の経歴が、社内報で紹介されていた。当然のことながら、ほとんどが平成生まれの若者である。改めて、
昭和が遠くなるのを感じる。彼らはまた10代の中頃まで、ゴールデンウイークの初日に当たるきょうを、「みどりの日」
として迎えていた世代でもある。
▼言うまでもなく4月29日は、もともと昭和の「天皇誕生日」であった。昭和天皇の崩御の後、「みどりの日」となっ
たのは、この日を祝日として残すための緊急避難的な措置だったという。本来ならすぐにも、昭和天皇のご聖徳をしのぶの
にふさわしい「昭和の日」とすべきだった。
▼実現に手間取った理由は、政局の混乱だった。当初反対していた民主党は、後に賛成に転じ、社民党と共産党は最後ま
で反対した。背景にあるのは、昭和前半の日本を「暗黒」「軍国主義」と決めつける、歴史観だ。日本人から、自国の歴史
に対する愛着や誇りを失わせるのが目的らしい。
▼中国や韓国から、戦前の日本人の行為について攻撃されると、事実を確認することなく「ごもっとも」と受け入れる風
潮にもつながっている。勢いを得た両国は、やりたい放題だ。中国を訪問中のデンマーク女王が、「南京大虐殺記念館」を
参観したという。どうやら中国は、対日「歴史戦」で、欧州までも巻き込むつもりのようだ。
▼それに対抗するには、まず日本人が昭和の歴史と真摯(しんし)に向かい合うしかない。足かけ64年に及んだ昭和と
いう時代に、日本人は有史以来の最大の戦争を体験し、敗戦から経済大国へと、奇跡の復活を成し遂げた。
▼そこから何を学び、日本の将来のためにどのように役立てたらいいのか。「バブル」さえ知らずに育った新入社員諸君
と、一度語り合いたいものである。
【産経抄】5月10日
記念日まで1カ月近くもまだあるというのに、強烈な前宣伝をやってくれている。
中国は、四半世紀前に起きた天安門事件の研究会に出席した、というだけで弁護士ら
5人を拘束したほか、70歳の改革派女性ジャーナリストもしょっぴいた。
▼事件は、胡耀邦元総書記の死去がきっかけだった。改革派だった胡氏をしのび、
民主化を求める学生らが天安門前広場に座り込んだ。膠着(こうちゃく)状態が
しばらく続いた後、党首脳が鎮圧を指示。1989年6月4日未明、人民解放軍が
無差別に発砲、多数の死者が出た。
▼「多数の死者」としたのは、当局が報道管制を敷いたため、今なお「数百人〜
数万人」まで諸説飛び交っているからである。中国民衆を守るはずの解放軍が
民衆に銃を向けたこの事件は、中国現代史の「不都合な真実」となった。
▼2年ほど前、何人かの中国の若者と話す機会があったが、彼らは靖国神社は
知っていても天安門事件は誰一人として知らなかった。学校では教えてくれず、
新聞やテレビもほとんど報じないからだ。
▼事件後、西側諸国は一斉に対中経済制裁を発動し、中国経済は危機に陥った。
それを救ったのが、日本である。事件の翌年、海部政権は早くも円借款の凍結解除を
決めた。これをきっかけにして各国は次々と制裁を解除していった。
▼あのとき、日本が情けをかけていなければ、中国はどうなっていたか。
一党独裁体制はとっくに崩れ去っただろうし、少なくとも尖閣諸島沖や南シナ海で
暴れ回ったりしていないはずである。民衆を弾圧した怪物を助けてしまったばかりに、
日本は恩を仇(あだ)で返されている。天安門事件の教訓をくみ取るべきは、
目先の利益に目がくらんで正義を見失ったこの国の政治家たちである。
リファレンスとしては便利だな。
【産経抄】裁判官が日本を滅ぼす 5月23日
徘徊(はいかい)症状のある91歳の男性が列車にはねられ死亡した事故で、裁判所は遺族に、鉄道会社への損害賠償の
支払いを命じた。何度かコラムで触れた裁判は、日本の裁判官の「典型的な病理が表れている」そうだ。
▼『裁判官が日本を滅ぼす』との著書もあるノンフィクション作家の門田隆将(りゅうしょう)さんが、ブログでコメン
トしていた。事故は、24時間介護している妻がまどろむ間に男性が家を出て起きた。裁判官はそんな事情に踏み込まなかっ
た。他の裁判でも時にとんでもない判決が出るのは、やはり「事情」が排除されるからだという。
▼関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決にも、同じ「病理」が見える。定期検査のために
現在停止中の原発の再稼働をめぐっては、原子力規制委員会が、「世界一厳しい」といわれる、新たな規制基準に基づいて
審査中だった。
▼原発の運転停止がもたらすのは、多額の貿易赤字だけではない。電気料金の値上がりによって、廃業に追い込まれる中
小企業も少なくない。判決は、そうした「事情」をまったく無視したものだ。そもそも判決文は、百パーセントの安全がな
ければ、原発の運転を認めないとしか読めない。「科学」否定の暴論である。
▼同じ日に横浜地裁が言い渡した、厚木基地を使用する海上自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決も、首をかしげる内容だ。
すでに夜間の飛行を原則自粛している自衛隊にさらなる足かせをはめれば、救難派遣や不審船の警戒活動に支障が出るのは
目に見えている。
▼それでいて、騒音の大半を引き起こす米軍機の飛行差し止めは退けたから、周辺住民の騒音被害の軽減にはつながらな
い。こんな判決が続けば、本当に日本は滅びてしまう。
【産経抄】ゴジラの復活 5月26日
先日コラムに取り上げた黒澤明監督の『七人の侍』が公開されたのは、昭和29(1954)年だった。同じ年に、黒澤
監督の親友だった本多猪四郎監督が『ゴジラ』を世に送り出し、怪獣ブームを巻き起こす。
▼それから60年たった今、米国の特撮怪獣映画「GODZILLA(ゴジラ)」が、大ヒットしている。日本でも7月
に公開される予定だ。
▼米国版ゴジラは、16年前にも製作されている。ただしこのゴジラは、日本の元祖ゴジラには似ても似つかぬ、巨大化
したトカゲのような姿をしていた。ゴジラファンをがっかりさせて、興行的にも失敗する。今回のゴジラは、元祖のイメー
ジに忠実に作られている。それがヒットの要因のひとつのようだ。
▼米国版ゴジラでは、原発事故が描かれているという。元祖ゴジラは水爆実験で目覚めたことになっている。東京が火の
海となり、観客にかつての空襲の恐怖を思い出させるようなシーンもある。ということは、新旧のゴジラは、戦争や原発に
ついて日本人に警告している。まして、集団的自衛権の行使容認などもってのほかだ。
▼きのうの朝日新聞が、こんな趣旨の記事を載せていた。しかし映画評論家の樋口尚文さんによれば、少なくとも元祖ゴ
ジラは、反戦や反核をテーマにした映画ではなかった。8年間もの軍隊生活を送っている本多監督から、直接聞いた話だと
いう。「監督が作りたかったのは戦後の暗い気分をアナーキーに壊しまくってくれる和製『キングコング』のような大怪獣
映画」だった(『グッドモーニング、ゴジラ』国書刊行会)。
▼なんでもかんでも、反戦、反原発に結びつけなくてもよかろうに。ひとりごちつつ、昨夜久しぶりにDVDで、娯楽映
画の傑作を堪能した。
産経新聞 2006年4月28日「断」
不平等なんてないです!
大不平等時代の幕開けだと、メディア全体がかまびすしい。一度敗者のレール
に乗ったらもう這い上がれないなどと不安を煽る。
そうなれば、「せめて教育だけは何とかしたい」と思うのが親心。ぎりぎりの
生活費を切りつめて子供を塾通いさせ、母親は毎日パートへ――などという家庭
も少なくはないだろう。パートに出たら出たで、正社員と比べて「不平等」な実
入りに打ちのめされるのである。たしかに現代が厳しい環境であるのは確かなよ
うに思う。
しかしである。そもそも日本では大抵の家に風呂があり、お湯が出、図書館に行
けば本はいくらでも読める。仕事だって外国人労働者に頼らねばならぬほども
あるのである。その外国人労働者が見たらこう思うだろう。これのどこが下流な
のか不平等なのか、と。
たしかに上を見ればきりがないだろう。私も学生の頃、親の丸抱えで留学し
たり、結婚のお祝いに家やマンションを買ってもらえるような友人が羨ましくて
仕方がなかった。しかし、私はそういう幸運に恵まれなかったからこそ、逆に、
「考える」事を学べたのである。
すなわち最低限のお金とチャンスをどう活かすか。何を捨て、何を極めるか。
私はこれ以上ないくらい真剣に考え、行動した。お金もコネも情報も何もなかっ
たからだ。
今の日本に本当の不平等などありはしないと私は思う。一見不平等に見えるも
のは必ずチャンスになりうる。それを見いだせないのは、社会や国が悪いからで
は決してない。個人の気持ちの問題なのである。
(漫画家・さかもと未明)
文句ばっかり言って、おまえら甘えすぎなんだよ
6月21日
2014.6.21 03:12 [産経抄]
天下泰平とは、こういう日々かとつくづく感じる今日このごろである。イラクでは、悪名高いアルカーイ
ダから“破門”されたというイスラム過激派が首都近郊まで迫り、シリアでの血で血を洗う内戦は、終結
のメドさえ立っていない。
▼ウクライナでは、いまだ戦雲たなびき、南シナ海では中国とベトナム、フィリピンが一触即発の状態
でにらみあっている。それでも街の話題といえば、史上最強だとテレビが持ち上げながらいまだ1勝もで
きないサッカー日本代表と、議会で品のないセクハラやじに涙するタレント出身都議の2本立て。世は事
も無しである。
▼ただし、お隣の国は、極楽とんぼで日々を過ごしている日本人がどうもお気に召さないらしい。政府
が国会の要求に応じてまとめた「慰安婦問題を巡る日韓間のやりとりの経緯」を発表しただけで、竹島
沖で射撃訓練をする取り乱しぶりである。
▼「経緯」は、慰安婦募集の強制性を認めた河野洋平官房長官談話が、いかにいいかげんで政治的
な代物だったかを浮き彫りにした。小紙既報通り、元慰安婦の証言を裏付けもせず、談話の案文も日韓
両国が綿密にすりあわせていたのである。
▼案文は当時の金泳三韓国大統領にも届けられ、了承を得ていたことも明らかになった。「日本と事前
協議した事実はない」といまだに言い張っている韓国政府にとって「不都合な真実」であるのは間違いない。
▼もうひとつはっきりしたのは、河野氏の暴走ぶりである。談話を発表した記者会見で、証拠もないのに
「(強制連行の)事実があった」と答えている。国会は彼の証人喚問もせずに会期を終えるが、何をやって
いるのか。無能な政治家によって汚された国の名誉を回復するときは、今しかない。
【産経抄】6月28日
日本映画を代表するスター「ゴジラ」が世に出てはや60年になるのは、前にも紹介したが、自衛隊もまもなく還暦を迎
える。実は同い年のゴジラと自衛隊とは切っても切れない因縁があり、ほとんどのゴジラ作品に自衛隊が協力している。
▼ゴジラ対自衛隊の戦いは、特撮の神様とうたわれた円谷英二の技が光る見せ場だが、記念すべき第1作のクレジットに
は、「協力・自衛隊」の文字はどこにもない。同じように作品に協力した海上保安庁はスクリーンに、「賛助」の大活字が
躍ったというのに。
▼自衛隊は、朝鮮戦争勃発後に「軍隊ではない」警察予備隊として出発し、昭和29年7月1日に自衛隊となった。いま
では信じられないことだが、発足からかなり長い間、自衛隊員とその家族は肩身の狭い思いを強いられてきた。
▼自衛官の息子である先輩記者は小学生のとき、「自衛隊は人を殺すのが仕事です。大きくなっても○○君のお父さんの
ようにならないようにしましょう」と先生から授業中に言われた。以来、仲間からいじめられるようになり、しばらく登校
拒否になったという。
▼集団的自衛権の憲法解釈変更をめぐる与党協議は、ヤマを越え、自衛隊の誕生日にも閣議決定される運びとなった。安
倍晋三首相のやることなすこと「何でも反対」している新聞しか読んでいないと、「日本が戦争に巻き込まれる」と思い込
んでも仕方ないが、自衛隊嫌いの大江健三郎氏ら安保反対世代の老人たちにだまされてはいけない。
▼同盟国が攻撃されても日本が何もしないでいては、日本が某国から攻撃されても助けてはくれない。日教組の先生方に
は、賛成にまわった公明党幹部と自衛官の子息に八つ当たりせぬようくれぐれもお願いしておく。
自衛隊創設60年 7月1日
2014.7.1 03:14 [産経抄]
海上自衛隊横須賀基地で毎年行われる婚活パーティーは、参加するだけで大変らしい。なにしろ定員100人
に対して、女性の申し込みは10倍を超える。陸、空の自衛官も同様にモテモテだという。
▼東日本大震災で活躍する姿が注目されて、頼りがいがあるというイメージが定着したようだ。フリーカメラマン
の宮嶋茂樹さんが、若手の海上自衛官を撮影した写真集、『国防男子』『国防女子』の売れ行きも順調のようだ。
▼きょう、自衛隊は創設60年を迎えた。草創期を知る元自衛官は、隔世の感を覚えずにはいられないだろう。
ことあるごとに「憲法違反」「税金泥棒」などの悪口にさらされてきた。「防衛大学生はぼくらの世代の一つの恥辱」
とまで言ってのけたのは、ノーベル賞作家の大江健三郎氏である。
▼自衛隊に対するそんな偏見は一掃された、と言いたいところだが…。きのうの毎日新聞は、自衛隊入隊を希望
する生徒の気持ちを変えようと、やっきになっている高校教師を取り上げていた。集団的自衛権の行使が認められ
れば、教え子を戦場に送ることになる、というのだ。飛躍しすぎた論理にはとてもついていけない。その底流にあるの
は、相も変わらずの自衛隊への蔑視である。
▼10年前の小紙をめくると、社説の見出しは、「自衛隊 逆風によく耐えた五十年」だった。そのなかで、すでに
集団的自衛権の行使容認を訴えている。反対派は、「拙速な議論」を理由のひとつに挙げるけれど、論議は長すぎ
るほど続いてきた。
▼安倍内閣はきょう、新たな憲法解釈について閣議決定する予定だ。自衛隊は、大事な記念日を喧噪(けんそう)
のなかで迎える。もちろん隊員たちは、いつもと変わらず任務を果たし、訓練に明け暮れるはずだ。
7月12日
2014.7.12 03:07 [産経抄]
Jポップという言葉もなかった歌謡曲全盛時代、日曜昼のテレビといえば、玉置宏の「一週間のご無沙汰でした」で始まる
「ロッテ歌のアルバム」だった。美空ひばりや橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の御三家ら「スタア」が勢ぞろいした番組は評判
を呼び、スポンサーの「お口の恋人」ロッテも業績をぐんと伸ばした。
▼創業者である重光武雄氏は戦時中、故郷の慶尚南道から裸一貫で対馬海峡を渡った。戦後、進駐軍兵士の必需品だ
ったガムに目をつけ、一代でロッテをアジア有数の企業に育て上げた立志伝中の人物である。
▼日本で成功した重光氏に「ぜひソウルでホテルをやってほしい」と頼んだのが、当時の朴正煕大統領だったという。皮肉
にも開業した年に朴大統領は暗殺されるが、ロッテホテルは韓国有数のホテルに成長し、日本の歴代首相が宿泊するなど
日韓の懸け橋にもなってきた。
▼そんなロッテホテルが、予約を受け付けていた自衛隊創設記念日のレセプションを前日になって「開催できない」と通告
した。「お客様第一」を掲げて成長してきた企業とは思えない仕打ちである。
▼同情すべき理由はある。韓国紙の東亜日報が10日付朝刊で、レセプションを批判的に報じ、開始時刻と催事場の部屋
まで明示したのである。抗議電話が殺到するように新聞が仕向け、ホテル側が屈したというわけだ。
▼日韓友好を誰よりも望んでいるであろう重光氏の苦悩はいかばかりか。ロッテでさえ「日韓の恋人」になれないのだから、
韓国への旅行はしばらくお勧めできない。安いから、といって休みにわざわざ不愉快な思いをしに出かける必要もあるまい。
優秀な韓国人が、頭を冷やすまでそう時間はかかるまい、と親韓派の抄子は信じているが。
【産経抄】7月13日
洋の東西を問わず、ご近所との付き合いには線引きというものが欠かせない。欧州の格言に「よい垣根は善隣をつくる」
とある。別の言い方をすれば「親しき中にも礼儀あり」。お互いに敬意と礼節の二重線を引いてこそ、黒い煙も立たずに済
む。
▼「遠い親戚より近くの他人」も悪くはないが、わが国のお隣といえば垣根越しに砲声を響かせ、あるいは平気で垣根を
踏み倒す無頼の徒だ。「家を買うな、隣人を買え」はウイグルの格言(『世界ことわざ大事典』大修館書店)。「お隣」を
選べない不幸に同情する。
▼広島と長崎の位置にきのこ雲を書き込んだ日本地図を、中国重慶市の週刊紙が載せた。「日本が再び戦争をしたがって
いる」の文を添えて。集団的自衛権の行使を容認した安倍晋三政権への挑発だが、惨禍の痛みに何と鈍感なことか。一線を
大きく踏み越えている。
▼隣人をめぐる中国の格言には「腕力至上」の浅慮がにじむ。「大根を抜けば地面が広くなる」は邪魔な他人を押しのけ
る際の便法という。防衛ラインの拡大をもくろみ、伊豆諸島と太平洋の島々を結んだ「列島線」も同じ。近所迷惑どころか
世界の秩序をも鼻で笑うとは。
▼安倍首相は先日、パプアニューギニアを訪れ政府開発援助を申し出た。海をはさむ両国が手を結べば、中国の暴走を阻
む垣根にはなろう。国境を接するだけがお隣ではない。世界は海でつながっている。一線を引いて大人の付き合いができる
「お隣」を探せばよい。
▼それにしても高げたで歩き回る隣人の騒々しさは、いくら垣根をめぐらしても耳に障る。「よい隣人を持った者はよい
朝を迎える」(欧州の格言)。日曜日の朝くらい−と願うのはよそう。高いびきの間に寝首をかかれてなるものか。
7月19日
2014.7.19 03:16 [産経抄]
もうこんな悲劇は二度と起こしてはいけない、と世界中の人々が誓った、はずだった。冷戦真っ最中だった
31年前の9月1日、樺太付近の上空で、大韓航空機がソ連の戦闘機に撃墜され、日本人28人を含む269
人が亡くなった。
▼ソ連は当初、「領空侵犯機は日本海へ飛び去った」と発表、撃墜の事実をかたくなに否定した。こうした
態度に当時のレーガン米大統領が激怒、米ソ間の緊張が高まる中、大きな役割を果たしたのが日本だった。
▼自衛隊が傍受していたソ連戦闘機と司令部との交信を国連安全保障理事会の場で、公開したのである。
今も昔も軍事通信の傍受は秘中の秘。相手に自らの手の内を明かす究極の禁じ手なのを承知の上で、中曽
根康弘首相が決断したのだ。動かぬ証拠を突きつけられたソ連は、ついに撃墜の事実を認めた。
▼ロシアと国境を接するウクライナ東部で、マレーシア航空機が何者かによって撃墜された。大韓航空機事
件のときと同じく、犯人をめぐって熾烈(しれつ)な情報戦が展開されているが、ウクライナからの分離独立をめ
ざす親露派勢力の仕業である疑いが濃くなっている。
▼親露派勢力の指揮官が、ロシア軍将校に「飛行機を撃墜した」と報告した、との通話記録をウクライナ当局
が公表した。親露派は否定しているが、心証は真っ黒に近い灰色である。
▼世界はあっという間に冷戦時代に逆戻りした。「集団的自衛権反対!」と、いつまでも国会周辺でままごと遊
びをやっているご老人方には、この夏、ウクライナへの旅をお勧めする。理不尽な軍事大国がお隣だった場合、
十分な自衛力と同盟国との軍事協力がなければ、自国民だけでなく、飛行機で領空を通過するだけで命の保証
がない現実を身をもって知るだろう。
差別をなくそう(失笑)今治市人権啓発課課長補佐、高山久逮捕!
http://hamaguri-inspire.blogspot.jp/2013/07/blog-post_8.html 書店で本を万引きしたとして、愛媛県警今治署は7日、
今治市人権啓発課課長補佐、高山久容疑者(52)(今治市祇園町)を窃盗の疑いで逮捕した。
発表によると、高山容疑者は4月29日午前11時頃、
今治市東村の書店で、ビジネス書1冊(1890円)を盗んだ疑い。
「自分で読むために盗んだ」と容疑を認めているという。店側の届け出を受け、
同署が防犯カメラの映像や車のナンバーなどから突き止めた。
菅良二市長は「市民の信頼を裏切ったことを深くおわびします。
部下を管理する職員が不祥事を起こしたことは大きな問題。
厳正に対処します」とのコメントを発表した
【産経抄】8月23日
「すまじきものは宮仕え」とはよくいったもので、清少納言の昔からサラリーマンは気楽な稼業ではない。今はやりのブ
ラック企業ではなくとも「成果主義」という正体のしれぬ怪物に追いまくられ、日々の疲れを一杯の生ビールで洗い流すこ
とさえままならぬご同輩も多い。
▼退職してからなお一層、「わが社」への愛憎がいや増すのもサラリーマンの悲しい性(さが)か。「NHK全国退職者
有志」なる人々が、籾井勝人(もみい・かつと)NHK会長の罷免を求めるOBの署名を約1500人分集めたという。
▼記者会見した元ディレクターの池田恵理子さんは、「国際的にみたらとんでもない人が公共放送のトップにいる」と口
を極めて罵(ののし)った。さて、彼のどこがとんでもないのか。どうやら、半年前の就任会見をいまだに問題にしている
らしい。
▼記者から慰安婦問題について聞かれた籾井氏は、「今のモラルでは悪いことだが、戦争地域ではどこにでもあった」と
述べた。どこかの新聞やテレビが、さも大失言かのように扱ったのは記憶に新しい。
▼罷免に値する発言ではさらさらないのだが、池田さんには我慢ならなかったらしい。さすがは在職中から市民運動家と
知られ、13年前、昭和天皇に「有罪」判決を下した「女性国際戦犯法廷」なるインチキ模擬裁判に深く関わったご仁だけ
ある。
▼つい最近までNHKは、ニュースでも左翼系団体の集会をさも重大事のように扱っていたが、署名した1500人のO
Bはそんな昔が懐かしいのだろう。朝日でさえやめたのに、NHKがいまだに「従軍慰安婦」なる用語を使っているのも昔
の名残である。OBたちが今、せねばならないのは、慰安婦問題などで偏向番組を放送し、視聴者を惑わせた過去への謝罪
である。
212 :
文責・名無しさん:2014/08/25(月) 21:24:27.51 ID:2D+G18OS0
簡単な話です。似非右翼は統一北朝鮮邪教のダミーです。
この北朝鮮右翼に騙されて総連の前で日の丸を振り回す馬鹿は、
ただただ北朝鮮の体制延命に寄与しているだけです。
(在日への迫害は、在日の民族意識を高揚させ、総連離れを抑止します。総連大喜びです。)
外国人参政権に闇雲に声高に反対することで、喜ぶのは朝鮮総連です。
日本における参政権反対運動の中核は総連です。(このシンプルな事実、知っていましたか?)
