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「わが同胞」って言い方が、何かもにょもにょ引っかかるぞ> (-@∀@)
天声人語 2008年6月21日(土)付
外国の観光地では〈日本語メニューあります〉の掲示が珍しくない。すし屋の直訳か、
パリにはスシハウスを名乗る店があった。カタカナの看板は「ヌシハウス」「スンハウス」
と微妙に間違えていた。日本人客を呼ぼうと、店主が無理をしたのだろう
▼団体、個人を問わず、日本人旅行者はどの国でもだいたい歓迎される。
米国の大手オンライン旅行予約会社、エクスペディアの調査「ベスト・ツーリスト2008」でも、
日本人が「最良の旅人」に選ばれたという
▼同社は今春、欧米などのホテルに質問メールを送り、
旅行者のマナーや気前の良さなど10項目について、それぞれ最良と最悪の国を尋ねた。
約4千軒の回答を集計した結果、日本人の評判は2位の英国とドイツを引き離した
▼わが同胞は行儀、静かさ、苦情の少なさなどの項目で点を稼いだ。米国人は金ばなれの良さで
首位ながら、騒がしさや服装の評価が集計対象31カ国のビリ。総合の「ワースト」は中国、インド、
フランスの順だった。「かき捨て」たはずの恥まで、まんまと拾われたか
▼ただ、ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。
きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。お金だけ落としていく風。
加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす
▼旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。
それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、
サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。
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