やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その77

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555文責・名無しさん
>>527でリクされたのでうp。
4月10日 社会面 「60歳の憲法と私」

 改憲派に「覚悟」あるまい  神戸女学院大教授 内田樹さん

 戦争の放棄をうたった憲法9条と自衛隊の不整合というのは、絶妙な政治的トリックだと思う。
いわば、羊頭狗肉。羊と狗の間の不整合になんともいえない妙味がある。
 9条はアメリカが日本を軍事的に無害化するために与え、自衛隊は軍事的に有用化するために
与えた。アメリカの世界戦略の枠組みの中で見ればその2つの間に矛盾はない。自衛隊を
つくった時に9条に手をつけなかったのは、東西冷戦のさなか、「日本軍」とマルクス主義的
反米ナショナリズムが結びつくことを警戒したからだ。9条という縛りがある限り、日本はアメリカに
とって「安全な国」であり続ける。
 しかし、日本人にとって9条と自衛隊に矛盾がないと認めることは日本がアメリカの軍事的属国で
あることを認めることであり、日本人はそれを受け入れるだけの心理的成熟を果たしていない。そこで、
政治的トリックとして、戦後日本のすべての不幸は、9条と自衛隊の矛盾から生まれているという、
日本人以外の誰も信じていない「物語」を信じるという病に進んで陥ったのである。
(続く)
556文責・名無しさん:2007/04/11(水) 12:57:07 ID:Ys1BMOE50
>>555続き)
 その見返りに、日本は大きな疾病利得を得た。60年に及ぶ平和だ。
 「軍隊がないから国際社会で侮られる」という改憲派のロジックを突き詰めると、いずれは
日米安保の廃棄、自主核武装、米国を含むどの国とも戦争することのできる「普通の国」になるという
結論に行き着く。日本が侮られるのは9条があるからではない。アメリカの属国だからである。
侮られたくないならアメリカと手を切って「アメリカに核を撃ちこむ権利」を留保するしかない。
改憲派の諸君にはその覚悟はあるまい。
 日本は世界に誇れるものはいくらでもある。サービスの水準は世界最高だし、「水と安全がただ」の
エルドラド(黄金郷)だ。世界でも例外的な「美しい国」を60年かけて営々と築き上げてきたのである。
 軍事的プレゼンスを取り戻す代わりにこの平和の生活と質を失ってもいいと改憲論者が本気で
思っているなら、彼らこそ「平和ボケ」しているのだと思う。北朝鮮のような軍事国家になる覚悟がないなら、
改憲は口先だけにしておく方がいい。
       ◇
 5月3日、60歳を迎える憲法とどう向き合うか、各界の人の意見を聞いた。

 うちだ・たつる 56歳。神戸女学院大学文学部教授。著書に「下流志向」、「街場のアメリカ論」、
「9条どうでしょう」(共著)など。
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改憲派は心理的に未熟な平和ボケの病人だそうです。
しかし「改憲派の諸君にはその覚悟はあるまい」とか、すげー上から目線の物言い。