似非右翼は北朝鮮右翼ですので、総連と同調して当たり前なのです。
マスター、信者のネトウヨにトンスルを
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ∧
ハ,,ハ / `ー一′丶
<丶`∀´> / : : :: :: :::::ヽ
. ▼ >壺⌒ヽ | : : :: :: :::::::::l
─‐⊥‐ッ'-‐y' / i_ ヽ、 : : :: :: :::::::/ ←ネトウヨ
`⌒ー′ | |::| )゙ ..::::〃:ィ´
\ | |::| /" '' : : ::⌒ヽ
____ \=::|. i 、 : ::::|____
8月30日
2014.8.30 03:07 [産経抄]
戦後の政治家で誰がもっとも演説がうまかったか。中高年世代では、田中角栄元首相を挙げる人が多い。
だみ声で政敵を攻撃し、速射砲のように数字をあげて政策を語ったかと思うと、笑わせ、最後は人情話でし
んみりさせた。
▼ロッキード事件で逮捕された後は、「末ついに海となるべき山水も しばし木の葉の下くぐるなり」という歌
を演説に織り込むのが常だった。いずれ首相として復権してみせる、という執念がひしひしと伝わってきた。
▼いま話題の石破茂氏は、角栄の“最後の弟子”にあたる。国会議員だった父の死後、田中派の秘書とな
り、衆院選立候補までに「戸別訪問3万軒、辻(つじ)説法5万回」をするよう厳命され、見事にこなした。選挙
に強いのも角さん譲りである。
▼安倍晋三首相と石破氏が会談し、幹事長更迭が事実上決まった。首相は閣僚として遇するようだが、ま
あ左遷には違いない。尻をまくって無役になる、というのも格好はいいが、現実的ではない、と判断したのだろう。
▼いま石破氏は「末ついに…」の心境だろうが、宰相になるための訓練期間をもらった、と考えた方がいい。
彼は安全保障や農政など個々の政策に強いが、国家観が首相に比べて格段に頼りない。若いころ朝日新聞を
読んでいたせいか、慰安婦や靖国神社に関する言動も首を傾(かし)げるものが多い。歴史認識を一から勉強
し直すよい機会だ。
▼その朝日新聞は、一昨日に「慰安婦問題 核心は変わらず」と居直り記事を載せ、いまだに謝罪する気配
すらない。妥協と偽りに満ちた「河野談話」を出した河野洋平元官房長官も黙(だんま)りを決め込んでいる。辞
書の「リベラル派」の項に、「誤りが発覚しても謝らない人々」と書き加えられる日も遠くないことだろう。
往生際が悪い朝日 9月13日
こうしてこうすりゃ こうなるものと 知りつつこうしてこうなった。都々逸の文句じゃないが、朝日
新聞の皆さんは、先月5日に慰安婦問題の特集記事を掲載したときに予見できた「結末」をさか
なに、築地あたりで苦い酒をあおったのではあるまいか。
▼はた目からも気の毒なほど朝日は、迷走し続けた。32年たってからとはいえ、朝鮮半島で女
性を強制連行した、と証言した吉田清治氏の記事を取り消したのと同時に社長が心から謝罪して
おけば、傷は浅かったろう。
▼東京電力をおとしめるために書いたとしか思えない福島第1原発の「吉田所長調書」記事もひ
どかったが、慰安婦報道の方がはるかに国益を損なった。「日本軍は20万人の女性を性奴隷に
した」という虚偽の「史実」を世界中に流布されるきっかけをつくったのが、一連の朝日の慰安婦報
道だったことへの反省がまだまだ足りぬ。
▼一昨日の社長会見でも、おわびの主題は「吉田調書」の方で、「吉田証言」への謝罪はつけ足
しだった。しかも一連の慰安婦報道が、国際社会に与えた影響などの検証は、社外の第三者委員
会に委ねるという。外部の有識者に甘い言葉をかけてもらいたいのだろうが、どうも往生際が悪い。
▼朝日が火をつけたところに油を注いだのが、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋
平官房長官談話である。談話見直しは、喫緊の課題なのに、河野氏の国会招致さえ自民党が消
極的なのは、解せない。
▼二階俊博総務会長は「議長経験者を国会に軽々と呼び出せば、新たな問題が発生する」とわ
けのわからぬことを言う。元議長が国会で証言してはならぬ、という法律はどこにもない。日本人
の名誉と議長の権威、どちらが大切なんですか、二階さん。
平成16年8月6日
スタジアムのブーイングで国歌が聞こえない。そんな中国のサッカーアジア杯騒動で、
ラジオのキャスター氏がしきりに「冷静に」と呼びかけている。日本にも冷静さが必要
なのは当然で、反日サポーターと一緒になって頭がのぼせ上がってはいけない。
▼ところが「冷静に」と語ったあと、このキャスター氏は何もいわない。何もいわな
いところを見ると、五日の朝日新聞社説のように、日本は歴史問題や靖国参拝で謝罪す
べき負い目がある、中国国民の苦痛も理解しようではないか、などと思っているのかも
しれなかった。
▼中国の「反日」大キャンペーンはいまに始まったことではない。一九九四年に公布
された「愛国主義教育実施綱要」にもとづき、江沢民前国家主席は子供から大人まで愛
国、すなわち日本人への憎悪と敵愾心(てきがいしん)を植えつけることに懸命になっ
た(鳥居民氏)。
▼趙薇事件というのがあった。三年ほど前、有名な女優の趙薇さんが仕事で日本の旭
日旗に似たデザインの服を着た。すると彼女に対する非難が殺到、ネットには「民族の
裏切りもの、小日本の芸者」「先祖の墓をあばけ」といった声も。
▼中国の新聞は「憂国の行為」といって擁護し、尊大で偏狭な中国ナショナリズムが
吹きまくった。それを日本の多くのマスコミは見て見ぬふりをし、政府はせっせと多額
なODA(政府開発援助)の金をつぎこんだ。こうして“江沢民の子供たち”が増えて
いったのだった。
▼何事によらず冷静さが必要なのはいうまでもない。しかしそれは黙って横を向いて
いればいいということではないだろう。“さめた目”で彼らの国際的な非礼をただし、
「そんなことでは北京五輪を開催する資格はないよ」とたしなめなければならない。
216 :
文責・名無しさん:2014/09/17(水) 21:37:06.48 ID:NwAcRSv60
山谷えり子氏が在特会幹部と写真 5年前、関係者がHP公開
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/politics/880978.html 第2次安倍改造内閣で国家公安委員長に就任した山谷えり子参院議員が、
在日韓国・朝鮮人の排斥を訴える「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の関係者と一緒に
約5年前に写真に納まっていたことが17日、分かった。
元在特会関西支部長の男性(61)が運営するホームページで16日まで公開していた。
男性やホームページなどによると、写真は2009年2月22日に、松江市のホテルで撮られた。
山谷氏のほかに7人が写っており、うち男性ら3人が在特会関係者という。
山谷氏はこの日、松江市内で「竹島の日」の記念行事に出席し、講演していた。
217 :
文責・名無しさん:2014/09/18(木) 11:49:35.27 ID:6uYxnQct0
パラオに語り継がれる日本軍の戦い 9月18日
日本列島の真南約3200キロに位置するパラオ共和国は、美しいサンゴ礁に恵まれた、ダイバーにとって
の「楽園」である。青地を背景に満月が描かれた国旗は、日の丸を参考にしたとの説があるほど、親日的な
国柄でも知られる。
▼今年8月、2つのテレビ局が戦争の特別番組で、パラオのペリリュー島を取り上げていた。約4万2千人
の米軍が上陸したのは、昭和19年9月だった。中川州男(くにお)大佐率いる約1万2千人の日本軍が、迎
え撃つ。島民は別の島に退避していた。
▼日本軍はそれまでの万歳突撃の戦法を改め、持久戦に持ち込み、圧倒的な戦力を誇る米軍に大打撃
を与えた。アメリカ太平洋艦隊司令長官ニミッツも驚嘆したその戦いぶりは、約3カ月後の「硫黄島の戦い」
にも引き継がれる。
▼ただし、日本兵の生還者があまりにも少なく、語られる機会がほとんどなかったことから、「忘れられた
戦場」となってきた。しかし、天皇、皇后両陛下は長年、故郷を遠く離れた南の島で犠牲になった人々に、お
気持ちを向けられてきた。平成17年6月には、米自治領サイパンを訪ね、「バンザイクリフ」で黙祷(もくとう)
をささげられた。その際にも検討されたパラオへのご慰霊の旅が、戦後70年となる来年の4月にも実現しそ
うだ。
▼ちょうど日本では、花見の季節である。中川大佐が、日本軍の玉砕を伝えた最後の暗号電文は、「サクラ、
サクラ」だった。現地を訪れたジャーナリストの井上和彦さんによると、島民にとって、日本軍は「英雄」だった。
▼彼らの勇気と敢闘を称賛する「ペリリュー島の桜を讃(たた)える歌」まで存在するそうだ(『日本が戦ってく
れて感謝しています』)。両陛下が、そのメロディーを耳にされる機会もあるのだろうか。
名越二荒之助によれば、パラオ共和国が誕生した時、同島出身の人らによってペリリュー島における日本軍の勇戦を讃える「ペ島の桜を讃える歌」(作詞:同島出身のジョージ・シゲオとオキヤマ・トヨミ 作曲:同島小学校副校長ウィンティ)がつくられ、今に歌い継がれている。
名越キタ〜〜〜
左の吉田、右の名越。
>>2 朝日を叩く割には、自分は平気で伝聞情報を載せるんだな。ウソだったら産経は廃刊な。
たとえ日本軍に同情的だったとしても、常識的に言うなら、自分の故郷を戦場にされて
喜ぶ奴なんていないだろ。家を壊され、田畑をあらされ、家畜を奪われ、下手すりゃ
地雷まで埋まってんだから。
>>2 >現地を訪れたジャーナリストの井上和彦さんによると、
→『たかじんのそこまで言って委員会』(讀賣テレビ)では 〃軍事漫談家〃
→「日本文化チャンネル桜」の「防人の道 今日の自衛隊」のキャスター
→平成25年より「国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、 産経新聞社主 管、防衛省協力)の選考委員
人間の肩書なんてどうでも良いとは思うが・・・
ペリリューの日本兵えお讃えるニミッツ提督の詩文も
ペリリュー島の桜を讃える歌も
住田良能と名越二荒之助が絡んでるんだけど
>>218 △「この島で日本とアメリカが戦ったことがあるのですが
○「(こいつ日本人やな)ええ知ってますよ
△「ご覧になりましたか
○「(俺を何歳だと?調子合わしとくか)圧倒的な戦力の違いがあるのに、
日本軍はよく戦った(と、昔、島にやってきたS新聞の関係者から聞いた
と、おじいちゃんが言ってたな)
△「そうです、そうです
○「島のものはみんな当時の日本軍は英雄的だったと思っています(夕飯の
したくで忙しいから、これぐらいでかんべんして)
△「『ペリリュー島の桜を讃える歌』はご存知ですか
○「まだかいな
井上ねえ。
勝谷の後にたかじん委員会のレギュラーになるが
竹田にその座を奪われたまにゲスト出演するだけになった人だろ。
工藤雪枝(懐かしい)が井上の正体をばらしてたぞ
防衛省出入りの商社の軍事担当子会社の営業マンだとな
双日だったかな
>青地を背景に満月が描かれた国旗は、日の丸を参考にしたとの説があるほど、
「説がある」とさらっと言っちゃってるけど、
これ暴力団住吉会と関係の深い右翼団体の幹部が金集めのために言い出したんだろ
っでその説をさらに広めたのが名越二荒之助
だいたい国旗をデザインした人は日の丸とは関係ないと言い切ってるんだし
150 名無し三等兵 2014/08/05(火) 07:33:12.86 ID:0g51lJtE
ペリリューに関してはニミッツの詩文もそうだけどフジサンケイグループは30年くらい前から自分たちでデマを飛ばして
仲間内でそのデマを増幅させて「真実」にしてしまおうとするからな。
NHKのこっちの方が見る価値高いだろう。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0813/ 狂気の戦場・ペリリュー
〜新発見フィルムが語る"忘れられた島"の現実〜(仮)
初回放送
2014年8月13日(水)
午後10時00分〜10時49分
韓国人が破壊して逃げた橋を日本が一流の技術で架け替えて、「友好の橋」の名が冠される等、
日本とパラオの絆はここの住人の小細工ごときで揺らぐものではないのだよ。
イシドーロと同じような話だろうとしか思わないのだが。
3 文責・名無しさん sage 2010/09/24(金) 22:42:20 ID:s1jfzBOR0
>>35 >パラオ人は大いに悲しみ、子供に日本神道にちなんだイシドウロウ(石灯籠)
>という名前をつける人もいたほどである。
これって、藤岡信勝が自由主義史観の連中を引きつれてパラオを旅行した時に発見したと得意げに正論で書いてたやつね。
藤岡によって勝手に「石灯籠」とされたパラオ共和国上院議員のIsidoro Rudimch 氏(故人)
イシドロって、スペインのキリスト教聖人の名前でスペイン語圏(南米やフィリピン)ではポピュラーな名前なんだけど
http://es.wikipedia.org/wiki/Isidoro_de_Sevilla 日本の石灯籠にちなんで名前をつけたなんて、こんな失礼なことを流布する藤岡と産経新聞こそ日本の恥
パラオの国旗の発案者へのインタビューで否定されているのに
まだ日の丸を参考にしたという説とか載せるかw
>私「@パラオの国旗は日本の日の丸を真似したという説、
> A日の丸の太陽に遠慮して、照らされて輝く月にした、
> B日の丸が旗面の中心であることに遠慮してすらした」
>
>S「全部違うね。私はもちろん日の丸を知っているが、
> 特別にそれを意識してデザインしたわけではない。
> 日本は日本、パラオはパラオだ。
http://blog.canpan.info/fukiura/archive/7313
名越二荒之助によれば、パラオ共和国が誕生した時、同島出身の人らによってペリリュー島における日本軍の勇戦を讃える「ペ島の桜を讃える歌」(作詞:同島出身のジョージ・シゲオとオキヤマ・トヨミ 作曲:同島小学校副校長ウィンティ)がつくられ、今に歌い継がれている。
名越の記述は舩坂弘著『血風ペリリュー島』(1981年、叢文社)から引用されたものとされるが、
舩坂本では「作詞:沖山トヨミ・庄子シゲオ 作曲:同島小学校副校長ウィンティ 監修:舩坂恵子・蜂巣一郎 指導:舩坂弘」と記述され、日本人による「監修」「指導」まで明らかにされているが名越の本では省略されている。
なお、舩坂弘の『血風ペリリュー島』は2000年に「ペリリュー島玉砕戦」と改題され出版されているが、ペリリュー島の桜を讃える歌の記述は削除されている。
「ペ島の桜を讃える歌」は後述サンケイ新聞社の住田良能記者が1978年にペリリュー島を取材した時に記録された「緑の島の墓」(作詞:小学校副校長ウィンティー・トンミ 作曲:妻のアントニア)と曲(メロディー)同じである。
1981年「ペ島の桜を讃える歌」は1978年以前に作られていた「緑の島の墓」の曲を使いまわし、作詞は舩坂によってなされたともいわれる[誰?]。
日本会議 事業センターが2005年に製作したDVD『天翔る青春ー日本を愛した勇士たち』には、パラオの人々が「ペ島の桜を讃える歌」を歌う映像が収録されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
今度はシャバで 9月19日
「まんじゅうよりうまかった」。30年以上前から、全国の刑務所で慰問活動を続けている落語家の
桂才賀(さいが)さん(64)にとって、最高の褒め言葉だという。甘い物は、刑務所ではめったに食べ
られないごちそうだからだ。
▼ともに鳥取県出身の井勝めぐみさん(38)と北尾真奈美さん(36)が、平成12年に「ペペ」を結成
して以来、全国の刑務所や少年院で開いたコンサートは342回にも及ぶ。才賀さんによると、「観客」
(受刑者)の心をつかむコツの一つは、塀の中の生活を題材にすることだ。「ペペ」も「刑務所のアイド
ル」と呼ばれるほどの人気者とあって、歌はもちろん、刑務所専門用語を駆使したトークもお手の物だ
という。
▼「客イジリは完璧」「半分以上が知らない独自曲なのだが、それにもかかわらず美しいハーモニーで
聴かせる」。2年前、長野刑務所に服役中だった堀江貴文さんも、「週刊朝日」に連載していた「獄中記」
で、「プリズンコンサート」を絶賛していた。
▼そんな2人が、法務省から保護司に任命された。刑務所の中で、受刑者を励ますだけではない。これ
からは、出所後の生活を応援する活動にも携わることになる。そういえば、刑務所の慰問活動歴が55年
にもなる歌手の杉良太郎さん(70)も、6年前からは「特別矯正監」を務めている。刑務所内の医師不足や
高齢者の再犯率の高さなど、深刻な問題について提言を行ってきた。
▼才賀さんは、長年の慰問活動をつづった『刑務所通いはやめられねぇ』(亜紀書房)をこう結んでいる。
「二度目、三度目は、どうかシャバの寄席で、今度は有料で、お願いします」。
▼「ペペ」の2人の一番の願いも、シャバのコンサートで、かつての「観客」と再会することだろう。
朝日を糾弾しつつ、朝日新聞や週刊朝日がなければネタが出せない産経。
237 :
文責・名無しさん:2014/09/20(土) 02:38:32.65 ID:qTzWnvU80
アカイ、アカイ、朝日
9月20日
選挙は、武器を使わない言葉による戦争である。演説、パンフレットはもとより、知恵の限りを尽くして票をかき集める。
1票でも多く票を集めた方が勝ち、という単純極まるルールで行われたスコットランド独立を問う住民投票は、「選挙戦」の
名にふさわしい戦いだった。
▼住民投票実施を認めたキャメロン英首相への風当たりはいまだに強いらしいが、雨降って地固まる。賛成、反対両派
が正々堂々と戦ったおかげで、スコットランドの知名度はぐんと上がり、おまけに日本の株価まで上がった。
▼メディアの役割も大きかった。英BBC放送が、「反対派優勢」と出た世論調査の結果を大きく扱わず、各地の投票所ご
とに発表される正式な開票結果の速報に徹していたのはひとつの見識だった。
▼人口の少ない地方から開票が進み、「勝った、負けた」で、両陣営が一喜一憂するさまを丁寧に伝えていた。空も白み
始めたころ、大票田である都市部の票が開いた時点で「反対派勝利確実」の速報を流したが、忘れかけていた選挙報道の
醍醐味(だいごみ)を思い出させてくれた。
▼いつのころからか日本のほとんどのテレビ局は、投票が締め切られると同時に、出口調査に基づいた議席予想をする
ようになった。近年は調査の精度もあがり、どのチャンネルに変えても予測はほぼ同じ。あっという間に選挙の大勢がわかっ
てしまい、どうも味気ない。
▼今回の結果に最も胸をなで下ろしたのは中国だろう。新疆ウイグル自治区や香港で同様の住民投票をやればどうなる
かは、習近平国家主席をはじめ幹部のみなさんはよくわかっているはず。自由な選挙によって、自らの運命を決められる喜
びを知らないまま一生を終える中国人は、本当に気の毒である。
