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文責・名無しさん:
2010年7月29日 京都新聞7面 窓 読者の声 より
海自の給油派遣は不当
伏見区・荒井康裕(無職・71)
政府が、海上自衛隊をソマリア沖に派遣しての給油にあたらせる、と
本誌が報じていた。2年前の10月、やはり当時の自公政権の政府が、
海賊対策として海自を現地に派遣すると知り、私は一反戦老人として抗議した。
2年前と違って今回は、他国の船に給油しに行くだけだから問題ない、と
民主党政権が高をくくっているとしたら、その判断は間違っている。
世界はますますグローバルになり、平和を願う日本の憲法9条への関心は
2年前の日比ではない。2008年に千葉の幕張メッセで開催された「9条世界会議」
の大盛況のありさまを政府の要人はどれだけご存じか。
今回の派遣は、NATO(北大西洋条約機構)などからの要請を踏まえて
というが、それはたかだか持てる国の間だけの抑止力外交にすぎない。
韓国哨戒艦沈没と46人犠牲の一事を見れば、抑止力は欠かせない、とでもいうのか。
相手を抑止すれば、相手からは逆にもっと抑止されるのは自明だろう。
そしてその行き着く先は、核の暴発のほかに何があるのか。東西冷戦の
古色蒼然たるNATOに、日本が出前出血ザービスする必要はない。