14日東京版
2千回公演、引き際を考える 手づくり絵本講師 青木珠代(東京都江東区 61)
引き際って、とても大切なことです。周囲の方々に支えられての単独主演2千回。女優の森光子さんが、89歳の誕生日に
舞台「放浪記」で達成しました。でも私は素直に「おめでとうございます」とは、とても言えません。少なくとも、お金をいただい
ている以上、プロとしての演技を提供するべきだと思うからです。
今年のお正月、私はあるテレビの長時間時代劇を楽しみにしておりました。でも、すぐチャンネルを替えました。抑揚のない、
平面的にすぎる、くたびれた声のナレーションを聴いているうちに、みる気が失せたのです。森さんでした。
森さんの全盛期を思い起こすと、出演している今の舞台や映像のハリのなさには、否応なく格段の差を感じざるを得ません。
全盛期のままの舞台を提供できないのならば、いさぎよく役を降りるべきです。力のある役者は多々いるのですから、後進に
道をゆずり育てることも、一世を風靡した者の責任だと思います。
マスコミこぞっての森光子持ち上げがウザイのはわかるが、そこまで言わんでも・・・
朝日読者が書くと「国民栄誉賞に文句つけたいだけじゃね?」と思ってしまう