55 :
文責・名無しさん:
2011年9月12日、枝野経産大臣記者会見
ttp://www.ustream.tv/recorded/17229404 田中記者質問部分の要旨
00:38:00---
田中龍作:
大臣は、官房長官だった震災直後「放射性物質の飛散はない」「ただちに健康に影響は
ない」と言い、避難勧告が後手に回って大勢の人が被ばくした。
その人が再び原子力行政に携わることに、福島の人々は強い憤り、不満を感じている
わけだが、いかが思われるか。
もう1点、八呂前大臣の発言は不用意な部分はあったが、福島の人に言わせると
「あの通りだ」という。(辞任は)記者クラブの言葉狩りに遭った感さえある。そうなると、
政治家が国民に向けてメッセージの発信ができなくなる。言葉狩りについてどう思うか。
枝野経産相:
(私の)官房長官時代の記者会見、今でも全てネット上でご覧になれるはずだ。状況が
刻々と変化している中であったので、それぞれの時点で把握・確認できていることに
ついて説明してきた。
放射性物質の外部流出についても、流出が確認されていない段階では「現時点では
流出は確認されていない」と申し上げたし、流出の可能性があるところでは「流出して
いる可能性がある」ことを、正直に、全てご報告してきた。
56 :
文責・名無しさん:2011/09/13(火) 11:02:42.29 ID:lCtSQpM50
それと「ただちに健康に影響がない」という言葉だが、私は(震災後)最初の2週間で
39回の記者会見を行っているが、そのうち「ただちに人体あるいは健康に影響ない」と
申し上げたのは全部で7回しかない。そのうち5回は食べ物についてだ。
最初の時期は、ほうれん草や牛乳で食品暫定規制値を超えたものが流通し、既に
消費者が摂取してしまった可能性があったのだ。
その状況下、食品についての暫定規制値は「一年間にわたり、暫定規制値を超える
食物を、日本人の平均摂取量を摂ったとして、人体に影響の出る可能性がある」という
ことで作られた基準だ。
このように人々が規制値を超える食品を、出荷停止が起こる前に1回、2回摂取して
しまった可能性がある中で「間違って1回、2回食べてしまっても、健康に被害を及ぼす
ようなことではない」という意味であった。一般的な意味で「健康に影響はない」と言った
のではない。これは記者会見の記録映像を見ていただければ分かる。(続)
それと言葉狩り云々であるが、私は先に一般的な意味で、この間の経緯について
福島県民の皆様にお詫び申し上げたが、その経緯の一つひとつについては前大臣の
ことであるので、ここで何か申し上げるべきことはない。(続)
57 :
文責・名無しさん:2011/09/13(火) 11:04:29.98 ID:lCtSQpM50
田中龍作:
でも(3月)11日の晩に、東電はメルトダウンを予測していた。
ならば、原発から半径10キロ圏内、20キロ圏内の人々を避難させるのが当然では
なかったか?
それを知らなかったというのならば、「余りに感度が鈍い」のではないか。
枝野経産相:
メルトダウン、炉心溶融の可能性については、炉心溶融の可能性を把握した段階から、
私も記者会見で申し上げた。それは当時の新聞、(私が見たのは読売新聞だが)、
読売新聞などでも明確に報道されている。
そして、総合的に判断した中で、それぞれの時点において「その時点で、直後に
想定される最悪の事態に備えた避難区域の設定」をした。
この同心円による避難区域というのは「原子力発電所の事故によって短期間に大量の
放射性物質を浴び、被ばくするリスクのある中で、それに備えて避難をお願いする」という
ことで設定した。現実に原子力発電所の爆発等があったが、(周辺住民は)健康被害が
発生する被ばく量にはなっていない。
もう一つ、低線量だがそこに中長期的に滞在することによって、健康被害を生じる
可能性のあるエリアについては、その後、放射性物質の分布に基づいて、
計画的避難等をお願いしているところだ。(続)
58 :
文責・名無しさん:2011/09/13(火) 11:09:10.53 ID:lCtSQpM50
田中龍作:
では、なぜSPEEDIの公開は遅れたのか?公開しなかったのか。
枝野経産相:
私が把握した時点では、直ちに公開した。
確か原発事故が起きて3日目か4日目にSPEEDIというものがあると聞き、担当者を
呼んで話を聞いた。すると「様々な事情で使えない」という報告が返ってきた。
「原子炉からの放出放射性物質の量が分からないので使えない」ということだったが、
既に周辺地域、何か所もの放射線量測定は行われていた。私は文系だが「実測値と
気象状況が分かるのだから、逆算できるのではないか」と提案すると、ああそうだ、
という回答があり、逆算した結果が23日に公表したものだ。
その間、さまざまな単位あたりのシミュレーション、つまり「あるところで1mmシーベルト
が出たら、他のところはどう拡散するのか」のシミュレーション結果については、このような
問い質しをしたにもかかわらず、私のところには報告はなかった。
(田中記者質問部分 以上)
さて、このようなやり取りが田中龍作フィルターを通すと
「枝野氏は『前大臣のことを私が言及できる立場にない』と再びかわした。
法廷で鍛えているだけあってスキがない。だが唯それだけだ。
何も心に響かないのである。」
となるわけだ。
田中氏の情報ハンドリング能力は、残念ながら大いに疑問であると
言わねばならないだろう。