朝日新聞in広島
「自衛隊の行動 将来が不安に」 主婦 藤原 富代 (松山市 44歳)
私が高校3年の時、大学受験に失敗した学校の先輩が自衛隊に入隊した。
その直後の80年にイラン・イラク戦争が始まった。
「戦地に連れて行かれるのでは」と心配する私に、先輩は
「日本には憲法9条があるから自衛隊が海外に出ることはない。 心配するな」と笑った。
それから11年。湾岸戦争後に海上自衛隊の掃海艇がペルシャ湾へ派遣されたのをはじめに、
自衛隊の行動範囲はカンボジアにも広がった。03年には人道支援という名目の下、イラク戦争に参加した。
あの時、戦地に連れて行かれるのではと心配する私に、周囲の人たちは冷笑した。
だが現実には連れて行かれているではないか。
しかも、掃海艇派遣からイラクへ派遣されるまで、12年しかたっていない。
先月、天皇、皇后両陛下がイラクへ派遣された自衛隊員らと接見された。
こうした動きと連動するかのように最近の教育が変えられつつあると思う。
教育基本法の改正、君が代・日の丸の強制、愛国心、奉仕活動の義務化……。
これらが推し進められたその先に「徴兵制がある」と言ったら、人は再び笑うだろうか。
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だが心配のしすぎではないか 憲法9条教があるというのにどこの国が攻めてくるというのだろう
世界的には自衛隊はもっと海外派兵すべきだ、って感じなんですが