やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その89

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481文責・名無しさん
3月20日 朝刊経済面「経済気象台」

 定額給付金とモラルの退廃

 08年度第2次補正予算の財源特例法がやっと国会で成立し、懸案の定額給付金も市町村を通じ
国民に配られ始めた。この定額給付金は当初から問題視され、2兆円という現金が国民全員に
支給される一見善政に見えそうな施策が、必ずしも多くの国民からの支持を集めていない。
その理由は、まず麻生首相の二転三転する自信なげな姿勢そのものが、国民の不信を
かったことがあげられよう。そのため定額給付金の性格、狙いなどを、国民に説得的に説明できずに
国会での不毛な論戦を招いてきた。

 そしてその支給の時期が市町村ごとにばらばらで、国全体の政策としてその存在感が
甚だ希薄なことである。更に、定額給付金の支給を受けた国民の声が報道されているが、
「温泉へ行く」「ごちそうを食べる」程度の話が多かった。景気のための消費刺激とはいえ、
税金2兆円も使ってこんなことでいいのか考えさせられる。

 もっと問題なのは、この定額給付金を評価しないという声が多いのに、辞退者がごく少ないという事実だ。
まさにモラルの退廃である。最近の主要なマスコミの世論調査によると、定額給付金を「評価しない」とする意見が
大体6割前後である。これに対し、「受けとらない」とする回答はほんの数%に過ぎない。評価しないなら、
受け取らないのが筋であろう。このことは定額給付金に反対だが、政府がくれるからもらっておくといった
身勝手なご都合主義のいい加減な態度といえる。腹の中で冷笑しているのだから、定額給付金が配られても
麻生首相が期待しているように内閣支持率が上がるとも思えない。天下の愚策といわれた地域振興券以上に、
愚策といえよう。(安曇野)
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定額給付金についての批判はいっぱいあったけど、
「もらう方」への突っ込みは珍しいな。
田原が言ってたみたいに「マスコミが批判してるからとりあえず反対」なのも多そうだけど。