【電車の中】日刊ゲンダイ 34【軽蔑の眼差し】

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258文責・名無しさん
http://gendai.net/news.php?m=view&g=syakai&c=020&no=44191
2010年01月05日 掲載
鳩山さん パフォーマンスを考え直せ
「沈黙は金」「口は災いの元」という
民主党議員166人が集まった、小沢一郎邸の1月1日の新年会。
民主党議員の4割が出席したというのだからスゴイものだ。
今年も小沢幹事長が日本の政局を動かしていくのは間違いないだろう。
その小沢幹事長の持論が、「政治家は寡黙じゃなきゃいけない」だ。
たしかに「寡黙」は政治家にとって不可欠な資質のひとつだ。
政界では軽はずみな一言が命取りになりかねない。
過去、何人もの政治家が余計なおしゃべりで失墜していった。麻生前首相が典型だ。
逆に小沢一郎は、口が重いことでカリスマ性が増し、普段、話さない分、時々発する
一言に重みが生じ、皆が耳を傾ける。
まさに「沈黙は金」。さすが、政治家はどう振る舞うべきか分かっている。
心配なのが、ペラペラしゃべる鳩山首相だ。
支持率が急落しているのも、本はといえば、口が軽いことが大きい。
思いつきで一言発しては、数日後には正反対のことを口にする繰り返し。
これでは、国民が首相を信用しなくなるのも仕方がない。首相は年末のラジオ番組で、
「記者団のぶらさがり取材に『多少サービスするか』みたいな発想になってしまった」
「決まるまでは何もしゃべるなと指摘を受けた。反省している」と語っていたが、
本当に反省しているのかどうか。
4日も記者から質問され、「機が熟したら訪朝したい」とペラペラ答えていた。
重要な外交案件を簡単に口にするなんて軽すぎる。
このままでは、いずれ麻生前首相のように国民からバカにされ、蔑(さげす)まれ、
支持率を下げつづけるだけだ。
259文責・名無しさん:2010/01/05(火) 21:12:33 ID:94U2OjoF0
●「八方美人」のお喋りが支持率を下げている
これ以上、支持率を下落させないためにも、首相はパフォーマンスを考え直さないとダメだ。
ついしゃべってしまうのは、サービス精神の表れだということも、首相が善人だということもよく分かる。
しかし、皆にいい顔をしたいという「八方美人」が、どれほど民主党政権の支持率を下げていることか。
普天間基地の迷走は、首相が「米国」と「沖縄」の両方にいい顔をしようとしたことが原因だ。
オバマ大統領に「トラスト・ミー」と語りながら、沖縄県民には「グアム全面移転が米側の本音だ」と
期待を持たせるようなことを平気で口にしている。
黙っていればいいものを、言わなくてもいいことを言って、自分で自分を追い詰めているのだから世話はない。
少しは、「ワンフレーズ」しか口にしないことで政権を維持した小泉元首相を参考にしたらどうだ。
「鳩山首相は『国民目線』を掲げているが、へりくだった話し方といい、ちょっと国民に迎合しすぎです。
12月31日からはミニブログ『ツイッター』を開始し、1日1回、自分の手で更新すると約束しているが、
首相がブログを毎日更新する必要があるのか。そんなことでは支持率は回復しませんよ」
(政治評論家・山口朝雄氏)
ついでに言っておくが、幸夫人と「サーカスだ」「歌舞伎だ」と、チャラチャラ出掛けるのも、控えるべきだ。
多くの国民は「いい気なものだ」と呆れている。確実に支持率を下げていると思ったほうがいい。
260文責・名無しさん:2010/01/05(火) 21:14:48 ID:94U2OjoF0
●国民に対する「甘え」をなくせ!
鳩山首相がペラペラしゃべり、幸夫人とチャラチャラ外出するのも、まだまだ首相としての自覚が
足りないからではないのか。
トップとしての責任の重さを自覚していたら、自然に口も重くなるというものだ。
「総理大臣の一言は、一般の議員や大臣とは、重みがまったく違います。
普天間基地を見れば分かるように、総理の決断ひとつで国民生活は大きく変わる。
場合によっては、国民に我慢を強いることもある。
それだけに、考え抜いた言葉を絞り出すように吐くのが、本来の総理の姿です。
簡単に言葉を発せられなくなる。
なのに鳩山首相は、解決策を用意しないまま、『沖縄県民の負担を軽くしたい』と
いうナイーブな願望だけで普天間問題について語っている。
田中角栄は、総理になった途端、顔つきが変わり、ピリピリした厳しさが伝わってきた。
鳩山首相からは、まだそうした厳しさが伝わってきません」(政治評論家・本澤二郎氏)
総理の職務に追われていたら、夫人と遊び回っている暇もないはずだ。
困ったことは、そこに鳩山首相の「甘え」が見えることである。
国民の支持で政権交代を成し遂げ、首相に就任した自分なら、多少の失敗は国民も許してくれると
甘えているのではないか。
「一生懸命努力していることだけは、認めていただきたい」と甘えた発言を平然としている。
261文責・名無しさん:2010/01/05(火) 21:17:05 ID:94U2OjoF0
●小沢一郎のカツも当然
鳩山首相はいつまでも甘えていてはダメだ。いい加減、頭を切り替えないといけない。
政権発足3カ月のハネムーン期間は、国民も多少の失敗は大目に見ていた。
自民党政権の「負の遺産」を引き継いだ鳩山民主党に対して同情もしていた。
しかし、政権発足100日過ぎたことで、国民の視線は一気に厳しくなっている。
これから先は、ちょっとした失政、失言が政権の命取りになりかねない。
「国民が選挙で一票を投じ、民主党政権を誕生させたのは『無血革命』『平成維新』みたいなものです。
実際、民主党が掲げる政策は、官僚を敵に回すだけに、命懸けで取り組まないと実現しない
難しいものばかりです。
首相の腰が定まらずフラフラしていて実現できるはずがない。
小沢幹事長が、時々、内閣にカツを入れるのも、『何をやっているんだ』と
歯がゆく感じているからでしょう。
最悪なのは、鳩山首相がつまらないことで自民党に攻め立てられ、政権が崩壊してしまうことです。
ここで民主党政権が壊れたら、日本の政治維新は、何十年も遅れてしまう。
それを避けるためにも、鳩山首相はもう一度、気持ちを引き締め直すことです」(山口朝雄氏=前出)
国民は、自民党のような薄汚れた政治は願い下げだ。
しかし、ただ理想を語る、善人なだけの首相では、国民の生活は良くならない。
鳩山首相はリーダーとしての覚悟を見せる時だ。