●●●朝日の社説 Ver.117

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150文責・名無しさん
28日付夕刊  窓 論説委員から
「産経抄」の良心

 安倍前首相にあれほど強い期待を寄せてきた産経新聞である。突然の退陣を惜しむ気持ちは分からないではない。

 安倍内閣総辞職の日、私たちはこの1年の安倍政治を振り返る社説を掲げた。そのなかの「評価すべき点がなかったとは思わない」というくだりが、お気に召さなかったらしい。
翌日の1面コラム「産経抄」にこう批判された。「あれほど安倍たたきに熱心だった朝日新聞もさすがに良心がとがめたのか」 「お為ごかしそのものだ」

 ちょっと待ってほしい。私たちが安倍政権を批判することが多かったのはその通りだ。
一方で、安倍氏が訪中、訪韓を決断した時は社説で「首相交代をきっかけに新しいスタートが切られることを歓迎する」とエールを送った。
村山首相談話や河野官房長官談話の継承を表明した時にも「大いに歓迎」と評価した。

 安倍氏をたたきすぎたと反省して、今になって唐突に評価を始めた――。そう言いたいとしたらお門違いというものだ。

 朝日新聞をたたくのは自由だし、皮肉なコラムも結構だが、事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく。
 
 安倍氏にとって痛かったのは私たちの批判だけだったのか。むしろ、右派論壇とタッグを組んで靖国神社参拝や村山、河野談話の見直しを求め続けてきたあなた方の身びいきこそ、重荷だったのではないか。

 ひいきの引き倒し、という言葉もある。
 「産経抄]子さん、あなたの良心は痛みませんか。

〈恵村順一郎〉


P.S.お返事待ってます(はあと)