>>746 7月25日 国際面「特派員メモ」 ◆東沙諸島(南シナ海)
サンゴと軍用機
台湾が実効支配する南シナ海の東沙諸島に向かうため、台湾空軍の米国製輸送機「C130」に
乗り込んだ。
台北の空軍基地。4基のターボプロップエンジンがうなり始めた。「グォーン」という重低音がおなかに響く。
キャンプの時に使うような折りたたみ座席が壁に平行にぶら下げられているだけで、はっきりいって
乗り心地は悪い。
実は、子供のころから飛行機が大好きで、軍用飛行機に初めて乗れる今回の取材をひそかに
楽しみにしていた。
でも、このプロペラ音ばかりはいやが応でも「戦時」をイメージさせる。半世紀前に誕生したC130は、
ベトナム戦争でも実戦配備され、最近のイラクでも日本の自衛隊が物資輸送に使っている。まさに
「戦争の申し子」ともいえるこの飛行機が向かう場所とは、いったいどんなところなのだろう。
1時間半後、到着した東沙諸島はエメラルドグリーンの海に浮かぶサンゴ礁の島だった。
「軍は撤退し、今は生態系保護の研究をしている」。台湾当局は、平和目的の駐留だと胸を張った。
だが、この島は中国も領有権を主張している。そこに迷彩色の軍用機がいるだけで、無用な緊張を
もたらしているように思えてならない。(奥寺淳)
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よく読めば「台湾」「米国製」「軍用機」「サンゴ」と、朝日の嫌そうなモノがてんこもりだなw