http://www.sankei.com/column/news/140920/clm1409200003-n1.html
>>234 刑務所慰問でペペなら寄席通いしているわれわれが真っ先に思い浮かべるのは
ぺぺ桜井だ
日本も選挙の時と当選してからが全く違うから「自らの運命を決められる喜び」ってあまり知らない。
スコットランドの場合、独立したからといってすぐ内戦や民族浄化になる可能性は低いから、
世界もお祭り騒ぎとして楽しんでただろ。
9月21日
日本列島から足早に夏が去った。彼岸の入りを過ぎて間もないが、はらはらと葉をこぼす木々
の何と多いことか。長袖を急いで登板させた方も多かろう。乾いたしわぶきが方々から耳に届く
のも、せっかちな秋の訪れと無縁ではあるまい。
▼北海道・大雪山系の黒岳では、早くも紅葉が見頃という。地元の観光協会に聞くと「例年に増
して赤が映える」との答えが返ってきた。昼夜の寒暖差と適度な雨が、目もあやな赤をもたらすそ
うだ。山頂から下方の層雲峡へと約1カ月半かけて、山々の衣は色味を帯びてゆく。
▼四季の営みはおもしろい。列島を北上する桜前線とは逆に、秋の色は北から南へと下る。豊
作か不作かで人々の暮らしを歓喜にも憂愁にも染める季節。岩手の農村に育った宮沢賢治は秋
を描くとひと際筆がさえた。短編「祭の晩」は、この季節に読むと味わい深い。
▼山の神を祝う秋祭りの晩。無一文で団子を平らげ、村の若い衆にこづき回される山男を少年
が肩代わりして救う。山男は礼もそこそこに立ち去るが、その夜更け、少年は家の外に大きな物
音を聞く。見れば、薪の山と「きらきらきらきらする栗の実」が一面に敷かれていた。
▼実りの秋がもたらす心の潤いが、優しい筆致で描かれている。9月21日は宮沢賢治の命日
である。この季節、各地では稲穂が深々とおじぎを始めた。こちらは鮮やかな黄金色だ。米に野
菜に果物に。さまざまな味覚に舌鼓を打つ。一年で最も豊かなひとときが近い。
▼天高く馬肥ゆる−と俗にいうが、青が目にしみるのはもう少し先か。秋が闌(た)けるにつれ、
空も高くなろう。風の声に耳を澄ませ、花の香りに鼻孔を広げ、色づく野山を目の薬とする。五
感を働かせて、季節の恵みを享受したい。
http://www.sankei.com/column/news/140921/clm1409210003-n1.html
おんぶにだっこ 9月22日
〈もういえない おんぶしてだっこして おかあさん〉。20年ほど前の小紙「ちびっこ俳壇」に
掲載された一句だ。当時6歳だった作者の女の子は今では母親となり、同じようにわが子に
せがまれているのかもしれない。
▼何千年も前の昔から世界中どこでも、赤ちゃんは母親のふところのなかで、すくすくと育
ってきた。中央アメリカ、グアテマラの山間の村では、母親の体に巻き付けられたやわらかい
布のなかで、おっぱいを飲み、眠る、を繰り返している。
▼南太平洋のパプアニューギニアでは、母親の頭にひっかけた網の袋に入って、揺られて
いる。網は、木の皮で作ったヒモで編まれているそうだ(『世界のだっことおんぶの絵本』エメリ
ー&ドゥルガ・バーナード作、メディカ出版)。
▼母親は、子供を帯で背中にくくりつけ、綿入りのはんてんを羽織って、買い物や散歩に出
かける。かつて日本で、普通に目にする光景だった。ところが最近では、リュックサックを前に
かけるようにして、抱っこひもを使う母親がほとんどだ。
▼抱っこひもは、カンガルーの母親の袋のように、絶対に安全でなければならない。にもか
かわらず、そこから乳幼児が転落する事故が過去5年間、東京都内だけで116件も起きてい
たことがわかった。報告されていないケースを含めると、かなりの件数にのぼるとみられている。
▼絵本の訳者の一人である園田正世さんは、14年前に会社を設立して、オリジナルの抱っ
こひもや日本の伝統的なおんぶひもを製造販売している。3児の母親でもある園田さんは現
在、東京大学大学院で「抱っことおんぶ」をテーマに研究活動も行っているそうだ。不幸な事
故を一日も早く撲滅する、研究の成果に期待したい。
http://www.sankei.com/column/news/140922/clm1409220004-n1.html
いや、おんぶもやり方しだいで危険なんだってば。
伝統的とか関係ないから。w
>>244 いちいち文句をつけなきゃ気が済まないブサヨw
希望の眼となれ 9月23日
昭和30年代後半といえば、高度成長のまっただ中、岡山市内でもマイカーが普及して、
交通量が目立って増えていた。そんなある日、旅館を営んでいた三宅精一さんは、自宅
近くの交差点で、クラクションを鳴らされ、うずくまっている目の不自由な人を見かけた。
▼どうしたら、安心して歩けるようになるのか。三宅さんは、発明家でもあった。知人の
視覚障害者のアドバイスを基に、私財を投じて開発したのが、点字ブロックだった。昭和
42年に県立岡山盲学校近くの国道交差点に設置されたのが第1号となる。
▼当初自治体の多くは、ほとんど関心を示さなかった。東京都が採用を決めてから、
ようやく全国へ普及していく。バリアフリーの研究者である徳田克己さんと水野智美さん
によれば、今や海を渡り、北朝鮮を含めた、50以上の国と地域で、設置が確認されて
いる(『点字ブロック』福村出版)。
▼ただ、欧米を除けば、視覚障害者のためにあることが、ほとんど理解されていない
のが実情だ。いや、発祥国の日本でさえ、知らない人がいるらしい。自転車やバイクか
ら、店の立て看板、ごみまで置いて、点字ブロックを平気で塞ぐ人が後を絶たない。
▼視覚障害者本人、あるいはパートナーである盲導犬が暴力の被害に遭う事件が
相次いだ。関係者によると、表面化しているのは「氷山の一角」だという。せめて事件
を、社会のバリアフリー化を加速させる契機にしたい。
▼「暗礁を恐れぬ 希望の眼となれ」。昭和57年に57歳の若さで亡くなった三宅さ
んを顕彰するため、4年前に岡山市内に建てられた石碑には、こんな言葉が刻まれ
ている。点字ブロックが、「希望の眼」であり続けられるのか、私たちの心遣いにかか
っている。
http://www.sankei.com/column/news/140923/clm1409230004-n1.html
韓国の不可解な風にどう対処する
http://www.sankei.com/column/news/140924/clm1409240004-n1.html 仁川の風 9月24日
昭和39年の東京五輪、日本はレスリングで5個の金メダルを獲得した。会場となった駒沢
体育館のメーンポールに次々と上がる日の丸は、屋内にもかかわらず、見事にはためいて
いた。実は送風機が設置されていたのだ。粋な演出に文句を言う人はいなかった。
▼仁川アジア大会のバドミントン会場に吹いた空調の風については、疑惑の声が上がって
いる。21日の男子団体準々決勝の日本−韓国戦の第1試合での出来事だった。
▼日本選手が第1ゲームを取ったあと、第2ゲームから向かい風が強くなったと感じたという。
コートチェンジした第3ゲームでも風向きは変わらなかった。結局逆転負けを喫し、チームも
敗れた。わずか5グラムしかないシャトルは、確かに風の影響を受けやすい。不可解なことが
あるものだ。
▼かつて、ハンドボール界で「中東の笛」と呼ばれる騒動があった。特に北京五輪の男子ア
ジア予選では、中東びいきの判定が相次いだ。このときは、日韓が共闘して、予選のやり直
しを勝ち取ったものだ。「仁川の風」について現時点では、日本は大会組織委員会には抗議
はしないという。確たる証拠があるわけではない。「アウェーの洗礼」と開き直るのが、得策か
もしれない。
▼レスリングに話をもどせば、メキシコ五輪では、審判の判定は日本にばかり厳しかった。
その直前に、当時の日本レスリング協会の八田(はった)一朗会長が、国際レスリング連盟
の会計のずさんさを追及したことへの、“報復”とみられる。「誰にでも分かるフォール勝ちを
すればいい」。八田会長のハッパに選手は応え、金メダル4個を獲得した。
▼アジア大会では、メダルラッシュが続いている。男子バドミントン選手の個人戦での、奮
起に期待しよう。
>>247 バドミントンで一方にだけ有利になるような風を吹かすことができるのか。
>>247 コートチェンジ後に風向きが変わらなかったのなら、条件はほぼ同じだろ。
いくらシャトルコックが軽いからと言っても、空調の風程度で大きな差が出るとは
思えないな。
たとえ向かい風でスピードが落ちる等の影響が出たとしても、打ち返す側のタイミ
ングも狂わされるんだから、やっぱり片方が有利って話でもなかろう。
未確認2ちゃん情報だけど空調が止まったり動き出したりしたらしい
>>250 サーモスタットがついてれば、そんなもんだけど。
>>250 >未確認2ちゃん情報
>らしい
現場にいないんだからニュース以上の情報を知っているわけがない
憶測
怪物を育てた温床 9月25日
ほとんどの日本人にとって、アラブは遠い存在である。曽野綾子さんによれば、簡単にしかも
できるだけ深く知るには、彼らの世界の格言が役立つという(『アラブの格言』新潮新書)。
▼米軍は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の空爆作戦を、イラクからシリアへ拡大
した。それに中東5カ国が参加した理由も、格言で説明できる。〈あなたが必要としている限り、キ
リスト教徒に親切にしなさい。しかしそうでなければ、やつらの頭の上に壁をひき倒せ〉(レバノン)。
▼サウジアラビアやヨルダンなどスンニ派国家は、国内の過激派の動向に神経をとがらせてい
る。「イスラム国」は、彼らを鼓舞して、君主制さえ危うくする存在だ。組織壊滅のために米軍と協
力するのは、当然の選択だった。
▼〈もしも本当に敵を悩ませたいと思うなら、何も言わずに彼を一人にしておけ〉(アラブ)。これ
まで何度も、アラブ世界の反発を招いてきた米国も、格言に学んだのかもしれない。イスラム教
徒との共闘姿勢を強調して、イスラム国を孤立させようとしている。
▼ただ、空爆の効果については、専門家の多くは懐疑的だという。もともと、オバマ政権は1年
前、化学兵器を使用したシリアのアサド政権への空爆を先送りした経緯がある。今回の軍事行
動が成功したとして、イスラム国と敵対するアサド政権が利益を得るというジレンマも抱えている。
▼そもそも、今日の危機を招いたのは、2011年末のイラクからの米軍撤退である。「力の空
白」が、怪物のような過激派組織を育てる温床となった。「軍隊がなくなれば、戦争がなくなる」。
今も一部の日本人が信じる「平和思想」は、アラブで、いや世界で一切通用しない。
http://www.sankei.com/column/news/140925/clm1409250004-n1.html
>>そもそも、今日の危機を招いたのは、2011年末のイラクからの米軍撤退である
むしろ一部の日本人が信じる「アメリカ追従」が、アラブで、いや世界で一切通用しないだけなんじゃないか?
>>254 アメリカが、ありもしない大量破壊兵器を理由に産経絶賛のイラク戦争を仕掛け、
フセイン政権を倒してしまったことが、今日の事態を招いたのではないかな。
>>253 >そもそも、今日の危機を招いたのは、2011年末のイラクからの米軍撤退である。
何故2011年まで米軍がイラクにいなければならなかったのか?
大義のない戦争を支持した産経新聞にとっては、考えたくもないことなんだろうけどね。
>「軍隊がなくなれば、戦争がなくなる」。
>今も一部の日本人が信じる「平和思想」は、アラブで、いや世界で一切通用しない。
こういう主張は現実的と評価されるんだろうか。
「軍備を保持・増強すれば戦争がなくなるのか?」と問われたら、どう答えるんだろう。
アメリカが戦争を起こさなければこんなことにならなかったのに。
>>253 アラブとかイスラムとか関係なしに、いまの中東などに火種をまいたのって、
歴史的に英国など欧州勢じゃなかったっけ?
もちろん武力をもって。
産経の歴史認識ってどうなんだろう?
>「軍隊がなくなれば、戦争がなくなる」。
今も一部の日本人が信じる「平和思想」は、アラブで、いや世界で一切通用しない。
これには確かに同意なんだが、軍備を強化しても戦争はなくならないと思うんだ。
>>253 論旨がおかしいだろ。
「キリスト教徒は利用しろ。利用価値がないなら殺してしまえ」的な格言は、アメリカに
協力したイスラム圏の有志連合に当てはまる格言なのか? それなら「キリスト教徒」に
該当するのはアメリカで、利用価値がなくなった途端、アメリカの敵に回るってことだぞ。
彼らは日本の友好国でもあるんだが、そういう見解でいいわけ?
最終段落はすでに言われてる通り。
米軍は全知全能じゃないぞ。イラク全土を支配下におけるはずもない。
アメリカは独裁体制さえ倒せば、民衆が歓呼して米軍を迎え、民主的な選挙が行
われ親米国家が成立する、なんて幻想にとらわれ続けている。でも独裁者を倒して
(あるいは弱体化させて)その土地に生まれるのは、無秩序と原理主義だった。
イラクもそう、シリアもそう。結果から言えば、世俗主義のサダムフセインに原理
主義者を押さえ込ませていた方が(つまりは権力の空白を生まないほうが)、アメリカ
にとってずっとマシだった
米軍撤退と、大量破壊兵器の見誤りは
まったく別だろ。産経も朝日も変わらないなあ。
こういうごまかしで、納得する読者がこの時代に
いるのかね
3年前どころか1年前の時点でさえイスラム国なんて誰も気にしてなかったわけで
それを予測するのは無理だろ
ただ、イラク政府が国内統合に失敗してイラク軍が驚くほど弱かっただけ
>>253 >「軍隊がなくなれば、戦争がなくなる」。今も一部の日本人が信じる
>「平和思想」は、アラブで、いや世界で一切通用しない。
抄子が嘲笑う「平和思想」が、これまで中東でNGO活動に従事して
いる日本人の生命を守ってきたのも事実だけどね。抄子は中東で
活動する日本人の生命を危険にさらしたいらしい。そういえば、イス
ラム国に拉致された自称「民間軍事会社代表」の日本人はどうなる
のだろうか? 何事もなく無事に解放されてほしいけど。
>>263 軍隊と民間の平和活動のバランスだよね。
9条と安保みたいなもので、片方を信奉する奴は片方を敵視する。
亡くなった女児にも夢あったはず
http://www.sankei.com/column/news/140926/clm1409260004-n1.html 大きくなったら 9月26日
「せんせい ひとのことあんたとよんでいるのは くせでしょう あんたってゆわんと はせがわとかゆいよー」。
神戸市内で約40年間、小学校教員を務めた鹿島和夫さんは、子供との交換ノート「あのねちょう」を使ったユ
ニークな作文教育で知られていた。
▼小学1年の長谷川舞さんの作品「あんた」は、鹿島さんの手元に残る1万編以上の詩や作文のひとつだ。
すでに自己主張がしっかりできる舞さんが、鹿島先生に向かって説教している(『しあわせのおなら』法蔵館)。
▼神戸市長田区の住宅街にある雑木林から、遺体で見つかった市立小学校1年の女児のニックネームは、
人気ゲームのキャラクターの「ピーチ姫」だった。人懐っこい性格で、近所の住民にもかわいがられていたという。
国語の授業では、どんな詩を書いていたのだろう。
▼死体遺棄容疑で逮捕された無職の君野康弘容疑者(47)は、遺体発見現場のすぐ近くのアパートに住んでいた。
酒や睡眠薬を飲んで自ら110番したり、ベランダで奇声を発したり、何度も近隣住民とトラブルを起こしていたようだ。
▼女児と君野容疑者の接点がどこにあるのか。犯行の動機、遺体切断の理由を含めて、残虐な事件には、
多くの謎が残っている。もっとも解き明かされたとしても、残された家族は、自らの胸に悲痛な問いかけをせず
にはいられないだろう。「どうして、うちの子が…」。
▼「わたしも大きくなったら おかねをいっぱいためて おとうさんとおかあさんに おやこうこうをしてあげます」。
やはり鹿島さんの1年のクラスにいた村上絵里菜さんは、「おやこうこう」という詩をこう結んでいる。亡くなった女
児にも、大きくなったら、かなえたい夢があったはずだ。
「ヒステリック」な産経新聞?
http://www.sankei.com/column/news/140927/clm1409270003-n1.html 9月27日
デジタル時代に隠し事をするのは、難しい。閲覧者を限定しても、いったんネットにあがると、
「秘密保持」はなかなかできない。朝日新聞の某論説委員が、パスワードを入力しないと読
めない社内報に書いた一文を週刊新潮が入手し、公表すると瞬く間に電脳空間をかけめぐ
った。
▼朝日の慰安婦検証報道への他社の反応などをまとめたもので、小紙広告欄にも「産経
新聞のヒステリック」とあった。自らを反省するため一読してみたが、どの記事のどんな箇所
が「ヒステリック」なのか、まったく書いていなかった。
▼朝日お得意のレッテル貼りにすぎなかったようで、がっかりした。まあ、当方はどこかの
新聞のように、気に入らないからといってなんでもかんでも抗議文を送りつけ、謝罪を求め
るようなことはしないので、ご安心を。
▼がっかりしたといえば、アジア大会の競泳男子400メートルリレーで金メダルをとった中
国の孫楊選手が「中国人に留飲が下がる思いをさせた。正直言って日本の国歌は耳障りだ」
と発言したのには失望した。スポーツマンが聖人君子である必要はさらさらないが、なんとも
まあ了見が狭い。
▼孫発言の感想を聞かれた入江陵介選手が「どのような状況での発言か、分かりません」
と答えたのは大人の対応だった。それにしても最近の中国は、国家主席から孫選手に至る
まで中華思想丸出しの言動が目に余る。
▼傲慢は反乱を生む。穏健派のウイグル族学者に無期懲役刑が出た2日前、新疆ウイグ
ル自治区では、死者50人にも達する騒乱事件が起きていた。南京事件や靖国問題で、中
国共産党の言い分を垂れ流してきた朝日のみなさんは、他社への悪口ばかりつぶやいて
いないで、現実を直視してはいかがかな。
酷いな。全部自分に跳ね返ってきそうな文章だ。
産経新聞がヒステリックなのは通常営業だからな、OBの山際みたいなのが車内にいっぱいいるんだろw
>>268 269氏が言うとおりだったなあ。
>瞬く間に電脳空間をかけめぐった。
産経新聞の誤報捏造に関する情報も駆け巡っているんだが、全く無視しているねえ。
そういうことに鈍感じゃないとマスコミはやっていられないんでしょうね。
>自らを反省するため一読してみたが、どの記事のどんな箇所が「ヒステリック」なのか、まったく書いていなかった。
朝日新聞に教えてもらわないと何もできないということかな。
ここは「自生して読み返してみたがヒステリックなところなんて無かった」としてこその産経新聞でしょう。
>>268 >朝日の慰安婦検証報道への他社の反応などをまとめたもので、小紙広告欄にも「産経新聞の
>ヒステリック」とあった。自らを反省するため一読してみたが、どの記事のどんな箇所が
>「ヒステリック」なのか、まったく書いていなかった。
色々と意味不明なのだが、日本語に翻訳するとどんな文章になるのだろう?
