☆朝夕の娯楽★天声人語&素粒子。親の因果が52報い

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224文責・名無しさん
天声人語 2009年10月18日(日)付

 ご近所を歩くと、回収待ちの古新聞を戸口で見かける。弊紙であればもちろん、他紙でもお宅
に一礼する癖がついた。無料の情報があふれる時代、新聞代を払ってくださる読者は社を超えて
大切にしたい。

 感謝の念はおのずと新聞を配る人にも向かう。日本の新聞の95%は戸別配達されている。「新
聞配達の日」のきょうは、日本新聞協会が募ったエッセーから紹介したい。

 北海道苫小牧市の亀尾優希さん(9)は、母の新聞配りを手伝う。貧血気味のお母さんは団地
の3階まで、娘は4階と5階。「家に帰ったら、お父さんのおべんとうにいれるたまごやきを作
ります。こうして、わたしの一日ははじまります」。小さな働き者を真ん中に、固く結ばれた家
族が浮かんでくる。

 「インターネットでは得られない情報が、伝える人と届ける人の誠意の集大成として新聞にな
る」。そう書いてくれたのは、東京都文京区の岩間優(ゆう)さん(14)だ。足の悪いお年寄
りが新聞を心待ちにしていると知り、単なる「記事の集まり」を超えたぬくもりを感じたという。

 人の手で運ぶ新聞が温かいのは自然なことかもしれない。今年の新聞配達の代表標語も〈宅配
で届くぬくもり活字の重み〉である。凍える朝でも嵐の夕でもいい。情報の重い束を運ぶ42万
人に思いをはせたい。

 新聞社はネットでも発信しているが、そこで再会するわが文は心なしか「誠意」を割り引かれ
ている。特にコラムの場合、体裁の違いはそれほど大きい。どうか小欄は、ぬくもりを添えてお
届けする「縦書き」でお読み下さい。
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新聞配達が必要ないとは言わんが、しかし、それなら、スタンド売りの新聞は人の手で運ばない
から暖かくないのかってと、そういうわけでもあるまい。新聞紙は、好きだけどな。なくなって
欲しくは無いが、プロセスをあまりに重視しすぎるのも本末転倒であろうよ。
最終段落『心なしか「誠意」を割り引かれている』。気のせいだ。文字は情報、体裁は印象、印
象が無くても伝わるものは伝わっている。点字や朗読で読む人を排除するな。だいたい、あなた、
天人子、体裁にまで気を配り神経をすり減らす小説家でもあるまい。