23日付名古屋本社版
地位利用して憲法の擁護を
無職 大野 章(三重県四日市市 72歳)
これほどまでに憲法を無視し、敵意をあらわにする首相がいただろうか。憲法
「改正」に意欲を燃やす安倍首相の三権分立をないがしろにした立法府への
干渉のもと、国民投票法案が衆議院で可決された。
有効投票総数の過半数で憲法が「改正」されるなど、不公平きわまりない法案
だが、中でも許せないのが「公務員の活動制限」だ。憲法99条には「天皇又は
摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し
擁護する義務を負う」と明記されている。
そもそも、用語義務を負う首相自らが「自分の内閣で憲法改正を」などと主張
すること自体、憲法違反なのに、公務員の擁護義務に制限をかけるなど許され
ない。このような暴挙に対し、全公務員は毅然として憲法擁護の義務を貫いて
ほしい。
学校の先生はその地位を利用し、生徒に平和憲法の大切さを今まで以上に話し、
その他の公務員も地位活用ができる部署で、市民に「憲法を守ろう」と訴えて
もらいたい。
99条の大義は、その地位を活用して、護憲を訴える公務員の側にある。これは、
いつも憲法を心に抱いて、教員生活を送った元教育公務員としての切なる願い
である。
「大野章 四日市」でググると、ま、予想通り。