新潮のは確かにおかしかった、ヒステリック、って
どこにもなかったよな。あれは一体何だったんだ?
悪質な釣り?ミスか?
にしても、朝日叩きもそろそろ飽きてきた
スーパー「いかがわしい」と自嘲
http://www.sankei.com/column/news/140928/clm1409280002-n1.html 9月28日
「陶器はくさらないでしょ」「いや、くさる」。悠長に問う妻を、夫は邪険に突っぱねる。妻はさらに聞く。腐らないも
のはないのか。ある、と夫。「動いているもの、流れているものは、くさらない…人生だって、絶えず流れて走っていなく
ちゃ」。
▼夫は場末の薬局から身を起こし、やがて食品から家電製品まで、あらゆるものを安く売りさばく実業家へと階段を上る
−。城山三郎の小説『価格破壊』が世に出たのは昭和44年。物語のモデルとされるダイエーは3年後、三越を抜き小売業
の売上高で日本一に躍り出る。
▼創業者の中内功氏は生前、小紙で自嘲気味に語っていた。スーパーは「百貨店に比べるといかがわしいところがある」
と。しかし、「よい品をどんどん安く」の触れ込みは消費者の心をくすぐった。水が低きに流れるようにモノとカネの不断
の流れを社会に生んだ。
▼その名門の屋号が数年のうちに消える。かつての小売業の雄もバブル崩壊と消費低迷に泣き、今は小売り最大手のイオ
ンに庇護(ひご)を仰ぐ身。雑多な業態に手を広げたツケは年来のリストラでも払えず「負け組」の色が定着した。もはや
看板の掛け替えしか道はないという。
▼思えば、プロ球団の経営も寿命を縮める不摂生だったか。「ダイエー優勝買物かごが騒ぎ出す」。この川柳が小紙大阪
版に載ったのは平成15年秋だった。ダイエーは翌シーズン後に球団を手放す。「絶えず流れて走って」の営みを欠いた組
織の衰運はやむをえない。
▼頭文字の「D」を模した懐かしいロゴマークは、どこの駅前にもあった。親に手を引かれた買い物の記憶に、オレンジ
色をした「月」を重ねる方も多かろう。栄枯盛衰。思い出の中、秋風にさらされた月が寂しげに揺れている。
何で、今日、この内容なのかが分からない。
香川伸行氏が亡くなった直後に、こんな話を書く神経が理解できない。
栄枯盛衰という言葉から朝日新聞の経営の揶揄に繋げるかと思った。
自重したのか自社の経営状況が頭をよぎったのか。
>思えば、プロ球団の経営も寿命を縮める不摂生だったか
産経も昔球団持ってたなあ。
アトムズという今となってはネタのような球団名だが
どこの駅前にもあったって無い方が遥かに確率高いだろ。
火山大国に生きる日本人の責務
http://www.sankei.com/column/news/140929/clm1409290007-n1.html 神の怒り 9月29日
〈木曽のナァーなかのりさん 木曽のおんたけナンチャラホーイ 夏でも寒いヨイヨイヨイ〉。大正
時代に作られたという民謡の「木曽節」の影響だろうか。長野県と岐阜県にまたがる御嶽山には、
なんとなく親しみを感じてきた。
▼実際、3千メートル峰のなかでも、比較的登りやすく、登山者にとって人気の高い山のひとつ
だという。もっとも、本来は信仰の山である。とりわけ濃尾平野に住む人たちにとって、この地方を
潤す木曽川の水源をもつこともあって、毎朝、手を合わせる霊山であった。
▼愛知県出身の横井庄一さんも、母親から「お前は御嶽山の申し子」とよく言って聞かされたと
いう。「生き抜けたのは精神力ではなく、御嶽山のおかげ」。昭和47年、グアム島で28年間の洞
窟生活から救出された時、現地記者団にこう語ったものだ。
▼その御嶽山が先週末、突然牙をむいた。狙われたのは、好天と紅葉に誘われて訪れていた
登山客だ。噴火の規模は、昭和54年に有史以来初めて発生を記録して以来、最大とみられる。
灰色の噴煙が、空を埋め尽くさんばかりに広がっていく。降り注ぐ噴石は、避難小屋の屋根を突
き破る。登山者が山頂付近で撮影した映像は、地獄絵図さながらだった。救助活動も難航してい
るようだ。
▼御嶽山では、24時間体制の観測が行われ、噴火の約2週間前から、地震活動が活発化して
いた。それでも噴火が起こるまで、気象庁が設定した警戒レベルは、5段階中もっとも低い、平常
の1のままだった。専門家は、予知の限界を指摘する。
▼とはいえ、神の怒りに恐れおののき、ひれ伏してばかりもいられない。人知の限りを尽くして、
そのメカニズムの解明を急ぐのは、火山大国に生きる日本人の責務である。
まあ、近くに原発が無かったのが、不幸中の幸いだな。
過酷な環境を生き抜いてきた怪物
http://www.sankei.com/column/news/140930/clm1409300003-n1.html 秩父の海童とモンゴルの怪物 9月30日
大相撲秋場所で、逸ノ城の快進撃が話題になり始めていたころ、元関脇若秩父、
加藤高明(こうめい)さん(75)の訃報が届いた。往年の相撲ファンなら、昭和33年
の秋場所の記憶がよみがえったことだろう。19歳で初入幕を果たした若秩父は、上
位陣を次々に撃破して12勝3敗、敢闘賞に輝いた。
▼6歳の時、父親が戦死した。埼玉県秩父での一家の生活は、母親の裁縫仕事
だけで支えられていた。中学生のころから相撲で賞品稼ぎをしていた少年は、親孝
行したい一心で角界に入る。戦争の記憶がまだ鮮明な時代、その生い立ちの物語
は、ファンをほろりとさせるに十分だった。
▼取組前、大量の塩を天井にぶつけるようにまくたびに、客席から大歓声が上が
ったものだ。その後の、糖尿病との長い闘いが悔やまれる。当時の若秩父が「秩父
の怪童」なら、21歳の逸ノ城は「モンゴルの怪物」である。
▼100年ぶりとなる新入幕優勝は逃したものの、1横綱、2大関を破って、13勝
2敗、殊勲賞と敢闘賞に選ばれた。モンゴルの遊牧民が暮らす移動式住居「ゲル」
には、オオカミが近づいてくることもある。現代の日本人には想像するのも難しい、
過酷な環境を生き抜いてきた。
▼半世紀前と違って、力士の体調管理についての知識も普及している。若秩父
の果たせなかった大関、横綱の夢に向かって、周囲の期待は高まるばかりだろう。
九州場所では、新関脇の声も上がる。ただ好事魔多し、ともいう。
▼やはり入幕2場所目の九州場所で、若秩父は負け越した。千秋楽の夜、ゲン
直しに訪れた福岡市のキャバレーで、酔客相手に暴力事件を起こしてしまう。本
人によれば、暴力をふるったわけではなく、「有名税」を実感した初めての経験だ
った。
お前らもう産経抄に全く興味なくなったのなw
今日の産経抄よんでると興味持てないのもうなずける。何を言いたいのかぜんぜん分からん。「朝日が叩かられるのは有名税」ってことではないだろうな。
>秩父の海童とモンゴルの怪物
この程度の誤字には、誰も食いつかないかw
それにしても、話をまとめる気が全く無いとしか思えないな。
文字数が十分になったから、話を止めただけって感じ。
http://www.sankei.com/column/news/141001/clm1410010005-n1.html 苦闘の物語、再び 10月1日
東海道新幹線の生みの親は誰か。
その歴史に少しでも触れたことのある人なら、ためらいなく第4代国鉄総裁の十河(そごう)信二と技師長の島秀雄の名前を挙げるはずだ。
しかし、50年前のきょう、東京駅で行われた開業一番列車の出発式に、2人の姿はなかった。
▼もともと戦時中から、東京から下関を経由して、海底トンネルで大陸に向かう「弾丸列車」の構想があった。
昭和30年に国鉄総裁に就任した十河は、それを引き継いだ「夢の超特急」の実現を、鉄道技術者の島に託す。
▼ただ、当時世間で幅を利かせていたのは「鉄道斜陽論」である。
万里の長城とピラミッド、戦艦大和に並ぶ「無用の長物」とする反対論も根強かった。
国鉄内でさえ、資金と人材を新幹線建設に集中投資する十河のやり方に、不満の声が高まっていた。
▼開業の前年には、巨額の予算不足が明らかになる。
十河は、責任を取る形で総裁を辞任し、島も殉じて国鉄を去った。開業までの道のりが、いかにけわしいものだったか。
晴れの舞台に2人が招待されなかった事実が、象徴していた。
今となっては、戦後の日本が打ち立てた偉業のひとつだと、誰もが疑わないというのに。
▼東海道新幹線を運営するJR東海は、平成39年に、リニア中央新幹線の東京−名古屋間での開業を目指している。
車両を10センチも浮かせ、時速500キロ以上の超高速で走らせるのは、世界最先端の超電導技術である。
「平成の夢の超特急」の開業の日が、待ち遠しい。
▼もっとも最近、主に環境と採算の観点から懸念や不安を訴える声が目立ってきた。
半世紀前と同様に「無用の長物」と断じる人までいる。今秋にも見込まれていた着工も、来年にずれ込みそうだ。
関係者の苦闘の物語は、まだまだ続く。
名古屋までだと無用の長物になるかもね、日本人は「出る杭は打たれる」を地で行くからなあ
つコンコルド
速ければいいってもんでもない。
実際やってみないとわからないけどね。
リニアの研究が全然進まなかったところからして、必要とされてない可能性はかなり高い。
リニアも成功するとは限らないよね。
MSN外された産経はこの先生きのこれるのか
>>290 MSNニュースに産経はあるよ
単独ではないが
しかし、VISTA時代のPCだと今度のMSNは重いよw
>>286 この産経抄に書いてある国鉄時代のエピソードを、たぶん先月にどこかのポータル・サイトかなんかのニュースで読んだぞw
【産経抄】10月2日 テレサの歌った香港
香港と民主化運動といえば、「アジアの歌姫」と呼ばれた台湾出身の人気歌手、テレサ・テンを思い出す。
活動拠点としてきた香港で1989年5月、中国の民主化を支援する野外コンサートが行われた。
▼彼女は「民主萬歳」と書かれたハチマキ姿でステージに立ち、大きな話題になったものだ。
天安門事件が起きたのは、それからわずか8日後だった。
事件からまもなくして、香港からの中継で日本の音楽番組に出演したテレサは、黒いチャイナドレスで歌った。
武力で弾圧され、犠牲となった多くの若者たちの、喪に服したといわれている。
▼「香港は自由で民主的。終わりにするのはもったいない。でもいま中国から共産党パワーがすごく入ってきている。言いたいことが言えない」。その後来日したとき、夕刊フジの取材に答えている。
香港が英国から中国へ返還された後、果たして自由と民主主義が維持されるのか、深く憂慮していたようだ。
▼事態は、その通りに動いている。
3年後に予定されている香港行政長官選挙について、中国政府が打ち出した制度は、民主派を事実上排除する、名ばかりの「普通選挙」だった。
学生らが抗議の声を上げるのは当然である。
▼勢いが増すばかりのデモに対して、警察隊は催涙スプレーや催涙ガスを使った強制排除に乗り出した。
デモの参加者が、一斉に傘を開いて防御したことから、「雨傘革命」という言葉まで生まれている。
このまま混乱が続き、国際金融センターの機能が損なわれてしまえば、影響は世界経済に及ぶ。
▼業を煮やした中国政府が、果たして武力介入に乗り出すのか、国際社会が注視している。
返還前に42歳の若さで世を去ったテレサも、天国で胸を痛めているはずだ。
http://www.sankei.com/column/news/141002/clm1410020004-n1.html
【産経抄】10月3日 やくざ撃退
故伊丹十三監督が、自宅前で襲撃され重傷を負ったのは、平成4年5月だった。
暴力団を徹底的に批判した映画「ミンボーの女」が、公開されてまもなくのころだ。
果たして半年後、警視庁に逮捕されたのは暴力団幹部ら5人だった。
▼「民暴」とは、暴力団が一般市民の民事的紛争に介入して、不当な利益を得ることを指す。
映画のなかで、主人公のミンボー専門の女性弁護士が、暴力団に食い物にされてなすすべもない一流ホテルの幹部を前に、熱弁をふるうシーンがある。
▼「毅然(きぜん)と対決すべきです。脅しには屈しない。いわれのないお金は払わない」。ヤクザ撃退策を徹底的に調べ上げた、監督からのメッセージであったろう。
映画の公開は、暴力団対策法の施行とも重なっていた犯行の動機は、監督への反発だけではない。
暴力団追放の機運の高まりに対する挑戦といえた。
▼その後も着々と、法の整備は進んできた。
にもかかわらず、企業や民間人が暴力団の標的になる事件が、後を絶たない。
なかでも北九州を拠点とする工藤会は、「最も凶暴なヤクザ」と恐れられてきた。
▼福岡県警は先月から、全国の警察からの応援を得て、唯一の特定危険指定暴力団に対する「頂上作戦」を開始している。
トップとナンバー2の逮捕容疑は、平成10年に元漁協組合長の男性が射殺された事件への関与だった。
続いて、昨年1月に女性看護師が切りつけられた事件でも、幹部15人の強制捜査に乗り出している。
▼「警察は、民主主義を守る砦(とりで)であるという理念を高く掲げてもらいたい」。
伊丹監督は、襲撃犯が逮捕された後に行われた警察庁刑事局長との対談で、警察に注文していた。
それに応えて、是が非でも壊滅に追い込んでほしい。
http://www.sankei.com/column/news/141003/clm1410030004-n1.html
【産経抄】10月4日 韓国、国ぐるみの嫌がらせ
韓国はきのう、「開天節」という建国記念日にあたり、祝日だった。
当然、役所は休みで、ソウル中央地検は、2日に小社の加藤達也前ソウル支局長への出国禁止処分を早々と15日まで延長した。
▼昔は、といえば年寄りめくが、日本でも韓国でも重要案件を担当する検察官は、「HERO」でなくても、休み返上で捜査に当たったものだ。
加藤前支局長の出国禁止措置は、延長せずとも5日まで有効で、なんとものんびりしている。
▼加藤前支局長がなぜ8月以来、出国禁止処分を受けているのか。
もうお忘れになった方のためにおさらいしておくと、韓国の旅客船が沈没し、多数の死傷者が出た4月16日、朴槿恵大統領に動静が分からない7時間の空白があった。
▼韓国の野党は、「7時間の空白」を攻撃した。有力紙も取り上げて話題になっている、という事実をまとめ、独自取材を加味して前支局長はネット記事にした。
これを市民団体が名誉毀損(きそん)だと訴え、ソウル中央地検から事情を3度にわたって聴かれた次第である。
▼出国禁止処分の延長は6回目となり、2カ月近く出国できない状態が続いている。
おかげさまで、前支局長は元気いっぱいだが、発令された社会部編集委員の仕事はいまだにできない。
「報道の自由への侵害」を持ち出すまでもなく、国ぐるみの嫌がらせといっても過言ではない。
▼彼が、初めて事情を聴かれたのは8月18日。
朝日新聞が慰安婦報道を一部訂正し、大きな波紋を呼んでいた時期で、かねて慰安婦問題の真相究明に努めてきた小紙を韓国が狙い撃ちにしたのではないか、という論評さえある。
漢江の奇跡をなし遂げた偉大な父の娘である大統領は、そんな狭量ではあるまい、と抄子は信じて疑わぬが。
http://www.sankei.com/column/news/141004/clm1410040003-n1.html
【産経抄】10月5日 耳ざとく鐘の音に気づけ
恐妻家であれば、「山の神」は口慣れた言葉かもしれない。俗語で妻のことを指す。なぜか。いろは歌の「有為の奥山今日越えて」に語源を求めた説がある。「山」の上(かみ)にあるのは「奥」。だから妻(奥さん)という(『日本語源広辞典』ミネルヴァ書房)。
▼各地に伝わる山の神も、多くは女性である。容姿は醜悪でねたみ深い。地方によって醜いオコゼを山の神に奉じたのは、嫉妬を恐れた昔日の名残という。田畑が潤うのも山からくだる水があってこそ。日本の山岳信仰は、命の源泉たる山への畏敬にほかならない。
▼突如の噴火で戦後最悪の犠牲者を出した御嶽山は、日本有数の霊山として知られる。御嶽神社の奥社は大宝2(702)年の創建と古く、修験者は登拝前に100日の潔斎が義務づけられたという。江戸後期に登山道が開かれるまで、一般人の入山は禁忌とされた。
▼登山ブームに沸く昨今は、山の神域と里を画す一線がどこにあるのか知るよすがもない。犠牲者の多くが神社付近に集中していたのは何とも皮肉だった。行方不明者の捜索が難航する中、西から台風が迫り、山頂は雪の季節が近い。今は一人でも多くの無事を祈ろう。
▼かつて里人がふもとで参拝できる「里宮」の役割は小さくなかった。われわれの先祖は「山を畏れよ」という警告の鐘を方々に配していたのだ。科学の力で噴火の予知がかなうときがいずれ来よう。それでも人が打てる最善手は、早逃げの一手しかないのも事実だ。
▼柳田国男は民俗学の役目をこう説いた。「人を誤ったる速断に陥れないように、できる限り確実なる予備知識を、集めて保存しておきたい」(『先祖の話』)。われわれは耳をさとくして、どこかで鳴る鐘の音に気づくしかない。
http://www.sankei.com/column/news/141005/clm1410050003-n1.html
【産経抄】10月6日 コスモスのように
http://www.sankei.com/column/news/141006/clm1410060004-n1.html 横田早紀江さんが上梓(じょうし)したばかりの『愛は、あきらめない』(いのちのことば社)は、書店の人生論のコーナーにあった。
同じ棚には、「五十歳からの生き方」といった、50歳をテーマにした本が並ぶ。
▼確かに、人生の大きな節目となる年齢である。
北朝鮮に拉致されためぐみさんもきのう、その仲間入りをした。
大きな節目を迎えているのは、拉致問題も同じだ。
▼早紀江さんは夫の滋さんとともに今年3月、めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんとの面会をモンゴルで果たした。
ウンギョンさんが連れてきた、夫妻にはひ孫にあたる女児は、幼いころのめぐみさんにそっくりだったそうだ。
▼北朝鮮は7月、日本人拉致被害者らの安否を調査する特別委員会を立ち上げた。
もっとも北朝鮮は、約束の時期を過ぎても報告を先送りにしたままだ。拉致被害者家族は、嘘ばかりつく北朝鮮に何度も煮え湯を飲まされてきた。
早紀江さんが、「どうしてそんなに動かないのかわからない」と不安を募らせるのは当然だ。
▼横田夫妻が、初めての赤ちゃんを授かった日、コスモスの花が秋風にそよいでいたはずだ。
可憐(かれん)のイメージが強いコスモスは、意外にたくましい。
早紀江さんが自宅の庭で育てたコスモスも太く、大きくなりすぎて、小学生だっためぐみさんと大笑いしたことがある。
「あのコスモスのように 地に足をふんばって生きているのねきっと」。早紀江さんが作詞した歌「コスモスのように」の一節である。
▼めぐみさんが拉致された昭和52年の秋、山口百恵さんが歌う「秋桜(コスモス)」が大ヒットしていた。
母と娘の「小春日和の穏やかな日」が描かれている。
早紀江さんは、めぐみさんと同じような一日を過ごすことを、けっしてあきらめない。
http://www.sankei.com/column/news/141007/clm1410070004-n1.html 【産経抄】どこのジョージア? 10月7日
旧ソ連の一つだった「グルジア」は、かつての独裁者スターリンの出身地である。おいしいワインの産地としても知られる。まもなくこの国を、「ジョージア」と呼ぶことになりそうだ。
▼今月下旬に来日予定のマルグベラシビリ大統領から、安倍晋三首相に変更の要請があれば、日本政府は受け入れる方針だと、読売新聞が報じていた。グルジアはロシア語、ジョージアは英語の読み方である。
▼グルジア政府は、2008年にロシアと武力衝突して以来、呼称を変えるよう各国に働きかけてきた。かつてロシア語はグルジア語とともに公用語でもあったが、今では大半の学生が英語を学んでいる。
しばらくは、アメリカ南東部のジョージア州と混同する人もいるかもしれない。
▼国名表記といえば、1989年のビルマからミャンマーへの変更が記憶に新しい。こちらは、英語表記から自国語表記に改めた。人口の7割を占めるビルマ族の支配を象徴するものだ。他の民族からのこんな反発も、背景にあったらしい。
▼「ビルマの竪琴」などで日本人にも愛着のあった国名だったが、いつのまにか違和感は薄れている。まして、旧セイロンといっても、若い世代にはまったく通じないだろう。72年に英連邦王国から独立するまで、スリランカはこう呼ばれていた。
▼ところで、日本の英語表記はいうまでもなく、Japanである。これをNipponに変え、国名をニッポンに統一するのが望ましい。笹川陽平日本財団会長が、正論欄で提言したことがある。
確かに「ニッポン」「ニホン」「ジャパン」と3つの呼称があるのはわずらわしい。かといって、サッカー女子日本代表チームの愛称である、「なでしこジャパン」の響きも捨てがたい。
