(続き)
韓国政府は今年6月、私たち朝鮮人元BC級戦犯は、植民地時代の日本の強制動員の被害者であ
ると初めて認定し、11月中旬までに合計83人の名誉を回復してくれた。韓国の公共放送KBSも8月
15日にこの問題の特集番組を放送し、戦後61年たってようやく、韓国の国民がBC級戦犯問題を知
り、理解するところとなった。日韓の友人らが祝う集いを催し、激励してくれた。釈放後の、本
当にありがたい夏となった。
この問題解決の残りの半分は日本政府が動いてくれない限り、実現しない。私たちを捕虜監視
員にして派遣したのは韓国政府ではなく、日本国なのだから。
立法府は因果関係を踏まえて、「深刻かつ甚大な犠牲ないし損害」(最高裁)に対する立法措
置を速やかに講じて欲しい。日本国民の道義心と良識に改めて訴えたい。
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誤字脱字などありましたら、お詫びいたします。
彼個人に対しては「不幸な身の上だな、苦労したのだろう」という同情がない、わけではないと
あらかじめ断っておく。
その上で言うが、やはりこの件は韓国政府が補償すべきことであろう。
会議の過程においてどういう話がされたかを問題にするのは、協定が結ばれた以上無意味だ。
また、戦犯裁判による罪と罰とは、死刑判決出された李氏個人のものなのだから、その拘禁時間
を「侵害」とするのは、都合よすぎる解釈だろう。
韓国・朝鮮人BC級戦犯者の国家補償等請求事件 最高裁判決文
http://www.ne.jp/asahi/nadja/bc/frameHANKETSUj.html