NTT健保が保険料上げ 10月に1%、設立以来初
単独企業で国内最大の健康保険組合であるNTTの健康保険組合が、保険料率を10月分の給与から
1%引き上げることが分かった。高齢者医療改革で健保が負担する拠出金が増え、赤字が続いているため。
保険料率の引き上げは、1997年に健保組合を設立して以来、初めて。
現在6・27%の保険料率を7・27%に引き上げる。保険料は加入者と企業で折半しているため、加入者
の負担増は0・5%分、年間約3万円となる。NTTとグループ企業の社員や家族が加入するエヌ・ティ・ティ
健康保険組合の約58万人(今年3月末)が対象。
組合は2001年度から赤字が続き、毎年積立金を取り崩していた。今回の保険料率引き上げで、08年度は
約80億円の増収となる見込み。
今年4月に実施された高齢者医療改革では、制度を支えるため健保組合が負担する拠出金が大幅に増えた。この
ため組合の継続が難しくなったとして、西濃運輸や京樽の健保組合など、解散が相次いでいる。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008092502000291.html