3月20日 朝日新聞東京版
首相は機密費の使途明かせ 無職 溝呂木徹(埼玉県所沢市 76)
民主党の「政治とカネ」を巡る問題では、今も説明責任が果たされていない。そんな中
平野博文官房長官が鳩山内閣のむ内閣官房報償費(機密費)の使い道を明らかにしなかった
という記事(11日朝刊)を読んで唖然とした。
鳩山由紀夫首相は野党時代から機密費の情報公開を主張。四日の参院予算委員会でも「
より一層の透明化を図って生きたい」と述べた。
しかし、平野長官は、鳩山内閣が発足した昨年9月から半年間にわたり、計3億6千万を
引き出していたことは明らかにしていたが、使い道については「相手側のあること。情報
の収集、使い道を明らかにすることで、国益を損なってはならない」と公開に否定的な考
えを示した。これは首相の姿勢と矛盾している。
首相はぶれることなく指導力を発揮して、野党時代からの主張を確実に実行してほしい
。そして、前政権が交代直前に2億5千万もの機密費を引き出していた問題についても、徹
底的に追求してもらいたい。