【アクタス】北國新聞社vol.8【飛将軍様マンセー】

9月10日付社説より
次は金沢ガールズコレクションを主催してほしい。
がんばれ北國、フレーフレー北國！

◎香林坊ルネッサンス　中心街活性化の起爆剤に 　金沢市香林坊で１０日、人気セレクトショップ２店が誕生する。
これを起爆剤に北陸のメーンストリートとも言える金沢中心部一帯を、時代の先端の空気が呼吸できる新しい文化のまちにしたい。
香林坊は大正から昭和にかけて、ハイカラなモダンボーイ（モボ）、モダンガール（モガ）が行き交う全国有数の繁華街だった。
雑多なビルが軒を並べた時代を経て、有名ブランドや人気店が集まる未来形の街へと装いを変える「香林坊ルネッサンス」元年を、中心街活性化の節目にしたい。
香林坊一帯は今年、３月にメディアやカルチャーの発信地として複合ビル「香林坊ラモーダ」が完成し、目抜き通りを挟んで人気ブランド店も開業した。
今回、香林坊ラモーダの１、２階にオープンする「ビームス　金沢」と「ジャーナルスタンダード金沢店」はオリジナリティーの高さで全国的な人気と知名度を持つ。
北陸３県には初進出となるだけに、県外も含め遠方からの集客も見込めよう。
こうした出店攻勢に対して、香林坊大和や香林坊１０９、めいてつ・エムザなど、中心部の既存の百貨店や専門店でも、大幅改装などで店内の充実を図る。
競い合いによる誘客の質の向上は、にぎわい創出の原動力となるだろう。
金沢市では、都心軸沿いに出店する店舗への助成制度の枠を拡充して新規出店の呼び水にしているが、香林坊のにぎわいを本物にして、さらなる出店を促したい。
ビームス（東京）の設楽洋社長は本紙インタビューで「金沢はコンサバ（保守的）でありながら品質の高いものやインポートものへの理解が非常にある」と出店の理由を語り、「人の流れを変え、ストリートから生まれる新たな文化に貢献したい」と話している。
金沢が伝統文化が豊かなだけでなく、むしろそれゆえに新しいファッションや生活文化を受容する潜在力を持つことを端的に示した言葉であろう。
来月開かれる「おしゃれメッセ・かなざわごのみ」などを通して金沢発のファッション文化を広く発信する意味でも、香林坊ルネッサンスの「刺激」を生かしていきたい。