10月8日
【産経抄】テロ組織のリクルート
昨年亡くなった江副浩正さんは学生時代、東大新聞で広告取りのアルバイトをしていた。喫茶店や雀荘の広告ばかりだった紙面に大企業の求人広告を載せ、一気に赤字を解消したという。卒業後に設立したのが、日本リクルートセンターだ。
▼リクルートという言葉が、人材募集や学生の就職活動を指す日本語として定着したのは、それからである。もともとは軍隊用語で、「新兵」や「初年兵」の意味だった。
イラクとシリアで勢力を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が、豊富な資金を使って、世界各国から新兵を募集している。
▼人材獲得に大きく貢献しているのが、インターネットだ。動画サイトに投稿されたビデオでは、戦闘員が英語をはじめとする数カ国語で、言葉巧みに参加を呼びかける。組織の活動状況を知らせる、電子版の広報誌もある。
そんな過激組織が、日本でもリクルート活動を行っている可能性が出てきた。
▼東京都千代田区の古書店に張り出されていたのは、昔ながらの紙の「求人広告」だった。北海道大学の26歳の男子学生はこれに応募して、シリアに渡航しようとしていたらしい。
警視庁公安部は、私戦予備・陰謀という聞き慣れない罪の疑いで本格捜査に着手して、関係先数カ所を家宅捜索した。
すでに現地に渡り、新兵として活動している日本人がいるのだろうか。
▼事件の全容解明を待ちたいが、何より知りたいことがある。イスラム国が人質の米国人や英国人の首を斬る映像は、世界に衝撃を与えた。「聖戦」の名の下に、異教徒と断じれば、住民を容赦なく殺害し、女性を奴隷化している。
▼そんな蛮行を知っていながら、男子学生がテロ組織に“就職”を希望する動機とは、一体何なんだ。
http://www.sankei.com/column/news/141008/clm1410080004-n1.html
http://www.sankei.com/column/news/141009/clm1410090003-n1.html 【産経抄】
青色に魅せられて 10月9日
1994年にニューヨークの競売業者「クリスティーズ」が開いた競売で、レオナルド・ダビンチのノートが、約30億円の高値で落札された。
購入したのは、米コンピューター・ソフト会社「マイクロソフト」の当時の会長ビル・ゲイツ氏だ。
「空はなぜ青いか」。「万能の天才」は、ノートにおなじみの問いについての考察を記している。
青色は古今東西の科学者にとって、大きなテーマの一つだった。
たとえば、2万5千種を超えるバラに、青い花だけが存在していなかった。
サントリーの研究チームが、「不可能の代名詞」ともいわれた青いバラの開発に遺伝子組み換え技術を使って成功したのは、10年前である。
今年のノーベル物理学賞に赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏が輝いた。
テレビで喜びの会見を見ているだけで、個性の違いがはっきりわかる。
といっても、青い光に魅せられたという点では、一致している。
これまで、日本人がノーベル賞を受賞するたびに、コラムで歓声を上げてきた。
ただ、受賞対象となる研究成果があまりにも高度な内容だと、理解不能のもどかしさが残る。
その点、3氏の開発した青色発光ダイオード(LED)には、親しみさえ感じられる。
なにしろ、スマートフォンやブルーレイディスク、そして東京スカイツリーの夜間照明にも使われているというのだから。
白熱電球や蛍光灯に比べて効率が高く、数十倍も長持ちする。
地球温暖化対策への期待も大きい。
スウェーデン王立科学アカデミーが、「15億人以上の生活の質が向上した」と評価したのも、むべなるかな、である。
次々に訪れる台風の合間に、鰯(いわし)雲を伴いながら広がる空の青さが、ひときわ清々(すがすが)しく感じられる、今年の秋である。
【産経抄】国民情緒法 10月10日
「国民情緒法」という言葉を、昨年10月の「ニューズウィーク日本版」の記事で知った。法律より国民感情を優先するという、見えざる法が、韓国に存在するというのだ。
▼韓国の人々の豊かな感情表現は、民族としての美質のひとつかもしれない。ただ残念ながら、それが「反日」の形をとると、司法でさえ暴走してしまう。確かに思い当たる、とんでもない司法判断が近年、相次いでいる。
▼戦時中に日本で徴用された韓国人に対し、ソウル高裁が新日鉄住金に賠償を命じたのは、昨年7月だった。これは、日韓両国で結んだ、請求権問題は解決済みとする協定を踏みにじるものだ。
靖国神社の門に放火した中国籍の男が政治犯に認定され、日本側への身柄引き渡しを拒否する判決もあった。長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像の返還も差し止められたままだ。
ソウルの日本大使館前に韓国の反日団体が建てた「慰安婦」像が、違法状態のまま放置されているのは、その最たる例だろう。
▼ソウル中央地検はとうとう、小紙の加藤達也前ソウル支局長の在宅起訴に踏み切ってしまった。
加藤記者がインターネット上で、日本の読者に日本語で掲載した記事が、果たして朴槿恵大統領の名誉を毀損(きそん)した罪に当たるのか。日本国内の法曹関係者は一様に首をかしげる。
▼大統領の意向を検察が忖度(そんたく)し、日本の新聞、ことさら普段から韓国内で目の敵にされている小紙の記者なら世論も納得するだろう。そんな判断が背景にあったとすれば、まさに「国民情緒法」が持ち出されたことになる。
▼韓国メディアにも、加藤記者への処分撤回を求める声を上げてほしい。このまま座視すれば、報道の自由がなかった時代への、回帰につながりかねないのだから。
http://www.sankei.com/column/news/141010/clm1410100004-n1.html
【産経抄】
http://www.sankei.com/column/news/141011/clm1410110004-n1.html 数合わせにこだわると、ろくなことはない 10月11日
レーガン、ゴルバチョフの米ソ両首脳とともに冷戦終結の立役者となったサッチャー英首相は在任中、行く先々で「女性首相であることはどんな感じか」と聞かれた。そんなときは、いつもこう答えたという。「分かりません。男の首相をやったことがないから」。
▼サッチャーさんが、英国史上初めて女性首相に就任し、「和製サッチャー」の登場はいつか、と話題になってからもう35年もたった。「自称・鉄の女」は何人もおられたが、いまだ誰一人として宰相の座を射止めていないのは、ご存じの通りである。
▼「女性が輝く社会」をうたい文句にしている安倍晋三首相は、さきの内閣改造で5人の女性閣僚を登用した。もろ手を挙げて賛成したいところだが、早くも政権のアキレス腱(けん)になっている。
▼国会論戦で、野党は5人の女性閣僚に攻撃の的を絞っている。
大半はうまく防御しているが、朝日新聞出身である松島みどり法相の旗色が悪い。どう見てもうちわにしかみえないものを「討議資料」と言い張ったり、東京都内に住みながら特例で認められた赤坂の議員宿舎に帰らなかったり…。
▼女だから、という理由のみで入閣させたわけではあるまいが、数合わせにこだわると、ろくなことはない。政府は、役員や管理職への女性登用の数値目標設定を民間企業に義務づける法案を準備中だが、本末転倒もはなはだしい。
▼政治がやるべき仕事は、男女ともに働きやすい環境づくりである。サッチャーさんはこうも語っている。「男女の別に関係なく、人間は能力で決まる」。
女性であれ、男性であれ、懸命に働いた者が報われるのが、自由社会である。数値目標という手法からは、彼女が最も忌み嫌った社会主義の腐臭が濃く漂ってくる。
【産経抄】
10月12日.
「この世はすばらしい。戦う価値がある」。こう言い放ったのはアーネスト・ヘミングウェーだった。
自ら戦地に赴き、命を的に数多の名作を世に出した。いわば硬骨の作家も、最期は銃弾に伏している。自殺とも愛用銃の暴発ともいわれるが、一発の銃声に筆を折られた史実は消えない。
▼世は往々にして、「剣」の無慈悲に「ペン」の理性が挑む図式で成り立っている。女性が普通に教育を受けられ、笑える世の中に−。「本とペン」を願った15歳の少女が、下校途中に襲われたのは2年前の10月。イスラム武装勢力の一派から凶弾を頭に受けた。
▼死線をくぐり抜けた少女のその後に説明は要るまい。彼女が胸に宿すペンは折れるどころか芯を太くした。「1冊の本、1本のペンが世界を変えられる」と、昨年7月の国連演説が記憶に新しい。パキスタンのマララ・ユスフザイさんがノーベル平和賞を受賞した。
▼史上最年少への授与を「若すぎる」と危ぶむ声もあった。17歳、長い前途が待つ身だ。道理の通じぬ徒輩の恨みも買うだろう。会見では「終わりではなく始まり」と弁舌さわやかだったが、「最良の模範」という看板が一本道の人生を強いるくびきとならないよう願う。
▼ペンが剣をしのぐ日は来るだろうか。作家の村上春樹さんは執筆に際し、「高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵」を心に留め「わたしは常に卵の側に立つ」という。「ペンは剣より強し」は、腹を固めて筆を執る者だけが、たどりつける境地かもしれない。
▼よって立つ足場のまるで異なる2人だが「ペン」を望む声がやむことも、ペンを持つ手が止まることもあるまい。前途に待ち受けるであろう価値ある「戦い」に、当方もペンを片手にエールを送る。
http://www.sankei.com/column/news/141012/clm1410120004-n1.html
【産経抄】10月13日
50年に一度
東京オリンピックをはじめ、東海道新幹線、日本武道館と、このところ、「50年」の話題が相次いでいる。一部の野球ファンが待望している、こんな50年がらみのイベントをご存じだろうか。
▼昭和39年の日本シリーズ、阪神−南海戦は、3勝3敗で最終戦にもつれ込み、南海が日本一に輝いた。
甲子園は興奮の渦に包まれるはずだったが、そうはならなかった。10月10日、こともあろうにオリンピックの開会式と重なってしまったのだ。観客数はわずか1万5172人、消化試合のような寂しさだったという。
「史上最低の盛り上がりだったな。無理もないな。オリンピック、オリンピックだったもん」。当時南海の4番バッターだった野村克也さんは、こうぼやいたものだ。
▼実はそれ以来、関西の球団同士の日本シリーズは実現していない。つまり、阪神とオリックスがクライマックスシリーズを勝ち進めば、半世紀ぶりの「関西決戦」となるわけだ。
▼「人間五十年、下天(げてん)の内をくらぶれば、夢幻の如(ごと)く也(なり)」。織田信長が桶狭間の戦いの前に舞った幸若舞(こうわかまい)の一節である。
「人間80年」の高齢化社会となった現代でも、「50年に1度」といえば、人が一生のうちに初めて遭遇するぐらいの大きな出来事の意味で使われる。
▼気象庁が、昨年から採用している新しい基準でもある。降雨、降雪量について、それほどの数値になると予想された場合、「特別警報」を発令するようになった。
▼沖縄を直撃した台風19号は今朝、九州に上陸して、強い勢力を維持したまま日本列島を縦断する可能性が強い。すでに東京都小笠原村の母島に降った雨について気象庁は、「50年に1度の記録的な大雨」と発表している。最大級の警戒が必要である。
http://www.sankei.com/column/news/141013/clm1410130007-n1.html
>>303 【産経抄】ペンを手に戦う 10月12日
【産経抄】10月15日
将棋と哲学
今年8月に訃報が届いた中央大学名誉教授の木田元(げん)さんが、東北大学哲学科に入学したのは、21歳のときだ。ドイツの哲学者、ハイデッガーの『存在と時間』を読みたい一心だった。
▼ところが木田さんは、大変なことに気づく。その思想をきちんと理解するためには、カントもヘーゲルもプラトンもアリストテレスも読んで、つまり西洋哲学全体を勉強しなければならない。
結局、ハイデッガーについての著作を出すまでに、30年を超える月日が過ぎていた。
▼広島市出身の糸谷(いとだに)哲郎さん(26)は、大阪大学文学部から大学院に進み、現在、その難解なハイデッガーの哲学を研究している。
といっても、本職は将棋の棋士である。しかも並の棋士ではない。高校3年生でプロになって以来、ユニークな言動と創造的な戦法で注目されてきた。
▼デビュー戦を飾った後、対局相手があまりの強さに「怪物だ」と感嘆の言葉を漏らしたとの逸話も残る。
それで「怪物くん」の異名がついた糸谷七段は今月、ついにタイトル戦の初舞台を踏む。16日から、竜王戦の挑戦者として、森内俊之竜王(44)との七番勝負に挑むことになった。
▼「ヘボな詰将棋屋」を自称していた哲学者の廣松渉(ひろまつ・わたる)さんは、哲学の思索は、将棋の「手を読む」のと似たり寄ったりではないか、とエッセーに書いていた
ただ、将棋と違ってルールも定跡もない哲学の本領は、「体系的なゲームを新規に案出することにある」ともいう(『哲学とヘボ将棋』)。
▼2つの世界はやはり、本質的には大きな隔たりがあるようだ。にもかかわらず、糸谷さんは両方とも極めようとしている。こんな「怪物くん」が、さまざまな分野で現れるようになったら、日本はもっと元気になるだろう。
http://www.sankei.com/column/news/141015/clm1410150003-n1.html
10月17日
見習うべきはスペイン
「私の顔を見たくなければ、早く成立させてほしい」。3年前、当時の菅直人首相が、退陣を受け入れる条件に挙げるほど執心したのが、再生エネルギー特別措置法案だった。
電力会社に、固定価格で太陽光や地熱、風力などの再生可能エネルギーの買い取りを義務づけたものだ。小欄は、脱原発のイメージ作りのための思いつきのアイデアと批判した。案の定である。
一昨年7月に制度がスタートすると、買い取り価格が高めに設定された太陽光発電に、参入が集中した。天候に左右される太陽光は安定性に欠ける。大量に受け入れると周波数が乱れて、停電の恐れがある。買い取り費用を上乗せする、電気料金の負担の大きさも深刻な問題だ。
経済産業省が制度の見直しに乗り出すのは、当然である。元首相の負の遺産に、またも振り回された。
2022年までにすべての原発を止めるドイツでは、すでに14年前から同じ制度を導入している。
ドイツ在住45年の作家、クライン孝子さんによると、この間に標準家庭の電気料金は、約2倍に跳ね上がった。さらに電力不足を補うために、自国産出の石炭を燃料とする火力発電を増強して、CO2排出量が急増している。
「日本はドイツの脱原発をまねるべきではない」と小紙のインタビューで述べていた。
むしろ手本にふさわしいのは、スペインかもしれない。この国も太陽光発電の高額買い取りがバブルを招き、停止に追い込まれた苦い経験をもつ。もっとも、さすが風車に立ち向かったドンキホーテの国である。昨年、風力発電が電力供給源のトップに立った。
特筆すべきは、原子力発電もほぼ同じ割合を占めていることだ。エネルギー政策は、なによりバランスが大切である。
【産経抄】 本当に無罪だったのか 11月7日
「小野悦男」という名前を聞くと、今も苦い思いがこみ上げる、そんな司法とマスコ
ミの関係者は少なくない。千葉県松戸市で昭和49年の夏、帰宅途中の女性会社員=当
時(19)=が殺された。この事件で逮捕された小野容疑者は、1審で無期懲役の判決
を受けたものの、東京高裁では逆転無罪となり、検察側は上告を断念する。
▼当時新聞各社は、首都圏で起きていた女性連続殺人事件と小野容疑者を関連づけて
報じていた。批判を受けて、おわび記事の掲載に追い込まれる。呼び捨てが慣習だった
被疑者に、「容疑者」の呼称を付けるきっかけとなった事件でもある。
▼ところがヒーロー扱いされたのもつかの間、数年後には再び、殺人事件の容疑者と
なった。東京都内で同居していた女性を殺害し、女児を暴行した罪で、今度は無期懲役
が確定する。先の無罪判決については、今も疑問の声がある。
▼大阪市北区のビルの一室で、38歳の女性が刃物で顔など11カ所も刺される事件
があった。現行犯逮捕された中勝美容疑者(66)の名前をつい4カ月前に、社会面で
見かけたばかりである。中容疑者は、京都府舞鶴市で平成20年5月、高校1年の女子
生徒が殺された事件で殺人罪に問われていた。
▼1審で無期懲役とされたが、2審で逆転無罪となり、最高裁が検察側の上告を棄却
して、無罪が確定したのだ。松戸の女性会社員殺害事件と同様に、舞鶴の事件にも、
「一事不再理の原則」が適用される。つまり無罪が確定すれば、再び裁判を起こすこと
はできない。
▼だからといって、事件を迷宮入りのままにしておいていいわけがない。誰が犯人な
のか、遺族には知る権利がある。なによりこのままでは、15歳だった被害者の少女が
浮かばれない。
309 :
文責・名無しさん:2014/11/22(土) 02:00:41.18 ID:rFEQWcZk0
【浪速風】
三振法なら事件はなかった(11月7日)
米国に三振法という法律がある。重罪で2度有罪になると3回目はどんな犯罪でも終身刑になる。野球のように三振即アウト。犯罪ドラマで「これで3つなんだ。見逃してくれよ」と懇願するシーンを見る。
微罪でも重い刑になるので議論はあるが、再犯の抑止、とくに常習犯に効果があるとされる。
▼大阪市北区で女性を刃物で刺して殺人未遂容疑で逮捕された中勝美容疑者は、京都府舞鶴市の女子高生殺害事件で逆転無罪になっていた。
朝刊の産経抄が「小野悦男事件」との類似に触れていた。冤罪はあってはならないが、はたして無罪判決は正しかったのかとの疑念が残る。
▼中容疑者はコンビニで雑誌を万引した窃盗罪で服役し、9月に出所したばかりだった。殺人など複数の前科があり、もし日本に三振法があれば、まだ刑務所の中だっただろう。
更生を期待するなら、再犯、常習犯にはもっと厳罰であるべきだ。被害者の無念より、被疑者の人権に偏りすぎていないか。
http://www.sankei.com/west/news/141107/wst1411070034-n1.html
310 :
文責・名無しさん:2014/11/22(土) 05:02:36.09 ID:1UgspHWl0
安倍晋三が衆院解散に「大義がない」と批判されてること対して、産経は
きっと、「そもそも、選挙に大義が必要だろうか?」と書きそう。
あs
【産経抄】 偏りに対する感度 12月3日
小紙大阪版夕刊の1面のコラム「湊町365」はきのう、今年の「新語・流行語大
賞」を取り上げていた。年間大賞に選ばれた、「集団的自衛権」と「ダメよ〜ダメダ
メ」を並べると、どっかの政党のスローガンみたいだ、というのである。確かに、今年
の世相を反映し、話題になった言葉を選ぶというより、安倍政権への批判を優先してい
るようだ。
▼昨年の候補語を見たときも、同じような違和感を覚えたのを思い出す。「アベノミ
クス」とともに、これを揶揄(やゆ)する「アホノミクス」がまぎれ込んでいた。とて
も流行したとはいえない言葉だけに、選考委員の「反安倍」の意思を強く感じたものだ。
▼おとといの与野党8党首による討論会で、安倍晋三首相が、「椿発言」について触
れていた。「非自民政権が生まれるように報道せよ、と指示した」。平成5年、テレビ
朝日の報道局長だった椿貞良氏の発言を小紙がすっぱ抜き、大騒ぎになった問題である。
▼公正、中立を装いながら、特定の主張や認識に世論を誘導するメディアの偏向報道
は、今も後を絶たない。朝日新聞の「慰安婦」と「吉田調書」の報道をめぐる問題も、
果たして「誤報」で片付けていいのか、大きな疑問が残っている。
▼衆院選がきのう公示され、選挙戦が本格的に始まった。小紙を含めたメディアの報
道も、一段と熱を帯びることになる。幸いにもわが国は、近隣のどこかの国と違って、
報道の自由が保障されている。権力を批判するのは一切まかりならんとばかりに、名誉
毀損(きそん)で裁判にかけられることもない。
▼それだけ有権者には、高い能力が求められる。新聞の社説からワイドショーの司会
者の言動まで、悪質な偏(かたよ)りが潜んでいないか、嗅ぎ取る能力である。
314 :
文責・名無しさん:2014/12/04(木) 00:41:43.13 ID:BsWiGOIx0
産經新聞は偏りの異臭がキツすぎて鼻が麻痺しちゃう
315 :
文責・名無しさん:2014/12/04(木) 05:30:25.26 ID:f3D0hlVH0
朝日叩き以外に目立つ報道がない。
てことは、その部署以外いらないってことでしょ。
そこだけ強くして、あとはリストラしないと
社もろともやばいのでは?
