http://gendai.net/news.php?m=view&g=syakai&c=020&no=44148 2009年12月28日 掲載
鳩山首相が辞めている確率
過去最大の激変 来年のこの問題はどうなるか
鳩山内閣の支持率がこの1カ月で急落した。
連日の首相の献金偽装報道やマニフェスト変更批判が大きく響いた。
この調子で全マスコミが鳩山批判キャンペーンを続ければ、来年早々にも鳩山政権は正念場だ。
「首相交代」論が一気に噴出する。
「支持率が40%を切ってしまうと、民主党内で鳩山首相では参院選を戦えないという声が強まる。
実際、勝てないでしょう。目標の単独過半数なんてとても無理です。そうなると小沢幹事長は、首相を
差し替えようとするでしょう」
こう予想するのは政治評論家の森田実氏だ。
すでにマスコミの裏側では「3月辞任」や「5月退陣」説が騒がしい。
「常識的なのは、予算成立と引き換えという見方です。民主党政権の支持率急落で息を吹き返した自民党は、
“もしかしたら、参院選はイケるんじゃないか”と通常国会で大ハッスルして、鳩山献金問題を攻め立てる。
首相が“知らなかった、秘書に任せていた”を連発すれば、予算審議を人質にして秘書の証人喚問を要求する。
新聞やテレビがそれに乗って大騒ぎする。秘書をさらしたくない鳩山首相は万事休すとなって、辞意表明で
予算成立という流れです」(政界関係者)
だが、確率でいえば、鳩山早期退陣は3割程度。いくら自民党と大マスコミが結託しても、
引きずり降ろすことは困難だ。評論家の塩田潮氏がこう言う。
「鳩山連立政権はここ10年の政権の中で最も盤石です。予算成立と献金問題のどっちが大事かと、数の力で
押し切れば、自民党はハネ飛ばされてしまう。しかも、党内に反鳩山勢力がないのも大きな強みです。
辞めるとしたら、本人が嫌になったときだけですが、あの人は宇宙人。少々のことは気にしないタイプだし、
民主党の創業者だけに自分から投げ出すことは考えられません」
予算が通れば、子ども手当や農家戸別補償で支持率も回復する。
鳩山首相、意外とケロッとした顔で来年の参院選を戦っていそうだ。