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9月8日(木)朝日新聞東京版朝刊「声」欄
「外国人献金問題は広く議論を」 無職 佐藤正助(福島県郡山市 66)
4日朝刊で、野田佳彦内閣の支持率が53%、民主党の支持率は自民党を上回った、
という記事のすぐ下に、「野田首相に外国人献金」という見出しが目に入った。私は
「野田首相、お前もか」とがっかりしながらも、違和感を感じた。
そもそも外国人献金問題を抱える政治家は少なくないのではないか。献金者一人
ひとりに日本国籍取得の有無を聞くとは思えないからだ。前原誠司元外相や菅直人
前首相の時と同様、今回も野田首相を「ねらい撃ち」したものにすぎないだろう。
政治資金規正法に触れる疑いがあるなら、首相も説明責任を免れないだろう。ただ、
臨時国会で献金問題に時間を費やし、大震災や原発問題が後回しになって困るのは
被災地だ。野党はそれを忘れないでほしい。
この問題が外国人参政権も絡む問題であることは承知している。しかし、献金する
側もされる側も違法であることを知らない上、日本名を名乗って日本社会に溶け込む
在日韓国人の方々が、なじみの政治家を純粋に応援したいという気持ちで少額を
献金しているケースは少なくないように思う。そんなささやかな献金が認められない
ような社会でいいのか。今こそ広く議論を起こす時ではないだろうか。