やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その76

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47文責・名無しさん
1/15 夕刊「窓」論説委員室から
ニッポン敗れたり

「最善の候補者で敗れた。負けた時は、太平洋戦争のミッドウェー海戦で敗れた日本軍のような
心境だった」
昨年11月に行われた世界保健機関(WHO)事務局長選での日本の敗戦について厚生労働省幹部は
こう語る。
日本が推すWHO西太平洋地域事務局長の尾身茂氏が敗れ、中国の推す陳馮富珍(マーガレット・
チャン)氏が当選したことは当時広く報道された。
選挙戦の勝敗を分けるのは候補者の力量より出身国への支持だ。6月からの各国働きかけを続けて
きた政府は標読みの結果、日本の勝利を確信していた。ところが5人の候補に対する4回の本投票
で、日本は最後まで中国に追いつけなかった。
極秘に調べた各国の投票行動は政府部内にさらに衝撃を与えた。アフリカだけでなく、支持を約束
していた中東諸国や欧州の票が中国に回っていた。
敗れた尾身氏自身は、「国際社会での中国の存在感が我々の予想以上に大きかった」と振り返る。
選挙戦を陣頭指揮した武見敬三・厚労副大臣はこんな教訓を口にした。
@中国とは、重要案件でできるだけ争わず、事前に調整をつけるべきだ。
Aそれでも中国と競い合う時は、欧米諸国の支持を固めなければならない。
中国が日本への対抗馬を立てたのは、小泉政権末期の7月末。靖国参拝をめぐって日中間の関係は
ささくれ立っていた。
小泉外交の影は、こんなところにも表れているようだ。<脇阪紀行>