【アンカー】青山繁晴 Part10 【ぶったま】

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31文責・名無しさん
北の外貨依存型「宮廷経済」 圧力こそが効果 元外貨管理職員が証言

 【ワシントン=古森義久】北朝鮮中枢の外貨管理部門で長年、働いていた金光進氏はこのほど産経新聞と
会見し、北朝鮮の特異な経済構造などについて語った。金氏は、北朝鮮経済が金正日総書記に直結する
外貨依存の「宮廷経済」と国民一般の「人民経済」に分離され、日本の朝鮮総連が長年、この宮廷経済を
支える主柱の1つだったことを明らかにした。そのうえで、宮廷経済への圧力こそが急速に進む金正日体制の
弱体化を早める上で最も効果があると強調した。

 金光進氏は朝鮮労働党組織指導部の国家保険機構で主要諸国の大手保険会社から外貨で高額保険金を
獲得して総書記に供する任務にあたっていたが、2003年に国外に亡命し、韓国などを経て今年春から
ワシントンの「北朝鮮人権委員会」の研究員となった。

 金氏はまず北朝鮮の近年の経済構造について「内閣が統括する一般の『人民経済』と、外貨を得る企業、
産業のほぼすべてと兵器産業を統括する『宮廷経済』が存在し、外貨に依存する後者は労働党中央委員会から
金総書記に直結し、その政治・軍事独裁体制を支えている」と解説した。

 金氏によると、日本の朝鮮総連による送金などの財政貢献はすべてこの宮廷経済を支える財源となっており、
外貨全体の実に20〜30%が日本からの送金、寄金でまかなわれてきた。

 同氏はさらに日本に関連して、
(1)北朝鮮の外貨送金受け入れの朝鮮合営銀行は事実上、朝鮮総連の財政支援で運営されてきた
(2)朝鮮総連系の保険会社「金剛保険」は北朝鮮の国家保険機構と連携し、
不正手段をも含めて金正日体制への外貨稼ぎに協力してきた
(3)金総書記の拉致自認後、日本からの資金流入や貿易収入は減り、金総書記個人への
大きな打撃ともなったが、韓国からの外貨流入の増加でなんとか危機を乗り越えてきた
(4)北朝鮮の兵器産業は核やミサイルを含めて関連の技術、部品、資金を1990年代末まで
日本から広範に得ていたが、現在では中国からがほとんどとなった
−などと述べた。