もはや新聞じゃなくてもいい気がする。
その朝日叩きも、ネットにはあふれかえっているし、
ウヨ雑誌も山ほどあるから、産経は大変だと思う。
317 :
文責・名無しさん:2014/12/06(土) 09:42:31.72 ID:V3N2auMV0
新聞が多すぎなんだよ相変わらず
産経と毎日はもう潰していいだろ
318 :
文責・名無しさん:2014/12/06(土) 10:32:43.45 ID:ApbCO60M0
だから惨刑はマツコに新聞燃やされるのさw!
>>317 毎日と産経、論調はともかく、実は弱者連合なんだよね
産経の九州山口版は毎日が印刷
>>319 その論法だと、毎日と政教も連合してる事になるぞw
>>319 毎日の販売店で産経も扱ってたり、産経の販売店で毎日も扱ってるところもあるな
小中学生の生理痛(;´Д`)ハァハァ
このスレは番外編で面白いな。
産経抄ファンクラブは本スレが別にあるので、こちらは今年から夕刊一面コラム浪速風のスレとしたいと思います。
産経新聞夕刊一面コラム 【浪速風】 (紙上では【湊町365】のタイトルで掲載)
胸を張って戦後70年(1月5日)
今年は戦後70年である。SF作家の小松左京さんは自伝に「戦後はいきなりやってきた」と書いている。
14歳だった。もう勤労動員で工場に行く必要はない。空襲はない。教師に殴られることもない。染みついていた恐怖感が薄紙をはぐように消えていった。だが、もし戦争が終わらなかったら…。
▼SF小説に並行して存在する別の世界を描くパラレル・ワールドという手法がある。
直木賞候補になった「地には平和を」は、本土決戦の決死隊に志願して重傷を負った少年が、未来からやって来た男に助けられる。歴史が改変され、なお戦争が続いていたのだ。男は「この歴史は間違っている」と言う。
▼戦後70年で、中国や韓国はこれまでに増して反日攻勢を強めるに違いない。彼らが主張する「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」は、まるでパラレル・ワールドのようだ。日本は胸を張ってこう言えばいい。廃虚から立ち上がり、平和国家として歩んできた道に間違いはない。
http://www.sankei.com/west/news/150105/wst1501050032-n1.html
【浪速風】
黒田投手の男気Uターンに拍手(1月6日)
「耐雪梅花麗」は西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節である。梅の花は寒い冬に耐えて美しく咲くように、試練を乗り越えてこそ大成する。黒田博樹投手が座右の銘にしている。ヤンキース時代のキャンプで披露して、ジーター選手らチームメートに感銘を与えたそうだ。
▼年末に広島カープに復帰するというニュースが飛び込んできた。「野球人生の最後はカープで」とファンに約束していた。だからここ数年は、いつでも戻れるよう複数年契約を結ばなかった。
それにしても1年20億円以上のオファーがあったというのに、年俸4億円とされる古巣を選んだ男気に驚く。
▼昨年8月の広島の土砂災害では真っ先に義援金を送った。市内のデパートには「おかえりなさい!」の懸垂幕が掲げられた。昨シーズンは「カープ女子」が話題になったが、早くも24年ぶりの優勝を期待して盛り上がる。
「元気なうちに戻って恩返しがしたい」。こんなUターンが地方創生の原動力になりそうだ。
http://www.sankei.com/west/news/150106/wst1501060032-n1.html
【浪速風】
今新しい七草粥の風習(1月7日)
大阪・梅田の阪神百貨店では新年7日の朝に七草粥を振る舞うのが恒例である。出勤時にのぞくと、地下の食品売り場の入り口に行列ができていた。
お正月のごちそうで弱った胃を休め、一年の無病息災を願う。スーパーにはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ…の春の七草がパック詰めされて並んでいる。
▼愛媛県西条市は全国有数の産地で約100万パックを出荷するそうだ。古くからの風習は廃れてしまったものが多いが、ビジネスになれば残る。それも悪くはない。
七草は七草囃子を歌いながら包丁で叩くように刻む。「●(=歌記号)七草なずな 唐土(とうど)の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に ストトントン」
▼歌詞は地方によって微妙に異なるが、渡り鳥が運んでくる疫病退散を祈る意味のようだ。時代が移って、ちかごろは鳥インフルエンザやPM2・5などの大気汚染物質が海を越えてやって来る。ミサイルだって飛んで来かねない。今こそ大声で七草囃子を歌う必要がある。
http://www.sankei.com/west/news/150107/wst1501070037-n1.html
329 :
文責・名無しさん:2015/01/08(木) 20:54:39.58 ID:Une661s30
【浪速風】
許されぬパリのテロ「ペンは剣よりも…」(1月8日)
「私は君の意見に反対だが、君がそれを主張する権利は命をかけても守る」。18世紀のフランスの思想家ボルテールの言葉として知られるが、実は彼の著作には見当たらず、タレンタイアの「ボルテールの友人」に出てくる。
いずれにしても表現・言論の自由の大原則はフランスで確立された。
▼フランス人はウイットのきいた会話を好む皮肉屋で、風刺画も伝統だが、時にやりすぎる。福島第1原発事故の影響を誇張して描いた風刺漫画やテレビ番組に日本大使館が抗議したのが記憶に新しい。
だからといってテロは許されない。パリの風刺週刊紙の本社が襲撃された事件に強い怒りを覚える。
▼イスラム過激派の犯行らしい。黒い覆面姿で自動小銃を構える犯人グループは、訓練された軍事組織に見える。イスラム国やナイジェリアでのボコ・ハラムの台頭もあって、テロとの戦いは再び激しく、新たな段階に入ったようだ。
それでもなお信じたい。ペンは剣よりも強しを。
http://www.sankei.com/west/news/150108/wst1501080033-n1.html
>>326 あれ!?
戦後レジーム反対じゃなかったのかw
>>327 「地方創生」をこじつけるにもほどがあるw
>>328 中韓北の脅威を煽らずにはいられないみたいだなw
>>329 皮肉屋の国民性を理解しない日本大使館とイスラム過激派は同一ってことかね
【浪速風】
未年でも辛抱はもういい(1月9日)
相場の世界に「未(ひつじ)辛抱」という格言がある。未年はなかなか株価が上がらず、我慢の一年になるというのである。
他の干支(えと)では、辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑う、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずく、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる。
日経平均株価は年明けに急落して一時1万7000円を割った。
▼持ち直したが、これからも一進一退が続くのだろうか。年末に書いた「掉尾(ちょうび)の一振」が当たったので、格言も無視できないだろうと女房に言ったら、鼻であしらわれた。
「理由は原油価格が下がったからでしょう。ギリシャの問題もあるみたいだし。日本だけで動いているんじゃないのよ」。恐れ入りました。
▼これまでの株高は金融緩和と円安によるもので、第3の矢が成功して景気回復が地に足がついたものになるか、今年がアベノミクスの正念場である。企業も麻生財務相に「守銭奴」呼ばわりされぬよう、利益は賃上げに回してほしい。辛抱はもう十分にしたのだから。
http://www.sankei.com/west/news/150109/wst1501090046-n1.html
浪速風は月金掲載の為、土曜日は休載
浪速風
新成人の模範たる大人だろうか
. 昨日は「成人の日」だった。今年も山口瞳さんがエッセーを書いたサントリーの新聞広告を使わせていただく。「成人式を迎えた諸君に『正直貧乏』という言葉を僕は贈る」。昭和58(1983)年1月15日に掲載された。
その年、NHKの朝の連続テレビ小説「おしん」が大ヒットした。
▼「どんなに勉強しても試験の成績が悪いことがある。正直に真面目に働いても貧乏している人がいる。この人生には残酷な一面がある。『正直貧乏、横(おう)着(ちゃく)栄(えい)耀(よう)』という言葉があるそうだ。
しかし、僕は、この人生、血も涙もないとばかりは思っていない。正直にマジメにやっていれば何か良いことがあると信じている」
▼若い頃にお世話になった元上司が亡くなった。当時はまだ40代後半だったはずが、教養人であり、威厳があり、包容力があった。叱(しっ)咤(た)、激励よりも、その姿で「横着栄耀」を戒めてくれた。
さてと自問する。ちかごろの若者をとやかく言うより、人生の先輩たりうるか。
http://www.sankei.com/west/news/150113/wst1501130045-n1.html
335 :
文責・名無しさん:2015/01/14(水) 22:28:07.47 ID:GKzgKvvM0
【浪速風】(1月14日)
文楽の目標達成は住大夫さんの置き土産
1000万人と10万人。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と国立文楽劇場の平成26年度の入場者数がそれぞれ大台を突破した。
2桁違うが、後者の方が重い。大阪市が運営補助金のボーダーラインとしていた10万5000人を達成したからだ。これで2900万円が満額支給される。
▼当代随一の浄瑠璃語りと呼ばれた人間国宝の竹本住大夫さんの昨年4月の引退公演が約3万人の大入りになった。
秋には文化勲章を受章した。マスコミに取り上げられることも多く、軽妙洒脱(しゃだつ)に芸一筋の人生を語って文楽への関心を高めた。今風に言えば優良コンテンツだった。
▼来年度から補助金が廃止される。住大夫さんが引き寄せた初めての観客をどうリピーターにするかが課題だ。
谷崎潤一郎は文楽を「真の郷土芸術」と書いた。「(大阪人は文楽に)自分たちの環境や生活感情に近いもののあるのを覚え、いいしれぬなつかしさを感じるのであろう」。ならば期待できる。
http://www.sankei.com/west/news/150114/wst1501140028-n1.html
336 :
文責・名無しさん:2015/01/16(金) 09:19:27.23 ID:wdC6pK4y0
【浪速風】(1月15日)
「命のリレー」の理解が進まぬもどかしさ
臓器移植は「命のリレー」と表現される。われわれも使ってきたが、幼稚園に通う女児を亡くしたドナーの両親のコメントに粛然とする。「私たちは娘が発病してからの3カ月間、暗闇の中にいました。同じようなお気持ちの方に少しでも光がともせたらと思っております」
▼女児は特発性拡張型心筋症のため補助人工心臓をつけて心臓移植を待っていた。米国での受け入れが決まり、渡米する矢先に脳梗塞を起こし、大阪大病院で脳死と判定された。両親の悲しみはいかばかりか。
が、「命のリレー」をためらわず臓器提供を申し出た。肺、肝臓、腎臓が4人に移植された。
▼ただ、当初のコメントから、子供用の補助人工心臓が使われていたらという両親の無念を削除したのはいただけない。移植医療への理解が進まない現状へのアピールだからだ。
日本臓器移植ネットワークによると、昨年末時点で移植希望登録者は1万3771人、ドナー登録は12万7395人である。
http://www.sankei.com/west/news/150115/wst1501150030-n1.html
337 :
文責・名無しさん:2015/01/19(月) 23:58:57.63 ID:p3BSSdN00
【浪速風】
対外広報予算をどう使うかが問題だ(1月16日)
政府は来年度、海外での広報体制を強化するための予算を約500億円増額した。大いにけっこう。領土保全や歴史認識などでこれまでやられっぱなしの中国、韓国に情報戦で一泡吹かせてほしい。
ただ、世界の主要都市に設ける広報拠点「ジャパン・ハウス」(仮称)には注文がある。
▼2004年のアテネ五輪でJOCは市内中心部のホテルに「ジャパン・ハウス」を開設した。ところが、一般には開放せず、利用できるのは競技団体の関係者だけ。テロを警戒して日の丸も掲げなかった。
プレスセンター近くのドイツが、いつ行ってもビールをふるまって歓迎してくれたのと大違いだった。
▼その後の北京、ロンドン五輪などでは日本のPR拠点として多くの人が訪れ、2020年東京五輪の招致につながったことをつけ加えておく。外務省のジャパン・ハウスも閉鎖的なサロンになっては意味がない。
「仏作って魂入れず」と言うように、入れ物より中身が大事なのだ。
http://www.sankei.com/west/news/150116/wst1501160043-n1.html
338 :
文責・名無しさん:2015/01/20(火) 00:46:36.55 ID:FehKWjIK0
【浪速風】
足腰ある記者、どう育てるか(1月19日)
ノンフィクション作家、門田隆将さんの「新聞に喝!」(産経新聞18日付朝刊オピニオン面)は的を射ている。
朝日新聞の誤報、とりわけ福島第1原発事故での吉田調書問題を指弾してきた門田さんは、新聞全体が構造的で深刻な問題を抱え込んでおり、それは記者の「取材力の低下」であると言う。
▼顔写真の入手は記者としての第一歩だ。事件、事故の被害者の写真を、近所、親類、子供なら学校、同級生を回って探した。被害者の家族も訪ねた。先輩からは数珠を持ち歩けと教えられた。嫌な仕事だった。ほぼ門前払いで罵声も浴びた。なぜ、そうまでして、と自問した。
▼が、関係者の悲しみ、怒りに触れて、報道する使命がわかってきたような気がした。昨今は個人情報保護法もあって、写真を手に入れるのは難しい。人権が声高に叫ばれ、警察も被疑者の顔写真を出さなくなった。
「今から足腰のある記者をどれだけ育てることができるか」。門田さんの問いかけを考える。
http://www.sankei.com/west/news/150119/wst1501190041-n1.html
339 :
文責・名無しさん:2015/01/20(火) 19:13:43.63 ID:QRW+Y5sc0
【浪速風】
民主党の「寒がわり」は(1月20日)
今日は二十四節気の大寒である。一年中で最も寒い時季とされるが、「寒がわり」の異称があるように、寒さの状態が変化し、春へ向けて季節が動き始めるころでもある。さて、こちらの「寒がわり」はどうだろうか。新しい代表に岡田克也氏が選出された民主党である。
▼枝野幸男幹事長が続投し、政調会長には代表選で争った細野豪志氏が就任する。岡田代表も10年ぶりの再登板である。「オール民主で」とは聞こえはいいが、変わろう、変えようという姿勢が見えない。
橋下徹大阪市長に「今の民主党のままだったら安倍政権を支持する」と言われて、野党再編も遠のいた。
▼過去2回の衆院選で自民党に大きく水を開けられた理由がわかっていないのではないか。有権者におもねるマニフェストで政権交代を果たしたが、失望させることばかりだった。
竹下登元首相はこう言った。「国民に好かれたい政治家は野党に行け。与党の政治家なら国民に嫌われる覚悟を持て」
http://www.sankei.com/west/news/150120/wst1501200038-n1.html
340 :
文責・名無しさん:2015/01/21(水) 17:05:12.93 ID:TL4WzJB/0
【浪速風】
残忍なテロ集団に怯んではならない(1月21日)
本紙が選んだ昨年の海外10大ニュースのトップは「『イスラム国』拡大」だった。
イラクとシリアで台頭したイスラム教スンニ派の過激組織が昨年6月、一方的に国家樹立を宣言した。厳格なイスラム法に基づいて統治し、独自の通貨を発行するとも発表したが、実態は武装テロ集団である。
▼従来のテロ組織と異なるのは、「国」を名乗っているように公然と勢力を拡大していることだ。
その過程で同じイスラム教徒でも容赦なく見せしめに公開処刑し、外国人を誘拐して身代金を要求する。さらには人質を殺害する映像をネットで公表する。「歴史上、最も残忍、残酷」と言われる。
▼「8500キロ離れている」日本に矛先が向けられるのも予想すべき事態だった。「72時間内」の期限はいつか。2人の日本人の安全と解放を願うしかないが、怯(ひる)んではならない。
それにしても、フランスでの風刺週刊紙へのテロといい、今年もテロが10大ニュースの上位を占めるのだろうか。
http://www.sankei.com/west/news/150121/wst1501210035-n1.html
341 :
文責・名無しさん:2015/01/22(木) 20:52:57.32 ID:nkbQd0kN0
【浪速風】
陳舜臣さんと司馬遼太郎さん(1月22日)
陳舜臣さんは平成8年3月10日の「司馬遼太郎さんを送る会」に、取材で海外に出かけていたため出席できず、弔詩を寄せた。その一節に「学業同途五十年」とある。大阪外国語学校(現大阪大学外国語学部)の1年後輩が司馬さんである。
一緒に中国、台湾を旅行するなど親交は半世紀以上に及んだ。
▼「一夢人琴今已矣」と続く。春秋の時代、伯牙という琴の名人がいた。友人の鍾子期は琴の調べを聴いて、伯牙の曲想をぴたりと言い当てた。それほど気の合った弾き手であり、聴き手であった。
鍾子期が亡くなると、伯牙は絃を絶ち切って死ぬまで琴を手にすることはなかった。「伯牙絶絃」の故事である。
▼陳さんと司馬さんも、互いの文学のよき理解者だった。弔詩は「傷心只見旧山川」で結ばれる。「あなたは自分の夢をとじて、私たちの前から去りました。(略)二人で見た昔の山や川を心をいためて眺めるだけです」。今ごろはきっと旧交を温めているはずだ。
http://www.sankei.com/west/news/150122/wst1501220045-n1.html
342 :
文責・名無しさん:2015/01/25(日) 00:29:59.08 ID:a4J4BwLk0
【浪速風】
白鵬のV33は目前だが(1月23日)
両国国技館は昭和60(1985)年初場所がこけら落としだった。完成はまだ先だったが、当時の春日野理事長(栃錦)が「園遊会で陛下に1月とお答えしたから」と工期を短縮させた。
