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文責・名無しさん:
2009/01/31(土)付け 朝日新聞朝刊・東京版16面 投稿「声」欄より
「相撲もやめよ 押しつけ文化」 無職 人見 守 (水戸市 78)
初場所で見事優勝した朝青龍がモンゴル相撲の優勝者さながらに両腕を上げ
喜びを表した行為はひんしゅくを買った。横綱審議委員からは「品格ゼロ」の悪評
だったが、そうだろうか。
日本の相撲に外国人が入って久しいが、すべてを日本人並にすることが品格あり、
といったような意見を聞くと私は戦中の日本を思い出す。
朝鮮半島にも旧満州にもはるか南の島にも日本式の神社を建て、現地の人々に
参拝を強制した事実はいまだに心が痛む。今回の「品格ゼロ」の評価は、これと同じ
発想ではないかと背筋が寒くなる。私には国際化の逆行とさえ思えるのである。
国際化とは、それぞれの国の相違を尊重する側面を持つはずである。お相撲さんは
国際化してもそれを受け入れる我々が国際化しないのでは、将来が危ぶまれる。
国技とはいえ、我々は、それぞれのお国ぶりの相違をむしろ楽しむ余裕を持って
観戦したいと思うが、どうだろうか。