さらに二子山親方(初代若乃花)と社長に直談判して建設費もまけさせた。「栃若は負かすのが商売だから」と。
▼開館30周年の今場所は連日の満員御礼でわいている。八百長問題で4年前の春場所(大阪場所)が中止になったことを思うと、よくぞ相撲人気が盛り返したものだ。
期待された若手の逸ノ城、遠藤は負け越してしまったが、横綱白鵬の大鵬を超える最多33度目の優勝は目前だ。
▼双葉山に次ぐ63連勝もあり、歴史に残る大横綱である。ただ白鵬以後を考えると…。モンゴル出身ばかりでは、と偏狭なことを言うつもりはないが、国技館に掲げられる優勝額から日本人力士が消えてもう3年になる。
「両国は熱気のうずになるよ」と言っていた春日野さんは泉下でどんな思いだろう。
http://www.sankei.com/west/news/150123/wst1501230035-n1.html
343 :
文責・名無しさん:2015/01/26(月) 19:34:36.12 ID:s6jEKnqB0
【浪速風】
電車の中の暴漢にひれ伏すな(1月26日)
「電車のなかで、暴漢がいきなり一人の女性の足を射ちぬき、ひきよせてからその金をうばった、とする。(略)乗客たちがいっせいに暴漢に対しひれ伏せばそれが平和だという考え方がある。そんな情けない平和が是認されるとすれば、私などは貝にうまれかわるほうがいい」
▼司馬遼太郎さんが産経新聞に連載した「風塵抄」から「平和」の一節を借りた。
「イスラム国」という名称に幻惑されていないだろうか。「国」を名乗っているが、法治ではない。武力で領土を広げ、恐怖によって住民を支配し、略奪と身代金が経済のすべてだ。すなわち国際社会という電車の中の暴漢なのである。
▼湯川遥菜さんを殺害したとし、後藤健二さんを解放する条件として、今度は死刑囚の女性テロリスト釈放を要求してきた。ひれ伏すわけにはいかない。
この際、「集団的自衛権は戦争への道」などという一部の論調が、いかに誤った日本の姿を発信しているかも考えてみる必要もある。
http://www.sankei.com/west/news/150126/wst1501260035-n1.html
344 :
文責・名無しさん:2015/01/26(月) 21:14:59.08 ID:5wdzb96f0
>>343 電車の中の暴漢の話から集団的自衛権の話って論理が飛躍し過ぎだろw
345 :
文責・名無しさん:2015/01/27(火) 15:35:00.12 ID:rMyQpnXz0
【浪速風】
朝日のコラムはまた日本を貶めるのか(1月27日)
夕刊コラムを担当していると、他紙が気になるので真っ先に読む。毎日新聞の「近事片々」、読売新聞の「よみうり寸評」、そして朝日新聞の「素粒子」。
どんなテーマを選び、短い文章でどのように皮肉や風刺を利かせているのか。勉強になるが、最近の「素粒子」には首をかしげる。
▼「少女に爆発物を巻き付けて自爆を強いる過激派の卑劣。70年前、特攻という人間爆弾に称賛を送った国があった」(1月13日)、「『I AM KENJI』は誰に向けられているか。中東の疑似国家へ。極東で『積極的平和主義』を売り出す国へ」(26日)。
どうして卑劣なテロ集団と日本を同列に扱うのか。
▼安倍政権に反対だとしても、そんなに日本は忌むべき国ですか。これも「角度」をつけているのですか。
看板コラムらしいから社の姿勢と見る。日本を貶(おとし)め、世界に誤解を広めた慰安婦や吉田調書の報道を取り消し、謝罪したはずなのに、ペロッと舌を出している印象がする。
http://www.sankei.com/west/news/150127/wst1501270036-n1.html
346 :
文責・名無しさん:2015/01/27(火) 15:47:30.20 ID:5Era2hkb0
>>345 >どうして卑劣なテロ集団と日本を同列に扱うのか。
どちらも自爆テロを強要したからだろ。
どちらもアメリカ様に刃向う不埒な国だし。
349 :
文責・名無しさん:2015/01/28(水) 17:40:36.88 ID:cdXqLypj0
【浪速風】
温暖化で氷河期到来?(1月28日)
10年ほど前に大ヒットした「デイ・アフター・トゥモロー」は、地球規模の異常気象に見舞われるパニック映画である。
東京ではゴルフボール大の雹(ひょう)が降り、ロサンゼルスを竜巻が襲い、ニューヨークはまるで氷河期のように、自由の女神もエンパイアステートビルも凍り付いてしまう。
▼冬の嵐「ジュノ」による暴風雪で、米国東部各州に非常事態宣言が出された。飛行機は欠航が相次ぎ、地下鉄も運行中止、国連本部や政府機関も閉鎖された。
ニューヨークは過去最大の積雪になると予想され、デブラシオ市長は「通常の吹雪などではない。甘く見てはいけない」。市民は映画を思い出しているだろう。
▼映画は地球温暖化が海洋大循環の変動をもたらし、突然の氷河期が訪れるとする。正反対の温暖化と氷河期がどう結びつくのかわかりにくいが、そうした学説もあるらしい。ともあれ日本でも、昨今の気象災害は「経験したことのない」が多い。海の向こうの話ではない。
http://www.sankei.com/west/news/150128/wst1501280041-n1.html
350 :
文責・名無しさん:2015/01/30(金) 02:49:47.45 ID:tt36uP5B0
【浪速風】
スカイマークは発泡酒?(1月29日)
勝手なイメージだが、スカイマークには発泡酒が重なる。安いからと何度か利用した。客室乗務員はポロシャツ姿で、機内サービスは必要最低限、飲み物も有料だったが、2時間弱のフライトだからそれでいいではないかと思った。
ただ、苦情は一切受け付けないという姿勢には驚いた。
▼そのうちもっと安い第3のビール、いや格安航空会社(LCC)が参入する。自らが先鞭(せんべん)をつけた空の価格競争で劣勢になった。
日本航空、全日空の大手2社とLCCのはざまで、違いを打ち出そうとして迷走する。ミニスカートの制服が話題になったが、利用者はそんなことを望んではいない。
▼国際線に活路を求めて発注した超大型機A380をめぐり、エアバス社から巨額の違約金を請求されて万策尽きた。経営の失敗だが、「空の自由化」を進めた航空行政に責任はないのか。
再建のために不採算路線を切ることになるのだろう。スカイマークが便数の7割を占める神戸空港が気になる。
http://www.sankei.com/west/news/150129/wst1501290034-n1.html
351 :
文責・名無しさん:2015/01/30(金) 12:41:02.67 ID:SRQMS6YX0
352 :
文責・名無しさん:2015/01/31(土) 12:27:32.73 ID:uW4FlP9m0
【浪速風】
記録は抜いても大鵬を超えていない(1月30日)
「世紀の大誤審」と呼ばれる一番がある。昭和44(1969)年の春場所2日目、横綱大鵬を前頭筆頭の戸田(後の羽黒岩)が押し出したが、その前に戸田の足が土俵を割ったとして大鵬に軍配が上がった。
勝負審判の協議の結果、行司差し違えとなったが、翌日の新聞写真では戸田の足が先に出ていた。
▼これがきっかけで、勝負判定にビデオ画像が参考にされるようになった。
横綱白鵬の“物言い”が波紋を広げている。同体取り直しになった初場所13日目の大関稀勢の里戦を「子供が見てもわかることだ」と審判を批判した。宮城野親方が協会に謝罪し、本人も「反省している」と言っているそうだが。
▼大鵬は誤審によって連勝記録が45でストップした。しかし、「横綱が物言いのつくような相撲を取ってはいけない。自分が悪い」と不満を口にしなかった。
白鵬は大鵬を心の師と仰ぎ、大鵬を抜く33度目の優勝を飾った。記録では大横綱だが、まだ大鵬を超えてはいない。
http://www.sankei.com/west/news/150130/wst1501300039-n1.html
353 :
文責・名無しさん:2015/02/03(火) 15:23:04.46 ID:sNFCt8cR0
【浪速風】
「テロに屈しない」を共有しよう(2月2日)
「私は血と労苦と汗と涙のほかに、ささげるべき何ひとつも持っていない。われわれの目的は何かとあなたは尋ねる。人類の暗く嘆かわしい犯罪の歴史においても前例のない残忍非道な独裁政権に勝利する。それだけだ」。
1940年5月、英国首相に就任したチャーチルの演説は20世紀の名言として語り継がれる。
▼今年は没後50年である。ヒトラーのナチス・ドイツは滅んだが、新たな残忍非道なテロ集団が跋扈(ばっこ)している。後藤健二さんは無残にも殺害された。
「テロリストたちを決して許さない」。安倍首相の目には涙が浮かんでいた。「日本がテロに屈することは決してない」。私たちも決意を共有する。
▼忘れてはならないことがある。難民への人道支援なのに「安倍政権の中東政策が日本人を危険にさらした」「2億ドルの支援を中止して人質を救出してください」という声があった。
一致団結して当たるべき国難に歩調を乱すのは利敵行為である。誰が言ったか覚えておこう。
http://www.sankei.com/west/news/150202/wst1502020031-n1.html
354 :
文責・名無しさん:2015/02/03(火) 17:42:57.69 ID:6Nrke9Pd0
355 :
文責・名無しさん:2015/02/03(火) 23:54:14.98 ID:mBgBqZal0
【浪速風】
鬼も怒るぞ「イスラム国」(2月3日)
節分の豆まきは「福は内、鬼は外」だが、なかには「鬼は内」もある。
奈良県吉野町の金峯山寺蔵王堂では「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われた鬼を迎え入れて改心させる。開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が法力で鬼を呪縛し、仏法を説いて弟子にしたという故事に基づく。
▼天川村の天河大弁財天社は社家が鬼の子孫と伝えられ、節分の前夜に先祖である鬼を迎える「鬼の宿」で知られる。座敷に布団を敷き、縁側に水を張った手桶を置いておくと、鬼が手や足を洗ったのか、底に砂が沈んでいるという。
改心させるも、一夜のもてなしをするも、極めて日本的な慈悲、寛容である。
▼この鬼だけはそうはいかない。「イスラム国」を名乗るテロ集団だ。後藤健二さんらを殺害したのは鬼畜の所業だった。しかも「どこであろうとおまえの国民が発見されれば殺戮(さつりく)を続けるだろう。日本にとっての悪夢の始まりだ」と脅迫する。
卑劣を弾劾する声を大にして豆をぶつけるしかない。
http://www.sankei.com/west/news/150203/wst1502030039-n1.html
356 :
文責・名無しさん:2015/02/05(木) 18:23:07.76 ID:oO6oSFBF0
【浪速風】
1年をやり直したくなる「立春」(2月4日)
「立春大吉」のお札を見かける。もとは禅寺の風習で、一年の平穏無事を願う厄除けである。前日が節分だからか、こんな言い伝えがある。
4文字とも左右対称で裏から見ても同じに読める。家に入ってきた鬼がふと振り返ると門口のお札が目にとまり、まだ入っていなかったかと逆戻りして出て行ってしまう。
▼年によって異なるが、立春は前後に旧正月(今年は2月19日)があり、年の始まりと考えられている。雑節の八十八夜、二百十日、二百二十日などはこの日が起算日になる。
今年は相次ぐテロや凶悪事件など年明けから暗いニュースが多かった。立春からもう一度、やり直したい気がする。
▼まだ寒さの底で、北国からは豪雪の便りがしきりだ。それでも、立春を境に残寒、余寒と呼ぶように、季節は確実に春へと向かっていく。
出勤途中に服部緑地(豊中市)の梅林に寄り道すると、早咲きの紅梅がつぼみを開いていた。「音なしに春こそ来たれ梅一つ」(召波)
http://www.sankei.com/west/news/150204/wst1502040035-n1.html
357 :
文責・名無しさん:2015/02/05(木) 23:51:37.40 ID:5mwyw9zL0
【浪速風】
司馬さんの“空想”の世は遠い(2月5日)
梅棹忠夫さんは、西洋と東洋の間に「中洋」の世界があるとした。イスラム諸国も含まれる。「あすの建設をめざして、いまや苦悩のまっただなかにいるようにみえる。この苦悩からぬけだすことはまさに、現代の人類全体の課題なのである」。
50年以上前の論考は今に通じる。
▼司馬遼太郎さんは、紛争解決のためにスポーツのような共通のルールを「空想」した。
「他国を侵略するな。自国民に対する専制をやめよ。他国からカネを借りれば、かならず返せ。過剰な軍備をするな」の4か条で、「国家・民族あるいは宗教から超越」して「どの国もそれに服さねばならない」。
▼司馬さんは「二十一世紀には、右の“空想”の世が来(きた)らんことを」と書いたが、なお遠い。
パイロット殺害に対して、ヨルダンは死刑囚の刑を執行した。報復の連鎖を危惧する声があるが、それは違う。捕虜の虐待はルール違反である。「イスラム国」が国ではない無法集団であることがわかる。
http://www.sankei.com/west/news/150205/wst1502050028-n1.html
358 :
文責・名無しさん:2015/02/06(金) 22:41:33.15 ID:5u+VZ9Ms0
【浪速風】
お客様は神様以上(2月6日)
マクドナルドのハンバーガーと日清食品のカップヌードルは、ほぼ同時期に同じ場所でスタートを切った。
昭和46(1971)年7月、銀座三越にマクドナルドの日本1号店がオープンした。11月には三越前の歩行者天国でカップヌードルの試食販売が行われた。銀座が流行の発信地だったからだ。
▼手軽さが若者に受けてたちまち全国に広がり、日本人の食生活を変えた。
ファストフードの代表格だったマクドナルドがピンチだ。41年ぶりの営業赤字で、1月の既存店売上高は前年同月比38・6%減に落ち込んだ。中国産の期限切れ鶏肉使用問題に続いて、相次ぐ異物混入が追い打ちとなった。
▼危機管理の失敗が大きい。異物混入問題では対応が後手に回り、発表前にネットで拡散した。謝罪会見に社長が現れなかったのも不信を増幅した。
「お客様は神様ですという言葉があるが、消費者は神様以上の厳しさをお持ちである」。日清食品を創業した安藤百福さんの言葉だ。
http://www.sankei.com/west/news/150206/wst1502060036-n1.html
359 :
文責・名無しさん:2015/02/08(日) 12:04:11.40 ID:DkZdIIT2O
【法政大学総長が学生・教職員向け哀悼メッセージ(抜粋)】
皆さんに、たいへん悲しいお知らせをしなければなりません。
法政大学の付属校(法政大学第二高等学校)と社会学部で学んだ卒業生、後藤健二さんが、誘拐され拘束された末、殺害されたと思われます。
これが事実であるならば、総長として、卒業生がこのような経過で命を奪われたことは、実に悲しく耐えがたい思いです。
後藤さんは卒業後、インデペンデント・プレスという映像制作会社を自ら設立し、紛争地域で生きる弱者である子どもたちや市民の素顔を取材し、私たちに伝え続けてきたジャーナリストです。
常に平和と人権を希求して現地で仕事をされてきたことに対し、ここに、心からの敬意と、深い哀悼の意を表します。
なぜこのような出来事が起きたのか、この問題の本当の意味での「解決」とは何か、私たちは法政大学の知性を集め、多面的に考えていきたいと思います。
まず全学の学生・生徒・教職員が人ごとではなく、この世界の一員として自らの課題と捉え、卒業生としての後藤さんの価値ある仕事から多くを学びつつ、
この問題を見る視点を少しでも深く鋭く養って欲しいと、心から願っています。(法政大学総長 田中優子)
総長メッセージ全文
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/socho/message02.html ≪総長メッセージに感動したとの反響多数≫
sakurainobuhide
悲しいけれど奮い立つメッセージ。ぜひご一読を。 (後藤健二さんは法政二高→社会学部だったんですね…)
nnt_sokuhou
ちょっと法政を見直した。総長がイチ卒業生の死に対してこういうメッセージをくれる大学はなかなかないだろうな。
jannedadasshu
RT>このタイミングでちゃんと大学として総長メッセージ出したの素晴らしいな
それに入学式の式辞の時にも思ったけど、今回も間違いなく田中優子総長にしか言えない言葉で出してる
法政にしか出せない法政らしいメッセージだと思う 世の中全てにおいて言葉の力って大事だからね(^ ^)
大学校歌の名曲と言われている同校校歌
http://m.youtube.com/watch?v=LdBbAFaKnRE&amp
360 :
文責・名無しさん:2015/02/09(月) 14:35:27.75 ID:ie1YwLJK0
【浪速風】
「やはり」は防げなかったのか(2月9日)
警察官が「お巡りさん」と呼ばれるのは、江戸時代の奉行所の廻り方同心に由来するらしいが、明治以降の近代警察でも市中の巡回が犯罪の抑止に大きな役割を果たしてきた。
和歌山県紀の川市で小学5年の男児が刺殺された事件は、お巡りさんの力で防げなかったのか。
▼殺人容疑で逮捕された22歳の無職男は、高校中退を機に自宅に引きこもりがちになり、奇声を発しながら上半身裸で木刀を振り回す姿が目撃されていたという。事件後、近所の人たちは「もしや」と思い、逮捕されて「やはり」という声が上がった。
昨年9月に神戸で起きた小学1年女児殺害事件とよく似ている。
▼お巡りさんの活動に巡回連絡がある。地域の実情を把握するため家庭を訪問するのだが、都会では留守が多く、個人情報を理由に協力を拒まれるケースもある。強引に踏み込めば批判を浴びる。
街頭の防犯カメラも「監視社会」と抵抗がある。結果、世界から称賛された安全が崩れつつある。
http://www.sankei.com/west/news/150209/wst1502090030-n1.html
>>360 >強引に踏み込めば批判を浴びる。
強引に踏み込んだら、犯罪だよw
批判だけじゃ、済まねえよ。
そんなことも分からないのか?
浪速風子は産経抄子に勝るとも劣らないなw
363 :
文責・名無しさん:2015/02/10(火) 22:28:40.56 ID:5KudkYvD0
【浪速風】
もし、あのパットが…だからゴルフは面白い(2月10日)
ゴルフはカップにボールを入れるまでの打数を競うスポーツである。カップは19世紀末に直径10・8センチと定められた。
それまではグリーンに適当に穴を掘っていたが、全英オープンを4度制したトム・モリスが、聖地セントアンドルーズに水道工事に使う排水管を切って埋め込んだ。
▼ボールは約4・3センチ。いかに絶妙な大きさかは、プロから我等ヘボゴルファーまで「もし、あのパットが入っていたら」とため息が尽きないことでわかる。
で、「もし、カップが大きかったら」と考えたのだろうか。米国で約4倍の38・1センチのカップが登場した。プレー時間を短縮して、ゴルフ離れを防ぐ狙いらしい。
▼が、それでは別のゲームになってしまう。
大相撲の土俵は15尺(4・55メートル)である。終戦直後、16尺に広げようとしたが、横綱双葉山が「15尺土俵上で精進を重ねて参ったのでありまして」と引退を表明し、たった1場所で元に戻った。
ゴルフも伝統を守ってこそ面白い。
http://www.sankei.com/west/news/150210/wst1502100040-n1.html
364 :
文責・名無しさん:2015/02/10(火) 23:43:24.05 ID:lc0thny50
そろそろこのネタが出そう
「ニュース9の大越、黙って事実だけ報じてろ余計なコメントするなブサヨが」
366 :
文責・名無しさん:2015/02/13(金) 18:51:54.05 ID:FnC3X/vz0
【浪速風】(2月12日)
ゴルフ界の「歴史的な日」
「私どものコースでは女性の入会に何ら制限はございません。ただ、どなたも1日プレーされただけで即日退会されたとか。はい、今後も女性用のトイレを作る計画はございません」。
ゴルフのエッセーで知られた夏坂健さんの著作にはこんなエピソードが多数収録されている。
▼英国のゴルフ界は「たとえ女王陛下でもクラブハウスに女性を入れないのが慣例」と公言するほど閉鎖的だった。
世界最古のクラブがついに門戸を開いた。聖地セントアンドルーズを拠点とする「ロイヤル・アンド・エンシェント・クラブ」がアン王女ら7人の初の女性会員を発表した。
「歴史的な日」は大げさではない。
▼ゴルフ人口減少の2015年問題に直面して、ゴルフ場はレディース・デーの割引などで女性を取り込もうと懸命だ。
男は陰口を叩く。女性ゴルファーには3つのタイプがある。(1)プレーが遅い(2)プレーがとても遅い(3)プレーがとても、とても遅い。もちろん悔し紛れである。
http://www.sankei.com/west/news/150212/wst1502120041-n1.html
367 :
文責・名無しさん:2015/02/14(土) 23:43:44.43 ID:LgIvBWMP0
【浪速風】
「こぼれ梅」の甘さに春はそこまで(2月13日)
桂枝雀さんが得意としたネタに「鷺とり」がある。
遊んでばかりでご隠居に説教された男が「スズメを捕まえて鳥屋に売ろうかと」。その方法は−。庭に「こぼれ梅」をまいておくと、スズメがやって来てついばむ。こぼれ梅とはみりんの搾りかすで、わずかにアルコール分を含んでいる。
▼やがてスズメは酔っ払ってあくびを始める。そこに南京豆をまく。「こらええ枕があった言うて寝よったところをほうきとチリトリでかき集めます」「うまくいったんかいな」「それが、南京豆をまいた音に驚いてみんな逃げてしまいました」。
枝雀さんのオーバーな身ぶり手ぶりの熱演に観客は大爆笑だった。
▼こぼれ梅は、梅の花が咲きこぼれるさまに似ていることからその名がついた。昔からお菓子がわりに食べたり、甘酒にしたりする。ほのかな甘さが春を感じさせるのはネーミングの妙だろう。
まだ寒さが厳しいが、そろそろ各地から梅だよりが届き始めた。春はもうそこまで。
http://www.sankei.com/west/news/150213/wst1502130038-n1.html
368 :
憂国の記者 :2015/02/15(日) 13:04:33.14 ID:w2I5qXoe0
産経の記者は再就職厳しいと思うよ。
どうするのだろうかwwwwww
369 :
文責・名無しさん:2015/02/16(月) 22:16:46.93 ID:WT6U1so50
【浪速風】
世界遺産よりも橋を選んだドレスデン(2月16日)
ドイツ東部のドレスデンは「百塔の都」と呼ばれたエルベ川沿いの古都である。
1945年2月13日からの連合国軍の大空襲によって市街の85%が破壊され、約2万5千人が犠牲になった。ドイツの敗北はすでに決定的だったが、東から攻め入るソ連軍を支援するためとされる。
▼1990年の東西ドイツ統一後、歴史的建造物の復元に取りかかった。とりわけ街の象徴だったフラウエン(聖母)教会は、保存されていた石材をコンピューターを活用して組み合わせ「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と言われた。
古い街並みを取り戻したドレスデンは2004年に世界遺産に登録された。
▼ところが、交通量の増加でエルベ川に橋を架けたため、景観が変わったとして抹消されてしまう。市民は世界遺産より生活の利便性を選んだ。それでも歴史への愛着や街の美しさに変わりはない。
大空襲から70年になる。戦争の記憶とともに、復興はいかにあるべきかも教えてくれる。
http://www.sankei.com/west/news/150216/wst1502160028-n1.html
【浪速風】
「もう一度」の大阪万博は何のために(2月17日)
昭和45(1970)年に開催された大阪万博は、当時としては史上最多の6422万人がつめかけた。人気パビリオンは長い行列ができ、テーマの「人類の進歩と調和」をもじって「人類の辛抱と長蛇」と揶(や)揄(ゆ)された。
小学生だった松井一郎知事が「あの熱気をもう一度」と思うのもわからぬではない。
▼大阪府の来年度予算案に「国際博覧会(万博)誘致のための調査費」が盛り込まれた。東京一極集中から大阪との二極を目指す、その目玉事業という。このところの外国人観光客の増加も背景にある。
だが、唐突の感は否めない。「東京が2度目の五輪なら、大阪も再び万博を」では安易すぎないか。
▼大阪万博は21世紀を見せてくれた。テーマ館などを手がけた建築家、黒川紀章さんの「未来都市は情報都市である」という予見も現実になった。今年、イタリアのミラノで開かれる万博は「地球に食料を、生命にエネルギーを」がテーマである。
まずは「何を」から考えよう。
http://www.sankei.com/west/news/150217/wst1502170046-n1.html
374 :
文責・名無しさん:2015/02/18(水) 21:59:41.90 ID:EWySQjJV0
【浪速風】
バトンタッチした春告魚(2月18日)
春告魚を辞書で引くと「ニシンの異称」とある。
NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」の舞台である北海道余市町もかつてはニシン漁で栄えた。春先、浜に大群が押し寄せると、学校は休みになり、子供たちも手伝いに駆り出された。産卵によって海は一面、乳白色に濁ったという。今は昔だ。
▼春告魚は地方によって異なり、メバルやサワラ、渓流のヤマメなどもそう呼ばれる。
神戸や明石ではなんと言ってもイカナゴだろう。毎年2月下旬に漁が解禁になると、各家庭でくぎ煮を炊く。錆びて折れ曲がった古くぎのように見えることから名前がついた。甘辛い匂いは春の風物詩である。
▼阪神大震災で被災した人たちが支援のお礼に送って、全国に知られるようになった。
神戸市の垂水区と長田区に「発祥の地」の記念碑がある。イベントを競い、「いかなごくぎ煮文学賞」や「くぎ煮検定」も設けられた。わが家は炊かずにスーパーで買う。そろそろ春が並ぶ時期だ。
http://www.sankei.com/west/news/150218/wst1502180027-n1.html
http://www.sankei.com/column/news/150219/clm1502190003-n1.html 2015.2.19
【主張】
ギリシャ支援 EUの理解得る現実策を
財政再建中のギリシャ支援をめぐり、同国と欧州連合(EU)の交渉が大詰めを迎えている。
2月末で期限が切れる支援策の延長をEUが求めているのに対し、厳しい緊縮財政を課す支援に反発してきたギリシャが新たな支援の枠組みを要求しているためだ。
交渉が決裂して支援が打ち切られた場合、3月にもギリシャの資金繰りが行き詰まる恐れがある。ギリシャの債務不履行やユーロ離脱という最悪のシナリオを回避するため、ぎりぎりまで交渉を重ねてもらいたい。
EU側の歩み寄りも必要だが、それ以上に問われるのはギリシャ側の姿勢である。ギリシャは19日に延長を申請するが、各国の理解が得られる現実的な策を示す必要がある。欧州危機の再発は起こさない、という自覚を求めたい。
16日のユーロ圏財務相会合は双方の溝が埋まらず、物別れに終わった。EU側は、ギリシャが20日までに支援策の延長を申請するよう通告を行っている。
ギリシャ側には現行支援の終了を「成果」としたい立場がある。緊縮策や債務返済を緩和する新たな枠組みを作るまでの間は、つなぎ融資で急場をしのぐ考えだ。
反緊縮路線で1月の総選挙に勝ったチプラス政権が、安易に妥協できない事情はわかる。失業率は約25%に達し、年金減額や増税に伴う「緊縮疲れ」もある。国民の不満は放置できる状況にない。
その点、緊縮の度合いが厳しすぎるなら、支援条件の変更は確かに必要だ。だがそれは、現行の枠組みを延長した後でも可能だ。大切なのは、双方が支援条件で折り合い、ギリシャ経済や財政の持続可能性を高めることにある。
チプラス政権には、放漫財政で破綻のふちに追い込まれたギリシャの再建が欧州諸国の国民に支えられていることを重く受け止めてもらいたい。強気一辺倒では事態を打開できまい。国民への丁寧な説明で理解を促すべきだ。
もちろん、EU側もギリシャ支援に大きな責務を負っている。
ユーロ圏が加盟国に財政規律を求めるのは、共通通貨を持ちながら国ごとに財政が異なる構造問題を乗り越える知恵だ。一国の国内事情で結束が揺らぎ、ユーロの信認に疑義が生じるようでは、統合の推進力も失われよう。
欧州の混乱は、世界経済の大きなリスクとなることを忘れてはならない。
378 :
文責・名無しさん:2015/02/19(木) 20:36:33.04 ID:0GWpquzX0
【浪速風】
連続青酸死事件は時代を映すのか(2月19日)
社会派推理小説のジャンルを開拓した松本清張さんは、犯罪の動機を重視した。「人間がぎりぎりの状態に置かれた時の心理に発するからだ」。
さらに動機に社会性が加わることで「推理小説もずっと幅ができ、深みを加え、時には問題も提起できるのではなかろうか」(「推理小説の読者」より)
▼ただし、これは小説ではない。
京都、大阪で夫と内縁関係の男性を青酸化合物で殺害したとして起訴された筧(かけひ)千佐子被告(68)は、老後をともにすごす相手を探していた男性の孤独につけ入った。狙いは遺産相続であろう。結婚相談所で知り合ったというのも、高齢者の婚活が盛んな現代を映し出す。
▼ほかに複数の死亡への関与をほのめかしているという。過去に結婚、交際していて亡くなった男性は約10人いる。相続した遺産は不動産など数億円にのぼる。事件がどこまで広がるのかと思うと、背筋が寒くなる。なのに、どこにでもいる普通のオバちゃんにしか見えない。
http://www.sankei.com/west/news/150219/wst1502190037-n1.html
379 :
文責・名無しさん:2015/02/20(金) 05:23:17.49 ID:YDFeLnO80
ttp://www.sankei.com/column/news/150219/clm1502190002-n1.html 2015.2.19
【主張】
農水相への献金 説明できねば重責担えぬ
(1/3ページ)
発覚してあわてて返すような献金なら、最初からもらわなければよい。疑惑を持たれても無理からぬことだと、自ら印象付けているに等しい。
砂糖業界の関係団体からの献金など、西川公也農林水産相をめぐる不適切な資金問題が相次いでいる。野党側は農水相としての適格性を厳しく追及する構えをみせている。
西川氏は農協改革や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などを担当している。自らの疑惑で職務に支障を来すことは許されない。政府は問題なしとしているが、国民の理解を得られる説明ができなければ重責は担えまい。
砂糖業界からの献金は、西川氏が自民党TPP対策委員長だった平成25年7月、「精糖工業会」の関連団体から地元の政党支部に100万円が寄付されたものだ。
砂糖はコメとともにTPP交渉の「聖域」として関税維持を目指す最重要分野に位置付けられる。献金は、日本がTPP交渉に初参加する直前に行われた。
(2/3ページ)
そもそも、精糖工業会は国から補助金を受けており、補助金の交付決定から1年間は寄付ができない。献金はその時期にあたる。
工業会とは別の「精糖工業会館」からの寄付の形がとられていたが、両者は同一グループであり、別法人を迂回(うかい)した脱法的な行為との批判も免れないだろう。
西川氏は17日、「違法性はないが、大臣の職責に鑑み、いささかも疑問を持たれないよう、けさ一番で返金した」と語った。
24年には、同じく国の補助金を得ていた選挙区内の木材加工会社から300万円の寄付を受けていた。こちらについては「補助金を受けている企業だと知らなかった。違法性が考えられると分かったので返還した」としている。
こうした説明では、報道がなければ放置するつもりだったのかと受け取らざるを得ない。
(3/3ページ)
補助金を受けた会社や赤字の会社から寄付を受けてはならないのは、政治資金規正法の基本的なルールだ。それが守れないなら、閣僚はもとより、国会議員としても資質を問われる。
政府自民党には、軽視すれば「政治とカネ」をめぐる国民の不信が拡大するとの危機認識はないのか。関連団体による迂回献金は禁止する必要がある。野党は疑惑追及ばかりでなく、規正法の強化も与党に迫るべきだ。
ttp://www.sankei.com/column/news/150220/clm1502200003-n1.html 2015.2.20
【主張】
朝日報道再検証 虚報の過小評価を覆した
朝日新聞の慰安婦報道を外部の立場から再検証した「独立検証委員会」(委員長・中西輝政京都大名誉教授)が報告書をまとめた。
朝日の虚偽報道をきっかけに慰安婦が強制連行され、「性奴隷」であるとの誤解、曲解が世界に広がった過程を、実証的に詳述している。
最大の特徴は、同紙の第三者委員会が総じて小さくみていた国際的影響の評価を覆す内容になっていることだ。
再検証は朝日の慰安婦報道を追及してきた有志が独自に行った。慰安婦問題の専門家が、第三者委には欠けていた問題を指摘した。同紙は再検証の結果を厳しく受け止めるべきである。
報告書は、朝日の「慰安婦狩り」に関わったとする吉田清治氏の証言などの虚偽報道によって、「日本軍が慰安婦を強制連行した」という「事実無根のプロパガンダ(宣伝)を内外に拡散させた」と厳しく指摘している。
特に、米国や韓国の主要新聞に掲載された、慰安婦問題に関する千件以上の記事を子細に調べた点に注目したい。
平成4年1月の宮沢喜一首相訪韓直前に、朝日は慰安婦問題追及を本格化させた。再検証は、それ以前は米紙で慰安婦に関するまとまった記事がなかったことを指摘し、朝日記事が「間違いなく多大な影響を与えた」と断じた。
朝日の第三者委は、情報学専門の大学教授が、新聞のキーワード検索をもとに定量的に調査したという。その結果、国際的影響は「限定的」と結論づけていた。
これに対し、独立委の報告書は、例えば「吉田清治」の言葉はなくても、明らかに吉田証言に依拠、参照した記事が数多く存在しているとして、影響の大きさを強調した。さらに「朝日が早い段階で吉田証言を取り消していればその悪影響は防げた」とも指摘している。
実証的に検証した結果には、耳を傾けるべきだろう。
誤報、虚報が正されなかったために、米国で「慰安婦像」の設置が進み、その像には「20万人を強制連行」「性奴隷」など日本をおとしめる言葉が刻まれている。
外務省が事実による反論を避けてきたことも、誤解が国際的に増幅された要因の一つだ。日本の名誉が損なわれたままになっている状況を改善するため、官民挙げ事実の発信を強めたい。
年金制度は勤労世代が納めた保険料を、その時々の高齢者の給付に充てる支え合いだ。勤労世代と高齢者のバランスが大きく崩れてしまえば維持できない。
勤労世代の減少や平均余命の延びに応じて給付水準を徐々に下げる「マクロ経済スライド」が、4月に実施される。
年金の増額幅が賃金や物価の上昇よりも抑えられ、受給者には実質的に目減りとなる。将来世代の給付水準が下がり過ぎないようにするためには、必要な措置だ。
物価下落が続くデフレ下では実施されなかったため、年金水準は高止まりとなっている。現役世代の保険料が上がり続けていることも考えれば、やむを得ない。
政府は今後、デフレ下でもマクロ経済スライドを実施したい考えだ。社会保障費抑制のため、着実な改革を進める必要がある。
平成27年度は、過去の物価下落時に特例的に据え置いた「払い過ぎ」分を段階的に解消する最終年度でもある。新たな抑制策と二重の減額に、受給者の反発もある。だが、過払い是正は「減額」ではなく適正水準に戻すことだ。政府は丁寧に説明すべきだ。
野党側に最低所得保障を求める動きがあるのは問題だ。民主党は昨年の衆院選の公約で、最低保障年金の創設を掲げた。
社会弱者への目配りはむろん、必要だが、財源を考えれば年金の最低水準を一律に上げるのは現実的でない。年金制度の枠内だけで考えず、総合的な低所得者対策を講ずる必要がある。
政府に注力してほしいのは、年金受給者でも希望すれば働き続けられる環境を整備することだ。フルタイムではなくても、地域などで高齢者のスキルが必要とされる場面はあろう。
消費税率10%への再増税時には、低年金者に最大5千円が支給される。国民健康保険や介護などの保険料も低所得者軽減が強化される。他の社会保障制度との組み合わせも重要である。
民主党の岡田克也代表は衆院代表質問で、余裕のある高齢者に負担増を求める考えを示した。支払い能力に応じた負担について、与野党は積極的に論じてほしい。
公的年金は老後の所得保障の大きな柱だが、生活のすべてを賄うものとはいえない。「自助自立」の認識に立って、国民一人一人が老後の備えに努めたい。
387 :
憂国の記者 :2015/02/20(金) 08:32:52.13 ID:U4lxyi2p0
じわじわと広がる「産経包囲網」
全世界の人権擁護団体などが提訴も含め検討へ。
ようか
世界規模で産経に対する怒りが日に日に高まっている。
全世界の支局からの撤退もありうる。
日本新聞協会もすでに産経除名についての要求が、業界関係者から行われていると聞く
【浪速風】
ソニー再生は「ウォークマン」にヒントがある(2月20日)
世界のジョーク集に出ていた話。以前、ある国に路上生活の子供たちがいた。冬は寒さをしのぐためマンホールで暮らす。寝床にしている段ボールに「SONY」の文字があり、男の子が自慢顔で「どうだい、僕のベッドはソニー製さ」。ジョークではなく、著者の体験だそうだ。
▼「世界のソニー」が不振にあえいでいる。中期経営計画で音響・映像(AV)機器事業の分社化を発表した。ソニーを象徴する「ウォークマン」の部門である。
井深大さんの「再生だけでいいから、飛行機の中でいい音の音楽が聴きたい」という要望に、盛田昭夫さんが「これはいけるぞ」と、創業者コンビで商品化した。
▼昭和54(1979)年に発売されると、爆発的にヒットし、若者のライフスタイルを変えた。和製英語は世界的に携帯音楽プレーヤーの代名詞になった。技術もさることながら、「音楽を持ち歩く」という斬新なコンセプトが売れたのだ。再生のヒントもきっとそこにある。
ttp://www.sankei.com/west/news/150220/wst1502200032-n1.html
自社の経営も立て直せない会社に再生のヒントを語られてもなぁ…
【産経抄】
2月21日
ヒトは何かを記念するために生きているのかもしれない。誕生日に始まって命日で終わるまで、独身男女を毎年悩ますバレンタインデー、忘れると痛い目に遭う結婚記念日などなど、世の中には星の数ほど記念日がある。
▼国家が力を入れている記念日ともなると、さまざまな思惑が盛り込まれる。今年は戦後70年とあって、対ドイツ戦勝記念日の5月9日、中国が定める「抗日戦争勝利記念日」の9月3日には、モスクワと北京で大軍事パレードが行われる。
▼中国共産党の機関紙、人民日報は「日本を震え上がらせ、世界に向けて戦後秩序を守る決意を示すためだ」と通信アプリでつぶやいている。まあ、勝手におやりください、というところだが、隣人として気分がよかろうはずはない。
▼日本も戦後70年を記念して首相談話を作成することになり、有識者会議で議論が始まる。そもそも70年だからといって談話を出す必要もないのだが、戦後50年の節目に出された「村山富市首相談話」がひどすぎた。
▼阪神大震災では初動が大幅に遅れ、オウム真理教による地下鉄サリン事件を防げなかった村山首相は、社会党が政権を担当した記念にどうしても「植民地支配と侵略」を謝罪する談話を出したかった。
それが証拠にごく一部の取り巻きだけで秘密裏に作成し、談話発表から5カ月もたたずに首相の座を投げ出している。
▼村山談話によって、対中韓関係は、良くなるどころか険悪になった。失敗作は見直すのが当たり前だが、一部の方はなぜか慎重だ。理屈を曲げて謝れば、よりこじれるのは、慰安婦問題が雄弁に物語っている。
ことに有力政治家は、物事の経緯、道理をちゃんとわきまえて行動していただきたい。二階さん、あなたのことですよ。
http://www.sankei.com/column/news/150221/clm1502210004-n1.html
2015.2.21
【主張】
親露派要衝制圧 停戦破りいつまで続ける
(1/3ページ)
ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力は、政府軍との停戦発効後もウクライナ東部の戦略的要衝デバリツェボへの攻撃を続け、制圧した。
明らかな停戦合意違反である。親露派は合意を順守して直ちに撤退し、重火器の撤去など合意事項を履行しなければならない。
親露派は、多数の戦車や重火器を保有し、軍事力で政府軍を圧倒しているとされる。欧米諸国が指摘してきたように、ロシアが親露派に武器や兵力を提供していることは、はっきりしている。
親露派と政府軍の衝突は、その他の地域でも断続的に続いた。ロシアのプーチン大統領にこそ、親露派を抑え、停戦を順守させる責任がある。
欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は「明確な停戦合意違反だ」と親露派を非難し、違反が続く場合は対露追加制裁を発動する姿勢を示した。
ttp://www.sankei.com/column/news/150221/clm1502210002-n1.html
(2/3ページ)
すぐに破綻した昨年9月の停戦合意に続く今回の合意は、ウクライナ、ロシアと調停役の独仏4カ国首脳が長時間の交渉の末にまとめた。これ以上の流血を止める、ぎりぎりの道筋ではある。
しかし合意は、親露派と、その背後にいるロシアの「力による現状変更」を抑止し切れない欠陥を抱えている。デバリツェボについては当初から停戦ラインをめぐる解釈が食い違い、停戦監視の機能も弱い。親露派支配地域に「特別の地位」を与える新法制定まで義務づけた。
親露派は前回の停戦でも、政府軍が仕掛けてきたなどとして攻撃を続けた。親露派が今後も同じやり方で勢力圏拡大を図ることに、強い懸念を抱かざるを得ない。
ウクライナのポロシェンコ大統領はバイデン米副大統領との電話協議で、武器供与と国連平和維持部隊派遣の検討を要請したが、ウクライナが守勢を余儀なくされている証左だ。米国は武器供与の選択肢を外してはなるまい。
ttp://www.sankei.com/column/news/150221/clm1502210002-n2.html
2015.2.21
【主張】
発送電分離 安定供給への懸念を排せ
(1/3ページ)
電力会社の送配電部門を切り離す「発送電分離」を盛り込んだ電気事業法改正案が固まった。政府が進める電力改革の総仕上げとなるもので、電力会社が持つ送配電網を新規事業者に開放し、料金やサービスの競争を促す狙いだ。
だが一連の改革は、そもそも電力の安定供給が実現していなければ成り立たないことを忘れてはなるまい。
電力自由化の成果を追い求めるだけではなく、改革導入後も検証を続け、支障があれば自由化の制度のあり方を柔軟に見直す姿勢が不可欠だ。
現在、国内の全原発は停止し、電力は不足している。これでは料金値下げは期待しにくい。市場競争を促すには、安全性を確認した原発を早期に再稼働させることも重要な課題である。
4年前の東京電力の福島第1原発事故を受けて議論が始まった電力改革は、その第1弾として電力を全国規模で融通し合う中立の運営機関を4月に設立する。これに続き、平成28年度には家庭用を含め小売りを全面自由化する。
ttp://www.sankei.com/column/news/150221/clm1502210003-n1.html
(2/3ページ)
今回の法改正は改革の最終段階と位置付けられ、電力会社の送配電部門を32年度に分社化する内容だ。自前の発電設備を持つ企業や、電気を仕入れて販売する新規事業者が全国の送配電網を使えるよう促す。
競争を通じて多様な料金メニューを示し、利用者の利便性を向上させる取り組みは妥当だ。地域独占に安住してきた電力会社だけでなく、多様な事業者が競い合い、市場活性化につなげてほしい。
問われるのは、ライフラインである電力の供給に、懸念をもたらすような改革であってはならないということだ。
発送電を分離した米国では、過度な競争で送配電網に対する設備投資が削減され、施設の老朽化で大規模停電を招いた例がある。
(3/3ページ)
発送電分離が安定供給に支障をもたらすのでは、本末転倒だ。とくに日本は台風などで送配電網が切断される事故が多い。早期復旧が可能な保守体制を構築し、維持されなければならない。
自民党の法案審査の過程で、改革の段階ごとに需給状況などを検証し、「結果を踏まえ必要な措置を講じる」ことが改正案に明記された。改革が、暮らしと産業を支える電力供給に悪影響を与えるのを回避する措置は当然である。
>>395 >4年前の東京電力の福島第1原発事故を受けて議論が始まった電力改革は、その第1弾として
>電力を全国規模で融通し合う中立の運営機関を4月に設立する
産経は、なぜ社説を日本語で書かないのだ?
産経は、論説委員を日本語で文章を書ける奴に限定しろよ。
400 :
文責・名無しさん:2015/02/28(土) 20:42:58.30 ID:7jf6nka90
産経は圧倒的に人材が少ない上、スタッフの質も低いから。
いちいち推敲や校閲をしてる暇がない日もある。
そして、校閲添削していても、間違いに気付かないことすらあるのが実情だ。